2019-11-06 (Wed)
本日のキーワード : 十分条件
風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)とは、日本語のことわざで、ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩えである。また現代では、その論証に用いられる例が突飛であるゆえに、「可能性の低い因果関係を無理矢理つなげてできたこじつけの理論・言いぐさ」を指すことがある。
「風が吹けば箱屋が儲かる」「大風が吹けば桶屋が喜ぶ」などの異形がある。
本日の書物 : 『数学嫌いな人のための数学 ― 数学原論』 小室 直樹 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【失業者】にとって、【「失業をなくするために資本主義をなくせ」】という【スローガン】はどんなに快(こころよ)く響いたことか。【マルキストは絶叫】し、【多くの人々がこれに共鳴】して【マルキシズムに入信した】。
論理的には、【「失業をなくするためには、資本主義をなくさなければならない」】ということと、【「資本主義をなくせば失業はなくなる」】ということとは【違う】。
しかも、【「資本主義をなくすこと」】は【「失業をなくす」ことの十分条件であるとはマルクスは言ってない】! 【マルクスの理論から論理的に言えることでもない】!
【マルキストはここに気づかなかった】。あるいは気づいても、故意に無視して知らないふりを決め込んだのか。
「失業をなくするために資本主義をなくせ」と絶叫したマルキストも、「しかし、資本主義をなくしたからとて失業がなくなるとも限らないぞ、用心しろ」とは一言も言わなかった。…
【マルキスト】は、あまりにも、「失業をなくするためには資本主義をなくさなければならない」という主旨のことを【唱えすぎた】。【人々】は、何だか、【「資本主義をなくしさえすれば失業はなくなる」というような気になってしまった】。世の人々の多くは、【必要条件と十分条件の違い】には、【あまり関心はない】。【心】は、【宗教心理学的に動く】。
【宗教心理学的心の動き】とは、【「何も言っていないこと」は、よい方に解釈してしまうという心の動き】である。【マルクス】は、資本主義がなくなった経済、例えば【社会主義経済において失業がどうなるか】については、【何も言っていない】。だから、【マルキスト】は、資本主義がなくなった経済、例えば【ロシア革命】(1917年)後の【ソビエト経済】においては、【戒心(用心、警戒)しなければならないはずであった】。
そのはずであったのに、【革命後のマルキストは何の用心もしなかった】。大衆と同じく、宗教心理学的に心を動かしてしまったのであった。マルクスは何も言っていないのだから、【社会主義経済はうまくいくだろう。失業なんかでないだろう】と【思い込んでしまった】のであった。…
こういう立場でマルクスを読んだために、ソ連の人々は、指導者も含めて、【社会主義に失業はあり得ないと思った】。思っただけではない。そのように信じ切った人々を裏切るわけにもいかないと思った。
ところが、どういたしまして! 【社会主義にも失業はあり得る】。
【失業が出るかどうか】は、【セイの法則】が【成立するかどうかにかかっている】。「セイの法則(Say's law)」とは、【供給が必ず需要される(Supply creates its own demand. 生産したものは必ず売れる)】という法則である。セイの法則は、【資本主義経済】でも、【成立する場合(古典派モデル)】があり、【成立しない場合(ケインズ・モデル)】もある。【社会主義経済においても、成立する場合もあり、成立しない場合もある】。
ゆえに、【セイの法則が成立しなければ、社会主義経済であっても、当然、失業は出る】(森嶋通夫『思想としての近代経済学』岩波新書、1994年)。』
マルキストが地球上で“論外扱い”されている理由
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、2001年に発刊されたもので、“ゆとり教育”という、後の世に大きな災いをもたらす害悪が蔓延しつつある頃に書かれた書物で、「数学」というものが如何に教育において重要であるのかが、よく理解できる良書となります。
さて、本文をご覧頂くと、マルクスが主張した学説と、マルキストが妄信した「珍説」とが、完全に異なっている、まったくの別物であるということにお気付きになられたのではないでしょうか?
