2019-11-05 (Tue)

本日のキーワード : マルクス主義
マルクス主義(マルクスしゅぎ、ドイツ語: Marxismus)とは、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって展開された思想をベースとして確立された「宗教」である。科学的社会主義(かがくてきしゃかいしゅぎ)とも。
本日の書物 : 『数学嫌いな人のための数学 ― 数学原論』 小室 直樹 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【必要条件】と【十分条件】とをよく理解しておくことは【数学的に重要】であるだけでなく、【経済学的にも社会学的にも、ずっとずっと大切】である。
「ソビエト帝国の崩壊」こそ20世紀最大の事件であるとみなす人が多い。何しろ、それとともに、あれほど吹きすさんでいた【マルキシズムの革命の嵐もピタリと治まった】のだから。

では、【なぜソビエト帝国は崩壊したのか】。…
重要な原因の一つを挙げよと言われるならば、著者はためらわず、
「【マルキストが実はマルクスの学説をよく理解していなかった】からである。特に、【必要条件と十分条件の違いを理解していなかった】からである」
と言いたい。

以下、敷衍(ふえん)して説明していこう。

【マルクス】は、【資本主義】には【失業が出る】と言った。【産業予備軍説】という学説を展開して、【資本主義には必ず失業が出ることを証明】したのであった。

マルクスの時代、いや、その後もずっと、【ケインズが出現するまで、古典派が全盛を占めていた】。古典派(the classical school)とは、アダム・スミスを始祖とし、リカードを頂点とし、ミルを経て、マーシャル、ピグーに伝わる経済学派である。多くの偉大な経済学者を生み、世界経済学の主流をなした。



【古典派の学説の要点】を一言で言えば、【「自由市場はベストである」】ということにある。つまり、政府は何の干渉もせず、市場を自由放任にしておけば、すべてはうまくいく、不都合は起きない、ということだ。すべてがうまくいって不都合は起きないというのであるから、【失業なんていう不都合が起きるわけはない】。これが、当時全盛を極めた【古典派の主張】であった。
ところが、【マルクス】は、敢然として【古典派の主張を批判】した。彼は、自由市場がベストであるとは言えない、市場を自由放任にしておけばすべてがうまくいくとも言えない、と説いた。…
世に全盛を極める【古典派】は、【資本主義に失業はあり得ないと主張】した。【マルクス】にかぎって(当時、ケインズはまだ生まれてもいなかった)、【資本主義に失業は必ず出るということを発見】したのであったから、その功績は大きい。

【資本主義に失業は必ず出る】。
【では、失業をなくするためにはどうすべきか】。

【資本主義をなくすることである】。【資本主義でなくすることである】。【資本主義を倒すことである】。【資本主義を打倒することである】。「をなくする」「でなくする」、……、「を倒す」「を打倒する」等々、表現は多いが意味は同じである。資本主義のままでは、どうしても失業は出る。【ゆえに、失業をなくするためには、資本主義をなくさなければならない】。

この命題は、当然、マルクスの学説から出てくる。つまり、「資本主義をなくする」ことは、「失業をなくする」ための【必要条件】である。論理的に、このことをしっかりと腑に落とし込んでおかれたい。【論理的には、マルクスの言っているのは、このことだけ】なのである。』

マルクスの致命的な勘違い
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、2001年に発刊されたもので、“ゆとり教育”という、後の世に大きな災いをもたらす害悪が蔓延しつつある頃に書かれた書物で、「数学」というものが如何に教育において重要であるのかが、よく理解できる良書となります。

さて、マルクスの主張が何処から間違っているのかが御理解頂けましたでしょうか?
古典派の理論の根幹は、「資本主義に失業はあり得ない」というもので、それを批判したマルクスは評価されてしかるべきです。
実は、マルクスと同様に、世界大恐慌(1929年~1933年)における大量の失業者を前にして、「非自発的な失業者は存在しない」とする考え方を基本とする古典派を批判したのが、ケインズでした。

