2019-05-27 (Mon)

チェコ軍団の記念碑(プラハ、パラツキー広場)
本日のキーワード : チェコ軍団
チェコ軍団とは、第一次世界大戦中にロシア帝国がオーストリア・ハンガリー帝国軍のチェコ人及びスロバキア人捕虜から編成した軍団級部隊。正式名称は、第1チェコスロバキア軍団。

チェコスロバキア軍団の紋章
本日の書物 : 『知ってはいけない現代史の正体』 馬渕睦夫 SBクリエイティブ
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 時の大統領【ウィルソン】は【ロシア革命を礼賛】しました。1917年の4月にアメリカはドイツに宣戦布告して第一次世界大戦に参戦しますが、その時ウィルソン大統領は次のような内容のスピーチを行っています。
「 過去数週間にわたって【ロシアで起こっている素晴らしくまた元気づけられる事件】によって、【未来の世界平和に対する我々の願いが保証される】ことになった。ここに、信義を重んずる【同盟にふさわしい相手】がある」

ウッドロウ・ウィルソン
自由資本主義の国であるアメリカが、当初の【ケレンスキー革命政権】は【資本主義を否定する体制】であるにもかかわらず称賛し、また、以後【レーニンの指導の下で成立】した、【国民の自由を抑圧する共産主義体制】をなぜ支持したのでしょうか。政治評論家ユースタス・マリンズの著書『民間が所有する中央銀行――主権を奪われた国家アメリカの悲劇』(林伍平・訳 秀麗社)によれば【アメリカ】は【レーニンの政権に対して1億ドルの資金援助】まで行っています。…

正統派の歴史では、【ロシア革命後】の内乱時期に【シベリア】に取り残されたチェコ軍救出を目的に日本は米英仏とともに出兵した、ということになっています。そもそもの発端は、そうではありません。【ウラジオストクに保管されていた大量の軍需品】が【ドイツの手に渡るのを防ぎたかったイギリスの思惑】です。1902年に締結した日英同盟の下で同盟関係にあった【日本に、連合国を代表してシベリアに派兵するようにイギリスが要請した】のです。

1918年、ウラジオストクでパレードを行う各国の干渉軍
イギリスの提案にフランスが賛成し、アメリカに対しても同様の要請をしました。これに対して【ウィルソン】大統領は、【ロシア革命政府に対する一切の干渉に反対】しました。

特に日本が単独で出兵することに断固反対しました。【アメリカはロシア革命政府を守ろうとした】のです。

近代史研究家・中村粲(なかむらあきら)氏の『大東亜戦争への道』(展転社)によれば、【日本は次のようにイギリスに回答】しました。
「 日本は常に連合国共同目的のために貢献を行う用意があるが、それは【全部の連合国の全幅の支持に依存する】。故に【日本は米国と他の連合国間の了解が成立するまでいかなる行動をとることも差し控える】」

国際貢献の意思を明確にして各国の協調を訴える、威厳に満ちた堂々たる外交文書です。

【日本は派兵に非常に慎重な態度をとる国】でした。第一次世界大戦勃発後、【同盟国のイギリスの参戦要求に応えてドイツに宣戦布告】しますが、【行動範囲は中国国内のドイツ租借地域とドイツ領南洋諸島に限りました】。日本の国是は日本領土の防衛であるとして、ヨーロッパへの派兵は拒絶し続けました。

最終的には1917年の2月に巡洋艦などを地中海に派遣することになりますが、それは、【ドイツの無制限潜水艦作戦】によって【自国客船が撃沈されるなどの事件が増えたから】です。』

大日本帝国がシベリア出兵した理由
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、1917年の「ユダヤ革命(Jewish Revolution)」(→教科書の記載では「ロシア革命」)から現代に至るまでの、「教科書的に描かれた世界史の通説」に対して、まったく違った見方を提示されている良書で、何が本当で何がウソなのか、私たち日本人一人ひとりが考える切っ掛けとなる書物になります。

さて、現在の私たちの日本の中学校の歴史教科書として、賄賂(ワイロ)を使って半分ほどのシェアを保持している東京書籍の教科書に書かれている内容のチェックを、これまでにも何度も繰り返してきましたが、

