
本日のキーワード : クリスチャン・シオニズム、キング牧師
クリスチャン・シオニズムは、神がアブラハムと結んだ「アブラハム契約」に基づき、シオン・エルサレムがアブラハムの子孫に永久の所有として与えられたとするキリスト教の教理の一つ。この教理を信じる人をクリスチャン・シオニストと呼ぶ。
この立場では、イスラエル(パレスチナ)を神がユダヤ人に与えた土地と認める。さらに、イスラエル国家の建設は聖書に預言された「イスラエルの回復」であるとし、ユダヤ人のイスラエルへの帰還を支援する。キリストの再臨と世界の終末が起こる前に、イスラエルの回復がなされている必要があると考え、イスラエルの建国と存続を支持する。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
本日の書物 : 『みんな大好き陰謀論』 内藤 陽介 ビジネス社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【キリスト教シオニズム】という語については、少し説明が必要かもしれません。
【シオニズム】とは、辞書的な定義でいえば「全世界に離散した(とされる)ユダヤ人が、シオンの丘(=エルサレム)を擁し、民族的郷土であるカナンの地(=パレスチナ)に再結集してユダヤ人国家を作ろうとする運動」となります。現在、一般にシオニズムというと、【ユダヤ人によるイスラエル建国運動やその理念を指すもの】とされていますが、これとは別に、【キリスト教徒の間】には、16世紀以来、【聖書の記述に基づいて、「約束の地=パレスチナにユダヤ人国家を建設すべきである」との主張】がありました。これがキリスト教シオニズムで、前章で述べた【現在の福音派の源流】といってもよいかもしれません。

アメリカでは、1891年、福音主義的なプロテスタントの伝道師だったウィリアム・ブラックストーンらが、当時のベンジャミン・ハリソン大統領宛に「ユダヤ人のためにパレスチナを」と題する嘆願書を提出。嘆願書は「(ポグロム=流血を伴うユダヤ人迫害に苦しむ)ロシアのユダヤ人のために何をすべきか」との問いかけで始まり、
「 神は計画に沿って世界各地に各民族を配置したが、それによると、パレスチナはユダヤ人の故郷である。彼らは強制的にパレスチナを追放されたが、誰も、パレスチナの地に対する彼らの所有権を奪うことはできない」
として、パレスチナの地をユダヤ人に戻すように訴えています。

ウィリアム・ユージン・ブラックストン

ベンジャミン・ハリソン
このときの嘆願書には、ブラックストーンをはじめ、【400名を超える非ユダヤ人のクリスチャンが署名】しており、その中には、ジョン・D・ロックフェラーやジョン・P・モルガンなどの大財閥の当主や上院議員などの有力政治家なども多数含まれていましたが、【嘆願書に署名したユダヤ人はごくわずか】でした。この時点では、ドイツ出身であれ、ロシア・東欧出身であれ、アメリカに定住し、社会的に成功することを目指していたユダヤ系移民にとって、アメリカを離れてパレスチナに移住することなど、夢想だにしていなかったからです。

アーサー・ジェイムズ・バルフォア
ところが、第一次大戦中、英国外相のバルフォアが発した【バルフォア宣言】をめぐり、【アメリカのユダヤ人社会は分裂】します。
大まかにいうと、早い時期からアメリカに移住し、社会的な成功者が比較的多かった【ドイツ系ユダヤ人】が、ユダヤ教も単なる宗教にすぎないとして、【ユダヤ人国家の建国を目指すシオニズム運動には批判的】で、【共和党支持者が主流】だったのに対して、後発の移民で貧困層が多かった【東欧系ユダヤ人】は、在米ユダヤ人の意見を集約するために組織された【アメリカ・ユダヤ委員会】に積極的に代表者を送り、1918年の代表者選挙では多数派を獲得。以後、【ユダヤ委員会】として、【シオニズム支援の方針が確定】し、【ユダヤ人が組織票として民主党を支持】するという構図が生まれます。ちなみに、この間の1916年に行われた大統領選挙では、【ユダヤ人の55%が民主党のウッドロウ・ウィルソンに投票】しています。』

レーニンを生み出したモノ
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという定番の「ユダヤ陰謀論」を中心に、陰謀論者が唱える主な定説(=珍説)について、分かりやすく丁寧な解説を交えて反証し、それを“秒殺”してしまうという鮮やかな技を見せて下さるお薦めの良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 179,150(177,873)÷5,800,472(5,759,147)=0.0308・・・(0.0308) 「3.08%(3.08%)」