「風が吹けば桶屋が儲かる」という喩(たと)え話があります。
「今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、世間にめくらが大ぶん出来る。そこで三味線がよふうれる。そうすると猫の皮がたんといるによって世界中の猫が大分へる。そふなれば鼠があばれ出すによって、おのづから箱の類をかぢりおる。爰(ここ)で箱屋をしたらば大分よかりそふなものじゃと思案は仕だしても、是(これ)も元手がなふては埒(らち)明(あか)ず」(無跡散人『世間学者気質』)
つまり、
① 大風が吹けば土埃が立つ
② 土埃が人の目に入って、眼病をわずらい、多くの人が盲人になる
③ 盲人は音曲を生業とするため、三味線の需要が増える
④ 三味線作りには猫の皮が欠かせないため、多数の猫が殺される
⑤ 猫が減れば鼠が増える
⑥ 鼠は桶をかじる
⑦ 桶の需要が増え、桶屋が儲かる
というようなお話です(以上、wikipediaより抜粋)。
これを例として考えてみますと、マルクスが主張した学説というのは、「① 風が吹けば ⇒ ⑦ 桶屋が儲かる」という形で表すことができます。だから、桶屋を儲けさせないようにするためには、風が吹かないようにすればいいっていう風に考えたわけです。
ところが、仮に風が吹かないようにできたとしても、江戸で大火が発生して、江戸の町を再建するにあたって、桶屋が儲かることだってあり得るわけで、桶屋が儲かる理由は他にいくつも考えられます。
これが、マルキストには理解できなかったわけです。マルキストが妄信した「珍説」は、「① 風さえ吹かなければ ⇒ ⑦ 桶屋は儲からない」という形で表すことができますが、マルクスのそれと比較して、まったく異なっていることが理解できます。これが、マルキストが地球上で“論外扱い”されている理由になります(笑)
そして、本文中に、「失業が出るかどうかは、セイの法則が成立するかどうかにかかっている」と書かれていましたが、実は、マルクス自身も、この「セイの法則」に囚われていました。それを打ち破ることができなかったんです。
しかし、それを見事に打ち破った経済学者がいました。それが、ケインズです。
ジョン・メイナード・ケインズ
また、そのケインズが示した「旧ケインズ・モデル」を再解釈した人物こそが、ポール・クルーグマンです。
ポール・クルーグマン
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆「作ったモノが必ず売れる」という世界 ~ 古典派経済学の必要十分条件
さて、ここからは昨日の続きとなります。
アタマが混乱してしまって、チンプンカンプンにならないように、何度も繰り返しながら、ゆっくりと進めていきますので、確実に理解しできるようにチャレンジしてみて下さい。実際は、それほど難しくないはずなのですが、算数ドリルの延長線上の計算問題ではなく、文字だけを使った数学本来の思考方法をやっているだけで、ただ学校のお勉強と異なっているために、“難しく感じてしまう”だけです。
いま、特別な数であるネイピア数「e」を底とする対数について考え、
※教科書などでは、次のような記号で表現されている「自然対数」と呼ばれるもの
それを微分する(=導関数を求める)と、
となり、つまり、『「q」の中に入っているもの(が何であろうと)に関する微分(=導関数)は、中に入っているもの“分の「1」”になる』ということが分かりましたが、
※教科書などでは、次のように記述(→「アベノミクス」・「アベノミカ」・「アベコノミクス」が、ようやく出来たこと、“ゆとり教育”と“買春”事務次官という害悪)
その「自然対数」と呼ばれるものを、どのように“計算”すれば良いのかが、分からないため、
次のような函数(関数)を用いて、「自然対数」の求め方を考えているところになります(→財務省官僚が「ダメになる理由」と「ダメな理由」)。
しかし、昨日のところで、その冒頭から行き詰まってしまいました。
という数式は、
という数式を簡単に表現しているだけ(→1から順に無限まで足していったら・・・いくつになるの?、安倍政権の「社会主義政策」と「算数」すら理解できない全野党 ~ 国会議員は「おバカ」しかいない?)なのですが、
