2019-04-15 (Mon)

本日のキーワード : 無駄、万里の長城
無駄 : 役に立たないこと。それをしただけのかいがないこと。また、そのさま。無益。
本日の書物 : 『劉備と諸葛亮 カネ勘定の「三国志」』 柿沼陽平 文藝春秋
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【三国志の時代】はふつう、【後漢王朝の没落】と、それにともなう、いわゆる【黄巾の乱】から説き起こされることが多い。…ただし後漢王朝の衰退自体は一朝一夕に起こったものではない。そこにはじつは【百年以上に及ぶ宿痾(しゅくあ)の存在】があった。…

【漢王朝】も、【さまざまな内憂外患をかかえていた】。

漢帝国に暮らす人びとは、必ずしも地上の楽園で何不自由のない生活を営んでいたわけではなかった。帝国に君臨する皇帝さえもが、【ある種の悩み】をかかえていた。

皇帝にとって【最大の悩みの種】は、【万里の長城以北】にすむ【遊牧騎馬民族】の【匈奴(きょうど)】であった。


紀元前206年頃の日本周辺
【匈奴】は、【前漢王朝の宿敵ともいえる存在】であった。


紀元前181年頃の日本周辺
彼らは漢帝国の物資をもとめ、しばしば【漢帝国の北方辺境を荒らし回った】。


紀元前176年頃の日本周辺
前漢初期の皇帝は【煮え湯を飲まされ続けてきた】が、【武帝のとき】にとうとう【匈奴との全面戦争に突入】し、以降、【断続的に戦いつづける】ことになった。

紀元前108年頃の日本周辺
ところが【後漢時代】になると、徐々に【べつの異民族の台頭】も【大きな問題】となってきた。【西羌(せいきょう)】である。それまで四百年間にわたって存続した【漢帝国が崩壊し、三国時代に突入する時代背景】を知るには、まずこの点にふれておかねばならない。』

東京書籍の教科書には「匈奴」について「書かれていません」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、日本でも人気が非常に高い「三国志」を扱った諸作品の影響で、実像とはかけ離れた「架空のストーリー」を、さも史実であるかのごとく勘違いなされている方々におすすめの良書で、本書を御覧頂ければ、「三国志」で支那の歴史が学べると思い込むことは、「スターウォーズ」を観て宇宙の歴史を学べると思い込んでいることと同じだと御理解頂けることだと思います。

さて、本文中にも書かれていましたように「北方」の「遊牧騎馬民族」である「匈奴」は、前漢王朝の宿敵であったのですが、

例えば、中学校の歴史教科書で半分ほどのシェアを持っている「東京書籍の歴史教科書」では、そのような史実は「書かれていません」し、索引項目に匈奴は「書かれていません」。

ただ単に、地図の中に表記されているだけ、の軽い存在として扱われているのですが、

その一方で、あの「万里の長城」をカラー画像で掲載し(しかも、見開きの最初に)、「これを造らせたのはどんな人なのかな」という質問も載せられています。

当然、私たち日本の中学校教員によって、次のように説明されているはずなのですが。。。
先生 : 漢の独裁者である皇帝たちにとって、代々、悩みの種だったのが、「北方」の「強敵」である「遊牧騎馬民族」の「匈奴」だったんだけど、では、どうして、「万里の長城」は造られたのだろう? 誰か分かる人いる?
生徒 : それは、もちろん壁を造って、敵の侵入を防ぐためだと思います。
先生 : なるほど、もっともな意見だね!それでは、次の写真を見てみよう!その「万里の長城」は、どういった場所に造られているかな?


生徒 : 山の上の方で、尾根に沿った感じで造られています。
先生 : その通り! つまり、「遊牧騎馬民族」である「匈奴」が、絶対に通らないような所に、わざわざ造っているんだね!じゃあ、何故だと思う?
生徒 : ということは、「敵の侵入を防ぐため」ではなく、「自分たちが使うため」だったということなのでしょうか?
先生 : その通り! 素早く軍隊を移動させるために、わざわざ造った「道」だったと考える方が理解できるよね!しかも、その途中で、横っ腹から襲われると弱くなるので、高さを持たせる「壁型の道」にしたわけ。つまり、それほど弱い軍隊だったということだね(笑) そのことは、同じ時代のローマ人による「ローマ街道」と比較すると、とても良く分かるよ!「ローマ街道」に「壁」はないから(笑)

生徒 : なるほど!支那の軍隊が弱虫だということが、とても良く分かりました!
先生 : じゃあ、この教科書(=東京書籍の中学校歴史教科書)に書かれている、「これを造らせたのはどんな人なのかな」の答えは誰かな? とっても弱虫だった軍隊のトップである独裁者の名前を、みんな紙に書いてみて!今の習近平も同じだけど、彼は何もやってないから答えとしては不適切だからダメだよ(笑)