イタリア : 35,458(35,445)÷262,540(261,174)=0.1350・・・(0.1357) 「13.50%(13.57%)」

日本 : 1230(1215)÷64,758(63,861)=0.0189・・・(0.0190) 「1.89%(1.90%)」

孔子学院 早稲田、立命館、桜美林など日本の15大学にhttps://t.co/ftA2CBtzN7
— 産経ニュース (@Sankei_news) August 14, 2020
平成30年2月、自民党の杉田水脈氏は「日本は非常に無防備ではないかという指摘がある」と訴えた。
米国務長官が「中国共産党による世界規模のプロパガンダ使われている」と断定したことで、改めて注目が集まりそうだ。
【孔子学院は中国共産党の宣伝と影響拡大機関と指弾、関係者は外交官ビザが必要に→は外交官ビザが必要になり、ハー米国務省、米国内の孔子学院の統括組織を「外国公館」に指定】
— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) August 14, 2020
日本にも確か15の孔子学院が大学内に設置。以前から問題になっていたが、状況を確認する。 https://t.co/frcG8z57tk
ポンペオ国務長官「国務省は本日、孔子学院米国センターの目的を認識した上で、センターを中国の在外公館と指定した。センターは中国支配下の組織であり、国内の幼稚園から小中高、そして大学のキャンパスで、中国政府の国際的なプロパガンダや悪影響を及ぼすキャンペーンを推進している」 https://t.co/CvXERKQF3A
— アメリカ大使館 (@usembassytokyo) August 14, 2020
米国国務省 孔子学園を中国公館と認定 中国共産党のイデオロギー工作機関指定しました。これにより、関係者は外交ビザ等が必要になり、ビザ審査が厳しくなります。また。留学生ビザ等では活動に参加できませんし、関係していれば無条件在留拒否できます。
— 渡邉哲也 (@daitojimari) August 13, 2020
ポンペオ国務長官「各国が中国共産党の影響力から、自国の主権や経済的繁栄そして理念を守る方法を考える必要がある」 pic.twitter.com/XcolwfE3Cj
— アメリカ大使館 (@usembassytokyo) July 28, 2020

さて、ここからは昨日の続きになりますが、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」の騒動の最中に、“ワクチン陰謀論”、“ワクチン有害説”などの類の「疑似科学(pseudoscience)」、

あるいは、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという珍説を、恥ずかしげもなく主張あるいは妄信する「おバカ(=“デュープス(Dupes)”)」について書かせて頂いているところになります。


☆「おバカ」な「おパヨク」という“塵芥”と、ヒトラーの「青写真」

キリスト教世界である西洋社会の根底には、1000年以上の歴史を誇る「反ユダヤ主義」の伝統があるわけですが、次のマルクス自身の言葉からも明らかなように、

『 社会がユダヤ教の経験的本質を、つまりはボロ儲けとその諸前提を廃棄できれば、ユダヤ人の存在は即座に不可能になる。なぜならユダヤ教の主体的基礎すなわち実利的要求が人間化されるからであり、人間の私的存在と類的存在との抗争が止むからである。ユダヤ人の社会的解放とは、社会をユダヤ教から解放することである。』
『 ユダヤ教の現世的根拠とは何か。それは実利的欲求すなわち利己心である。ユダヤ人の現世的崇拝の対象は何か。それはボロ儲けである。ユダヤ人の現世的な神とは何か。それはカネである。・・・そうだとすれば、ボロ儲けとカネから、すなわちこの実際的で現実的なユダヤ教から解放されることが現代の自己解放ということになろう。』

1875年のマルクス
カール・マルクスは正真正銘の「反ユダヤ主義者」で、その意味で、ヒトラーと同類であることは明白なのですが、

アドルフ・ヒトラー 1938年
それにも関わらず、

『 マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人 』 by ewkefc
などと戯(たわ)けた珍説を唱える「おバカ」が実在していますので、折角なので、いわゆる「おパヨク」が知りたがらない、認めたがらない、本当のマルクスの実像(=単なる「おバカ」のマルクス)について、少し考えてみたいと思い、次の論文から、本当のマルクスの実像を確認しているところになります。

☆『マルクス社会理論の形成とその問題性:社会主義崩壊とマルクスの責任をめぐって』 神田順司
それでは昨日の続きを見て参りましょう。
『 資本主義社会における人間の疎外を明らかにし、社会主義ヒューマニズムを高らかに謳ったとされる「経済学・哲学草稿」においても「宗教、家族、国家、法、道徳、学問、芸術等々は生産活動のたんなる特殊な様式にすぎず、生産の一般法則に従属する」という徹底した一面化が行われている、そしてこの一面的世界観の中で人間の疎外を廃棄する唯一の「物質的武器」として彼が描く「プロレタリアート」は、ヨーロッパの法思想や政治思想を根底から支える人格(法人格)や人権とは無縁の集団主体であった。したがって人間の意図とは関係なく客観的歴史的過程そのものの中から生まれるこの「物質的武器」が民意を代表しているか否か、その行動と結果に対してどのように責任を負うことができるかなどと言う問題は意味を失う。そのような「物質的武器」としての集団主体を「理論」としての「哲学」が摑むとき「ラディカルな革命」が起こる。そしてこの革命は既存の法制度や政治制度を遥かに凌駕することになるという。彼はいう。「“ラディカル”な革命が、“遍(あまね)く人間的な”革命がドイツにとって空想的な夢なのではない。むしろ大黒柱を残して置くような部分的で“たんに”政治的“でしかない”革命こそが空想的な夢なのだ」と。まさにレーニンの「前衛」によって導かれる「プロレタリア革命」の原型がここにある。』