ジョン・メイナード・ケインズ
失業者をなくそうという点で、マルクスもケインズも同じなのですが、マルクスは、途中から、「資本主義をなくしてしまえばいい」と、明後日の方向へ理論を進めてしまって自滅することになります。資本主義を研究しながら、その研究対象そのものを無くせばいいとしたわけですから、その支離滅裂ぶりが理解できると思います。

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆ネオ・クラシカルとニュー・クラシカルとケインズ経済学

さて、ここからは先日の続き(→財務省官僚が「ダメになる理由」と「ダメな理由」)に入らせて頂きたいと思いますが、いま、特別な数であるネイピア数「e」を底とする対数について考え、

それは学校のお勉強では、次のような記号で表現されている「自然対数」と呼ばれるものなのですが、

それを微分する(=導関数を求める)と、

となることが分かりました。これは、つまり、『「q」の中に入っているもの(が何であろうと)に関する微分(=導関数)は、中に入っているもの“分の「1」”になる』ということになりますが、それを教科書などでは、

と書いているだけのことになります(→「アベノミクス」・「アベノミカ」・「アベコノミクス」が、ようやく出来たこと、“ゆとり教育”と“買春”事務次官という害悪)。
でも、そもそも、その「自然対数」と呼ばれるものを、どのように“計算”すれば良いのかが、現時点では知りません。ですから、

とか、

とかが、果たして、どんな数になるのかが分からないんです。
そこで、「自然対数」の求め方を知るために、

として考えてみようと思っているところになります(→財務省官僚が「ダメになる理由」と「ダメな理由」)。
それでは、参ります!


という数式は、

という数式を簡単に表現しているだけになります(→1から順に無限まで足していったら・・・いくつになるの?、安倍政権の「社会主義政策」と「算数」すら理解できない全野党 ~ 国会議員は「おバカ」しかいない?)。
そして、

を1回微分すると、

となることは分かっています。
そう致しますと、

という上の数式の下線部分は、「xがゼロ」だとしたときの1回目の微分ということになるのですが、

の「xがゼロ」ですと、「無限大」となってしまって、計算が出来なくなってしまいます。
どうして、こんなことになってしまうのかと申しますと、「自然対数」のそもそもの定義が、

となっているため(→野党の問題議員・某森ゆう子と「相対性理論」)で、

もし、上の下線部分が常に正であり、「x」の値が負の方にどんどん大きくなるとすると、下線部分の値はどんどん小さくなります。
つまり、「x」が限りなく「-∞」に向かった場合にのみ、「ゼロ」に近づくということになります。ここから、次のように考えることができますので、

「xがゼロ」だと、「無限大」となり、計算が出来なくなるということが分かります。
ということは、

という数式を用いて考えることはできない、ということになってしまうのでしょうか?

