2019-10-26 (Sat)

本日のキーワード : 増税派
増税派 : 経済と財政の関係において、財政(国家)の収支バランスを取ることが、経済(市場)の安定成長の基礎だと考え、歳出を可能な限り削減し、それでも不足する歳入の赤字は、国債(借金)に頼るのではなく、増税でまかなうべきだとする立場。反対派からは「財政タカ派」「財政再建派」とも呼ばれる。
本日の書物 : 『労働者の味方をやめた世界の左派政党』 吉松 崇 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【日本の左派】は、【金融緩和に懐疑的】であり、【なぜか消費税増税を推進する立場】を採っている。

だが、【欧米の左派はこれと正反対】で、【金融緩和に積極的】で、【増税に懐疑的】である。

日本でもお馴染みの経済学者である【ポール・クルーグマン】や【ジョセフ・スティグリッツ】は【欧米では左派を代表する論客】であるが、いずれも【「アベノミクス」の第1の矢である日銀による大胆な金融緩和を高く評価】しており、【拙速な消費税率の引き上げに反対していた】ことはよく知られている。

ポール・クルーグマン

ジョセフ・ユージン・スティグリッツ
【2014年4月の消費税増税】に懲りた安倍首相は、その後、2回にわたり消費税増税を延期したが、延期にあたっての「理論武装」のために、クルーグマンやスティグリッツのような欧米の左派の経済学者を首相官邸に招き、彼らの知見と知名度を増税延期の正当性の根拠として利用している。…
この本で最初に取り上げた【トマ・ピケティ】はどうだろうか?

トマ・ピケティ
ピケティはもともとフランス社会党のブレーンで、【クルーグマンやスティグリッツ以上に政治的な左派】である。

そのピケティは2014年12月のインタビューで、
「 【財政面での歴史の教訓】をいえば、1945年の仏独はGDP比200%の公的債務を抱えていたが、50年には大幅に減った。もちろん【債務を返済したわけではなく、物価上昇が要因】だ。安倍政権と日銀が物価上昇を起こそうという姿勢は正しい。【物価上昇なしに公的債務を減らすのは難しい】。2~4%の物価上昇を恐れるべきではない。4月の【消費税増税はいい決断とはいえず、景気後退に繋がった】。」
と述べている。』

欧米左派の経済学者の論文を読んでみましょう!
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、欧米の「左派政党」の性質が変貌している現状の分析とともに、日本のメディアでは「極右」「ポピュリズム」とレッテル貼りをしがちな政党こそが、実は労働者の味方であるという事実を明らかにすることで、主要先進国における政治状況がすっきりと理解できる書物になります。また、日本の左派政党が、如何に欧米の左派政党と異なる奇異な存在であるか、そのために、どれほど私たち日本国民が苦しめられているのか、が分かるようになるお勧めの良書となります。

さて、現在の当ブログの課題となっているのが、本文中に登場したポール・クルーグマンの論文になっているのですが、その中で、

ポール・クルーグマン

☆「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」山形浩生訳
なんだかサッパリ分からない数式があるのですが、

それを理解するために、函数(関数)というものについて、「足し算」と「掛け算」からなる4つのパターンに分類して、それらの数式が意味しているものをイメージできるようになるために、少しずつ書かせて頂いているところです。
昨日までのところで、特別な数であるネイピア数「e」を底とする対数について考えてきたわけですが、

それは学校のお勉強では、次のような記号で表現されている「自然対数」と呼ばれるものになります。

そして、それを微分する(=導関数を求める)とどうなるのかということについて考えてみましたろところ、次のように表せるようで・・・

つまり、どうやら、『「q」の中に入っているもの(が何であろうと)に関する微分(=導関数)は、中に入っているもの“分の「1」”になる』ということが判明したわけです。
ちなみに、これを教科書などでは、

と書いているだけのことになります。
でも、これって、本当に正しいのでしょうか?

そこで、「確実に正しい」と思うことができるように、別の方法でも同じ結果が得られるのか、を考えてみたいと思います。

それでは、参ります。
教科書風の表現を使って、微分してみますと、次のようになります。

ここで、右辺の分子に着目しますと、対数同士の引き算になっていますので、先日判明したこと(→共産主義は、単なる「カルト宗教です!」 )を用いて、


次のように書き換えることが可能となります。

続いて、今度は右辺の分母に着目しますと、次のように変形できます。

そして、ここでまた、先日判明したこと(→「科学」と「数学」の違い)を用いて、


次のように書き換えることが可能となります。

さて、ここで困ったことになりました。この数式は、先日のところ(→「色」の足し算と引き算)で登場した、次の数式にソックリなのですが、

ただ一つだけ違っているところがあって、分母に余計な「x」が入り込んでしまっているんです。
それでは、ここから、どのように考えれば良いのでしょうか?