本日の課題 : 図形だけで「三角法」を発明せよ。
それでは、ここからは前回(→日本の桃太郎の「昔話」と、支那の三国志という「作り話」)の続きである「微分積分学」を自ら発明する、という無謀なチャレンジの続きに入りたいと思います。
「微分積分学」のエッセンスは、何度も繰り返しますが、
『「曲がった」ものも、どんどん拡大すると、「まっすぐ」に見えてくる』
ということになります。

さて、ここはとても大切なところなので、前回書かせて頂いたことを、そのまま繰り返しますが、円周(「r」は半径)が、

であることを応用して、「水平方向(h)」と「垂直方向(v)」を決め、長さ「ℓ」の線分が、正の水平軸から「反時計回り」に「角度(α)」を成しているとし、

どれくらい水平方向で、また、どれくらい垂直方向であるのかを考えるものの、角度(α)に対するH(α)やV(α)の計算方法はサッパリ分からないまま、それぞれ次のような略号で表現する(→勝手に決めましたw)とした時に、

「角度(α)」を次々と変化させていくと、円ができるので、

それらを「微分する(導関数を求める)」ことは可能なのかどうかということを考えました。
でも、角度(α)に対するH(α)やV(α)の計算方法が分からないままですので、仕方がなく、図で微分できるかどうかを考えることにして、これまでにもやって来た通り、何らかの函数(関数)があって(→ここでは、「H(α)」と「V(α)」)のこと)、そこに何か別のもの(→ここでは「α」のこと)と、その何か別のものをほんのチョコっとだけ増やしたもの(→ここでは「α+dα」のこと)とを入れてみて、その変化を見るわけですが、また、「角度(α)」が4分の1回転した「2分のπ」は「90度(直角)」で、もとの三角形の残りの角の角度を「α´」としておき、

その微分の考え方に従って、式として表現致しますと、

となり、少し考えて、角度「α」がほんのチョコっと増えて「α+dα」となったとしても、「ℓ」の長さは「1」のままで変化しませんので、考えなければならない部分は、下図の赤い円で囲った部分の変化ということに気付きました💗

で、その部分を拡大してアレコレと考えてみると、次のように考えることができるということが分かりました。

ここで、円周(半径「r」のとき)は、

で求められますので、「r = 1」であれば、すなわち、さきほどの図の「ℓ = 1」であれば、角度が「2π」(360度)のときの円周は「2π」であり、角度が「π」(180度)のときの円周は「π」であり、角度が「2分のπ」(90度)のときの円周は「2分のπ」であり、角度が「α」のときの円周は「α」となることは自明ですので、もともとの大きな三角形の角度「α」が、ほんのチョコっと増えて「α+dα」となったわけですので、小さな三角形の下図の辺の長さ(わずかに増加した円周)は、角度が「dα」増えたとき円周は「dα」増えるので、「dα」となるはずです。

また、小さな三角形は、大きな三角形と同じ形(3つの角の角度が同一)をしていて縮められているだけ、ですので、

大きな三角形の各辺の長さの比は、

ですので、小さな三角形の各辺の長さの比は、

となります。

と、ここまでが前回までの部分で、さらに先へと進みます。
さて、いま知りたいことは、大きな三角形の角度(α)がチョコっとだけ変化したとき、H(α)とV(α)がどれほど変化するのか、ですから、

をそれぞれ微分する(導関数を求める)ということになります。




で、図を眺めながら、大きな三角形の角度(α)がチョコっとだけ変化したときのV(α)の変化は「H(α)dα」ですので、

「dV = H(α)dα」を代入致しますと、

となります。同様に大きな三角形の角度(α)がチョコっとだけ変化したときのH(α)の変化は「V(α)dα」ですので、

「dH = V(α)dα」を代入致します(向きが反対なので「-(マイナス)」の符号となります)と、

となります。
つまり、大きな三角形の角度(α)がチョコっとだけ変化したとき、H(α)とV(α)がどれほど変化するのか、すなわち、H(α)とV(α)をそれぞれを微分する(導関数を求める)ことができたことになります。

線分の長さ「ℓ」を「1」と考え、H(α)とV(α)との長さの比を考えることで、ここに至ったわけですが、学校の教科書に書かれている「正弦(サイン/sine)」というのは、線分の長さを「1」とした場合のV(α)との長さの比を表現するだけの単語であって、

学校の教科書に書かれている「余弦(コサイン/cosine)」というのは、線分の長さを「1」とした場合のH(α)との長さの比を表現するだけの単語になります。

で、そんな単語を一生懸命に覚えようとするのではなく、それぞれを微分した場合の関係をアタマの中でイメージできるようになることが、とっても大切であったりします💗


続きは次回に♥
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