2019-09-26 (Thu)

本日のキーワード : べらぼう
箆棒(べらぼう) : べらぼうは、漢字で「箆棒」と書くが当て字。 語源は、寛文年間(1661~1673年)の末頃から、見世物小屋で評判になった奇人に由来する。
☆語源由来辞典
本日の書物 : 『アベノミクスが変えた日本経済』 野口 旭 筑摩書房
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 リーマン・ショック発生時点の自民党麻生太郎政権が短期間で崩壊した後の政権交替によって2009年9月に成立し、…2012年12月まで政権を担っていた【民主党政権】が、【マクロ経済政策の領域ではまったく無為無策】であり、【むしろ景気回復やデフレ克服を阻害するような役割】しか果たさなかった…

【民主党】による【政策対応の問題性】は、既に【政権を担う前から十分に顕在化】していた。

それは具体的には、【福井俊彦(ふくいとしひこ)日銀総裁と二人の副総裁】が2008年3月に【任期満了】となり、

福井俊彦
政府が国会の同意を得て日銀の新執行部を任命するという時に、【白川方明(しらかわまさあき)を新総裁とするように仕向けた】ことである。

白川方明
自民党政府が国会に提出する新総裁案は、当時は野党ではあったが参議院では多数派であった【民主党】から、【いやがらせのように幾度も拒否】されていた。【白川】は、そうした政治的混乱の果てに、ようやく【民主党の同意を得て、就任したばかりの副総裁職から総裁に横滑りする】ことになったのである。…

後述のように、【白川日銀】はリーマン・ショック以降も、【量的緩和のような非伝統的金融政策については、きわめて消極的な態度を貫いた】。それは【結果】として、【日本経済に深刻な円高とデフレ、そして失業をもたらした】。…

【民主党内の主流】は明らかに、「日銀はこれまで政府の圧力で低金利政策を余儀なくされてきた」と考えるような【マクロ緊縮派】であった。そして、【白川日銀】は、【彼らの政治的庇護を陰に陽に受けていた】。

民主党のそのような立場を【象徴】するのが、2009年9月に【民主党の鳩山由紀夫政権】が誕生した時に、財務大臣に就任した【藤井裕久(ふじいひろひさ)】である。

藤井 裕久
藤井は、為替市場で円高が急激に進み、その【円高による不況がますます深刻化】する中で、【「円高の良さは非常にある」と発言】し、【円高の進行をさらに加速させた】。

【藤井】はこうして、【白川日銀の無為無策的な政策スタンス】を結果として【是認した】のである。…

おそらく、【民主党政権が行ったマクロ政策運営】の中で、これらと比較してさえも【桁外れに有害】だったのは、【消費税増税の決定】であろう。

☆なんでか知りませんがこの動画を載せると野党支持者から攻撃されるんです…
日本の【消費税増税】を現実の政策課題として【提起】したのは、…【菅直人政権】であった。



【菅】は、2010年7月の参議院選挙を前に、【「消費税増税は四年間行わない」】という【民主党のそれまでの公約】を【反故にし、突如として消費税増税を打ち出した】。』

“算数的な問題”と“数学的な問題”の違い
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、そもそも「アベノミクス」って一体何なのか、それによって、日本経済がどのように変わったのか、あるいは変わろうとしつつあるのか、それをマクロ経済学の観点から、キチンと分かりやすい形で解説がなされている書物で、本書をご覧頂くことで、「アベノミクス」が始まった直後のセオリー通りの展開や、2014年の消費税率引き上げによる大失敗が理解でき、そして、目下、世界経済が混沌とする中で予定されている、「悪夢の民主党政権」同様の愚策中の愚策である消費税率の再引き上げを行うことが、いかなる意味を持っているのかを、読者御自身のアタマで考えることができるようになる良書になります。

さて、本文中に書かれていたように、あの「悪夢の民主党政権」と安倍総理ご自身が認めるほど、「史上最低」とされる“民主党政権”が行った、数々の愚策の中でも、ひと際重大であった“愚策中の愚策”、“桁外れに有害”だったのが、「消費税増税の決定」でした。
そして、その民主党政権と全く同じことをやろうとしているのが、現在の安倍政権です。これは、客観的な事実です。

かつて、岸信介(きしのぶすけ)というマルクス主義の影響を多大に受けた「革新官僚」がいました(のちに、何故か、総理大臣にまで上り詰めてしまいますが)が、やはり、その血を受け継いでいるのでしょうか?

岸 信介
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆消費増税に大反対の“民意”を示しましょう!! ~ 戦前の「革新官僚」由来の「増税ファシズム(増税全体主義)」への宣戦布告
☆歴史が示す「革新主義(Progressivism)」の大きな過ち ~ 戦争を引き起こした「増税ファシズム(増税全体主義)」

恐らくは、日本経済にとって、止めの一撃となる再度の消費増税を主導する、永久戦犯の一つである「財務省の小物官僚」と、“何らかのディールをした”のは間違いないと思いますが、


岡本薫明(おかもと しげあき)


