2019-11-03 (Sun)

本日のキーワード : 資本主義、所有権
所有権(しょゆうけん)とは、物の全面的支配すなわち自由に使用・収益・処分する権利。
近代の所有権は、土地に対する複雑な封建的制約の廃止を目指して生成した。1789年のフランス人権宣言は、所有権を「神聖不可侵」として所有権の絶対性(所有権絶対の原則)を標榜し、私有財産制の基礎を確立した。
本日の書物 : 『数学嫌いな人のための数学 ― 数学原論』 小室 直樹 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【近代資本主義の根本】は【「私的所有権」】である。…

さてこの近代資本主義における私的所有権であるが、それは左のような特徴をもつ。
① 【絶対性(absoluteness)】
② 【抽象性(abstractness)】
この二つさえ理解すれば、【近代資本主義のエッセンス】は【それで全部】である。しかも、これら二つは【近代資本主義だけが持っている歴史的特徴】である。その他の諸経済は持っていない。…

すなわち、その歴史的特質は、
① 私的所有権は、所有物に対する全包括的・絶対的な支配権であること、
② 私的所有権の存在は、観念的・論理的に決定される。
所有権に対する全包括的・絶対的な支配権とは、【所有者は所有物についてどのようなことをもなし得るということ】である。民法はこのことを、
「所有者は、…自由にその所有物の【使用、収益及び処分】を為す権利を有す」 (206条)
と記し、外国の民法典も類似の言葉で同じ趣旨を表現している。…
近代資本主義における所有権は、近代国家における【主権】に喩(たと)えられる。
【主権(sovereignty)】は【絶対】である。【財産や生命や権力を全く自由に使用し、自由に処分でき何者の拘束をも受けない】。
主権は、近代国家に現れてくるのであって、【近代以前の国家に主権はない】。王でも、王権は絶対ではなかった。上は法王の権威に服し、下からは国内の大諸侯の制約を受けた。
これと同じように、【資本主義以前の経済における所有権は絶対ではない】。多くの制約を受け、使用、収益、処分は自由ではない。所有者だから何をやっても勝手であるという具合にはゆかないのである。』

“左翼思想”は確実に人間を破壊します!
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、2001年に発刊されたもので、“ゆとり教育”という、後の世に大きな災いをもたらす害悪が蔓延しつつある頃に書かれた書物で、「数学」というものが如何に教育において重要であるのかが、よく理解できる良書となります。

さて、世の中には「パヨク」と呼ばれてバカにされるアタマのとっても悪い人たちが、極少数ですが存在しています。それは、我が国に限ったことではありません。
例えば、こんな風に(↓)www なんと、「数学」がレイシスト的だって騒いでいる、ド文系社会学者がいるそうなんです(笑)


これ一つとっても、いかに「数学」というものが大切なのかということが理解できるのですが、「パヨク」と呼ばれてバカにされている連中は、どうやら「数学」が苦手なようで、自分自身の“単なる思い込み(ほとんど宗教に近い)”を、非論理的な形でしか表現することができません。


『 ソ連などを例示して共産主義の間違いを指摘すると、未だ本当の共産主義は実現されていないと反論する人がいる。しかし、これまで共産主義を目指した国は数多くあり、その企ては全て失敗した。再度挑戦するなら、過去の失敗の原因を究明して、それを修正する必要がある。ところが、そういう真摯な姿勢の左翼はいない。ソ連や東欧が失敗したら、次はベネズエラを称賛する。ベネズエラが失敗したら、それに触れないようにする。だから失敗を繰り返す。
理工系の分野で研究開発に携わる人間は、失敗すればその原因を徹底的に洗い出し、それらを修正してから次の実験を試みる。でなければ、いつまで経っても目的を達する技術は完成しない。そういう習性もつ我々からすると、同じ失敗を何度も繰り返そうとする行動原理は全く理解できない。理工系で左翼思想に嵌る人が稀有なのはそのためだろう。』
☆日本人が知らない北米左翼の恐ろしさ

『 ほかにもよくでてくる例でいえば、共産主義などといった政治思想もそうです。
たとえば、共産主義の国がうまくいかずにつぎつぎと崩壊したのは記憶に新しいですよね。もし共産主義が科学的であるならば、うまくいかなかったんだから共産主義という考え方はダメだったんだ、ということになるわけです。
しかし、実際はそうはなりませんよね。共産主義の国が倒れても、共産党は存在します。日本にも存在するし、ロシアにも残っています。
つまり、まったく反証されていないわけです。…
だからポパー曰く、共産主義は科学ではないんです。』

