2020-02-04 (Tue)

本日のキーワード : 革命防衛隊、クッズ軍、レバノン・ヒズボラ
クッズ軍(Quds Force)は、イスラム革命防衛隊の特殊部隊で、不正規戦争やミリタリー・インテリジェンスに従事する。アラビア語 al-Quds(アル=クドゥス)とはエルサレムを意味する。国外での作戦を担当しており、レバノンのヒズボラやイエメンのフーシ、イラク・シリア・アフガニスタンのシーア派民兵組織や、パレスチナのハマースやイスラーム聖戦機構などの暴力的な非国家主体を軍事的に支援している。イランの最高指導者アリー・ハーメネイーに直属する組織である。メンバーは10,000–20,000と推定されている。

クッズ軍(Quds Force)の活動地域
☆【米国:ホワイトハウス】カセム・ソレイマニ殺害に関するトランプ大統領の発言(全文翻訳)
本日の書物 : 『陰謀と虐殺』 柏原 竜一 ビジネス社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【独裁政権という特徴】が、【ソビエト・ロシアの体制との類似性】を生み出すこととなった。

ルーホッラー・ホメイニー

ウラジーミル・レーニン(本名はウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ)
情報活動という面から見れば、【ロシア革命】の結果成立した【革命政権を支えた】のは、次の【三つの組織】である。

ソ連国家保安委員会(KGB)の紋章
つまり、国内の公安活動を担当し、反政府陰謀を徹底的に取り締まった【公安機関(後のKGB)】、

ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の紋章
それに革命前後からトロツキーの元で積極的に情報活動を繰り広げていた【赤軍情報部(GRU)】、

コミンテルンのロゴ
それに海外の共産主義者を糾合することで成立した【コミンテルン】である。

イランの場合、国内の公安活動を担当しているのは、主に【情報公安省】であり、

イラン・イスラーム共和国情報省のロゴ
主に海外での活動を担当しているのは【革命防衛隊(特に精鋭部隊であるクッズ軍)】、

イスラム革命防衛隊の記章
それに海外でのイランの国益のために働く【レバノン・ヒズボラ】などの【海外の過激派】である。

ヒズボラのロゴ
とくに、【レバノン・ヒズボラ】は【ホメイニの教義を深く信仰】しているという点で、【コミンテルンの参加者が皆共産主義者であったことに対応している】ようにも見える。

とはいえ、類似もここまでである。情報公安省が海外で活動することもあれば、革命防衛隊も国内で盛んに経済活動を行っている。さらに、【レバノン・ヒズボラ】は、レバノンにおいて単なる過激派の枠を越えた【政党】として成立している。厳密な意味で類似が成り立つわけではないのは当然のことだ。』

レバノン・ヒズボラ=日本共産党
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、複雑なうえに、まともな報道がなされない中東の情勢について、理解していくために必要となる「手掛かり」が数多く、整理された上で書かれている書物であり、現代の中東世界を見る際に、お手元に置いて参考にされるべき良書となります。

さて、マネロン逃亡犯であるカルロス・ゴーンという犯罪者が逃げ帰ったのが、母国レバノンになりますが、


レバノン
そのレバノンには、本文中に書かれておりましたように、「レバノン・ヒズボラ」というテロリスト組織が、なんと驚くべきことに、政党として活動しているんです!


☆「国際テロ組織 ヒズボラ」公安調査庁HP
そして、そんな「レバノン・ヒズボラ」というテロリスト組織が推薦するハッサン・ディアブが首相となり、つい先日組閣がなされています。つまり、オウム真理教が内閣を組閣していると想像して頂ければ、レバノンがどんな国なのかが御理解頂けるのではないでしょうか(笑)

ハッサン・ディアブ

☆抗議デモ続くレバノン、新政権発足 課題山積 前首相退陣から3か月

☆【レバノン】 ヒズボラの支援を受けるディアブ新内閣が樹立 | TRT 日本語

で、本文中にも書かれていましたが、その「レバノン・ヒズボラ」というテロリスト組織は、海外でのイランの国益のために働いているわけです(笑)

