2019-03-29 (Fri)

物部氏が氏神とする石上神宮(奈良県天理市)
本日のキーワード : 丁未の乱
物部氏(もののべうじ)は、「物部」を氏の名とする氏族。大和国山辺郡・河内国渋川郡あたりを本拠地とした有力な豪族で、神武天皇よりも前にヤマト入りをした饒速日命(にぎはやひのみこと)が祖先と伝わる神別氏族。
神別(しんべつ)とは、古代日本の氏族の分類の1つ。平安時代初期に書かれた『新撰姓氏録』には、皇別・諸蕃と並んで、天津神・国津神の子孫を「神別」として記している(「天神地祇之冑、謂之神別」)。さらに神別は「天孫」・「天神」・「地祇」に分類され、天孫109・天神265・地祇30を数える。なお、こうした区分は古くからあったらしく、これは律令制以前の姓のうち、「臣」が皇別氏族に、「連」が神別氏族に集中していることから推測されている。
本日の書物 : 『GAFA vs.中国 ――世界支配は「石油」から「ビッグデータ」に大転換した』 渡邉哲也 ビジネス社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 トランプ大統領が言っていることは、選挙戦のときから一環しています。「Greatest America Again(グレイテスト・アメリカ・アゲイン)」、いわゆる「強いアメリカの復活」、これをずっと繰り返しているのです。実際、【歴代大統領で、いや世界の政治家を含めて、これだけ公約を守った指導者は皆無】でしょう。


☆Workers at the lower end of the pay scale finally are getting the most benefit from rising wages
☆低賃金層の労働者がついに賃上げで最大の利益を享受
「強いアメリカの復活」の根本にあるのは【米国の製造業の復活】です。なぜかというと、…【五大湖周辺のラストベルト(錆びついた地域)】の選挙区の支持は【絶対に押さえなくてはならない】からです。

☆通商合意「おそらく実現」、国内自動車生産なら関税回避=米大統領
もともとこの一帯は、【労働組合が強く】ブルーカラーの多い製造業地域のため、【民主党が強かった選挙区】です。

しかし、オバマ前大統領への幻滅もあり、「製造業を復活させる」と強く訴えた【トランプ氏が民主党支持者を共和党側へ寝返らせることに成功】し、大統領選の勝利をえることができたわけです。したがって、トランプ大統領は常にこの【五大湖周辺のラストベルトを意識した政治】をしています。


☆Americans Credit President Donald J. Trump as the Economy Continues to Soar
☆景気拡大が続く中、アメリカ人はトランプ大統領の功績を認める
そして【トランプ大統領を支持するもう1つの層】は、【キリスト教福音派】です。【米国の福音派】は【ユダヤ教に非常に近い】。もともとエルサレムの地は、アブラハムの民のものであり、アブラハムの民が奪回することによって、ふたたび【キリストが復活するという思想】です。むろん、トランプ大統領のエルサレムへの米国大使館移転もこの福音派の影響を受けたものとみて間違いありません。

☆トランプ氏、ゴラン高原「イスラエルの主権認める時」:日本経済新聞
そして【副大統領マイク・ペンス】はこの【福音派の代表的な人物】で、敬虔なキリスト教徒です。彼らがトランプ大統領を支えている面が非常に強くて、クシュナー氏を中心とした【シオニストのユダヤ人グループ】と非常に仲が良いのです。

☆【米国:必読演説】ペンス副大統領のCPAC2019での発言(全文翻訳)
【ユダヤ陰謀論の大きな間違い】は、【ユダヤ人を1つに捉えてしまっていること】です。

ユダヤ人グループは――あくまで大きく分けると――【シオニスト、エルサレム復活、イスラエル復活運動を主導したヤコブ主派を中心としたグループ】と、いわゆる【人権派、流浪の民であるユダヤ人、ネオコンの人たちが多いグループ】の【2つに大別】されます。
これも【米国・共和党の変遷の歴史と表裏一体の側面】があります。

冷戦末期、東側陣営は経済的な破綻に見舞われ、【巨大な社会実験としての社会主義・共産主義は終焉】を迎えました。その際に、もともと【社会主義・共産主義の信奉者であった人たち】が【大量に保守主義側に転向した】のです。彼らを【「ネオ・コンサーバティブ=ネオコン」】と呼んでいます。そして米国政財界で、甚大な力を持っていました。

なかでも【民主・共和両党に対して、もっとも権力をふるっていた】のが【大富豪のコーク兄弟】です。

その【コーク兄弟が主張】したのが、【グローバリズムによるワンワールド化】であり、【共和党もその思想に傾斜】していったのです。いわゆるメディアが呼ぶ【「共和党主流派」】はこのような【ネオコンを中心とした勢力】です。』

東京書籍の歴史教科書の記述内容がデタラメであるという事実確認
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、ここ最近のニュースの流れを理解するためのポイントが、とても分かりやすくまとめられた良書で、2時間ほどあれば十分に読み終えることができる、とてもリーズナブルで役立つ書物になります。

さて、当ブログでは、3か月ほど前に、「ポスト・安倍」、「ポスト・トランプ」について考えていると書かせて頂きましたが、
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆日本の左翼リベラルの男って、「ナニ」が小さいのでしょうか?

