2019-11-04 (Mon)

本日のキーワード : 経済学
経済学(けいざいがく、英: Economics)の原語であるEconomicsという語彙は、新古典派経済学者アルフレッド・マーシャルの主著『経済学原理』(英: Principles of Economics, 1890年)によって誕生・普及した。
本日の書物 : 『数学嫌いな人のための数学 ― 数学原論』 小室 直樹 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【現在の経済学】は【数学と結合】した(あるいは比喩的に数学と結婚した)が、それが可能となったのは、物理学が数学と結合したのと同じ理由によるのです。すなわち、物理学の諸変数(変位、速度、加速度など)は【抽象性を獲得した】、ということである。…

物理学が高度の抽象性を獲得したことを理解するための格好の例は、質点(mass point)である。質点とは、大きさが全くなくて、質量を有する点のことであるとされる。質点が実在しないことは明白である。もし実在したとすれば、質点の比重は無限大となる。こんな物質が実在するわけがないではないか。…
しかし、物理学は、抽象的な模型構築法を活用したので、数学の全面的使用が可能となり急速な進歩を遂げることができました。諸学問の手本となり、自然科学の多くと、いくらかの社会科学は物理学にならって長足の進歩を遂げたのです。
社会科学で、抽象的な模型構築法を活用し、数学の全面的使用が可能となり、長足の進歩を遂げたのは【経済学】なのです。…

それでは、【経済学】は一体全体、【何を研究しているのか】。

【資本主義社会における経済法則である】。それは、【資本主義だけを研究対象】とし、【それ以外の社会を研究対象とすることはない】。この意味で、【経済学はきわめて特異な科学】である。…

問 : 後進国(発展途上国)や社会主義国の経済の研究もあるのではありませんか?
答 : それはあります。ありました。例えば、ソ連がまだ滅びないころ、【ソ連でも経済学研究がかなり進歩していました】。リニア・プログラミングとかダイナミック・プログラミングだとか…数学を盛んに使って産業連関論(レオンティエフ・システム)などが活発に研究されていました。しかし、【その研究方法たるや、英米はじめ資本主義諸国で開発された正真正銘の資本主義の経済学(マルキストのいうブルジョワ経済学いわゆるブル経)でした】。

経済学は社会主義でも資本主義でも共通であると思念したのか、あるいは、ソ連もやがて資本主義へ復帰するのだと無意識のうちに思い込んでいたのか? いや、【「マルクス経済学」】といったところで、【その内容は全部資本制社会における経済法則の研究である】。【マルクス自身の研究目的もそこにあり、社会主義経済の研究は実は皆無である!】』

「パヨク」と呼ばれてバカにされている連中を論破する
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、2001年に発刊されたもので、“ゆとり教育”という、後の世に大きな災いをもたらす害悪が蔓延しつつある頃に書かれた書物で、「数学」というものが如何に教育において重要であるのかが、よく理解できる良書となります。

さて、本文を御覧頂いたことで、驚かれたのではないかと思いますが、実は、あのカール・マルクスが研究していたのは、すべて「資本制社会」について、つまり「資本主義」こそが研究対象であって、「社会主義」だとか「共産主義」だとかといった、“宗教”的な“似非(エセ)学問”については、まったく研究なんかしていなかった、関心さえ持っていなかった、というのが歴史的事実になります。
それなのに、日本共産党というカルト集団は、そのことが、まったく理解できないのか、あるいは、事実を知らないのか、は分かりませんが、何故か、勝手な解釈をして「絶賛する」という、とってもイミフなことをやっています(笑)


実際、マルクスが研究していた経済学も、古典派経済学の範疇に属するモノでしかなく、その中で“異端”扱いされていたわけですが、その理由は、「失業」に関する考え方の違いにありました。
「数学」では必須の考え方として、「必要条件」と「十分条件」がありますが、マルクスが“異端”とされたのは、
(A) 資本主義
であれば、
(B) 失業が生じる
と唱えたからです。
これは、(B)は、(A)に対しての「必要条件(necessary condition)」であるという主張で、Aが成り立てば必ずBも成り立つ、でも、Bが成り立たなければ必ずAも成り立たない、という主張になります。
そして、カール・マルクスは、「資本主義をなくせば・・・」と考えたわけです。
でも、
(A) 資本主義をなくす
のであれば、
(B) 失業が生じない
とは、マルクスは一度も論じたことがないんです! さらに、マルクスの理論からは論理的に言えないんです(笑)
つまり、(A)は、(B)に対しての「十分条件(sufficient condition)」であるとは論じていない、Aが成り立てば、“それだけで”必ずBも成り立つ(AはBに対する十分条件)とは言っていないわけですから、「資本主義をなくす」ことで、その後に「社会主義」だとか、「共産主義」だとか、あるいは、何だかチンプンカンプンで実体のない「科学的社会主義」だとかを採用したとしても、「失業が生じない」とは言えない、ということになります。
であれば、そもそも、何のために資本主義をなくす必要があるというのでしょうか? 何の問題解決にもなってはいないのですから(笑)
マルクス経済学の致命的な欠陥が、ここにあります(笑)
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆財務省と日銀とマルクス経済学