を1回微分すると、
となることは分かっていて、そこから「xがゼロ」とすると、「無限大」が登場してしまって計算不能になってしまったんです。
そこで、一晩考えた結果、ほんのチョコっとだけ異なった場合について考えてみようと思いました。それは、次のような場合に、同じことをやったら、どうなるのか?ということになります。
これは、
の( )の中に「1」をチョコっと足しただけで、それを微分する(=導関数を求める)とどうなるのかは知りません。
ですが、「xがゼロ」だと、
となることは分かっています。
何故かと申しますと、「自然対数」のそもそもの定義が、
となっているため(→野党の問題議員・某森ゆう子と「相対性理論」)で、
「x」に入れたものがそのまま飛び出してくることとなり、また、「ゼロのべき」(つまり、何かの0乗)は「1」になりますから、
となるので、
となるからです。これであれば、「無限大」が登場して計算不能になることも、どうやらなさそうなので、試してみようと思っているところです。
続きは次回に♥
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Re: No Subject * by みっちゃん
無理して頑張ってますね~、ewkefc(softbank126242230207.bbtec.net)さん!
いつもと同じ、支離滅裂ぶりですし、数学的に説明することも、やっぱり無理なんですか?
一方的に、自分の主張を書くだけで、聞かれたことには答えられないって事実がそれを証明していますねwww
「マルクスは一度たりとも資本主義とは言っていないし、資本主義を無くせとも言っていない」
⇒ 資本主義には失業者が出ることを証明しただけ、と言っているのですが、“すり替え”なさらないで頂きたいです。ド文系パヨクって、論理的に物事を話すことができないんですか?どうしても、勝手な解釈をしたがるwww
「マルクスは、労働者が減れば労働者の能力が高まると言っている 」
⇒ リカード丸呑みの古典派経済学者に過ぎないのですから、そりゃそうでしょうw
「マルクスは、資本主義経済に替わる経済システムなど提唱しておらず」
⇒ その通りで、単に恒等式を証明(=資本主義には失業者が出ることを証明)しただけです。
「資本主義を無くせとも言っていない」
⇒ 恐らく、ド文系のあなたのアタマではここが理解できないと思われるのですが、マルクスの証明(=資本主義には失業者が出ることを証明)から出てくる命題は、論理的に言って、「失業をなくすためには資本主義をなくさなければならない」となります(わかりますか?ついてこれてますか?)。 ところが、資本主義をなくしたら、失業者がなくなるような、何らかの社会制度をモデルとして示し、方程式を解くように解を求めたかというと、それが出来なかったわけです。つまり、問題解決方法を示せなかった(モデルさえ示せなかった)わけです。
「単に資本主義経済の矛盾や欠陥を是正しようとしたにすぎない 」
⇒ これは、嘘です。こういう勝手な解釈で嘘を書き込むのは止めましょう。捏造ですから。マルクスは、自身の証明(=資本主義には失業者が出ることを証明)によって、その欠陥は資本主義である限りは避けられない(少なくともセイの法則の呪縛から逃れられなかったマルクスには無理な話)ので、是正なんか無理でしょw論理的にも筋が通らない!
ということで、「前提が間違っている」のは「あなた」なんですw
「マルキシストはマルクスの主張をはき違えているというキミの結論」は真であることになりますw
あ、そうそう、どうでもよいのですが、数学では「x」「y」、「z」というのは単なる文字でしかなく、何であっても良いのですが、日本語のカタカナで書かれた「マルキシスト」「マルキズム」「マルキシズム」「マルキシスト」「マルキスト」など、何であっても良いですよ。ところが、ド文系らしいあなたのご意見だと、こうでなければならないって言うのがあるんですねw
では、マルクスってドイツ語の発音で表記されてるの?英語?それともほかの何か?日本以外に行くと、どうなってるの?