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆東京書籍のワイロ、ロシアの賄賂


今回は1917年の「ユダヤ革命(Jewish Revolution)」(→教科書の記載では「ロシア革命」)とシベリア出兵のところを確認してみたいと思います。


まず、当時の状況を整理しておきたいのですが、先日も書かせて頂きましたが、当時の世界の二大大国は大英帝国とロシア帝国で、この二つの大国が地球上で勢力争いをしていました。
ところが、そこにヨーロッパの覇権を握ろうとする国家が台頭してきます。ドイツ帝国です。

そこで、これも先日書かせて頂きましたが、近代ヨーロッパの歴史のパターンとして、「くるみ割り理論」が知られていますが、そのドイツ帝国を左右から挟み撃ちにして潰してしまおうという流れが出てきます。

三国同盟と三国協商
イギリス・ロシア・フランスが三国協商で結ばれ、1907年には大日本帝国を加えた事実上の四国協商体制となり、一方でドイツ・オーストリア=ハンガリー帝国・イタリアが三国同盟体制で対峙し、第一次世界大戦となるのですが、この時点では、ロシア帝国はイギリスや日本の味方側にいます。

で、オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあったチェコ人やスロバキア人の捕虜らを寝返らせて、ロシア帝国が創った部隊が「チェコ軍団」で、1917年秋には、3万9000人の規模でした。

1913年のオーストリア=ハンガリー帝国の領域

チェコスロバキア
で、彼らは、オーストリアからの独立を目指して連合国側の一員として、ドイツなどの枢軸国側に対して戦い始めます。当然、「チェコ軍団」もイギリスや日本の味方になります。

本書にも詳しく書かれているのですが、「ボリシェヴィキ」に財政援助していたのは、ユダヤ人を中心としたアメリカの金融資本で、そのボリシェヴィキを率いたテロリストのウラジーミル・レーニンをロシアに送り込んだのがドイツでした。そして、1917年の「ユダヤ革命(Jewish Revolution)」で帝政ロシアは滅亡し、臨時政府が樹立され、のちにロシアの政治家で改革派議員の有力者であったアレクサンドル・ケレンスキーがロシア臨時政府を率いることとなります。

アレクサンドル・フョードロヴィチ・ケレンスキー
その臨時政府から暴力によって政権を奪い取ったのが、レーニンやトロツキーたちでした。しかも、相手は女性でした💗
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆レーニンやトロツキーといったマルクス主義者の男どもが戦った「ロシア帝国・死の大隊」

さて、ここで、東京書籍の歴史教科書の記述内容をチェックしてみましょう。


レーニンやトロツキーらによる「二度目の革命」については無かったことになっていますね(笑)

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆100年前の「ソ連」と「ドイツ」と「アメリカ」を結びつけていたもの

で、ロシア臨時政府を倒した「ボリシェヴィキ」とドイツ帝国は「ブレスト=リトフスク条約」(1918年3月)を結び、ロシアが第一次世界大戦から離脱します。このとき、レーニンのボリシェビキは、ロシアの領土をドイツに割譲しています。
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆ドイツ帝国もロシア帝国も、“2度目の革命”で滅亡しました

と、ここまでの流れでご理解頂けますように、「チェコ軍団」はイギリスや日本の味方のままであって、ロシアは内戦状態(1917年から1922年)に陥り、敵か味方かの区別が付かなくなってしまいます。その内戦は、主に赤軍(共産主義者・十月革命側)と白軍(ロシア右派、共和主義者、君主主義者、保守派、自由主義者)の間で戦われますが、テロリストの集まりでしかなかった赤軍側がイギリスや日本などの協商国を「干渉国」と呼んだことからも明らかなように、イギリスや日本が支援を行っていたのが白軍でした。
さて、私たちの大日本帝国は、友軍で孤立無援の状況にある「チェコ軍団」を見殺しにすべきでしたでしょうか?

ウラジオストクのチェコ軍団(1918年)
この簡単な歴史問題に答えて頂きたいのが、特に東京書籍の歴史教科書の編集に関わったすべての自称・学者、自称・専門家どもと、デタラメを見逃し放置している三流官庁である文部科学省の公務員どもと、そのような本を教科書として採用している教職員ども、になりますが、如何でございますでしょうか?

次回以降は、この記述内容について書かせて頂きたいと思います💗


続きは次回に♥
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