2019-08-28 (Wed)

本日のキーワード : 学位、博士、修士、学士
学位(がくい) : ある一定の学術を修め、それについての価値ある独創的な論文を提出した者に与える称号。博士・修士・学士などがある。
本日の書物 : 『増税亡者を名指しで糺す!』 田中秀臣 悟空出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 安倍晋三首相が総裁選で勝利し、憲法改正を具体的な視野に入れている。
安倍政権の改憲の動向を見たうえで、【日本経済自体の見通し】は【それほど明るくはない】。【日本の経済に暗雲】が待ち構えている。

ひとつは【言うまでもなく消費増税】だが、【もうひとつの暗雲】は【日本銀行に関すること】だ。

【日銀の政策がまったく「ふ抜け」】になっていて、【その主因】は【雨宮正佳(あまみやまさよし)】副総裁を中心とした「反アベノミクス」勢力が日銀内部で力を得てきていることである。

雨宮正佳

黒田東彦(くろだはるひこ)総裁と安倍首相のあいだには、一定の信頼関係が構築されている。だが、【現在の日銀の政策決定の動向】を見ていると、【アベノミクスの「第1の矢」とは違う方向に政策が傾斜している】ことは明白だ。たとえば、最近の金融政策決定会合の内容と、会合に参加する政策委員会の審議委員の対応を見れば、【「雨宮一派」が日銀の中で勢力を増している】のは、ほぼ確かだろう。

2018年7月31日に開かれた政策決定会合は、【「政策金利のフォワードガイダンス(将来の指針)」】、【「長期金利が上下にある程度変動しうるもの」】を決めた点に大きな特徴がある。そしてこれらが、私見では【アベノミクスの目標であるデフレ脱却と日本経済の再生にむしろ逆行しかねないもの】になる。

これらの【政策的な逆行】とも言える事態は、【新執行部の変化】がなければ生じない。【雨宮正佳】副総裁はリフレ寄りではなく、本来的には黒田体制の前まで継続していた【デフレによる長期停滞を生み出した日銀の実務者の典型】である。…

筆者からすると、【雨宮】氏は【日銀職員】として、【日本を経済不況に叩き込んだ「戦犯」の一人でしかない】。

だから、【政策に関する本音】はインフレ目標に到達していようがいまいが、【一刻も早く出口政策を採用したいと思っている】のではないか。そういう【雨宮副総裁の“本音”】をもちろん【緊縮派も理解している】。

たとえば、【立憲民主党】は総裁・副総裁人事案について、【黒田東彦総裁・若田部昌純(わかたべまさずみ)副総裁】人事案には【反対】だったが、【雨宮】氏の【副総裁人事案】には【賛成】だった。

【枝野幸男】代表の【政策スタンス】にしても、「枝野ファン」には刺激派寄りに見えるのかもしれないが、【彼と立憲民主党はゴリゴリの緊縮派である】ことがこの事例でもわかる。…

いずれにせよ、直近の【日本銀行の金融政策が変化した理由】は、この【新執行部の変化を抜きに考えられない】。リフレを積極的に推進するよりも、それを【阻害する側面が強い】。…
そして【この金融政策の変化は危険】だ。』

“中間的”な専門の知識・技術・能力って、どうなの?
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、日本の経済学者の中で、少数派とされる「まともな経済学者」である著者による書物で、このタイミングで「消費増税」を選択するという正気の沙汰とは思えない行為が、「愚策中の愚策である」ということが非常によく理解できる良書で、何故かそのことが理解できない「お馬鹿」な連中が存在している理由を明らかにして下さるお薦めの書物になります。

さて、現在の日銀内における「悪性腫瘍(あくせいしゅよう)」とされているのが、雨宮正佳(あまみやまさよし)、そのヒトとなるのですが、その人事を巡る駆け引きに関しましては、次の動画をご参照くださいませ。
その現在の日銀内における「悪性腫瘍(あくせいしゅよう)」とされている雨宮正佳(あまみやまさよし)は、東京大学の経済学部を卒業しただけで、日本銀行に就職されています。
世界の教育レベルを分類するものとして、「国際標準教育分類(International Standard Classification of Education)」がありますが、

東京大学の経済学部を卒業しただけ、ということであれば、上から数えて3番目の単なる「学士」でしかなく、それでも毎日お仕事を頑張れば、組織内のナンバー2になることができる“チョロイ”仕組みとなっているのが、我が国の中央銀行たる日本銀行になります。
何しろ、「中間的=中途半端」な知識・技能・能力しか提供できないとしても、歯を食いしばって、努力と根性と“ごますり”をやっているだけで、「日本銀行副総裁」に就任することができてしまうわけですから、要するに、「阿呆でも出世できる」というところが、本当に恐ろしいですね💗

