
本日のキーワード : 禁句、縁起
禁句 :
① 和歌や俳諧 (はいかい) などで、使ってはならない語句。止め句。
② 聞き手の感情を害したり刺激したりするのをはばかって避けるべき言葉や話。
本日の書物 : 『戦争と平和』 百田 尚樹 新潮社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 悪いことを考えると実現する?
私たち【日本人】の間では、【縁起の悪いことを言う人を嫌う傾向】が非常に強く見られます。
たとえばチームでプロジェクトに取り込んでいる際に、
「これ、【失敗したらどうするの】?」
などと口にすると、強い反発や不興を買います。周囲から、
「何てこと言うねん。縁起でもない。そんなこと今から言うなよ」
と怒られます。
日常的なことでもこの傾向は同じです。結婚式では「切れる」「別れる」といった言葉は禁句になっています。受験生がいる家では「すべる」「落ちる」が禁句です。
そんな縁起なんか担いでない、と思っている人も知らず知らずにやっていることは珍しくありません。たとえば会合や会議を「お開き」にする、という言い方があります。これは本来は「〆(しめ)る」ということなのですが、それでは縁起が良くないので「開く」と逆の言い方をするようになって、広まったわけです。

河原に生えている「葦」は、本来は「あし」と呼んでいたのですが、「よし」とも呼ぶようになりました。これは「あし」が「悪し」に通じて、縁起が悪いから正反対の「よし」という呼び方にしたのです。

『鷺(さぎ)と葦』 鈴木春信
「スルメ」を「あたりめ」と呼ぶのも同じ理屈です。「スル」がバクチなどでお金を「する」ことに通じるので、逆の「アタリ」を持ってきて「あたりめ」に変えたわけです。こういう現象は、日本社会では数多く見られます。

悪いことを口にしたがらないのは、それを言い出した者が、本当にそうした悪い事態を引き寄せる、という考え方があるからです。一種の「言霊信仰」です。』

「ゆゆし」+「縁起」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」という困難な状況にある中でこそ、ご覧頂きたい書物で、「戦争」と「平和」というテーマを通じて、私たち日本国民の「長所」と「短所」を浮き彫りにすることで、改めて、今、何が必要なのか・何をしなければならないのかを日本国民すべてに対して問いかけ、そして考えさせる良書となります。

さて、本書で著者が御指摘されているのは、日本には「盾の思想」がない、つまり、「防御力」を軽視する“弱点”が存在しているという点になりますが、それは日本人の中にある「言霊信仰」的な要素も大いに関係しているのではないか、とも御指摘されています。
「縁起(えんぎ)」という言葉は、もともと仏教用語で、その仏教には、「小乗(しょうじょう)」と呼ばれ「個人の解脱(げだつ)を目的」とするものと、「大乗(だいじょう)」と呼ばれ「利他行(りたぎょう)」、つまり、「自分の解脱よりも他者の救済を優先する」ものがあります。いずれも、「世を捨てて修行の世界に入る」というインド仏教本来の形式をとります。それを否定して、日本オリジナルの仏教に解釈し直したのが、あの聖徳太子です。そして、その精神から生まれたのが、あの「十七条憲法」です(→☆バクテリアとか細菌とかウイルスとかって、その増殖は無限なの?それとも限界があるの?)。
「縁起」という言葉からも理解できるように、仏教の考え方の基本は、すべては「縁(えん)」、すなわち原因があって、その結果が「起こる」と考えられていて、「因縁(いんねん)」とか「因果(いんが)」という言葉を思い浮かべて頂ければ分かりやすいと思います。ですから、人も動物も死を迎えると、その魂(たましい)は無限に生まれ変わり(輪廻転生)、迷いの世界を巡り続けることになるのですが、転生の際には、生前の行為が原因となって、その結果として次なる生を迎える、と考えます。
そのように無限に繰り返される再生の「輪廻」から解放された状態のことを「涅槃(ねはん)」と呼び、そこに至ることを「解脱(げだつ)」と呼び、そのような「覚(さと)れる者」と成ることを「成仏(じょうぶつ)」と呼びます。
で、「小乗仏教」では「母と子」という関係を「母があって子が生まれる」というものであり、「その逆はあり得ない」と説きます(→まさに、縁起そのもの)が、「大乗仏教」の「中観派(ちゅうがんは)」は、「母は子を生まないうちは母ではあり得ない」、「子を生むことによって初めて母と言える」、つまり「母と子は互いに依存している関係である」、だから「それぞれを独立したものとして母と子を別個に捉えることはできない」、と説きます。これこそが、「仏教」の「空(くう)」・「空観(くうがん)」であり、西洋の論理の基礎となった「ギリシャ論理学」を打ち破った「インド論理学」の肝です(→☆日本民族と「平等性智」)。