そう言えば、「パヨク」と呼ばれてバカにされている連中を論破するうえで、参考になる記事がありましたので、こちらでご紹介をさせて頂きます。

『 日本の保守派には、頭の切れる論客らしい論客はあまりいない。しかし、英語圏には左翼を次々論破することで知られる論客が何人かいる。その代表格が、ジョーダン・ピーターソン(Jordan Peterson)とベン・シャピーロ(Ben Shapiro)である。
ジョーダン・ピーターソンは1962年生まれで、現在トロント大学の心理学の教授をしている。臨床診療の経験も豊富で、過去にはハーバード大学で教鞭をとっていたこともある。彼は、現代の左傾化した学問に対して、厳しい批判を繰り返していることで知られる。中でも、ジェンダー代名詞(男性、女性形以外の代名詞)の使用を強制する条例を批判したことは有名である。
ラディカル・フェミニズムは、日本だけでなく北米でも猛威を振るっている(むしろ、日本は欧米を追従しているに過ぎない)。それに対するピーターソンの分析は的確である。フェミニズムは能力(competence)を尺度にした評価を全て権力(power)の問題にすり替える。そして、能力が不足しているゆえに達せられないことを全て家父長制(patriarchy)による抑圧のせいにして騒ぎ立てることで、自らの無理な要求を通す。フェミニズムは人間を個人として尊重しておらず、男性・女性という集団の一員としてしか見ない。だから、個々人がどういう生き方をしたいかを無視して、結果の平等を押し付ける。これがピーターソンの見立てである。現代のフェミニズム思想の核心をついている分析と言えよう。
おそらく、ピーターソンのことを知っている日本の読者はほとんどいないだろう。しかし、彼がこれほど知られていない日本は、むしろ例外的な国である。2018年1月に出版された彼の著書“12 Rules for Life: An antidote to chaos”(人生の12のルール: 混乱を防ぐ方法)は、英語圏で300万部を超えるベストセラーになっている。また、韓国語訳も既に出版されており、20万部を売り上げている。』
☆左翼を論破する方法(前編)


※なお、記事中に書かれていたパヨクの司会者がフリーズするシーンは、23:00前後にあります。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- “マルキストの阿呆(あほう)”には到底理解ができない、ケインズ派と古典派の分かれ道 (2019/11/11)
- マルクスの理論すら理解できないなら、ケインズの理論は到底理解はできません (2019/11/10)
- 「市場に出した品物はみんな売れる」という法則 (2019/11/09)
- 学校教師が理解していない、「方程式の解」と「恒等式の証明」 (2019/11/08)
- 方程式と恒等式のちがいってナニ??? (2019/11/07)
- 桶屋が儲からないようにするために ~ マルクスの主張とは異なる、マルキストの勝手な思い込み (2019/11/06)
- マルキストは、マルクスの学説を理解していなかったんです ~ マルクスの言っていることは何? (2019/11/05)
- カール・マルクスが研究していたのは、「社会主義経済の研究」ではありませんwww (2019/11/04)
- “左翼”止めますか?それとも、人間やめますか? (2019/11/03)
- 財務省官僚が「ダメになる理由」と「ダメな理由」 (2019/11/02)
- 問題に、答えはあるのかないのか? (2019/11/01)
- “ゆとり教育”と“買春”事務次官という害悪 (2019/10/30)
- 「常識を覆すこと」と「常識がないこと」とは、意味が全然違うんです ~ 森ゆう子と「アインシュタイン方程式」 (2019/10/23)
- 野党の問題議員・某森ゆう子と「相対性理論」 (2019/10/22)
- 「炭素税」という名の「おカネ儲け」をやろうとしている自由民主党と財務省 (2019/10/21)