2020-01-27 (Mon)

本日のキーワード : 活断層
断層(だんそう、英: fault)とは、地下の地層もしくは岩盤に力が加わって割れ、割れた面に沿ってずれ動いて食い違いが生じた状態をいう。
本日の書物 : 『文系のための理数センス養成講座』 竹内 薫 新潮社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【「前例の打破」】とも密接に関係していて、ある意味で表裏の関係にあるものですが、【理系的発想法のその3】は【「事後調整」】です。

とは言いながら、じつは私もこの言葉を強く意識するようになったのはそんなに昔からのことではなく、5、6年前に通信・交通コンサルタントにしてジャーナリストでもある神尾寿(かみおひさし)さんと対談したのがきっかけでした。

【アメリカ】では【グーグルやアップルが生まれている】のに、【日本からは独創的な大型ベンチャー企業が生まれない】のは【なぜ】だろうかという話をしているときに、神尾さんから「【アメリカは事後調整型】、【日本は事前調整型】ですよね」という指摘があって、私は目からウロコが落ちる思いがしたのです。

国土の広大さや文化の多様性のためなのでしょうが、たしかにアメリカでは何か新しいことを始める場合でも、基本的に事前調整などはしません。「まずは始めてみよう」、「不都合が出たらそれから調整すればいいよ」。彼らは基本的にそう考えます。

一方の日本では、新しいことをするときに混乱が起こることをまず恐れます。官公庁相手の仕事をしている方々などは相当の実感がおありでしょうが、まあ、いわゆるムラ社会の特徴ですね。事前にみんなの「ご理解」や「ご同意」を得て、ということが重視されるのです。

そして、【科学技術に関係する分野】では、【この違いの影響がとくに顕著】なのです。
というのも、【理系の発想】は、【基本的にアメリカの事後調整と同じ】で、「科学技術はどんどん進歩するから、調整している間に次の技術が出てきちゃうよ」であり、「【何が起こるか、全部を予想するなんて無理】でしょ」であり、「社会との【調整は事後に行った方が効率もいい】ね」というものだからです。

なぜそう考えるのかと言えば、【理系の人々】は論理構築や実験などにおいて、【前例打破】のために【数限りなくトライ&エラーを重ねている】ため、その過程で【「全部」とか「確実」とか「絶対」といった完全性を確保すること】がどれほど【難しく】、多くの場合においてそれが【不可能】であるということをイヤと言うほど【知っている】からです。

だから、たとえば新技術による【事故の可能性】を考えるときにも、【完全に無くすという発想ではなく、「人命に関わるような決定的な事故だけは避けて、一定の範囲に抑えられれば良い」と発想します】。よく言われる【「リスク・コントロール」】の発想ですね。

これに対して【お役所的な発想】は、「科学技術の新しい試みは【既存の法律で想定されていない】」「【規制をかけ】て、まずはじっくりと関係各方面で【事前調整をしてから許可すべし】」と、社会との整合性を重視します。そして、一般社会の方でも、【確実性や安全を求める】ことは自然で素朴な人間の感情ですから、これをとても受け入れやすい。こうして【必要以上に情緒が優先され、安全性が求められてしまう】のです。』

北海道の反原発とアイヌとチュチェ思想
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、本来であれば、「学問」のルーツは一つである、という西洋的な考え方に立ち、その上で、日本の学校教育における「文系」と「理系」という区分が、如何に時代遅れであるのかが理解できる書物で、それぞれの思考の違いを比較することで、「文系」であろうと「理系」であろうと、そのどちらもが必須であるという「当たり前」のことが納得できるようになる良書となります。

さて、「理系の発想」として、ここまでに登場したのが、
① 要点にまとめる(抽象化)
② 前例の打破
③ 事後調整
になりますが、③の分かりやすい例が、原子力発電所を巡る考え方の違いで、『「全部」とか「確実」とか「絶対」といった完全性を確保すること』を大前提とする“文系の発想”に基づく考え方と、『リスク・コントロール』で対処するという“理系の発想”に基づく考え方があって、前者は「反原発おパヨク」に典型的にみられるもので、当ブログは後者の立場を取ります。

☆【社説検証】伊方原発差し止め 産経は「司法の見識疑う」
そもそも、「100%絶対に安全」などという前提を求めるという発想そのものが、数学の“確率論”を理解できない“文系の発想”になります。

たとえば、いま、サイコロがあったとして、「100%絶対にイチの目が出ない」ようにするには、どうすれば良いでしょうか?

答えは、「サイコロを振らなければ良い」です(笑)
つまり、「反原発おパヨク」の立ち位置にいる「お馬鹿」は、何もしなければ良い、と言っていることに等しいわけです。
そして、その根拠としているのが、日本各地には「活断層」があるので、「巨大な地震」が発生した場合に、「原発はトンデモナイ危険な存在になる」から、というものです。
ところが、その「活断層」は、果たして、短期的・中期的・長期的に、どの程度の“確率”で「地震」を生じさせるのか、あるいは、本当に「活断層」が「地震」を生じさせるのか、はたまた、もし仮に、「巨大な地震」が発生するとして、それは短期的・中期的・長期的に、どの程度の規模で、どの程度の“確率”で生じるものなのか、そして、その時、原発はどうなるのか、核爆発は起きるのか、放射線は、どの程度の規模で、どの程度の範囲で、どの程度の期間、周辺に影響を与えるのか、といったことについて質問されると、彼らは「沈黙」するんです💗

地震や原子力発電所を巡る報道で、よく「活断層」という言葉を目にされると思いますが、まず、「断層」というのは、過去に地震が生じた際に“結果として生じた地層のズレ”で、その断層に沿った地盤は弱くなるために、再び地震が生じた場合に、同じ場所がズレる可能性(=確率)が高くなる、と考えられるものです。
ここで重要なのは、地層のズレ(断層)が、「地震」を生じさせるわけではない、ということです。

で、その「断層」のうち、「極めて近き時代まで地殻運動を繰り返した断層であり、今後もなお活動するべき可能性のある断層」を、特に「活断層(かつだんそう、active fault)」と呼ぶのですが、その「極めて近き時代」というのは、現在の私たちから見て、何年前のことを言っているのか、ご存じでございますでしょうか?

答えは、地質学で言うところの「新生代第四記」のことで、258万8000年前から現在までの期間のことを「極めて近き時代」と表現しているわけです(→活断層に対する原子力規制委員会の暴走と地震学者の無能)。

で、実際に、裁判における議論の焦点は、そんな「活断層」の地層は何十万年前のものかどうか、という実に無益でクダラナイものとなっています。


☆原発活断層巡る北電主張は「暴論」、北大名誉教授ら:日本経済新聞
ところで、上の記事中に、小野有五(おのゆうご)の名が登場しておりますが、2008年の「先住民族サミット」共同代表だった御仁です(チュチェ♫チュチェ♪)。

小野有五

☆『先住民族サミット始まる』2008年7月2日(水)「しんぶん赤旗」

それでは、本日はここまでとさせて頂きますが、「アイヌ」を「先住民族」などと言っている連中は、すべて「チュチェ♫チュチェ♪」と踊らされている輩になります。

みんなで力を合わせて、「チュチェ♫チュチェ♪」と踊っている輩と踊らせている輩についての情報を拡散して参りましょう💗


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