2019-09-25 (Wed)

本日のキーワード : 代名詞
代名詞(だいめいし)とは、名詞または名詞句の代わりに用いられる語である。大和言葉においてはかつて「かわりことば」と呼ばれていた。通常は名詞とは異なる品詞と見なすが、名詞の一種とされることもある。例えば「私」「あなた」「彼」などがそうである。日常語では「代名詞」という言葉は「誰々は怠け者の代名詞だ」のように典型例の意味で用いられるが、本来の代名詞とは関係がない。
本日の書物 : 『アベノミクスが変えた日本経済』 野口 旭 筑摩書房
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【リフレ派】そのものの形成は、ITドットコム・バブルの崩壊により日本経済が【デフレ・スパイラル】の危機に直面していた、【2000年代初頭】にさかのぼる。…
1990年代末の日本経済は、1998年7月に成立した【小渕政権による巨額の財政支出】と、ITドットコム・バブルを背景とした【世界的な景気拡大】によって、【1997年4月の消費税増税によって生じた経済危機】を乗り切りつつあるようにも見えた。【速水日銀】はその機に乗じて、【2000年8月】に【ゼロ金利政策の解除】を、【政府の反対を押し切って強行】した。しかし、あたかもそれをあざ笑うかのように、それまでは世界経済の拡大をもたらしてきたITドットコム・バブルが崩壊し始めた。

速水優
2001年に入ると、景気悪化はもはや疑いようもないものとなった。その結果、【日銀】は【2001年3月】に、ゼロ金利政策への復帰を飛び越えて、【世界初の量的緩和政策の導入】を余儀なくされることになる。…

そうした状況の中で、エコノミストや経済学者の間では、【日本経済の長期停滞の原因と処方箋】をめぐる議論や論争が積極的に展開されるようになっていく。そこでは【大きく分けて二つの立場】があった。それは、日本経済の低迷の原因を【供給側に求める構造改革派】と、【需要不足に求めるマクロ派】である。…

【構造改革派】は、経済停滞の根本原因を、【生産性の低迷】に求めた。…
【マクロ派】はそれに対して、1990年代の日本経済の停滞の原因を、基本的には【マクロ的な総需要不足】に求めていた。しかし、その政策的処方箋においては、【財政政策と金融政策のどちらを重視するか】で、【内部に鋭い対立が存在】した。

ケインズ経済学が定着した1950年代以来、長らく経済政策の世界を支配していた【伝統的ケインズ主義】は、どちらかといえば【金融政策よりも財政政策を重視】していた。それは、単に【中央銀行が貨幣を増やすよりは、政府が「支出を増やす」ことの方が、総需要をより確実に拡大できると考えられていたから】である。構造改革派と対峙する【日本のマクロ派の一部】は、依然としてこうした【伝統的ケインズ主義の立場を堅持】していた。
それに対して、日本の長期不況の原因をやはり【総需要不足】に求めながらも、【政策目標を「適度なインフレ率の達成」という意味での物価安定】におき、その【政策手段は財政政策よりは金融政策を主軸】に据えていたのが【リフレ派】である。

それはリフレ派が、日本の長期経済停滞を、単なる総需要不足ではなく、【総需要の縮小が物価の下落をもたらし、それがさらに総需要の縮小をもたらす】ような、【「デフレの罠」】と呼ぶべき状況として把握していたためである。』

「速水化」と「岡本化」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、そもそも「アベノミクス」って一体何なのか、それによって、日本経済がどのように変わったのか、あるいは変わろうとしつつあるのか、それをマクロ経済学の観点から、キチンと分かりやすい形で解説がなされている書物で、本書をご覧頂くことで、「アベノミクス」が始まった直後のセオリー通りの展開や、2014年の消費税率引き上げによる大失敗が理解でき、そして、目下、世界経済が混沌とする中で予定されている、「悪夢の民主党政権」同様の愚策中の愚策である消費税率の再引き上げを行うことが、いかなる意味を持っているのかを、読者御自身のアタマで考えることができるようになる良書になります。

さて、本文中に元日銀総裁である速水優(はやみまさる)が登場していますが、「速水化」と呼ばれる言葉が一般化しているほど、「無能」の代名詞となっています(笑)

その「速水化」と同様に、あと20年ほどすれば、「岡本化」という言葉が、「おバカ」の代名詞として一般化すると予測されているのですが、それが、日本経済にとって、止めの一撃となる再度の消費増税を主導する、永久戦犯の一つである「財務省の小物官僚」の、“アノ岡本”になりますになります(笑)


岡本薫明(おかもと しげあき)


