2019-10-28 (Mon)

本日のキーワード : 徒労
徒労(とろう) : むだな骨折り。無益な苦労。「せっかくの努力が徒労に帰す」「徒労に終わる」
本日の書物 : 『労働者の味方をやめた世界の左派政党』 吉松 崇 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【ユーロ圏の諸国】は、マーストリヒト条約の「安定・成長協定」に基づき、【厳しい緊縮財政を採っている】が、じつは2017年に【政府債務残高の対GDP比】で【基準(60%)】を【満たしているのは、ルクセンブルクのみ】である。

ドイツですら63%と基準を超えている。ちなみに、2017年のフランスは97%、イタリアは132%である。しかしだからといって、フランスやイタリアをユーロ圏から追放するという話にはならない。【この規定は、いまや精神規定にすぎない】。

【「財政の健全化」】という話では、よく【プライマリー・バランス】が話題となる。

イタリアのプライマリー・バランスは、1992年から2017年までのあいだで赤字だったのは2009~2010年の2年間だけであり、これ以外の期間はずっと黒字であった。

「今だけ、カネだけ、自分だけ」の政治は許さない - 岸本周平|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
しかし、【いくら厳しい緊縮財政をとっても、政府債務残高はいっこうに減らない】。1992年に110%であったイタリアの政府債務残高の対GDP比率は、2017年には132%に増加している。

【「緊縮財政」で政府債務を減らすというのが、そもそも不可能な話】なのだ。

【政府債務をコントロールする方法】は【名目GDPを増やす以外にない】。

【日本の政府や財政再建論者】も、【プライマリー・バランスの黒字化を重視する】。しかし、プライマリー・バランスを黒字化したところで、【この指標には政府債務の利払い費用が含まれていない】ので、【財政が好転するとは限らない】。

イタリアのプライマリー・バランス は1992年から2017年のあいだ、年平均2%の黒字を計上しているが、利払い費を含む本当の財政収支は、この間、年平均4%の赤字である。だから、政府債務残高の対GDP比が上昇する一方なのである。このことは、イタリアがユーロ圏に加盟して、金融政策を放棄してしまったことと密接に関連している。金融政策の不在が、国債金利の高騰を招いているからである。
【プライマリー・バランスの黒字化】よりも【はるかに重要】なのは、【GDP成長率と国債金利の関係】である。名目GDP成長率(g)と国債の名目金利(r)のあいだに(g)>(r)という関係があれば、つまり【国債の金利より名目GDP成長率が高ければ、政府債務残高の対GDP比比率は長期的に一定の値に収束する】。これは【数学的に証明できる命題】であり、【「ドーマー条件」】と呼ばれる。つまり、【この関係が満たされている限り、たとえ当初の政府債務残高対GDP比率が大きくても、この値が将来発散することはなく、一定の値に収束するので、政府の財政は安定する】。』

まったく意味がないことを「努力する」と宣言する総理大臣
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、欧米の「左派政党」の性質が変貌している現状の分析とともに、日本のメディアでは「極右」「ポピュリズム」とレッテル貼りをしがちな政党こそが、実は労働者の味方であるという事実を明らかにすることで、主要先進国における政治状況がすっきりと理解できる書物になります。また、日本の左派政党が、如何に欧米の左派政党と異なる奇異な存在であるか、そのために、どれほど私たち日本国民が苦しめられているのか、が分かるようになるお勧めの良書となります。

さて、本文中に書かれていたように、「プライマリー・バランス」が黒字化するか赤字化するかということを、いくら一生懸命に議論したところで、それは本質からかけ離れた議論であり、まったくの徒労で終わる類の努力であって、そこに「解(=答え)」はないということが御理解頂けましたでしょうか?

ところが、本年1月には、御覧のように、我が国の総理大臣自らが、「解(=答え)」が存在しない問(とい)について、「一生懸命努力してまいります」と高らかに宣言してしまっているんです。


そして、その裏側で暗躍しているのが財務省の小物官僚どもになるのですが、その辺りの詳細につきましては、下記の動画を御覧頂ければ、非常によく理解できると思います。

岡本薫明(おかもと しげあき)


☆「消費税は社会保障財源」「国民に理解求める」岡本薫明財務次官インタビュー
また、そもそも「プライマリー・バランス」という、まったくの無駄な考え方を提唱した、とある組織があるのですが、それにつきましては、以前に書かせて頂いておりますので、ここでは省略をさせて頂きます。

アンソニー・トーマス・ポデスタ(トニー・ポデスタ)

ジョン・デイヴィッド・ポデスタ

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆「プライマリーバランスの黒字化」を政策目標とする“愚行” ~ 「アメリカ進歩センター(Center for American Progress/CAP)」と財務省

さて、本日も本題に入ってみたいと思います。
昨日までのところで、特別な数であるネイピア数「e」を底とする対数について考えてきたわけですが、

それは学校のお勉強では、次のような記号で表現されている「自然対数」と呼ばれるものになります。

そして、それを微分する(=導関数を求める)とどうなるのかということについて考えてみましたろところ、次のように表せるようで・・・

つまり、どうやら、『「q」の中に入っているもの(が何であろうと)に関する微分(=導関数)は、中に入っているもの“分の「1」”になる』ということが判明したわけです。
ちなみに、これを教科書などでは、

と書いているだけのことになります。
で、これが、「確実に正しい」と思うことができるように、別の方法でも同じ結果が得られるのか、を考えてみようと思い、教科書風の表現を使って、微分してみますと、

次のように書き換えることが可能となりましたが、

さて、ここで困ったことになりました。この数式は、先日のところ(→「色」の足し算と引き算)で登場した、次の数式にソックリなのですが、

ただ一つだけ違っているところがあって、分母に余計な「x」が入り込んでしまっているんです。
それでは、ここから、どのように考えれば良いのでしょうか?

