2019-01-23 (Wed)

共和党ロゴ(GOP =Grand Old Party)
本日のキーワード : 共和党、奴隷制度
共和党(きょうわとう、英語: Republican Party)は、アメリカ合衆国の政党。黒人奴隷制反対を掲げて1854年に結成される。連邦派と呼ばれるフェデラリスト、ホイッグ党の流れを汲み、かつては北東部、中西部を支持基盤とする政党であり、1860年にはリンカーンが初の同党出身の大統領になった。
本日の書物 : 『知りたくないではすまされない ニュースの裏側を見抜くためにこれだけは学んでおきたいこと』 江崎道朗 KADOKAWA
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 アメリカは、共和党・民主党の二大政党が互いに政権を争い、選挙の勝敗によってその二大政党のいずれかが政権を預かる二大政党制の国だ(もちろん、アメリカにも小政党がいくつか存在するが、政治を左右する力はない)。
【歴史的に、共和党と民主党のどちらが強いのか】というと、【圧倒的に共和党】だ。

日本では幕末に当たる時代に大統領を務めた【エイブラハム・リンカーン】(任期1861~65年)の時代に【南北戦争】(1861~65年)があり、【共和党は勝った北軍の側だった】ので、その後も【ずっと多数派の地位を維持】し続けた。

エイブラハム・リンカーン
【奴隷解放】を含む【人種差別撤廃】に【熱心だった】のは、【共和党のほう】だ。

このリンカーンの時代から【満洲事変】(1931年)に至る72年間に選挙で勝った【民主党の大統領】は、【わずかに3人だけ】である。

アンドリュー・ジョンソン(任期1865~69年)、グロバー・クリーブランド(任期1885~89年)、【ウッドロウ・ウィルソン】(任期1913~21年)の3人で、ジョンソンは【リンカーンが暗殺された】ため、あとの2人はいずれも【共和党の内紛】のおかげで勝てたといわれている。…

民主党の第28代【ウィルソン】大統領のあと、【1920年代のアメリカ】は第一次世界大戦で疲弊したヨーロッパに代わって、【共和党】政権のもと、【空前の経済的繁栄】を迎えた。
ところが、共和党の第31代【フーバー】大統領(任期1929~33年)のとき、【1929年の「暗黒の木曜日」に端を発する世界恐慌】が起こる。…
しかもフーバー「共和党」政権は、「大恐慌」という【未曾有のデフレに遭遇】したにもかかわらず、【財政均衡政策をとってデフレを悪化させた】ばかりでなく、【1930年に保護貿易政策をとり、世界各国の恐慌を悪化させてしまった】。
そのため、アメリカ経済は急激に悪化し、1933年の名目GDPは1919年から45%減少、株価は80%以上も下落し、1200万人に達する失業者を生み出した。

そこで、【少数政党】にすぎなかった【アメリカ共産党】は、不景気に伴う失業者の増加を梃子(てこ)にして大都市部で【「飢餓行進(Hunger March)」】を組織して【社会不安を煽り】、「資本家や銀行は、労働者を搾取している」と非難して支持者を増やしていった。…
この大恐慌により【「資本主義はもうダメだ」という空気が世界中に蔓延(まんえん)】する。アメリカでも、ヨーロッパでも大量の失業者が出て、貧困に喘(あえ)いでいたのに、【共産主義国家のソ連】では【雇用が維持され、経済発展を遂げていると報じられた】からだ。

実際には、【これはソ連による虚偽の宣伝(プロパガンダ)であった】が、「ソ連は労働者の天国で、誰もが平等で貧富の差がない」「家も医療も教育も、すべて政府が面倒を見てくれる」という【社会主義型の統制経済への共鳴・共感】が、【欧米のエリートたちのあいだで急速に広がっていった】のである。

そうした深刻な社会不安を受け止め、新たに登場したのが、【ニューディール(新規蒔き直し)政策】と呼ばれる、【政府による経済への積極介入】(積極的な経済政策)を掲げた【民主党】の【フランクリン・ルーズヴェルト】(任期1933~45年)であった。…

フランクリン・ルーズヴェルト
それまでアメリカは州政府の連合体で、連邦政府には大した官僚組織もなかったが、連邦政府主導で公共事業や失業者対策をするようになって、【中央官僚組織が急速に膨らんでいく】。
しかも失業対策の一環として【労働組合の結成を促進】した…
かくして失業者対策の名のもと、【官僚、学者、労働組合、そして都市労働者を対象にしたマスコミ】が【民主党勢力として台頭】する。【この政治集団を「ニューディール連合」と呼ぶ】。

しかもこの【「ニューディール連合」】に、驚くべきことに【アメリカ共産党】および【ソ連のスパイ】が【大量に入り込んで、民主党の政策を国家社会主義、共産主義へと牽引していく】のだ。』

「ナチス・アメリカ」のフランクリン・ルーズヴェルト時代と「ナチス・ドイツ」のアドルフ・ヒトラー時代
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在の世界情勢を理解する上で、まさに「台風の目」とも言える「アメリカの政治情勢」を考えないわけにはいかないのですが、その際に、絶対に知っておかなければならない「予備知識」が満載となっている良書で、本書を御覧頂くことで、日本のメディアや特にアメリカのメディアによる「バイアスが掛かった報道」を自分自身で客観的に見抜けるようになれます。特に、ビジネスマンには必須の書物です。