それを推測する上で必要となる考え方があるのですが、その考え方を理解する良い事例が「大阪W選挙」です。

☆【大阪W選挙】大阪府知事選挙 吉村候補にデマを指摘され、ふてくされる小西候補~ネットの反応「嘘がばれて背中向けるって、子供か!」「吉村候補の引き立て役になってるwww」「大阪府民は全員この映像を見た方が良い」
また、本文中にあった「大富豪のコーク兄弟」については、別の機会に書かせて頂きますが、さらに理解を促すものとなります。

☆トランプ氏、反保護主義掲げるコーク兄弟の党支持組織を罵倒

☆エコノミスト及び研究者: ドナルド・トランプ大統領は「2020年の大統領選への地滑り的勝利に向かっている」
で、「ネオコン」って一体何なの?という方々は、詳しくはこちらをご参照ください💗
↓
☆コミンテルン(国際共産党)の下部組織が日本共産党です

また、「ユダヤ陰謀論の大きな間違い」を知りたい、「ユダヤ陰謀論に騙されたくない」ということであれば、詳しくはこちらをご参照ください💗
↓
☆ヒレア・ベロック ユダヤ人 なぜ、摩擦が生まれるのか

☆アーサー・ケストラー ユダヤ人とは誰か―第十三支族・カザール王国の謎

☆グローバリストのユダヤ人と、シオニストのユダヤ人は違うんです

☆ベーグルは、ユダヤ人独特のパンです

それでは、ここからは昨日の続きとなりますが、現在の日本の中学校の歴史教科書として半分ほどのシェアを持つ「東京書籍の教科書」の聖徳太子の時代の記述を確認しているところなのですが、




推古天皇像(土佐光芳画・部分)
第33代・推古天皇(すいこてんのう)が即位され、聖徳太子が摂政になられるわけですが、その即位の理由について、

「この争いを和らげるために女性の推古天皇が即位する」
と、ハッキリと書かれているのですが、
Q : 何故、争いがあったの? それは何を巡る争いだったの?
⇒ A: なぜならば・・・
Q : 何故、「女性」の「推古天皇」の即位が、その争いを和らげるためになるの?
⇒ A:なぜならば・・・
という問いに対しても、答えられなければなりませんが、その「答え」に相当する部分が、何一つ無い、東京書籍の教科書には「書かれていない」ことがご理解頂けると思います。
そこで、実際はどうだったのかを知るために、この時代を俯瞰してみる必要があります。
第29代・欽明(きんめい)天皇、第31代・用明(ようめい)天皇、第32代・崇峻(すしゅん)天皇、第33代・推古(すいこ)天皇の系図をまとめると次のようになるのですが、ここでは第30代・敏達(びだつ)天皇を省略しておきます。

昨日のところでも書かせて頂きましたが、当時、「大連(おおむらじ)」の物部守屋(もののべ の もりや)と「大臣(おおおみ)」の蘇我馬子(そが の うまこ)との対立があり(その件につきましては東京書籍の教科書にも書かれています)、

その対立の原因こそが、
Q : 何故、争いがあったの? それは何を巡る争いだったの?
⇒ A: なぜならば・・・
という問いに対する答えになる(その原因については東京書籍の教科書には「書かれていません」)のですが、それが理解できると、
Q : 何故、「女性」の「推古天皇」の即位が、その争いを和らげるためになるの?
⇒ A:なぜならば・・・
という問いについても考えることができるようになり、同時に東京書籍の記述内容がデタラメであるということも理解できるようになります。

ここでは簡略に説明いたしますが、高句麗や新羅への対抗のため、私たちの日本に後ろ盾となってもらっていたのが百済(くだら)で、第29代・欽明(きんめい)天皇の御代(在位:539~571年)に、その百済の王(聖明王)が金銅の釈迦像その他を献上します。これが「仏教伝来」で、「この教えを信じ広めれば、人々は安心を得ますので、どうぞお納めくださいませ」と貢(みつ)いできた(→お願いしたわけではありませんw)わけですが、そこで、欽明(きんめい)天皇は、どうしたものかと、群臣を召したうえで、意見を求められます(→独断はしない、ということ)。