☆「消費税は社会保障財源」「国民に理解求める」岡本薫明財務次官インタビュー
そんな「財務省の小物官僚」は、主に東京大学(あ)法学部を卒業しただけの単なる“学士”で構成される「超ド文系集団」に過ぎず、そのため、戦前の大日本帝国のおバカ官僚同様に、自分たちのアタマでまっとうな思考を行うことができません。
そんなおバカ官僚とは違って、私たち日本国民は、まっとうな思考をしていく必要があるのですが、今回の消費増税についてキチンと考える上でも、ポール・クルーグマンが20年以上も前に、我が国の惨状を見て、提唱した理論を良く知っておく必要があると思います。

ポール・クルーグマン
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆20年以上前の失敗から何一つ学べない財務省・日銀 ~ 「緊縮財政」と「消費税増税」


☆「It's Baaack:Japan's Slump and the Return of the Liquidity Trap」By Paul R.KRUGMAN

現在、ポール・クルーグマンが、何をせよとアドバイスしているのかを、山形浩生氏の訳による「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」から確認しているところになりますが、

☆「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」山形浩生訳
これまでに論文を読み進めてきましたところ、何だか意味不明な数式が登場してきました。

『 財が一つで、representative agent 経済(ただし、エージェントはそれぞれ自分の消費分は他人から買わなきゃいけない)を考える。はじめは、財が非弾性的に供給されるものとしよう。つまりそれぞれのエージェントが一定のほどこし yt を毎期ごとにもらえるものとしよう。具体性をつけるため、効用関数は以下のような形を取るものとする。』


この数式が何を意味しているのかが理解できない方にとっては、ここから先へと進むことができないのではないかと思い、少々お話から脱線させて頂いているところとなります。
それでは、何故、理解できないのかと、その理由をよくよく考えてみれば、書かれている数式が一体何を表現していて、それがどのように振舞うのかがイメージできないからでは?と当ブログでは考えています。
ですので、今やっていることは、学校のお勉強のように、何らかの最初から与えられた数式があって、xがいくつだったなら、yがいくつになるか、というような「答え(解)」を求めるのではなく、実は良く分かっていないものが、アレコレと考えてみて、それが「どのように振舞うのか」を観察してみましょうということでしかなく、実際に昨日のところでは、次のような函数(関数)があったと仮定し、

足し算を足し算にしているので、「++タイプ」と表現することにした、そもそも実在しているのかどうかすら分かっていない(勝手に仮定して決めただけですからw)、この数式が意味するところが、
足し算を足し算にする「++タイプ」の函数(関数)は、

cを定数とした場合、

という直線の形をしている、ということだと判明しました。
つまり、具体的な数値を代入して計算し「答え(解)」を求めるような学校のお勉強のようなモノではなく、ただ単に、抽象化された数式が「どのように振舞うのか」を考えただけ、に過ぎません。でも、それによって、中身が何かは知らなくても、「++タイプ」の函数(関数)は、直線であるとイメージできてしまうわけです。

それでは本日は、次のような函数(関数)があったと仮定し、

足し算を掛け算にしているので、「+×タイプ」と表現することにして、同じように考えてみましょう。まずは、xとyがゼロだったとすると、

f(0)が何なのかは知りませんが、同じものどうし(f(0))を掛けたものと等しくなるということになりますから、「0」(0=0×0)とか「1」(1=1×1)と同じような振る舞いをしていることになります。
そこで、今度は、どちらか片方だけをゼロとしてみましょう。例えば、y=0としてみます。

f(x)にf(0)を掛けるとf(x)になるのですから、「f(x)が常にゼロとはならない限り、f(0)は1である」と言えます。これは、「++タイプ」のときに、「f(0)は0でなければならない」であったこととは異なっています。

さて、いまやっていることは、自動販売機(f)にコイン(x+y)を入れると、「f(x)」と「f(y)」とを掛け合わせたものが飛び出してくるという想像上の装置である函数(関数)が「どのように振舞うのか」を観察しているところなのですが、これから昨日と同様に、ゼロではなく、“無限に小さい”、つまり「微分」の考え方を用いてみたいと思うのですが、その際に、xを変えずに、yだけが変わると考えることにします。それで、「どのように振舞うのか」を確認するためです。

そう考えることで、ある函数(関数)の何倍か(「c」は整数とは限らない定数)という形をした函数(関数)を、

微分する(導関数を求める)ときに、

となり、何らかの「数」でしかない「c」を、導関数の外側に引っ張り出すことができるんです。つまり、隔離することができるわけです。
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆共産党の本職は、「サボる」ことなんですw

それでは、実際に微分してみましょう💗

そうすると、上の式は、下の式のようになります。

ここで、x=0だとすると、この「+×タイプ」はf(0)=1でしたので、

となるだけで、f´(y)に1を掛けてもf´(y)になるだけ、という至極当然のことを表しているだけです。

そこで、今度は、同じように上の式で、y=0としてみるとどうなるでしょう?
実際に、やってみますと・・・

これが何を意味しているのかを、ぜひ少し考えてみて下さい💗 (ヒント : もしも、「f´(0)=1」となれば、どうなるでしょうか?)

続きは次回に♥
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