2019-05-31 (Fri)

本日のキーワード : ツィンメルマン電報
ツィンメルマン電報(ツィンメルマンでんぽう、Zimmermann-Depesche)は第一次世界大戦中にドイツ帝国の外務大臣アルトゥール・ツィンメルマンによって1917年1月16日にメキシコ政府に急送された電報。
本日の書物 : 『日本の誕生 皇室と日本人のルーツ』 長浜浩明 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 私は『NHKスペシャル 日本人はるかな旅④』(NHK出版)を読んだ時の驚きを忘れることが出来ません。そこに【“縄文人が韓半島へ移住していった”】という、世の通説とは真逆な話が載っていたからです。

「 対馬からほど近いこの慶尚南道(けいしょうなんどう)や釜山広域市で、最近相次いで【日本列島から縄文時代の人々が渡っていたことを示す痕跡】が見つかっている。

慶尚南道
東三洞(とうさんどう)貝塚では大量の【縄文土器】と【九州産の黒曜石】が出土した。朝鮮半島には独自の土器があり、そこで出土する【縄文土器は縄文人がやってきた確かな証拠品】といえる」
次いで
「 実は【3000年前】頃から【縄文人たち】は、九州辺りを出て【朝鮮半島南部までの海を越えていた】ことが分かってきた」
とありますが、【これは正しくありません】。


表1 韓国國立中央博物館の年表(韓半島はBC1万年~BC5千年は無遺跡)
表1のKOREA欄に“櫛文土器(くしもんどき)文化”とあるこの土器は九州の曽畑(そばた)式土器(縄文前期)そのものであり、【韓半島には日本から縄文人が移り住んでいった】のです。

ソウル市岩寺洞遺跡出土の櫛目文土器、紀元前4千年頃

曽畑式土器
これが最古かというとそうではなく、その下層からは豆粒文土器や隆起線文土器が出土していました。
「 東三洞貝塚 : 新石器時代の土器が層位的に発掘された著名な遺跡。櫛目文土器に混じって、九州の縄文土器片や、西北九州型の釣針・黒曜石などが出土し、【海峡を越えた交流】を裏付けた」(金両基監修『韓国の歴史』河北書房新社、2002年)
「海峡を越えた交流」の意味は、【“韓半島へ進出した日本人が海峡を挟んで往来していた”ということ】です。縄文人の移住は南部だけか、というとそうではありません。

私は、縄文時代の専門家である故・西垣内堅佑(にしがいとけんすけ/国際縄文学協会理事長)から「かつて【平壌の博物館】で【多くの縄文土器】を見たことがある」との手紙を頂いたことがあります。韓国の博物館でも大量の縄文土器が展示されているのですが、それらは【韓国・朝鮮人の祖先が造ったものではなく】、【日本から渡った縄文人が遺した文化】でした。なぜなら【この時代、未だ韓民族は誕生していなかった】からです。』

ツィンメルマンが本当にやりたかったことは何でしょう?
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「科学的な根拠」を基にして、私たち日本の歴史を、「文系の自称・歴史学者」とは違った視点で、矛盾なく自然な形で解説がなされている良書で、自分自身でキチンと国史を理解したいとお考えの方にとって、非常に相応しいガイドとなるお薦めの書物となります。

さて、先日も書かせて頂きましたが、1917年3月8日にロシア帝国で最初の「ユダヤ革命(Jewish Revolution)」(→教科書の記載では「ロシア革命」)が勃発し、ロシア皇帝ニコライ2世は退位し、帝政ロシアに代わって、新しく臨時政府が3月16日に樹立されます。
翌4月6日に、アメリカが参戦することになりますが、そもそも、その前年の秋に行われた大統領選挙で、ヨーロッパでの戦争(欧州大戦)が争点となっていて、2期目を目指すウィルソンは、中立を続けることを訴えていて、選挙スローガンも「彼(=ウィルソン)が我々を戦争から離している」というものであったほどでした。

ウッドロウ・ウィルソン
ところが、1917年3月に、アメリカ国民の欧州大戦への参戦に対する見方に決定的な影響を与えた事件が起こります。それは、ドイツ外務大臣・アルトゥール・ツィンメルマンが、メキシコ大統領ベヌスティアーノ・カランサ政権に宛てて発信した電報(1917年1月16日)が、イギリス海軍によって傍受、解読され、それがアメリカのウィルソン大統領のもとに送られ(2月25日)、ウィルソン政権がマスコミに本文を公開(3月1日)し、そこからアメリカ国民の反ドイツ感情が一層高まり、欧州大戦参戦やむなしとの世論へと変化していくことになります。これが、「ツィンメルマン電報事件」と呼ばれるもので、このあと、3月8日の最初の「ユダヤ革命(Jewish Revolution)」(→教科書の記載では「ロシア革命」)勃発、3月16日臨時政府樹立、翌4月6日アメリカ参戦、10月25日のレーニン率いるボリシェビキ主体の2度目の「ユダヤ革命(Jewish Revolution)」の勃発で臨時政府が転覆、11月2日に「バルフォア宣言」と非常にスムーズな展開を見せ、まるでフィクションのテレビドラマのようにコトが進んでいきます。

アルトゥール・ツィンメルマン

ベヌスティアーノ・カランサ・ガルサ
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆「バルフォア宣言」と「ユダヤ革命(Jewish Revolution)」とアメリカの第一次世界大戦参戦

で、その電報の内容が、
① アメリカ合衆国が欧州大戦に参戦した場合、ドイツとメキシコが同盟を結ぶ。
② アメリカへのメキシコの先制攻撃をドイツが援助する。
③ 欧州大戦でドイツが勝利した場合、米墨戦争によってメキシコがアメリカに奪われたテキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州をメキシコに返還する。
④ メキシコがドイツと大日本帝国の仲裁をする。
⑤ メキシコが大日本帝国に対しアメリカへの戦争参戦を促す。
というようなものでしたので、この電報の詳細が報道された時点では、アメリカ国民の大半も、連合国の同盟国であった日本の外交官も、ドイツの外交官も、メキシコの外交官も、同盟国側にお互いに疑念を抱かせる目的でつくられたニセモノの電報である、と考えていました。


翻訳、解読されたツィンメルマン電報
そこで、ツィンメルマンは自ら、その電報の存在を示唆するための発言を行いました。
ここが釈然としない点になります。なぜ、そのような発言をする必要があったのでしょうか?

ちなみに、1914年以来、スイスで亡命生活をしていたウラジーミル・レーニンこと、本名はウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフという男が、

ウラジーミル・レーニン(本名はウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ)
他のマルクス主義者ら(つまり革命家・テロリスト)と共に、封印列車によってロシアの首都へと送り込まれますが、

封印列車
それを計画・実行したドイツ政府の中心人物が、アルトゥール・ツィンメルマンでした。

アルトゥール・ツィンメルマン
果たして、この男は、本当にドイツのためだけに動いていたのでしょうか?


続きは次回に♥
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