余談ですが、当時の朝鮮半島の地図をご覧頂くと、いくつかに分断されていることが分かりますが、「かや(伽耶/加羅)」や「みまな(任那)」と呼ばれた地域は、私たち日本の支配下にあった地域で、5世紀後半から6世紀半ばにかけて造られた「前方後円墳」が、全羅南道に11基、全羅北道に2基発見されています。

全羅南道

全羅北道
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆韓国全羅道地方の前方後円墳調査
お話を元に戻しますと、「仏教」を巡って群臣たちの意見は二つに分かれてしまいました。「大臣(おおおみ)」の蘇我稲目(そが の いなめ)は「仏教を採用しましょう」と主張し、「大連(おおむらじ)」である物部尾輿(もののべ の おこし)と「連(むらじ)」の中臣鎌子(なかとみ の かまこ)は「仏教の採用には反対」と主張します。
そこで、欽明天皇は国としては仏教を採用せず、また蘇我稲目(そが の いなめ)個人の礼拝は自由にして良し、と判断され、貢物である仏像を蘇我稲目は自宅に持ち帰り、家を清めて寺としました。
ところが、第30代・敏達(びだつ)天皇の御代(在位:572~585年)になり、しばらくすると、伝染病が流行し、多くの死者が出ることになりました。これを見て、「仏教反対派」は神々の祟(たた)りだと考え、朝廷は、仏像を難波(なにわ)の堀江(ほりえ)に流し、寺に火をつけて焼かせました(585年)。
この行動を理解するために、少し脱線いたしますが、昨日のところで「かばね(姓)」の「おみ(臣)」と「むらじ(連)」について書かせて頂きましたが、その「おみ(臣)」という言葉は「きみ(君)」の対義語で、その「きみ(君)」は古代の「かばね(姓)」の一つであり、「きみ(君)」の中の最有力者が「おほきみ(大君)」と考えられています。のちの時代に「きみ(公)」という表記も別のものとして登場してきますが、ここでは省略をさせて頂きます。
で、さらに古くは、「おみ(臣)」は「かみ(神)」の対義語でした。「かみ(神)」はもともと「かむ(神)」であり、唯一の存在ではなく極めて多数存在し、具体的な形はなく、漂動していて、人間の願いを受けて来臨し、幸いをもたらす存在である一方で、神意に背けば人間に死を与える恐ろしい存在でもある、と考えられていました。
だからこそ、伝染病が流行し、多くの死者が出たことを、「仏教反対派」は神々の祟(たた)りだと考えたわけです。

そして、この時点では、「仏教反対派」が勝ったわけですが、第31代・用明(ようめい)天皇が即位(在位:585年~587年)なされると、蘇我稲目の孫でもあり、「仏教」を事実上公認し、わずか2年で御隠れになります。
ここで、穴穂部皇子(あなほべのみこ)について確認しておきますと、まず第30代・敏達(びだつ)天皇が御隠れになったときに、皇位継承を望んでいたのですが、「大臣(おおおみ)」の蘇我馬子(そが の うまこ)が推す用明(ようめい)天皇が即位します。そして、その用明(ようめい)天皇も御隠れになると、後嗣(こうし)が定まらず皇位が一時的に空位になります。
「大連(おおむらじ)」である物部守屋(もののべ の もりや)は穴穂部皇子(あなほべのみこ)を天皇に立てようとしますが、一方の「大臣(おおおみ)」の蘇我馬子(そが の うまこ)は炊屋姫尊(かしきやひめのみこと)、すなわち、のちの推古(すいこ)天皇を奉じ、穴穂部皇子(あなほべのみこ)を殺させます(587年6月)。さらに、物部守屋も殺害されてしまいます(587年7月)。これが「丁未の乱(ていびのらん)」と呼ばれる「宗教を巡る内乱」になります。
587年9月、第32代・崇峻(すしゅん)天皇が即位されます。物部氏は没落し、「大臣(おおおみ)」の蘇我馬子が実権を掌握します。崇峻天皇は、ますます我儘(わがまま)となる蘇我馬子を憎まれ、その噂を漏れ聞いた蘇我馬子は、駒(コマ)という帰化人を使って、崇峻天皇を弑(しい)したてまつります。つまり、天皇を殺させたわけです(592年)。
以上のような流れがあった後、ようやく第33代・推古(すいこ)天皇が即位され、用明天皇の御子であった聖徳太子が摂政として、推古天皇を助けていくことになります。
そこで、次の東京書籍の教科書の文章をご覧頂くと、

「この争いを和らげるために女性の推古天皇が即位する」
と、ハッキリと書かれているのですが、和らげるも何も、すでに物部氏は衰退し、蘇我氏の横暴がますます盛んになっている状況での推古天皇の即位であり、記述内容が明らかに間違っていることがご理解頂けたのではないでしょうか?

このような流れを把握していてこそ、聖徳太子の偉大な業績がキチンと理解できるようになります。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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