そして、そのような「仏教」の考え方を、わざわざ解釈し直し、もともと我が国に存在していた「神道」の考え方に、まさしく融合させたのが聖徳太子になります。

聖徳太子
ここまでに書かせて頂きましたように、本来の「縁起(えんぎ)」という言葉の意味は、普段、私たち日本国民が何気なく使っている「縁起が良い」「縁起が悪い」という場合の意味とは、微妙にニュアンスが異なっていると感じられませんでしょうか? 「因縁が良い」とか「因果が悪い」って、言いませんよね?

私たち日本人の言葉である「大和言葉・和語(やまとことば)」で、「ゆ(斎)」は、神聖であること・触れてはいけないことを表す言葉で、「ゆゆし」は、もともとは神聖なものに対する畏怖の念、また死の穢(けが)れに触れたり不吉な言動をするなどの社会的禁忌に対する恐れを意味する言葉になります。
これは、もともと日本に存在した「神道」の考え方に基づくもので、「ゆゆし」と対応しているのが、仏教由来の「縁起が悪い」という表現になります。
やがて、程度の甚(はなは)だしさも表すようになりますが、それは通念を遥かに超えることに対する不気味さが背景にあってのことです。さらに時代が下り、純粋に程度が大きさだけをいう場合にも使われるようになり、「由々(ゆゆ)しき事態」などという風に、現代でも用いられています。

さて、このように、神道由来の「ゆゆし」と、仏教由来の「縁起が悪い」という表現は、二重に重なり合う形で、私たち日本国民に対して、ある種の呪縛をかけてしまっているのではないかと思えるのですが、現在の「武漢肺炎(COVID-19)禍」に対する、初動対応が非常に遅れてしまったことも、
「新型コロナが、“もし万が一”、日本に入ってきたらどうするの?」
「何てこと言うねん。縁起でもない。そんなこと今から言うなよ」
みたいな展開があったのでしょうね💗(→☆公明党のロゴは、新型コロナウイルス!?)
「迎え入れる日本側の水際対策など日中協力が不可欠」と主張していたカルト教団・公明党は、私たち日本国民に対して、どのような形で、その責任を取るのでしょうか(笑)
本日から参議院で論戦が始まり、私は明日代表質問に立ち、心配される新型コロナウイルスの感染症拡大問題をとり上げます。日本政府は中国と情報共有し、連携を密に協力を進め、水際対策に最大の力を注ぐべきです。政府としてWHO緊急委員会の判断を見極め、速やかな対応をとるよう問いかけます。 pic.twitter.com/4eSZIDSg9p
— 山口なつお (@yamaguchinatsuo) January 23, 2020
中国で新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がりつつあります。中国人の一番の人気旅行先は日本。ますますの増大も見込まれ、感染症対策には中国側の努力とともに迎え入れる日本側の水際対策など日中協力が不可欠です。中国側との緊密な連携により、感染の広がりを防いでいきます。 pic.twitter.com/fPNsyVZq2O
— 山口なつお (@yamaguchinatsuo) January 22, 2020


1月14日時点で中国政府はWHOと結託して、新型コロナウイルスは人間どうしで感染する証拠はないというウソを世界にばら撒いていた。この事実は決して忘れてはならない。この件、英語圏では拡散中だが、なぜか日本では注目されていない。 https://t.co/LmsuSzB3Kx
— Dr. Hideki Kakeya (@hkakeya) March 18, 2020


☆COVID-19への対応の概念
それでは、本日の最後に、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 45,075(42,335)÷825,306(787,370)=0.05461・・・(0.05376) 「5.46%(5.37%)」

イタリア : 24,648(24,114)÷183,957(181,228)=0.13398・・・(0.13305) 「13.3%(13.3%)」

日本 : 281(263)÷11,512(11,135)=0.02440・・・(0.02361) 「2.44%(2.36%)」

御覧のように、まだまだ予断を許しませんので、日本国民の皆さん、非常に困難な状況にありますが、世界に範を示すために、引き続き、「シューキンペイを避けること」を徹底しましょう💗

