2020-02-14 (Fri)

本日のキーワード : レビ記
『レビ記』(ヘブライ語: ויקרא、英: Leviticus)とは旧約聖書中の一書で、伝統的に三番目に置かれてきた。モーセ五書のうちの一書。ヘブライ語では冒頭の言葉から「ワイクラー」と呼ばれるが、これは「神は呼ばれた」という意味である。内容は律法の種々の細則が大部分を占めている。
本日の書物 : 『メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本』 渡瀬 裕哉 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【米国内の中国に対する真の対中強硬派】は、【ネオコン】と【宗教右派】である。

もともとこれらの勢力の関心地域は中東であり、ブッシュ政権時代の【中東民主化のための戦争は同勢力が主導した】側面が強い。

ネオコンは、トランプ政権の大方針とは一線を画しており、中国との経済的関係よりも自らの理念・信念の実現を求める傾向がある。代表的な人物は共和党のマルコ・ルビオ上院議員などであり、彼らはたびたび【香港の人権状況をモニタリングするための法案を提出】してきた。

マルコ・アントニオ・ルビオ

☆米上院で香港人権法を可決「中国と香港の高官がすぐ制裁対象に」

☆香港で人権民主法の成立を祝う集会 数万人が参加
28日晚,#香港人權法案感恩節集會,香港年青人舞動美國國旗及唱國歌表達對美國的感恩與祝福。#HKHumanRightsandDemocracyAct #HongKongProtest pic.twitter.com/FlKJtvXqlF
— 香港大紀元 (@HK_EpochTimes) November 28, 2019

ナンシー・パトリシア・ダレサンドロ・ペロシ
実は、【中国の民主化】に関しては【民主党のペロシ下院議長も積極的】である。

☆【米国:一般教書演説後】「民主党には二度と投票しない 」という声が続出
ペロシ下院議長は【天安門事件】の際に【米国に亡命してきた人々を支援する代表的な人物】である。米国の民主主義というイデオロギーを海外に浸透させようとするネオコンは【「経済成長後に中国が民主化する」という仮説の誤り】に気が付き、【積極的な関与を通じて中国の体制を変える方向にシフトしつつある】。中国が推進する一帯一路の地域に同国の権威主義的体制がデジタル技術とともに輸出されることへのネオコンの警戒感は極めて高いものだ。

もう一つの勢力が宗教右派であり、【中国国内の宗教弾圧状況をモニタリング】している勢力である。2018年9月初旬、北京に存在していた政府非公認のキリスト教地下教会が中国共産党当局によって弾圧された。その際、中国当局によって聖書が焼き払われる模様が動画でネット上に拡散されることになった。



☆聖書を燃やす、教会取り壊し、信仰放棄強要…中国当局による宗教弾圧厳しさ増す
【中国当局によるウイグル、チベット、法輪功などへの弾圧】は広く知られているが、【中国共産党がキリスト教に手をつけたこと】は【対共和党対応として極めて稚拙】だったように思う。中国共産党は宗教問題、特に【キリスト教に対する弾圧】がもたらす結果について感度が低い。

2019年には台湾において宗教の自由フォーラムが開催されるなど、ワシントンD.C.においても有力な宗教ロビー団体が【米中交渉に宗教弾圧の側面を盛り込むように主張】するフォーラムを開催するに至っている。

☆蔡総統「台湾は信教の自由奪われた人々の味方」米と共催の国際フォーラムで | 政治 | 中央社フォーカス台湾
【米国の対中観】は、「経済成長から民主化へ」という素朴な状況から【「経済・軍事面で競合する権威主義国」】という認識を経て、【香港および宗教の弾圧を通じて「権威主義的な政治体制を輸出する危険な国家」に急速に変化】している。

特に【最後の変化】は、【米国の対中国政策に大きな相違を生み出す】だろう。【米国が本当に相手国を敵と見なす場合、かつてのソ連と同じように「政治体制の競合」と見なす傾向があるからだ】。』