続きは次回に♥
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Re: No Subject * by みっちゃん
またまた、おバカコメントがwww
> 人の数だけ思想があるわけだから、人の数だけ対立軸があるんだよ。
なるほど、前者の「人の数だけ思想がある」というのは、意見はそれぞれ違っていても良いと考える、当ブログの精神と同じで問題はありませんが、決定的に間違っているのが、後者の「人の数だけ対立軸がある」という部分で、なぜ、対立軸が存在するのかをご説明願えませんでしょうか?
ひょっとして、地球を球体としてみて、その表面には夥しい数の人々がいて、それらのすべての人々が球体の中心に向かっていくようなイメージで、問題を捉えられているのではないでしょうか? やがてはみんなぶつかるというような・・・「人の数だけ対立軸がある」ということなんでしょうか?
どうして、みんなが一斉に球体の中心を目指すのでしょうか?
現実的には、人々は一様に同じベクトルなわけではなく、それぞれが違った視点をもち、それぞれ異なった立ち位置にいるわけで、対立が生じるのは、非常に稀(まれ)で、限定的なことであるわけです。でなければ、四六時中、そこら中で喧嘩になっているはずですよwww
「人の数だけ対立軸がある」なんて妄想は、数百年前の時代を生きているような人間の発想であって、とても笑えるのですが。
で、本題に入りますが、
(日本の左派は、金融緩和に懐疑的であり、なぜか消費税増税を推進する立場を採っている。だが、欧米の左派はこれと正反対で、金融緩和に積極的で、増税に懐疑的である。)
という文章を読んで、なぜ、「二項対立の図式」となるのでしょうか(笑) これって、単なる比較であって、対立ではありませんよね?
また、あなたが勝手に「脳内変換」をされているようですが・・・日本語って難しいですか?
>『 【日本の左派】は、【金融緩和に懐疑的】であり、【なぜか消費税増税を推進する立場】を採っている。
だが、【欧米の左派はこれと正反対】で、【金融緩和に積極的】で、【増税に懐疑的】である。
人の数だけ思想があるわけだから、人の数だけ対立軸があるんだよ。
その思想を二つに分類して二項対立の図式にしてしまうのはプロパガンダによるものなのね。
キミは、右翼と左翼という古典的な政治的スペクトルを持ち出して二項対立の図式で財政問題を論じているけど、財政問題は資本主義経済国のルール、つまり資本主義経済のメカニズムについて論じるべきだ。
【サヨクとかウヨクとか】
https://ewkefc.blog.fc2.com//blog-entry-1165.html
【右と左の対立軸は何なの?】
https://ewkefc.blog.fc2.com//blog-entry-229.html
【保守ですが何か?】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-416.html
【世の中は二元論で語れるほど単純ではない】
https://ewkefc.blog.fc2.com//blog-entry-507.html
資本主義経済国は永遠の経済成長を前提に成り立つ共同体であり、資本主義経済には借りたお金は期限に利子を付けて返すという厳然たるルールが存在するわけ。
そのルールが守られないとお金を発行する根拠が失われてしまうんだよ。つまり、資本主義経済期成り立たなくなってしまうわけ。
財政破綻した大日本帝国の継承国である日本国は、新円を発行して新たな経済成長を目指すことになったのね。
日本は世界からのODAやアメリカの支援に支えられて戦後復興を果たし、1965年には日本国として初の国債発行がスタートして更なる経済成長を目指そうとしていたのだが、1973年には借換債、1975年には特例債を発行する事態に陥り租税国家として財政破綻してしまったわけ。
しかし、国民は財政破綻を受け入れず、借金依存国家として日本国を維持して行く決断をしたんだよ。
借りたお金は期日に利子を添えて返しますという契約をして国家を運営しているわけだが、主権者たる国民が増税を拒否して更なる借金を積み上げようとすれば、つまり借金を返す努力もしないで借金ばかりを積み上げれば借金をする根拠が失われてしまうんだよ。
増税をして借金を返す努力を見せながら延命を図るのか、返す努力もしないで無責任に延命を図るのか、はたまた財政破綻を受け入れて経済をリセットするべきという意見や、いっそのこと資本主義経済による国家運営をやめるべきだという意見もあり、キミが言うような左派とか右派なんてものは全く関係がないわけよ。
【自己破産、経営破綻、国家破綻】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-638.html
【ぐうたら野郎の言い訳】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-361.html
【『現代貨幣理論(MMT)と国家の関係性とは?貨幣供給と国債と納税の意味』に対する反論】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-1224.html
【ぐうたら野郎が主権者】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-205.html
【戦争によるリセットは不可能】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-1193.html