2019-09-27 (Fri)

本日のキーワード : トンデモ本
トンデモ本(トンデモぼん)とは、藤倉珊が「余桁分彌(よけた ぶんや)」の筆名で発表した一連のエッセイで提唱した概念。
「著者の意図とは異なる視点から楽しむことができる本」という意味で、転じて疑似科学(エセ科学)との評価を受けている事象を真正の科学であると主張したり、オカルトを本気で主張している本、さらには単に内容がでたらめの本の意味で使われる。
ただ、公式見解は「トンデモの存在は自由な社会の証明」であるとし、日本トンデモ本大賞では、内容あるいは著者の思想や価値観に倫理的な問題がある本は「賞をあげたくないので」ノミネートしないとされ、笑えたり、楽しんだりできない場合は「トンデモ」の定義からはずされるとのこと。
本日の書物 : 『アベノミクスが変えた日本経済』 野口 旭 筑摩書房
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 経済本の一ジャンルに、【「財政破綻本」とか「国債暴落本」】というものがある。その内容はどれも大同小異であり、債務の対GDP比などを示しながら、【日本の財政状況が他国と比較していかに悪いかを読者に印象付け】た上で、日本経済には近い将来、【国債の暴落、金利の急上昇、政府財政の破綻、円の暴落、預金封鎖、ハイパーインフレなどが起きると「予言」するというもの】である。

こうした本の多くは、【事実上は「トンデモ本」に近いもの】であるが、それらをすっきりと論破することはなかなか難しい。というのは、本質的に同様なストーリーを語っておきながら、表面的には真面目な専門書として書かれているような本も数多く存在しているからである。さらに、日本の財政破綻の可能性を経済モデルによって「学術的」に示したと称する論文やレポートは、巷に氾濫する国債暴落本と同じくらい枚挙に暇がない。

そうしたことからも、【日本のマスメディアや経済論壇】では長らく、【財政破綻のリスクを指摘】しつつ【増税を通じた財政の健全化を訴える】という論調が主流となってきた。【日本の財政当局】もまた、【そのような見方を陰に陽に流布】してきた。その【結果】、おそらく【少なからぬ人々】が、日本経済は政府の放漫財政によって【破綻への道をひた走っているかのように思い込まされてきた】のである。

もちろん他方では、【そのような財政破綻論や緊縮主義を批判する議論】も、【ネットなどを中心にそれなりに存在】している。しかし、よく知られた【大手メディア】で、【そうした批判派の見解が肯定的に取り上げられることはほとんどない】。おそらく、日本の財政が深刻であることは議論の余地もないほど自明であると考えている人々にとってみれば、財政破綻論や緊縮主義へのあからさまな批判は、きわめて奇矯(ききょう)かつ不健全な考えなのである。

実際には、【日本経済】にとってこれまで、【本当の意味でのリスク】となってきたのは、財政の悪化それ自体ではまったくなく、【財政の悪化という概念上の思い込みに基づいて実行されてきた財政健全化の試み】であった。

そのことは、そのような【的外れな概念】が【日本の政治や政策の世界を支配する中】で行われた【1997年と2014年の消費税増税】が、【その後の日本経済にどのような帰結をもたらしたか】を振り返ってみれば明らかである。

【1997年の増税】は、【日本経済が真性の長期デフレ不況に陥る原因の一つとなった】。

そして【2014年の増税】は、【日本経済が未だにそこから完全に抜け出すことができない原因の一つとなっている】。』

驚愕!! 小学生低学年レベルの能力しかない“大臣”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、そもそも「アベノミクス」って一体何なのか、それによって、日本経済がどのように変わったのか、あるいは変わろうとしつつあるのか、それをマクロ経済学の観点から、キチンと分かりやすい形で解説がなされている書物で、本書をご覧頂くことで、「アベノミクス」が始まった直後のセオリー通りの展開や、2014年の消費税率引き上げによる大失敗が理解でき、そして、目下、世界経済が混沌とする中で予定されている、「悪夢の民主党政権」同様の愚策中の愚策である消費税率の再引き上げを行うことが、いかなる意味を持っているのかを、読者御自身のアタマで考えることができるようになる良書になります。

さて、現在の私たちの日本では、国益の絡んだ非常に重要な「環境問題」という難問を取り扱う所管大臣に、恐らくは小学生低学年レベルの能力とみられる人物を配置するといった愚行が行われています。ちなみに、彼は、その後援会の重鎮たちからも、「おバカ」と言われているほどの御仁になります(このお話は地元ではとても有名ですw)。

☆【ポエズミ進次郎】小泉進次郎 新作ポエム「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」(原文ママ)〜ネットの反応「セクシー文学」「もう育休取っていいよ」
同じく、まったくの愚行である、世界が認定するカルト集団の公明党発案の「軽減税率」という「おバカな政策」によって、ゴミが増えることに対して、所管大臣は、どのようにお考えなのでしょうか(笑) きっと、同じような発言をなされること間違いなしですね💗


☆軽減税率で増えるゴミ
そして、さらに愚策中の愚策である「消費税増税」が行われようとしているのですが、悪夢の民主党政権と全く同じことをやろうとしているのが、紛れもなく、現在の安倍政権の姿です。



☆世界的危機でも能天気、腐敗した「官僚制度」の先にある日本の末路 (田中秀臣) - オピニオンサイトiRONNA

☆【日刊SPA!】私は一度でも麻生太郎を絶賛した人間を信用しない/倉山満
かつて、岸信介(きしのぶすけ)というマルクス主義の影響を多大に受けた「革新官僚」がいました(のちに、何故か、総理大臣にまで上り詰めてしまいますが)が、やはり、その血を受け継いでいるのでしょうか?