アメリカが「自由」を尊重し高らかに掲げる理由
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、専門家と称しつつ、日本のメディアに登場し、ズレた視点で解説をする「おバカ」な学者や解説者に分類されるような輩とは異なり、非常に確度の高い予測や論理的な推測をなされる著者によって書かれた書物で、本年のメインイベントであるアメリカ大統領選を観賞する上で、その楽しみをより一層高めて下さる情報が詰まった良書になります。

さて、世界一無能な指導者と嘲笑されている、現在の中華人民共和国の国家主席・習近平は、自分自身を、あの“阿呆”と呼ばれた「毛沢東」になぞらえ、国民や宗教の弾圧を通じて、「権威主義的な政治体制を輸出する危険な国家」に作り替えようとしています(笑)

ところで、アメリカが「自由」を尊重し高らかに掲げる理由って、一体どこから来ているのでしょうか?


そのヒントがキリスト教で言うところの「旧約聖書」の『レビ記』にあります。
『レビ記』は、モーセ五書と呼ばれる「旧約聖書」の、『創世記』、『出エジプト記』に続く3つ目の書になります。モーセが虐げられたユダヤ人(古代イスラエル人)を率いてエジプトから脱出し、シナイ山で神さまと契約を交わす(→古い契約=「旧約」)のですが、