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆共産主義は「科学ではない!」

かつて、日本民間放送連盟の覚醒剤撲滅のコマーシャルがありました。
『覚醒剤は確実に人間を破壊します。覚せい剤止めますか?それとも、人間やめますか?』
結局、あれと同じで、
『“左翼思想”は確実に人間を破壊します。“左翼”止めますか?それとも、人間やめますか?』
ということなんだと思います(笑)

そう言えば、同じく日本民間放送連盟のコマーシャルで、こんなのもありましたが・・・
『 静かに主張します。
今、私たちの暮らしに多くの税金がかけられようとしています。増税は、やがて商品価格にはねかえり、物価高を招くことになります。
「増税なき財政再建」 私たちはこの約束に期待しています。』
「増税なき財政再建」は大賛成ですし、可能でもあると考えているのですが、その前段にあるインフレに対する懸念は、完全に考え方が間違っていますね💗

でも、「増税反対」を静かに主張するなんて、現在の日本のメディアの態度からすれば、隔世の感がありますね! それもこれも、読売なんかに、財務省官僚が“GHQ”のごとく天下って支配したせいでもあるのでしょうね💗


岡本薫明(おかもと しげあき)


☆「消費税は社会保障財源」「国民に理解求める」岡本薫明財務次官インタビュー

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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Re: No Subject * by みっちゃん
a : 「資本主義経済による共同体運営は市場経済(自由経済)と計画経済(統制経済)に分けられる」
b : 「多くの社会主義国は計画経済から市場経済に移行したわけ」
⇒ 出ました!「経済学」というか「数学」さえも理解していない証拠。
ここで、資本主義経済(C)、社会主義経済(S)、市場経済(me)、計画経済(pe)、と仮置き致しましょう。
世界の常識ですが、
資本主義経済(C)≠ 社会主義経済(S)
であり、
社会主義経済(S)= 反資本主義経済(ac:anti-c)
です。
あなたの主張ですと、
a : 「(c)は(me)と(pe)に分けられる」
つまり、「数学的」には
(c)=(me)∪(pe)
であると言いつつ、一方で、
b : 「(s)は(me)に移行した」
と仰っているのですが、それは何故、その様に言えるのでしょうか?それに、あなたの言うところの(S)って何なのでしょうかwww
ぜひとも、「数学的」に御証明頂いたいです(笑)
自分の勝手な思い込みだけで主張しても、バカにされるだけですよ💗
さあ、頑張って!ファイト!!! 応援させて頂きますよ(もちろん、納得が出来ればのお話になりますがw)。
https://oyakochoco.jp/blog-entry-2852.html
>【近代資本主義の根本】は【「私的所有権」】である。…
違うよ。資本主義経済の根本原理は利子であり、私的所有とは市場経済に於ける根本原理だよ。
その市場経済の対立概念が計画経済であり、計画経済は労働力以外の資源を国家が所有していたんだよ。
資本主義経済による共同体運営は市場経済(自由経済)と計画経済(統制経済)に分けられるけど、計画経済は競争原理が働かないから長続きせず、多くの社会主義国は計画経済から市場経済に移行したわけ。
かつて日本は最も成功した社会主義国と言われたけど、そもそも完全な市場主義経済国など存在せず、多くの資本主義経済国は混合経済を採用しているんだよ。
だから、昔の日本には多くの国営企業が存在していたのね。
日本に限らず、市場経済を採用している資本主義経済国の大半の国には国有及び国営企業が存在する。
私が知る限り、全てが私企業という市場経済国は存在せず、大半の市場経済国は混合経済を採用しているよ。
混合経済だろうが市場経済だろうが計画経済だろうが、資本主義経済の根本原理は利子であるために経済成長の強制からは決して逃れられない。
よって、資本主義経済のメカニズムに思想(左翼思想)なんてものが入り込む余地は存在しないんだよ。
人の数だけ思想があるわけだから、対立軸は無限なんだよ。
それなのに、キミは右と左という二項対立の図式にどっぷりと浸かってしまっている。
いいですか。世の中は二元的な世界ではないのですよ。
特定の立場に立つのではなく、常に自分の立場で思考して結論を導き出しましょうね。