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- 資本主義に代わるシステムはありません!! ~ マルキストがなぜ馬鹿にされるのか、その分かりやすい理由とは? (2019/11/13)
- “マルキストの阿呆(あほう)”には到底理解ができない、ケインズ派と古典派の分かれ道 (2019/11/11)
- マルクスの理論すら理解できないなら、ケインズの理論は到底理解はできません (2019/11/10)
- 「市場に出した品物はみんな売れる」という法則 (2019/11/09)
- 学校教師が理解していない、「方程式の解」と「恒等式の証明」 (2019/11/08)
- 方程式と恒等式のちがいってナニ??? (2019/11/07)
- 桶屋が儲からないようにするために ~ マルクスの主張とは異なる、マルキストの勝手な思い込み (2019/11/06)
- マルキストは、マルクスの学説を理解していなかったんです ~ マルクスの言っていることは何? (2019/11/05)
- カール・マルクスが研究していたのは、「社会主義経済の研究」ではありませんwww (2019/11/04)
- “左翼”止めますか?それとも、人間やめますか? (2019/11/03)
- 財務省官僚が「ダメになる理由」と「ダメな理由」 (2019/11/02)
- 問題に、答えはあるのかないのか? (2019/11/01)
- “ゆとり教育”と“買春”事務次官という害悪 (2019/10/30)
- 「常識を覆すこと」と「常識がないこと」とは、意味が全然違うんです ~ 森ゆう子と「アインシュタイン方程式」 (2019/10/23)
- 野党の問題議員・某森ゆう子と「相対性理論」 (2019/10/22)
Re: No Subject * by みっちゃん
ewkefc(softbank126242241126.bbtec.net)さん、本日も爆笑ネタの投稿有難うございます!
「マルクスは資本主義経済に代わる経済システムを提唱したのではなく、資本主義経済の運用方法を示しただけ」
⇒ へぇ~、マルキストのおバカさんって、そんな風に勝手な解釈をされているんですね(笑)
「資本主義経済の運用方法を示した」のではなく、「資本主義をやめろって絶叫した」だけですがwww お得意の“すり替え”ですね(笑)
思い込みって、恐ろしいことだって、とてもよく理解できますよ💗
さあ、バンバン、ネタの投稿を宜しくお願いしますね^^ もっと、もっと、おバカの自己証明をやってください(⌒∇⌒)
> 『マルキストは、マルクスの学説を理解していなかったんです ~ マルクスの言っていることは何?』に対する反論
> https://oyakochoco.jp/blog-entry-2854.html
>
>
> >【資本主義に失業は必ず出る】。
> 【では、失業をなくするためにはどうすべきか】。
> 【資本主義をなくすることである】。【資本主義でなくすることである】。【資本主義を倒すことである】。【資本主義を打倒することである】。「をなくする」「でなくする」、……、「を倒す」「を打倒する」等々、表現は多いが意味は同じである。資本主義のままでは、どうしても失業は出る。【ゆえに、失業をなくするためには、資本主義をなくさなければならない】。
>
>
> あのね、マルクスは資本主義経済に代わる経済システムを提唱したのではなく、資本主義経済の運用方法を示しただけなんだよ。
> 資本主義経済は、借金を原資とするお金の運動であるが故に経済成長し続けなければならない宿命を背負っているのだが、マルクスはそのお金の運動をコントロールするべきだと提唱したわけ。
> しかし、お金の運動をコントロールしようとすればお金の速度が落ちてしまい、経済成長することができなかったんだよ。
> だから、計画経済で資本主義経済を運用していた社会主義国及び共産主義国は、経済成長を実現するために軒並み市場経済へと移行したわけ。
> でもね、資本主義経済を市場経済で運用しようが計画経済で運用しようが混合経済で運用しようが、行き着く先は財政破綻なんだよ。
> 何故なら、この世は有限の世界であり、複利の速度で拡大し続ける需要など存在し得ないからだよ。
> 社会主義や共産主義を資本主義経済と異なる経済システムだと認識している人が多いけど、経済システムとしては全く同じものなんだよ。
> 何故なら、お金の発行方法が同じだからだよ。お金の発行方法が同じということはお金の性質が同じということであり、お金の性質が同じということはメカニズムが同じということだよ。
> 資本主義と社会主義及び共産主義が異なる経済システムであれば、混合経済など成り立つ筈がなかろう。
> 因みに、マルクスは資本主義という言葉を使ったことが無いんだよ。