『イスラエル人の出発』 デヴィッド・ロバーツ 1828年

シナイ山
その移動は、幕屋(まくや/Tabernacle)と呼ばれる移動式の神殿(会見の天幕)とともに行われていて、神さまはそこから様々なことを告げます。

イスラエル・ティムナ渓谷公園に復元された移動式神殿。
で、『レビ記』には、そんな神さまが告げた様々な事柄の中でも、信仰に関してというよりも、儀式の方法、形式や、清浄と不浄の規定などといった律法に関する記述が中心となっていて、これはユダヤ教における律法の核にもなっています。
その『レビ記』の第25章には、次のように書かれています。
1 : 主はシナイ山で、モーセに言われた、
2 : 「イスラエルの人々に言いなさい、『わたしが与える地に、あなたがたがはいったときは、その地にも、主に向かって安息を守らせなければならない。
3 : 六年の間あなたは畑に種をまき、また六年の間ぶどう畑の枝を刈り込み、その実を集めることができる。
4 : しかし、七年目には、地に全き休みの安息を与えなければならない。これは、主に向かって守る安息である。あなたは畑に種をまいてはならない。また、ぶどう畑の枝を刈り込んではならない。
5 : あなたの穀物の自然に生えたものは刈り取ってはならない。また、あなたのぶどうの枝の手入れをしないで結んだ実は摘んではならない。これは地のために全き休みの年だからである。
6 : 安息の年の地の産物は、あなたがたの食物となるであろう。すなわち、あなたと、男女の奴隷と、雇人と、あなたの所に宿っている他国人と、
7 : あなたの家畜と、あなたの国のうちの獣とのために、その産物はみな、食物となるであろう。
8 : あなたは安息の年を七たび、すなわち、七年を七回数えなければならない。安息の年七たびの年数は四十九年である。
9 : 七月の十日にあなたはラッパの音を響き渡らせなければならない。すなわち、贖罪の日にあなたがたは全国にラッパを響き渡らせなければならない。
10 : その五十年目を聖別して、国中のすべての住民に自由をふれ示さなければならない。この年はあなたがたにはヨベルの年であって、あなたがたは、おのおのその所有の地に帰り、おのおのその家族に帰らなければならない。
11 : その五十年目はあなたがたにはヨベルの年である。種をまいてはならない。また自然に生えたものは刈り取ってはならない。手入れをしないで結んだぶどうの実は摘んではならない。
12 : この年はヨベルの年であって、あなたがたに聖であるからである。あなたがたは畑に自然にできた物を食べなければならない。
13 : このヨベルの年には、おのおのその所有の地に帰らなければならない。
14 : あなたの隣人に物を売り、また隣人から物を買うときは、互に欺いてはならない。
15 : ヨベルの後の年の数にしたがって、あなたは隣人から買い、彼もまた畑の産物の年数にしたがって、あなたに売らなければならない。
16 : 年の数の多い時は、その値を増し、年の数の少ない時は、値を減らさなければならない。彼があなたに売るのは産物の数だからである。
17 : あなたがたは互に欺いてはならない。あなたの神を恐れなければならない。わたしはあなたがたの神、主である。
18 : あなたがたはわたしの定めを行い、またわたしのおきてを守って、これを行わなければならない。そうすれば、あなたがたは安らかにその地に住むことができるであろう。
19 : 地はその実を結び、あなたがたは飽きるまでそれを食べ、安らかにそこに住むことができるであろう。
20 : 「七年目に種をまくことができず、また産物を集めることができないならば、わたしたちは何を食べようか」とあなたがたは言うのか。
21 : わたしは命じて六年目に、あなたがたに祝福をくだし、三か年分の産物を実らせるであろう。
22 : あなたがたは八年目に種をまく時には、なお古い産物を食べているであろう。九年目にその産物のできるまで、あなたがたは古いものを食べることができるであろう。
23 : 地は永代には売ってはならない。地はわたしのものだからである。あなたがたはわたしと共にいる寄留者、また旅びとである。
24 : あなたがたの所有としたどのような土地でも、その土地の買いもどしに応じなければならない。
25 : あなたの兄弟が落ちぶれてその所有の地を売った時は、彼の近親者がきて、兄弟の売ったものを買いもどさなければならない。
26 : たといその人に、それを買いもどしてくれる人がいなくても、その人が富み、自分でそれを買いもどすことができるようになったならば、
27 : それを売ってからの年を数えて残りの分を買い手に返さなければならない。そうすればその人はその所有の地に帰ることができる。
28 : しかし、もしそれを買いもどすことができないならば、その売った物はヨベルの年まで買い主の手にあり、ヨベルにはもどされて、その人はその所有の地に帰ることができるであろう。
29 : 人が城壁のある町の住宅を売った時は、売ってから満一年の間は、それを買いもどすことができる。その間は彼に買いもどすことを許さなければならない。
30 : 満一年のうちに、それを買いもどさない時は、城壁のある町の内のその家は永代にそれを買った人のものと定まって、代々の所有となり、ヨベルの年にももどされないであろう。