そこで、昨日のところでは、

という風に“すり替え”ることができたならば、

と置くことで、

と変形させることができますので、これを用いて、

次のように表すことができる!と考えました。

でも、これは完全に間違っていて、意図的に問題となる部分を“すり替え”、勝手な主張をする某森ゆうこと同じで、これは「“すり替え”によって根本的に本質からズレている」ことになるからです(笑)
それでは、どうしたら良いのでしょうか?
そう、「数学」を騙すんです。本当は何も変わっていないのに、何か別の違った形に見た目を変えてしまうことで、知りたいことを「数学」から引き出すんです。
それでは、参ります!

まず、上のような感じで、見た目を変えたいわけですから、先ほどと同じように、次のように置くと致しまして、

次のように変形させてみます。

これは、一番左端の分母と分子に「x」を掛けただけ、「x分のx」、つまり「1」を掛けただけ(だから、本当は何も変わっていない)なのですが、「y」という文字を混ぜることで見た目を変えることができます。

であれば、もう一度、間違ったところに戻って、「数学」を騙すことで、上の数式から、一体、何が得られるのでしょうか?

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- マルクスの社会主義は、“平等主義”ではありません!!! (2020/09/24)
- 富の増加を実現する「天皇陛下の民(民間)」、単なる“穀潰し”でしかない「天皇陛下の臣(政官)」 (2020/09/22)
- 「戦争の放棄」という国際ルールは、国際ルールを破る国には適用されません! (2019/12/13)
- 「戦争の否定」と「武力行使の否定」とは、まったく別物で、その意味は全然違います! (2019/12/12)
- 「戦争」そのものが否定されている、という国際社会のルールは、100年前から“世界の常識中の常識”ですがw (2019/12/11)
- 野蛮な中世的思考回路で行動している国はどこ? (2019/12/09)
- アメリカ経済学会の会長は、“緊縮財政”を採らなくても財政は自然に安定する、と財務省小物官僚の主張とは逆のことを言っていますwww (2019/10/29)
- いくら頑張っても解のない問題を解こうとする「おバカ」 (2019/10/28)
- 国の経常収支が「赤字」だと「悪い」と思い込んでしまっている「おバカ」 (2019/10/27)
- 日本の左派は、「増税派」かまたは「単なるおバカ」です (2019/10/26)
- とある芸人の「脱税」と、財務省の小物官僚による「財政問題」は、“その本質が同じ”であるという客観的事実。 (2019/10/25)
- 「アベノミクス」・「アベノミカ」・「アベコノミクス」が、ようやく出来たこと (2019/10/24)
- 「洪門」とフリーメイソン (2019/05/14)
- 米中貿易戦争 = アメリカによって一方的に行われている中国に対する「単なるパワハラ」 (2019/05/13)
- 「軍縮」でもたらされてきた「戦争」 ~ お坊ちゃま「小泉進次郎」には分からないこと (2019/05/12)
Re: No Subject * by みっちゃん
「資本主義に代わるシステムはありません」by ポール・クルーグマン
さあ、ぜひ、あなたの“珍説”を経済学会で論文発表してみましょう。でも、あなたって、コピペしかできないんでしたっけ?(聞くところによりますと、誰かさんのブログの内容がコピペだらけのようなんです。誰とは申し上げませんがw)
まるで、Fラン大学のド文系のコピペ論文程度の内容しか書けないんでしょうね~。しかも、数式が一切ないとか(笑)
いつも、爆笑ネタをありがとうございます^^ これからも、楽しませてくださいね💗
さあ、ぜひ、あなたの“珍説”を経済学会で論文発表してみましょう。でも、あなたって、コピペしかできないんでしたっけ?(聞くところによりますと、誰かさんのブログの内容がコピペだらけのようなんです。誰とは申し上げませんがw)
まるで、Fラン大学のド文系のコピペ論文程度の内容しか書けないんでしょうね~。しかも、数式が一切ないとか(笑)
いつも、爆笑ネタをありがとうございます^^ これからも、楽しませてくださいね💗
https://oyakochoco.jp/blog-entry-2847.html
>【「緊縮財政」で政府債務を減らすというのが、そもそも不可能な話】なのだ。>【政府債務をコントロールする方法】は【名目GDPを増やす以外にない】。
資本主義経済による共同体運営は永遠の経済成長を前提に成り立っているのね。
しかし、この世は有限の世界だから永遠の経済成長など不可能であり、複利の速度で膨らむお金に見合う価値など存在し得ないわけだから思うように共同体の運営費用を集めることができない。
だから、政府が民間の不足分を借金で穴埋めして共同体を運営しているわけよ。
つまり、資本主義経済による共同体運営は必ず財政破綻する仕組みになっているわけだから、積極財政だろうが緊縮財政だろうが行き着く先は同じなんだよ。
【いい加減に気付こうよ】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-130.html
【自己破産、経営破綻、国家破綻】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-638.html
【騙される馬鹿国民】
https://ewkefc.blog.fc2.com//blog-entry-145.html
【ぐうたら野郎の言い訳】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-361.html
【ぐうたら野郎が主権者】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-205.html