「マルクスは資本主義経済に代わる経済システムを提唱したのではなく、資本主義経済の運用方法を示しただけ」
⇒ へぇ~、マルキストのおバカさんって、そんな風に勝手な解釈をされているんですね(笑)
「資本主義経済の運用方法を示した」のではなく、「資本主義をやめろって絶叫した」だけですがwww お得意の“すり替え”ですね(笑)
思い込みって、恐ろしいことだって、とてもよく理解できますよ💗
さあ、バンバン、ネタの投稿を宜しくお願いしますね^^ もっと、もっと、おバカの自己証明をやってください(⌒∇⌒)
> 『マルキストは、マルクスの学説を理解していなかったんです ~ マルクスの言っていることは何?』に対する反論
> https://oyakochoco.jp/blog-entry-2854.html
>
>
> >【資本主義に失業は必ず出る】。
> 【では、失業をなくするためにはどうすべきか】。
> 【資本主義をなくすることである】。【資本主義でなくすることである】。【資本主義を倒すことである】。【資本主義を打倒することである】。「をなくする」「でなくする」、……、「を倒す」「を打倒する」等々、表現は多いが意味は同じである。資本主義のままでは、どうしても失業は出る。【ゆえに、失業をなくするためには、資本主義をなくさなければならない】。
>
>
> あのね、マルクスは資本主義経済に代わる経済システムを提唱したのではなく、資本主義経済の運用方法を示しただけなんだよ。
> 資本主義経済は、借金を原資とするお金の運動であるが故に経済成長し続けなければならない宿命を背負っているのだが、マルクスはそのお金の運動をコントロールするべきだと提唱したわけ。
> しかし、お金の運動をコントロールしようとすればお金の速度が落ちてしまい、経済成長することができなかったんだよ。
> だから、計画経済で資本主義経済を運用していた社会主義国及び共産主義国は、経済成長を実現するために軒並み市場経済へと移行したわけ。
> でもね、資本主義経済を市場経済で運用しようが計画経済で運用しようが混合経済で運用しようが、行き着く先は財政破綻なんだよ。
> 何故なら、この世は有限の世界であり、複利の速度で拡大し続ける需要など存在し得ないからだよ。
> 社会主義や共産主義を資本主義経済と異なる経済システムだと認識している人が多いけど、経済システムとしては全く同じものなんだよ。
> 何故なら、お金の発行方法が同じだからだよ。お金の発行方法が同じということはお金の性質が同じということであり、お金の性質が同じということはメカニズムが同じということだよ。
> 資本主義と社会主義及び共産主義が異なる経済システムであれば、混合経済など成り立つ筈がなかろう。
> 因みに、マルクスは資本主義という言葉を使ったことが無いんだよ。
https://oyakochoco.jp/blog-entry-2854.html
>【資本主義に失業は必ず出る】。
【では、失業をなくするためにはどうすべきか】。
【資本主義をなくすることである】。【資本主義でなくすることである】。【資本主義を倒すことである】。【資本主義を打倒することである】。「をなくする」「でなくする」、……、「を倒す」「を打倒する」等々、表現は多いが意味は同じである。資本主義のままでは、どうしても失業は出る。【ゆえに、失業をなくするためには、資本主義をなくさなければならない】。
あのね、マルクスは資本主義経済に代わる経済システムを提唱したのではなく、資本主義経済の運用方法を示しただけなんだよ。
資本主義経済は、借金を原資とするお金の運動であるが故に経済成長し続けなければならない宿命を背負っているのだが、マルクスはそのお金の運動をコントロールするべきだと提唱したわけ。
しかし、お金の運動をコントロールしようとすればお金の速度が落ちてしまい、経済成長することができなかったんだよ。
だから、計画経済で資本主義経済を運用していた社会主義国及び共産主義国は、経済成長を実現するために軒並み市場経済へと移行したわけ。
でもね、資本主義経済を市場経済で運用しようが計画経済で運用しようが混合経済で運用しようが、行き着く先は財政破綻なんだよ。
何故なら、この世は有限の世界であり、複利の速度で拡大し続ける需要など存在し得ないからだよ。
社会主義や共産主義を資本主義経済と異なる経済システムだと認識している人が多いけど、経済システムとしては全く同じものなんだよ。
何故なら、お金の発行方法が同じだからだよ。お金の発行方法が同じということはお金の性質が同じということであり、お金の性質が同じということはメカニズムが同じということだよ。
資本主義と社会主義及び共産主義が異なる経済システムであれば、混合経済など成り立つ筈がなかろう。
因みに、マルクスは資本主義という言葉を使ったことが無いんだよ。