2019-04-24 (Wed)

元の国旗
本日のキーワード : モンゴル、高麗
元(げん)は中東アジアから東ヨーロッパまで広大な領域にまたがったモンゴル帝国の後裔の一国であり、そのうち中国本土とモンゴル高原を中心領域として、1271年から1368年まで東アジアと北アジアを支配したモンゴル人が建てた征服王朝である。モンゴル人のキヤト・ボルジギン氏が建国した征服王朝で、国姓は「奇渥温(キャット/キャン)」である。

李氏朝鮮の国章
本日の書物 : 『残念すぎる 朝鮮1300年史』 宮脇淳子、倉山満 祥伝社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『宮脇 : それに、【閔妃(びんひ)】にしても【大院君(だいいんくん)】にしても、【日本人を見下していた】ことは確かです。日本から交渉に行った人たちが【下級武士出身】で【階級が低い】から。
倉山 : その割に、【大院君】は【泣きながら三跪九叩頭(さんききゅうこうとう)の礼をする】んですよ。

宮脇 : でも、腹の中では「畜生」と思っていますからね。清朝建国時、【ソウルに攻め込まれて清の太宗ホンタイジに三跪九叩頭をした】時と同じです。

ホンタイジに三跪九叩頭する仁祖(銅版)
朝鮮の王たちは、その後も清朝なんか野蛮人の国だとずっと思いつづけていました。【清朝】なんか【満洲人】だ、野蛮人の【女真(じょしん)】だと、ペコペコしている割にはバカにしているんです。

倉山 : 日本の保守派の人がわかっていないのは、【朝鮮人のアイデンティティ】が【「中華様の一番の子分」】だということでありながら、実は【「いつか親分との関係をひっくり返してやろう」と常に企(たくら)んでいる】ことです。そこをすっ飛ばしてしまう。

宮脇 : 朝鮮は清朝の皇帝一族をバカにしているんです。田舎者の【狩猟民】だと。自分たちのほうが伝統的に古い【儒教】を守り、しかも文化が高いというわけです。【実力がないから、妄想ばかりで生きている】んです。実際の接触がないので思想的にどんどん膨(ふく)れ上がっていく、【マルキストと同じ】です。清朝の文明度がどんなに高くたって、「でも出身は?」と言うんです。

【閔妃】は、日本から来た人間は自分たちの社会なら奴隷階級だと思っているわけです。…【ロシア】は【貴族を送り込んだ】ので、閔妃は【ロシアとは仲良くなる】のですが。
いずれにしても、向こうの【政権争い】をしている人たち全員が、実は【日本人を陰でバカにしていた】。舌先三寸で出し抜くとか、反対派に対して利用するとか、そういうことしか考えていない。…
結局、【日韓併合】も、【高宗】が【責任を回避】して、【李完用(りかんよう)ら部下に丸投げ】して、大臣たちが【「これしかないから」】と言って、【ただその時を何とか乗り切ろうとしただけ】です。本心は全然関係ないのです。その時、その瞬間を、【ウソでも何でもいい】から乗り切る。【あとのことは考えない】。

日本の教育では「朝鮮かわいそう」「日本のせいだ」という話ばかりしていますが、【自分たちもそういう見方しかしません】。…「敗戦国である日本が分断されないで、被害者である我々が分断されるのは、不条理だ」と。【「あんたたち、自分で何もしなかったでしょ」と思う】のですが。本当に【被害者意識しかない】というか、【主体性がない】と思います。…

倉山 : 【韓国の歴史教科書】では、【日清戦争】について【東学党の乱の話しか書いてありません】。
宮脇 : 本当に【あの人たち】は世界を見るとか、【世界の中の自分たちという感覚がない】ですね。【朝鮮・韓国】は昔から世界はどうでもよくて、【自分たちのことだけ】。

倉山 : 日清戦争で日本が勝って、清国がいなくなりました。さあ、【朝鮮は何をした】でしょうか。日本派の大院君が失脚し、…閔妃が返り咲きました。そして、【ロシアに媚びました】。もうわかりやす過ぎます。
宮脇 : 日本は日清戦争の勝利で得た遼東半島を三国干渉(1895年)で返還させられ、そのあとロシアが来た。それで結局、朝鮮は「ああ、ロシアのほうが強いじゃないか」「なんだ、日本ってその程度だ」というのでロシア側についたというだけの話です。
倉山 : そして、【清への徹底的な見下し】も始まるんですよね。そもそも【漢民族ではない】のでいやいや従っていたところへ、もう負けたからいいと。
宮脇 : 清国は嫌いで、日本はもっと嫌い、今度はロシアだ、ということですね。
倉山 : そして、その【閔妃路線】を閔妃殺害後も【高宗】が継いだどころか、もっとひどくなって【「露館播遷(ろかんはせん)」】です。【国王(高宗)自ら国を売って外国(ロシア)の公使館に一年間逃げこんで引きこもる】なんて、誰が予想できるでしょうか。さすがこんなことは……ああ、でも、【朝鮮の歴史】を見ていたら、【モンゴルに保護される高麗王】とか、こういうことがよくありますからね。』

モンゴルによって造り出された「Koreans(コリアンズ)」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在、その活躍が最も期待されている『昭和12年学会』の主要メンバーである著者ら(→昭和12年学会HP)によって、対談形式で解き明かされる「朝鮮史」について書かれた書物で、学校の教科書には「書かれていない史実」や、日本史学界の唱える通説(=珍説)の誤りを分かりやすく丁寧に解説して下さっている良書となります。笑いながら読めちゃう書物になりますが、その中身は非常に内容が濃いものとなっておりますので、ぜひ、皆さまも御一読されてみて下さい。