☆米軍「イランの手先」と指摘 標的の「カタイブ・ヒズボラ」―イラク・シリア空爆:時事ドットコム

そして、その「レバノン・ヒズボラ」というテロリスト組織と一緒になって活動していたのが、「革命防衛隊」であり、精鋭部隊であるクッズ軍の司令官であったガーセム・ソレイマーニーを、アメリカのトランプ大統領は、世界の平和のために殺害することを命じたわけです💗

☆「トランプ大統領の指示受けてイラン司令官を殺害した」米国防総省が声明~ネットの反応「いま一番ビビッてるのは金正恩だろうw」「今のうちに灯油買って、車にガソリン詰めたほうがいい?」

ガーセム・ソレイマーニー
ところが、どういう訳か、我が国において、そんなテロリストを擁護する連中が現れました(笑)


☆米軍によるイランの革命防衛隊の司令官殺害に、日本共産党・宮本徹議員「国際法違反の蛮行…各国政府はトランプ政権を糾弾すべき」~ネットの反応「米軍が合法的に活動しているイラク国内でピンポイントで殺害したのが国際法に違反??」

☆朝日新聞・三浦英之記者「戦争が始まりそうな情勢。でも僕たちは覚えておこう。米国が最初に国家としてイランの要人を攻撃したことを」~ネットの反応「最初にイランが米国大使館に攻撃した報復じゃなかった?」「こいつ、時系列を全く理解してないんだな」

☆立憲民主党・塩村あやか「米国の先制攻撃は自衛権の行使か?イランも自衛の名で報復に出た。年末の閣議決定の後にソレイマニ少尉が殺害された」~ネットの反応「アメリカの先制攻撃???」「少尉かww えらい小物だったんだなww」

☆イランと戦争するな/在日米大使館前 市民ら抗議

☆「イランと戦争するな!」在日米大使館前でヘイワ市民が大騒ぎ〜ネットの反応「なぜイラン大使館前ではやらないんだ? 両方やってこそ意味があるだろうに…こんなんだから共感得られないんだよ」「ソレイマニが何をやったか知らなそうww」

物事をあまり知らないのか、あるいは、“テロリズムに親和性が高い”のかもしれませんね💗
そう言えば、赤軍情報部(GRU)とコミンテルンの関係は、革命防衛隊(特に精鋭部隊であるクッズ軍)とレバノン・ヒズボラなどのテロリスト組織との関係と似ているわけですから、もともと、コミンテルン日本支部が日本共産党であったことから推測致しますと、赤軍情報部(GRU)との関係も考えなければならない、ということになりますね💗

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- タリバン政権で分かる、 “イスラム法” に基づいた統治下での 「平和 (=性犯罪と暴力)」 (2021/09/18)
- イスラム教には付き物なのが “性犯罪や暴力” で、そもそも平和的な宗教ではありません! (2021/09/16)
- ソビエト連邦 → 日本国 → 中華人民共和国 という流れに気付くことが大切です! (2020/02/10)
- ユダヤ・イスラエルとアラブ・イシュマエル (2020/02/09)
- 「アラブ人」と「ユダヤ人」の違いって何? (2020/02/08)
- 「薔薇マークキャンペーン」とイランのツデ―党(Tudeh Party of Iran) (2020/02/06)
- かつてのイランは、冷戦時代における西側の主要なプレイヤーでした! (2020/02/05)
- マネロン犯罪者のカルロス・ゴーンの母国レバノンって、どんな国なの? (2020/02/04)
- オスマン帝国を滅ぼした“汎トルコ主義” (2020/02/03)
- 幻想に過ぎない“アラブ民族”主義 ~ エジプトのナセルという「おバカ」 (2020/02/02)
- ナセルのアラブ民族、習近平の中華民族、金正恩のアイヌ民族and琉球民族(笑) (2020/02/01)
- イスラム過激派を生み出した、1979年の2つの出来事 (2020/01/31)
- イスラム原理主義の始まりは、サウジアラビアの歴史にあります (2020/01/29)
- 国際石油資本の形成 (2020/01/22)
- 中東地域の石油デビューは、わずか100年ちょっと前のことなんです!!! (2020/01/21)