31 : しかし、周囲に城壁のない村々の家は、その地方の畑に附属するものとみなされ、買いもどすことができ、またヨベルの年には、もどされるであろう。
32 : レビびとの町々、すなわち、彼らの所有の町々の家は、レビびとはいつでも買いもどすことができる。
33 : レビびとのひとりが、それを買いもどさない時は、その所有の町にある売った家はヨベルの年にはもどされるであろう。レビびとの町々の家はイスラエルの人々のうちに彼らがもっている所有だからである。
34 : ただし、彼らの町々の周囲の放牧地は売ってはならない。それは彼らの永久の所有だからである。
35 : あなたの兄弟が落ちぶれ、暮して行けない時は、彼を助け、寄留者または旅びとのようにして、あなたと共に生きながらえさせなければならない。
36 : 彼から利子も利息も取ってはならない。あなたの神を恐れ、あなたの兄弟をあなたと共に生きながらえさせなければならない。
37 : あなたは利子を取って彼に金を貸してはならない。また利益をえるために食物を貸してはならない。
38 : わたしはあなたがたの神、主であって、カナンの地をあなたがたに与え、かつあなたがたの神となるためにあなたがたをエジプトの国から導き出した者である。
39 : あなたの兄弟が落ちぶれて、あなたに身を売るときは、奴隷のように働かせてはならない。
40 : 彼を雇人のように、また旅びとのようにしてあなたの所におらせ、ヨベルの年まであなたの所で勤めさせなさい。
41 : その時には、彼は子供たちと共にあなたの所から出て、その一族のもとに帰り、先祖の所有の地にもどるであろう。
42 : 彼らはエジプトの国からわたしが導き出したわたしのしもべであるから、身を売って奴隷となってはならない。
43 : あなたは彼をきびしく使ってはならない。あなたの神を恐れなければならない。
44 : あなたがもつ奴隷は男女ともにあなたの周囲の異邦人のうちから買わなければならない。すなわち、彼らのうちから男女の奴隷を買うべきである。
45 : また、あなたがたのうちに宿っている旅びとの子供のうちからも買うことができる。また彼らのうちあなたがたの国で生れて、あなたがたと共におる人々の家族からも買うことができる。そして彼らはあなたがたの所有となるであろう。
46 : あなたがたは彼らを獲て、あなたがたの後の子孫に所有として継がせることができる。すなわち、彼らは長くあなたがたの奴隷となるであろう。しかし、あなたがたの兄弟であるイスラエルの人々をあなたがたは互にきびしく使ってはならない。
47 : あなたと共にいる寄留者または旅びとが富み、そのかたわらにいるあなたの兄弟が落ちぶれて、あなたと共にいるその寄留者、旅びと、または寄留者の一族のひとりに身を売った場合、
48 : 身を売った後でも彼を買いもどすことができる。その兄弟のひとりが彼を買いもどさなければならない。
49 : あるいは、おじ、または、おじの子が彼を買いもどさなければならない。あるいは一族の近親の者が、彼を買いもどさなければならない。あるいは自分に富ができたならば、自分で買いもどさなければならない。
50 その時、彼は自分の身を売った年からヨベルの年までを、その買い主と共に数え、その年数によって、身の代金を決めなければならない。その年数は雇われた年数として数えなければならない。
51 : なお残りの年が多い時は、その年数にしたがい、買われた金額に照して、あがないの金を払わなければならない。
52 : またヨベルの年までに残りの年が少なければ、その人と共に計算し、その年数にしたがって、あがないの金を払わなければならない。
53 : 彼は年々雇われる人のように扱われなければならない。あなたの目の前で彼をきびしく使わせてはならない。
54 : もし彼がこのようにしてあがなわれないならば、ヨベルの年に彼は子供と共に出て行くことができる。
55 : イスラエルの人々は、わたしのしもべだからである。彼らはわたしがエジプトの国から導き出したわたしのしもべである。わたしはあなたがたの神、主である。

ショファーを吹く様子
と、御覧のように、50年サイクルでやってくる特別な「ヨベルの年(Jubilee)」と呼ばれるものが、ユダヤ教とキリスト教(カトリック)にはあり、土地の所有権や管理、また奴隷や借金の扱いについて定められています。
そして、そこにあるように、「国中のすべての住民に自由をふれ示さなければならない」という神さまによる命令、これこそがアメリカの「宗教右派」の信奉する「自由」になります。
そして、「独裁 V.S. 民主主義」の戦い、「社会主義 V.S. 自由主義」の戦いは、もうすでに始まっていて、我が国はどちらの側に立つのかを明確な形で意思表示する必要があります。

☆【米国:必読演説】ペンス副大統領のCPAC2019での発言(全文翻訳)

☆【米国:必読スピーチ】米州ワシントン会議でのペンス副大統領の発言 (全文翻訳)

で、そのような状況にある中で、世界一無能な指導者である中華人民共和国の国家主席・習近平って、我が国の大切な仲間なのでしょうか、それとも、明確な敵なのでしょうか? こんな簡単な問題が、何故か分からない人が多いようですが(笑)

もちろん、答えは簡単で、小学生でも理解できる“明確な敵”であることは明らかですね💗

続きは次回に♥
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