雨宮正佳
で、上から数えて3番目の単なる「学士」でしかない、そんな雨宮正佳(あまみやまさよし)は、なんと「音楽家」を目指していたそうですが、それほど強い信念はなかったようです(笑)

『 雨宮氏の若い頃は、その後の中央銀行でのキャリアを彷彿(ほうふつ)させるエピソードばかりではない。都立青山高校2年の時には、趣味のクラシック音楽に熱中して化学の試験で赤点を取ったこともある。音楽家の道を歩むことを夢見たが、音楽系大学の入試願書を親が全て内緒で捨ててしまい、断念せざるを得なかった。

夢を諦めて入った東京大学経済学部では、数理経済学の分野で先駆的な業績を上げた故宇沢弘文教授の薫陶を受けた。1学年上の現米プリンストン大学教授の清滝信宏氏や、現学習院大学教授の宮川努氏らも同門だった。』

☆「ミスター日銀」の金融政策最前線 - SankeiBiz(サンケイビズ)
ここで、最後のところに、「数理経済学の分野で先駆的な業績を上げた故宇沢弘文教授」と、「現米プリンストン大学教授の清滝信宏氏」という名前が挙げられていますが、お二人についての記述が本書にもあり、2018年度のノーベル経済学賞を受賞したポール・ローマーとウィリアム・ノードハウス両教授と同じラインでの研究として先駆的な貢献を成し遂げていたとしているのが宇沢弘文であり、また、現在日本で最もノーベル経済学賞に近いとされているとしているのが清滝信宏です。
単なる「学士」でしかない雨宮正佳(あまみやまさよし)とは、雲泥の差ですね💗

ポール・クルーグマン
それでは、本日の最後になりますが、昨日のところで、ポール・クルーグマンは、日本はとても恐ろしい「流動性の罠(liquidity trap)」に陥ってしまっている、しかし、「日本の問題に対する答えは非常に明白である」としていましたが、それでは、どのようにすれば良いのでしょうか?という問いを書かせて頂きました。
その答えは、「クーポンの将来の価値を減少させる」ということです。

もっとも、「ゲゼル理論」のようなことを試みる必要などはなくって、もっと簡単に行うことが可能です。
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆減価するおカネ

実は、それこそが、世界の経済学者の間で「論理的に正しい」と認められているものになります。ただし、何故か、我が国の経済学者には認めたがらない連中が多くいるのですが(笑)
やはり、かつて日銀や官庁エコノミスト界の大ボスであった、マルクス経済学者の都留重人(つるしげと)の影響なのでしょうね💗

都留重人

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆日本の“御用”経済学者がノーベル経済学賞を一度も受賞できない理由

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- 「消費税増税」と「お・つ・む・な・し」 (2019/09/28)
- 「財政破綻本」や「国債暴落本」などのトンデモ本と“トンデモ大臣” (2019/09/27)
- 悪夢の民主党政権がやった“べらぼう”な政策こそが、消費税増税の決定です (2019/09/26)
- 「無能」の代名詞と「おバカ」の代名詞 (2019/09/25)
- 消費税増税の実施はあくまでもその時点での経済状況の判断に依存するもの、なはずなのですが。。。 (2019/09/24)
- 財務省と日銀は、巨乳(インフレ)よりも“貧乳”(デフレ)がお好き? (2019/09/23)
- ケーキを食べ過ぎて太るのならば、ケーキを販売禁止にすれば痩せるの? (2019/09/22)
- 日本銀行職員として出世するために必要な「学位」は? (2019/08/28)
- 20年以上前の失敗から何一つ学べない財務省・日銀 ~ 「緊縮財政」と「消費税増税」 (2019/08/27)
- マスコミ関係者にとってのお勉強方法 ~ 「耳学問」 (2019/08/26)
- 「プライマリーバランスの黒字化」を政策目標とする“愚行” ~ 「アメリカ進歩センター(Center for American Progress/CAP)」と財務省 (2019/08/25)
- 消費増税は、再び経済を後戻りさせる最悪の愚策です (2019/08/24)
- 減価するおカネ (2019/08/06)
- 中華人民共和国の「米ドル本位制」とスタグフレーションの必然性 (2019/08/05)
- 日本共産党の委員長の選び方 ~ こうして独裁者が生まれます(笑) (2019/08/02)