例えば、「卡尔·马克思」とかw
いつもと同じ、支離滅裂ぶりですし、数学的に説明することも、やっぱり無理なんですか?
一方的に、自分の主張を書くだけで、聞かれたことには答えられないって事実がそれを証明していますねwww
「マルクスは一度たりとも資本主義とは言っていないし、資本主義を無くせとも言っていない」
⇒ 資本主義には失業者が出ることを証明しただけ、と言っているのですが、“すり替え”なさらないで頂きたいです。ド文系パヨクって、論理的に物事を話すことができないんですか?どうしても、勝手な解釈をしたがるwww
「マルクスは、労働者が減れば労働者の能力が高まると言っている 」
⇒ リカード丸呑みの古典派経済学者に過ぎないのですから、そりゃそうでしょうw
「マルクスは、資本主義経済に替わる経済システムなど提唱しておらず」
⇒ その通りで、単に恒等式を証明(=資本主義には失業者が出ることを証明)しただけです。
「資本主義を無くせとも言っていない」
⇒ 恐らく、ド文系のあなたのアタマではここが理解できないと思われるのですが、マルクスの証明(=資本主義には失業者が出ることを証明)から出てくる命題は、論理的に言って、「失業をなくすためには資本主義をなくさなければならない」となります(わかりますか?ついてこれてますか?)。 ところが、資本主義をなくしたら、失業者がなくなるような、何らかの社会制度をモデルとして示し、方程式を解くように解を求めたかというと、それが出来なかったわけです。つまり、問題解決方法を示せなかった(モデルさえ示せなかった)わけです。
「単に資本主義経済の矛盾や欠陥を是正しようとしたにすぎない 」
⇒ これは、嘘です。こういう勝手な解釈で嘘を書き込むのは止めましょう。捏造ですから。マルクスは、自身の証明(=資本主義には失業者が出ることを証明)によって、その欠陥は資本主義である限りは避けられない(少なくともセイの法則の呪縛から逃れられなかったマルクスには無理な話)ので、是正なんか無理でしょw論理的にも筋が通らない!
ということで、「前提が間違っている」のは「あなた」なんですw
「マルキシストはマルクスの主張をはき違えているというキミの結論」は真であることになりますw
あ、そうそう、どうでもよいのですが、数学では「x」「y」、「z」というのは単なる文字でしかなく、何であっても良いのですが、日本語のカタカナで書かれた「マルキシスト」「マルキズム」「マルキシズム」「マルキシスト」「マルキスト」など、何であっても良いですよ。ところが、ド文系らしいあなたのご意見だと、こうでなければならないって言うのがあるんですねw
では、マルクスってドイツ語の発音で表記されてるの?英語?それともほかの何か?日本以外に行くと、どうなってるの?
例えば、「卡尔·马克思」とかw
https://oyakochoco.jp/blog-entry-2855.html
>『 【失業者】にとって、【「失業をなくするために資本主義をなくせ」】という【スローガン】はどんなに快(こころよ)く響いたことか。
だからね、マルクスは一度たりとも資本主義とは言っていないし、資本主義を無くせとも言っていないよ。
マルクスは、労働者が減れば労働者の能力が高まると言っているよ。
マルクスは、資本主義経済に替わる経済システムなど提唱しておらず、単に資本主義経済の矛盾や欠陥を是正しようとしたにすぎないんだよ。
前提が間違っているわけだから、結論も間違っているのね。つまり、論理として成り立たないわけ。
したがって、マルキシストはマルクスの主張をはき違えているというキミの結論は間違っているということだよ。
どうでもいいことだけど、キミはマルキズムではなくマルキシズムと言っている。では、どうしてマルキシストではなくマルキストと言うの?
正しくは、マルキズムではなくマルキシズム、マルキストではなくマルキシストだよ。
ナルシズムではなくナルシシズム、ナルシストではなくナルシシストだよ。