こんな初歩的なことが分かってないとは、、、
— 上念 司 (@smith796000) April 18, 2020
蓮舫氏「国債という国民の借金」コメントに突っ込み ネットから「完全に勘違い」https://t.co/BgNbM37rUH
「国は債務超過」岡本次官は素人相手に平気でウソ言っているな。連結でみろよ→日本の財政がわかってない人に教えたい真の姿 小説『オペレーションZ』が描いた不均衡な世界 | 政策 - 東洋経済オンライン https://t.co/IyAkCbHIdX
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) April 21, 2020
財務省のでたらめなご説明を、コロナ危機のさなかに平然と国民にご説明する政治家の典型。低所得者層からより多くとり、そして少なく再分配という悪質な制度を美化。本当にしょうもないのでみんなで批判しまくるのが正しい。 https://t.co/1AzpBDMdVQ
— 田中秀臣 (@hidetomitanaka) April 22, 2020
ネットで発言する国会議員は、よく甘利明氏のさきほどの「財務省のご説明をそのまま説明」した彼の発言のリプ欄を見た方がいい。よほどの二文字でないかぎり、リプ欄は批判の嵐。これはSNSだけの現象ではない。いいかげんに財務官僚の言うことをそのまま小賢しく繰り返すな。国民の声をきけ。
— 田中秀臣 (@hidetomitanaka) April 22, 2020
甘利氏の言及している人の発言もダメですね。ダメな人に論点のズレたダメな発言をしているので、ダメダメの二乗です。上念さんも僕と同じなので、もし僕の発言とずれを感じるとしたら、あなたが基礎的な理解が不足していると思います。例えば僕と上念さんの『「復興増税」亡国論』をお読みください。 https://t.co/FJE6U6eIBS
— 田中秀臣 (@hidetomitanaka) April 22, 2020
財務省というのは本当に鬼のような役所で、東日本大震災の時も増税した(今も「復興税」の名で続いている)。今回もどうやら「コロナ税」という名の増税を企図しているらしい。そんなことすれば、コロナ禍に伴う景気後退は確実に恐慌へと発展するだろう。それを阻止するにはまず消費減税だ。 https://t.co/yMRNuHUubZ
— 加藤清隆(文化人放送局MC) (@jda1BekUDve1ccx) April 22, 2020
情けないくらい経済オンチの政治家だな、引退した方がいいぞ。 https://t.co/nlnWKRbYWj
— 猫組長 (@nekokumicho) April 22, 2020
続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- 東大憲法学とキリスト教とチュチェ思想 (2020/05/01)
- 日本軍の失敗の責任、官僚の失敗の責任 ← それが問われることはありません!!! (2020/04/30)
- 「正解」が絶対・確実に存在するテストだけが得意な日本の官僚 (2020/04/29)
- 戦争中にもかかわらず、ゼロ戦を牛車で運ばなければならなかった理由 (2020/04/28)
- 金正恩の動静、ホントのところはどうなの? ~ 「him」を「kim」とを勘違い? (2020/04/27)
- 今回のような非常事態を、何故か想定すらしていない「日本国憲法」 (2020/04/26)
- 有事と平時 ~ 「そうなったらどうするか」が有事の対応。「そうならなければいい・ならないようにしよう」は平時の対応。 (2020/04/25)
- 縁起の悪いことを言うのは、本当にダメなの? (2020/04/24)
- 日本人が「盾の思想」を失った理由 ~ 戦国時代の“平和ボケ” (2020/04/23)
- 武漢肺炎(COVID-19)禍で、あらためて浮き彫りになる「盾の思想」が欠落する日本 (2020/04/22)
- 攻撃は最大の防御なの? (2020/04/21)
- “Remember Wuhan pneumonia”(武漢肺炎を忘れるな) ~ 全世界の人々の「平和」を奪った「武漢肺炎(COVID-19)」 (2020/04/19)
- ウイルス感染者と濃厚接触者には、十分に気を付けましょう! (2020/03/03)
- 皇室と日本国民の敵 = 「内閣法制局」 (2020/01/15)
- 日本のメディアと野党が心底から応援しているのが「テロリスト」 (2020/01/14)