岸 信介

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆消費増税に大反対の“民意”を示しましょう!! ~ 戦前の「革新官僚」由来の「増税ファシズム(増税全体主義)」への宣戦布告
☆歴史が示す「革新主義(Progressivism)」の大きな過ち ~ 戦争を引き起こした「増税ファシズム(増税全体主義)」

そして背後にいるのが、日本経済にとって、止めの一撃となる再度の消費増税を主導する、永久戦犯の一つである「財務省の小物官僚」です(笑)


岡本薫明(おかもと しげあき)


☆「消費税は社会保障財源」「国民に理解求める」岡本薫明財務次官インタビュー
それでは、ここからは昨日の続きになります。
私たち日本国民は、今回の消費増税についてキチンと考える上でも、ポール・クルーグマンが20年以上も前に、我が国の惨状を見て、提唱した理論を良く知っておく必要があると思います。

ポール・クルーグマン
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆20年以上前の失敗から何一つ学べない財務省・日銀 ~ 「緊縮財政」と「消費税増税」


☆「It's Baaack:Japan's Slump and the Return of the Liquidity Trap」By Paul R.KRUGMAN

そこで現在、ポール・クルーグマンが、何をせよとアドバイスしているのかを、山形浩生氏の訳による「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」から確認しているところになりますが、

☆「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」山形浩生訳
論文を読み進めてきましたところ、何だか意味不明な数式が登場してきました。

『 財が一つで、representative agent 経済(ただし、エージェントはそれぞれ自分の消費分は他人から買わなきゃいけない)を考える。はじめは、財が非弾性的に供給されるものとしよう。つまりそれぞれのエージェントが一定のほどこし yt を毎期ごとにもらえるものとしよう。具体性をつけるため、効用関数は以下のような形を取るものとする。』


この数式が何を意味しているのかが理解できない方にとっては、ここから先へと進むことができないのではないかと思い、少々お話から脱線させて頂いているところとなります。
何故ならば、この数式が理解できないのは、そもそも、書かれている数式が一体何を表現していて、それがどのように振舞うのかがイメージできないからでは?と当ブログでは考えています。
そこで、いま、函数(関数)というものについて、「足し算」と「掛け算」からなる4つのパターンに分類して、それらの数式が意味しているものをイメージできるようになるために、少しずつ書かせて頂いているところです。

「函数(関数)」は、英語で「function」になりますが、自動販売機のようなイメージのもので、何かを入れると、何かが出てくる装置であり、単なる「函(箱)」です。
ですから、さきほどの

も、何かを入れれば何かが出てくるだけの、単なる「ハコ(箱、函)」に過ぎません。
そこで、まず最初に取り組んでみたのが、次のような函数(関数)が、もしも、仮にあったと仮定して、ということは、勝手に想像して作り出したものに過ぎないのですが、

という形をした、足し算を足し算にしている函数(関数)を、「++タイプ」と名付け、それが「どのように振舞うのか」を考えてみますと、cを定数とした場合に、

という“直線の形”をしている、ということが判明しました(→消費税増税の実施はあくまでもその時点での経済状況の判断に依存するもの、なはずなのですが。。。)。

で、昨日の続きになるのですが、いま、次のような函数(関数)を想像して、

足し算を掛け算にしている、「+×タイプ」と名付け、それが「どのように振舞うのか」を考えているところとなります。
学校のお勉強のように、何らかの最初から与えられた数式があって、xがいくつだったなら、yがいくつになるか、というような「答え(解)」を求めるのではなく、実は良く分かっていないものが、アレコレと考えてみて、それが「どのように振舞うのか」を考えているだけですので、それほど難しくないはずです。
昨日のところで、さきほどの数式を、y=0としてみたのですが、

ここから分かるのは、「f(x)が常にゼロとはならない限り、f(0)は1である」ということになります。

そして、今度は、yについて微分する(導関数を求める)と、

上の式は、下の式のようになり、

ここで、x=0だとすると、この「+×タイプ」は「f(0)=1」ですので、

となるだけで、f´(y)に1を掛けてもf´(y)になるだけ、という至極当然のことを表しているだけになりました。

同様に、今度は、上の式で、y=0としてみると、

となり、もし仮に、足し算を掛け算にしている、「+×タイプ」の函数(関数)の中に、「f´(0)=1」となる函数(関数)が含まれていれば、

微分しても(導関数を求めても)、


その「+×タイプ」の函数(関数)は、自分自身を微分する(導関数を求める)と自分自身になる、言い換えますと、「不変、変わらない」、特別なものが存在し得る、ということが判明しました。

ということは、それが成り立つのであれば、

という形をした函数(関数)は、すべて次の関係を満たす(=M自体も自分の導関数と等しくなる)ことになり、

何らかの数cは、無数に存在していますから、自分自身の導関数と等しくなる(=微分しても変わらない)ものも無数に存在しそうに思えますが、「+×タイプ」は、「f(x)が常にゼロとはならない限り、f(0)は1である」わけですから、ただ一つだけ存在することになります。その特別な函数(関数)を「E」としますと、次の条件を満たすことになります。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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