☆「消費税は社会保障財源」「国民に理解求める」岡本薫明財務次官インタビュー
「財務省の小物官僚」は、所詮、東京大学(あ)法学部を卒業しただけの単なる“学士”で構成される「超ド文系集団」に過ぎず、そのため、戦前の大日本帝国のおバカ官僚同様に、自分たちのアタマでまっとうな思考を行うことができません。
そんなおバカ官僚とは違って、私たち日本国民は、まっとうな思考をしていく必要があるのですが、今回の消費増税についてキチンと考える上でも、ポール・クルーグマンが20年以上も前に、我が国の惨状を見て、提唱した理論を良く知っておく必要があると思います。

ポール・クルーグマン
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆20年以上前の失敗から何一つ学べない財務省・日銀 ~ 「緊縮財政」と「消費税増税」


☆「It's Baaack:Japan's Slump and the Return of the Liquidity Trap」By Paul R.KRUGMAN

現在、ポール・クルーグマンが、何をせよとアドバイスしているのかを、山形浩生氏の訳による「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」から確認しているところになりますが、

☆「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」山形浩生訳
これまでに論文を読み進めてきましたところ、何だか意味不明な数式が登場してきました。

『 財が一つで、representative agent 経済(ただし、エージェントはそれぞれ自分の消費分は他人から買わなきゃいけない)を考える。はじめは、財が非弾性的に供給されるものとしよう。つまりそれぞれのエージェントが一定のほどこし yt を毎期ごとにもらえるものとしよう。具体性をつけるため、効用関数は以下のような形を取るものとする。』


この数式が何を意味しているのかが理解できない方にとっては、ここから先へと進むことができないのではないかと思い、少々お話から脱線させて頂いているところとなります。
それでは、ここからは昨日の続きになります。
次のような函数(関数)があったと仮定し、

足し算を掛け算にしているので、「+×タイプ」と表現することにして、アレコレと考えていたのですが、次のような数式にたどり着きました(詳しくは昨日の記事をご参照ください)。

さて、これは何を意味しているのでしょうか? 言い方を変えて、この数式から、どのような振舞いが想定されるのでしょうか?
そのヒントを出すと致しますと、もしも、「f´(0)=1」となれば、どうなるでしょうか? 両端の部分にだけ注目してみましょう!


つまり、こういうこと(↓)になります。

普通、次のような函数(関数)を微分する(導関数を求める)には、




もともとの「べき」を前に持っていって、「べき」から「1」を引いて「べき」を一つ落とすだけで求めることができます。
みなさん誰でも覚えていらっしゃると思われる、「円の面積の公式」を微分する(導関数を求める)と、「円周の公式」となる、のと同じです。

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆日経新聞には書いていない、あの「張りぼて国家」の実態

ところが、さきほどの式が意味しているのは、

もし仮に、足し算を掛け算にしている、「+×タイプ」の函数(関数)の中に、

「f´(0)=1」となる函数(関数)が含まれていれば、

微分しても(導関数を求めても)、


その「+×タイプ」の函数(関数)は、自分自身を微分する(導関数を求める)と自分自身になる、言い換えますと、「不変、変わらない」、と想定外のトンデモナイ展開になると言っているわけです。

如何でしょうか?
ここまで、何一つ、“算数的”な小難しい計算問題などは登場していませんが、学校のお勉強のように、何らかの最初から与えられた数式があって、xがいくつだったなら、yがいくつになるか、というような「答え(解)」を求めるのではなく、実は良く分かっていない“抽象化されたもの”を、アレコレと考えてみて、それが「どのように振舞うのか」と考える“数学的”な思考方法が体感できましたでしょうか?

それでは、本日はここまでとさせて頂きますが、ここは肝となる部分ですので、しっかりと理解しておいて下さい。よく考えれば、「そりゃ、そうなるでしょ!」という当たり前のことを述べているだけですので💗

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- 皇室とコウノトリ (2019/11/24)
- 特攻隊は、「犬死に」?「尊い」? ~ 善悪二元論を“隠れ蓑”にするのは誰でしょう? (2019/11/23)
- 「ファシズム」は、右翼なの? 左翼なの? ~ 実は、ヒトラーとマルクスは同類なんです!! (2019/11/22)
- 日本国民が拉致されて、17年間ただの一人も帰って来ることができていないのですが・・・国会議員は何かやってるの? (2019/11/20)
- ファミリー・オフィスが注目する“オルタナティブ”なアセット (2019/11/19)
- 「消費税増税」と「お・つ・む・な・し」 (2019/09/28)
- 「財政破綻本」や「国債暴落本」などのトンデモ本と“トンデモ大臣” (2019/09/27)
- 悪夢の民主党政権がやった“べらぼう”な政策こそが、消費税増税の決定です (2019/09/26)
- 「無能」の代名詞と「おバカ」の代名詞 (2019/09/25)
- 消費税増税の実施はあくまでもその時点での経済状況の判断に依存するもの、なはずなのですが。。。 (2019/09/24)
- 財務省と日銀は、巨乳(インフレ)よりも“貧乳”(デフレ)がお好き? (2019/09/23)
- ケーキを食べ過ぎて太るのならば、ケーキを販売禁止にすれば痩せるの? (2019/09/22)
- 日本銀行職員として出世するために必要な「学位」は? (2019/08/28)
- 20年以上前の失敗から何一つ学べない財務省・日銀 ~ 「緊縮財政」と「消費税増税」 (2019/08/27)
- マスコミ関係者にとってのお勉強方法 ~ 「耳学問」 (2019/08/26)