2019-09-29 (Sun)

本日のキーワード : 方程式、函数(関数)、恒等式
数学において、方程式(ほうていしき、英: equation)とは、まだわかっていない数(未知数)を表す文字を含む等式である。 等式を成り立たせる未知数の値を方程式の解(かい、英: solution)といい、解を求めることを方程式を解くという。
本日の書物 : 『素数はなぜ人を惹きつけるのか』 竹内薫 朝日新聞出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ここまでの話で、【「自然数」「素数」】という言葉が出てきましたが、ここで改めて【数の分類】を整理していきましょう。

まず、幼稚園や学校に行き始めた子どもたちが最初に教わる数が、「自然数」です。1、2、3、4、5、6と増え、【無限】に続いていきます。そもそも、なぜ自然数といわれるかというと、【人間が自然に認識できる数】だから、と考えられています。子どもが数を数えるときに指を使って1個、2個、3個と数えていくわけですから、その意味でも認識するのに自然な数といえます。
この自然数は、2、4、6、8、10のように2で割り切れる【偶数】と、1、3、5、7、9のように2で割ることができない【奇数】に分類されます。
英語だと偶数はeven、奇数はoddといいますが、スポーツの試合で使われるevenは、「比較したときに同じ」といったような意味合いで用いられます。ですから、偶数は、2つに分けたときに山が同じ高さになるといった、そんなイメージを持つことができます。一方奇数は2つに分けてもデコボコがでてきてしまいますね。奇数を意味するoddという言葉は「おかしな」という意味もありますが、奇数のこうした落ち着きの悪さを意味しているのでしょう。
このようにして、自然数を注意深く見ていくと、【奇数の中に少し特殊な数がある】ことがわかります。

たとえば9という数は奇数ですが、3で割ることができます。3で割れるということは、ある意味、9=3×3というようにその数を【「分解できる」】ということでもあります。
しかし、5という数は5=何×何という形には分解することができません。つまり、【その数自体で、ある意味まとまった単位、究極の単位ということを意味】します。自然数の中でも特殊な存在でありながら、そして数の究極の単位、それこそが【素数】なのです。

むかし、古代ギリシャの哲学者デモクリトスは、「それ以上分割できないもの」という意味の原子(atom)が、あらゆる物質を作っている究極の単位だと考えました。それと同じで、素数は、あらゆる数を作っている究極の単位なのです。』

「函数(関数)」と「方程式」と「恒等式」の違い
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「素数」について、数学や物理学のお話を中心に分かりやすく解説がなされていて、その流れの中で、いくつもの公式が登場してくるのですが、特徴的なのが、その数式は「観賞用」として載せられている点で、「数式そのものを楽しむ」という視点で書かれていて、数学が苦手な方でも十分に楽しんで頂ける良書となります。

さて、我が国では、義務教育としての中学校教育の中で、誰もが数学の授業で、「代数」・「解析」・「幾何」という3つの基本的な分野を学ぶのですが、それぞれ、代数ならば「数式」、解析ならば「グラフ」、幾何ならば「図形」をイメージされると分かりやすいと思います。
ところで、最近、何故か、「方程式」と「函数(関数)」の違いが理解できない「左翼リベラル(パヨク)」連中が多いのですが、そこで、ご質問なのですが、この2つの違いは一体何なのでしょうか?

「函数(関数)」は、単なるハコ(函・箱)で、そこに書かれている文字は、関係性を表しているだけです。

他方、「方程式」は、ある条件の下で、何か分からないものを解くもので、

たとえば、aが10、yが80という風に、函数(関数)の条件が定まったとき、その函数(関数)は方程式となって、xはいくらになるのかと答えを導く(=方程式を解く)わけです。ちなみに、中学生時代に、「方程式」は代数、「函数(関数)」は解析の授業で学ぶはずのものです。

ところが、中学生時代にお勉強をサボっていると、この違いが理解できないまま、次のような大人に育ってしまいます。


☆【ポエズミ進次郎】小泉進次郎 新作ポエム「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」(原文ママ)〜ネットの反応「セクシー文学」「もう育休取っていいよ」
この大人(↑)が何を言っているのかを、さきほどの方程式を例にすると、

xはいくらになるのかを解かなければならないところを、「右辺は80である」と言っているだけです。つまり、「恒等式」の発想になります。
「恒等式」というのは、等号で結ばれた左辺と右辺が常に等しくなる、ということ(数学的には当たり前のことですがw)で「≡(合同記号)」を用いて表したりします。

つまり、何らかの解を求めるものではなく、等式で結ばれた左右の辺は等しい、と言っているだけなんです。

同様の事例は、世の中のいたるところに見受けられるのですが、みなさんは、そのことにお気付きでございますでしょうか?
たとえば、「経済学」における考え方で、大きく2つの流れがあるのですが、その両者の違いも、まさに、ここにあります。詳しくは、また別の機会にでも書かせて頂きたいと思っているのですが、

という数式を眺めて、これを方程式として考えるのか、それとも、恒等式として考えるのか、という違いになります。

前者がケインズ経済学の流れ、後者が古典派経済学の流れ、ということになります。つまり、カール・マルクスを含めた古典派経済学の流れは、某環境大臣と同じ思考回路であり、財務省や日銀のイデオロギーと「相似」であるということになります。

そういったことを理解するためにも、私たち日本国民は、ポール・クルーグマンが20年以上も前に、我が国の惨状を見て、提唱した理論を良く知っておく必要があると思います。

ポール・クルーグマン
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆20年以上前の失敗から何一つ学べない財務省・日銀 ~ 「緊縮財政」と「消費税増税」


☆「It's Baaack:Japan's Slump and the Return of the Liquidity Trap」By Paul R.KRUGMAN

そこで現在、ポール・クルーグマンが、何をせよとアドバイスしているのかを、山形浩生氏の訳による「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」から確認しているところになりますが、

☆「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」山形浩生訳
論文を読み進めてきましたところ、何だか意味不明な数式が登場してきました。

『 財が一つで、representative agent 経済(ただし、エージェントはそれぞれ自分の消費分は他人から買わなきゃいけない)を考える。はじめは、財が非弾性的に供給されるものとしよう。つまりそれぞれのエージェントが一定のほどこし yt を毎期ごとにもらえるものとしよう。具体性をつけるため、効用関数は以下のような形を取るものとする。』


この数式が何を意味しているのかが理解できない方にとっては、ここから先へと進むことができないのではないかと思い、少々お話から脱線させて頂いているところとなります。
ここで、本書をご紹介させて頂いている重要な理由があるのですが、さきほども、本書の特徴的なところが、一見何を意味しているのかが理解しにくい「数式」を、「観賞用」として載せられている点で、「数式そのものを楽しむ」という視点で書かれていること、とご紹介させて頂きましたが、まさに、そのような視点で数式を眺めれば、数学が苦手な方でも十分に前進することができるはずなんです。
つまり、「方程式」として捉えるのではなく、まずは、「函数(関数)」として捉え、そして、それは単なるハコ(函・箱)でしかなく、そこに書かれている文字は、関係性を表しているだけ、ということをご理解して頂き、その上で、それを、「方程式」として考えるのか、それとも、「恒等式」として考えるのか、と思考を巡らせて頂ければ、と思っています。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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