さて、本文中に、朝鮮(ここでは李氏朝鮮)の王たちが、清は満洲人の国で、満洲人は野蛮人で、だから清は野蛮人の国だと思っていて、ペコペコしている割には心の中では馬鹿にしていた、と書かれていましたが、先日も書かせて頂きましたように、李氏朝鮮(1392年~1897年)という国を建国したのは、異民族である「女真人(じょしんじん)」であった李成桂(りせいけい)ですので、「女真人」が「高麗人」を支配した構図となります。

そのことは、建国時に、支那の明の王様から、「あんた異民族なのに、何で国名を変えないの?」と言われ、「朝鮮」という国名を授けられた史実からも明らかです。
つまり、明を「漢人」の国と致しますと、その「漢人」の国の一番の家来であるのが「女真人」が「高麗人」を支配する「李氏朝鮮」なのだという認識を持つことになるわけです。

ところが、その「漢人」の国である明が滅亡し、代わって支那の支配者となったのが、「女真人」の国である「アイシン国(金国)」=「後金」で、

その後、国名を「ダイチン国(大清国)」へ、民族名を「女真」から「マンジュ(満洲)」へと変更します。

つまり、同じ「女真人」の国に支配される構図になるわけですが、李氏朝鮮の王たちが、清は満洲人の国で、満洲人は野蛮人で、だから清は野蛮人の国だと思うということは、自分自身も野蛮人で他人様から馬鹿にされる存在であるということに等しくなります。

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆保護犬とペットと「Koreans(コリアンズ)」
☆支那や朝鮮半島を支配した「満洲人」

そこで、いま、「Koreans(コリアンズ)=チョン/チョンコ」って誰のことなの、と考えているのですが、昨日も書かせて頂いた「高麗(こうらい)」(918年~1392年)を考えなければならないことになります。

「高麗人」の国である「高麗」は、モンゴルに国土を6回(あるいはもっと多いかも)も蹂躙された挙句に、完全に属国となり、以降、モンゴル人を母とする王様が代々続くことになります。このモンゴルの属国になったときに、「韓国焼肉」や「マッコリ」のもとが成立しますので、素直に考えれば、現代の韓国人は、このモンゴル支配下の高麗人の文化を引き継いでいるのではないかということになります。

そこで、注意しなければならないのですが、モンゴルの支配下にあった高麗は、2つに分断されていた、という点です。まさに、現代の朝鮮半島の南北分断と同じ構図になります。

1294年の元の版図
上の地図にある「遼陽行省(りょうようこうしょう)」(オレンジ色の円の地域)は、満洲や現代の北朝鮮を含む地域で、モンゴルの直轄領でした。また、済州島(さいしゅうとう)もモンゴルの直轄領(黄色の円の部分)で、高麗の領土は現在の韓国の領土に近い地域に限られていました(水色の円の地域)。
昨日のところで、フビライの娘が産んだ子が、第25代高麗国王・忠烈王で、以降、代々高麗王の母親はモンゴル人となり、その忠烈王が、私たちの日本への侵略を提言し、文永の役(1274年)・弘安の役(1281年)と呼ばれる「元寇(げんこう)」「蒙古襲来」を実施、ものの見事に私たちの日本に完敗しました、と書かせて頂きましたが、

1258年頃の日本周辺地図

1280年頃の日本周辺地図
その日本侵略のためにモンゴルが設置した行政機関・「行中書省(こうちゅうしょしょう)」が「征東等処行中書省(せいとうとうしょこうちゅうしょしょう」または「征東行省」と呼ばれ、属国の高麗と直轄領の遼東を管轄し、侵攻の準備と徴発を担当していました(下図の水色の部分)。

ちなみに、このモンゴルの設置した行政機関である行省(こうしょう)が、現在の中国における地方行政の最高単位である省のもとになります。
で、お話を元に戻しますと、モンゴルの支配下にあった高麗は、2つに分断されていて、現代の朝鮮半島の南北分断と同じ構図であったのですが、それでは、本題であるところの、「Koreans(コリアンズ)=チョン/チョンコ」って誰のことなのでしょうか?

南の高麗は、第25代高麗国王・忠烈王以降、代々高麗王の母親はモンゴル人となる、と先ほど書かせて頂きましたが、その子供は10代になると、モンゴル皇帝の小姓(身分の高い人のそばに仕えた少年で雑用係)となり、皇帝の側近として仕えるというモンゴル式の育てられ方をします。そして、その名前が示すように、モンゴル皇帝に「忠」誠を誓う家来となります。だから、高麗の田舎町よりも、モンゴルの大都会である大都(→現在の北京)に住み続けていたい、美味しいものを食べたり、楽しい遊びをしていたい、と「モンゴル>高麗」という風に心情が変化することになり、高麗に対する愛着などは消えてゆくわけです。そもそも、自分の血の半分はモンゴル人ですので。ですから、モンゴルを後ろ盾として振る舞い、支配階級として高麗人を支配したわけです。
また、モンゴルの直轄領であった遼陽行省(りょうようこうしょう)には、かつてモンゴルに連れ去られた高麗人が60万人も住んでいて、それはモンゴル化していったと考えられます。
このように見てまいりますと、「Koreans(コリアンズ)=チョン/チョンコ」というのは、このモンゴル支配下に高麗人と様々な民族とが混ざり合って形成されたものであり、常に支配される側に置かれた残念な人たちであることが分かります。
続きは次回に♥
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