1895年のレーニン
『 もちろんマルクスが1848年革命を前に想定したこのプロレタリアートの存在が歴史的現実とは無関係の理論的虚構にすぎないことは今日、社会史の常識である。しかし、それが虚構である以前に、そもそも彼のプロレタリアート革命論が、そしてそれを支える剥き出しにされた「市民社会」の理論が、すでに見たようにヘーゲル『法哲学』に対する曲解と一面化を通して、まさにヘーゲルが体系化した西欧近代の法的・政治的カテゴリーを事実上排除することによって形成されたとすれば、マルクスの社会理論はむしろ西欧民主主義との断絶のうえに成り立っていることになる。その意味で、マルクスの社会理論は、歴史的に継承されてきた法制度や政治制度、規範やモラルなどまったく意に介さないレーニンの粗野な革命論とその恣意的な政策に対して、それらが生まれ得る理論的素地を用意していたといえるであろう。』

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
ヘーゲル(1770年~1831年)が生きた時代は、約300の領邦の寄せ集め状態であったドイツが、ナポレオン戦争(1799年~1815年)中に侵攻を受け、ウィーン議定書(1815年)でオーストリア帝国を盟主とし、35の領邦と4つの自由都市から形成された「ドイツ連邦(ドイツ同盟)」と呼ばれる主権国家の連合体として存在していた時代で、ビスマルクが登場してプロイセンのヴィルヘルム1世が「ドイツ帝国」の皇帝に就きドイツ統一が果たされる(1871年)までの、まさに転換期の最中でした。
ヘーゲルの国家像は、そのような状況の中で、諸問題を克服しつつ、新たな「共同体」へと統合を目指す構想であったわけです。
ところがマルクス(1818年~1883年)は、そのヘーゲルの目指していたものを全く理解できず、誤解・曲解した挙句、それまでに培われてきた西欧民主主義を否定・断絶する形で、「プロレタリアート」なる架空の階層による「暴力的革命」を正当化する理論的根拠(←もちろん、デタラメな理論でしかないのですがw)を与えることになるわけです。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
公安警察に監視されていたことを書く有田議員。過去に警察官射殺等のテロ事件を起こした破防法に基づく調査対象団体の元構成員である。
— 加藤 健 (@JapanLobby) August 13, 2020
それが今や血税をたんまりもらって、国民に「恩を仇で返すな」と圧力をかける身分。
笑いがとまらないだろうな。バカを見ているのは真面目な納税者。 https://t.co/1VxwtcfSjT
謝罪はまだか、有田芳生議員?
— 加藤 健 (@JapanLobby) August 5, 2020
「国連は具体的事実をまったく知りません」がデマであることは私が国連から受け取った書類で明白だが、だいたい藤田隆司さん@ryokuhuuka がジュネーブ国連で演説したことを貴殿は下記質問主意書の六で取り上げているではないか↓https://t.co/2mFUCXRalX
極めて悪質! https://t.co/uEYkrPxh2l pic.twitter.com/6waqnuAUr6
有田議員、貴殿は「質問主意書を出したから恩を仇で返すな」と藤田隆司さん@ryokuhuuka に圧力をかけるが内容も把握していないのか?
— 加藤 健 (@JapanLobby) August 5, 2020
それとも意図的デマ?
主意書の六で藤田さんの国連渡航に言及しながら、「国連は具体的事実をまったく知りません」↓と平気でデマを流す。https://t.co/2mFUCXRalX https://t.co/uEYkrPxh2l
JSRしおかぜ日本語放送8月6日 https://t.co/LBx6TYKz86 @YouTubeより
— 藤田隆司 (@ryokuhuuka) August 7, 2020
拉致された日本人が、この放送を聞いていることを願う。
自分が、拉致された被害者にまったつもりで聞いて欲しい。私の兄・藤田進も、この放送を聞いていてくれたら・・対北放送を発信し続ける【しおかぜ】へのご支援を。
続きは次回に♥
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