さて、本文をご覧いただきますと、アメリカの政党である「共和党」と「民主党」との明確な違いがご理解頂けると思いますが、現在のアメリカの民主党の原点が、このフランクリン・ルーズヴェルトの時代にある、という点が非常に重要なポイントとなります。
そこで、忘れることがないように、簡単に覚えておくことができる方法を書かせて頂きますと、フランクリン・ルーズヴェルトが権力を握っていた時期と、アドルフ・ヒトラーが権力を握っていた時期は、ピッタリと重なっているんです。
ですから、
フランクリン・ルーズヴェルト = アドルフ・ヒトラー


と覚えておくと、当時の世界を理解する上で、非常に役に立ちます。
どちらも「国家社会主義(National Socialism)」を指向していた、事実上の独裁体制であり、「National Socialism」をドイツ語で、「Nationalsozialistische」と言いますが、ここで気が付かなければならないのですが、つまり、国家社会主義=「ナチ」(複数形がナチス)、なわけですから、「ナチス・アメリカ」であったのが、フランクリン・ルーズヴェルトの時代だったということになります。

アメリカ(1933年~1945年) : 「ナチス・アメリカ」のフランクリン・ルーズヴェルト時代
ドイツ(1933年~1945年) : 「ナチス・ドイツ」のアドルフ・ヒトラー時代

ヒトラーは兎も角、アメリカのフランクリン・ルーズヴェルト時代が、事実上の独裁体制だったはずは無い、といった「無知な方々」が、未だにいらっしゃるのかもしれませんので、敢えて書かせて頂きますが、フランクリン・ルーズヴェルトは、民主主義によらない憲法無視の大統領で、ヒトラーが憲法を無効化した上で独裁体制を築いたことと、何ら違いはありません(笑)

で、そんなフランクリン・ルーズヴェルトとその周辺の輩が、『ニューディール政策を唱えた自らを「リベラル」と呼び始めた』わけで、そんな『社会主義、あるいは、それにちかい考えをもつ人のことをリベラリストと呼ぶ』わけです。もちろん、『革命主義や左翼もこの範疇にはいる』ということになります(笑)
つまり、アメリカのフランクリン・ルーズヴェルトの時代(1933年~1945年)に出現したのが、「パヨク」=「左翼リベラル」の正体です。

詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆フランクリン・ルーズベルトとアドルフ・ヒトラーは、「同じ穴の狢(むじな)」でした

さて、ここで、昨日の次の問題を考えてみます。アメリカを分断した内戦(American Civil War)である「南北戦争」(1861~1865年)、私たちの日本で言えば「関ヶ原の戦い」みたいなものですが、それに関する問題になります。
(問) 全世界を巡って、イギリス(大英帝国)とロシア(ロシア帝国)が覇権争いをしていた時代だったが、アメリカの内戦(=南北戦争)において、イギリスとロシアのそれぞれは、どちら側に加担したのか答えよ。

青が北部(アメリカ合衆国)諸州、赤が南部(アメリカ連合国)諸州。水色は合衆国に留まった奴隷州。


ところで、なぜ、現代アメリカの政治的な分断について書かれている書物をご紹介しながら、幕末のアヘン戦争当時の世界史を考えているのか、と疑問を持たれるかもしれませんので、先に申し上げておきますと、実は、すべて繋がってくるからです。

「アヘン戦争」(1840~1842年)、ペリーの黒船来航(1853年)、「南北戦争」(1861~1865年)という言葉や年代は、子どもたちが学校の授業で丸暗記させられるものですが、全世界を巡って、イギリス(大英帝国)とロシア(ロシア帝国)が覇権争いをしていた時代だった、というポイントを押さえておけば、その意味が理解できるのですが、支那・朝鮮半島、そして私たちの日本を含む「極東」に、その覇権争いが及んできたのが、この時代で、その最大の目的は巨大なマーケットである「支那の支配」でした。


さて、ここで少し脱線致しますが、当時、世界の貿易決済に使用された「通貨」が、「スペインドル」(ピラードル)と呼ばれる「銀貨」でした。

スペインドル、1768年
今でこそ、「ドル」と聞くと、「アメリカ・ドル」を連想することだと思いますが、旧ボヘミア(現在のチェコ)のザンクト・ヨアヒムスタール(現在のヤーヒモフ)というところで、1518年以降、「ヨアヒムスターラー」(Joachimsthaler)という名の「銀貨」が鋳造されて、それを短縮した言葉が「ターラー(ターレル、Thaler)」で、16世紀以来数百年にわたってヨーロッパ中で使用されていた大型銀貨を意味しています。この「ターラー(ターレル、Thaler)」に由来するのが「ドル(dollar)」になります。

ターラー銀貨
「ターラー(ターレル、Thaler)」は大型で品位が良く、フローリン金貨と等価として扱われたため、フローリン金貨の代替として幅広く普及しました。

フローリン金貨
私たち日本人が「ドル」と呼んでいるのは、オランダ語の「ドルラル」という読み方が江戸時代に伝わり、明治時代に「ドル」と省略されたためです。
で、「スペイン・ドル」(ピラードル)が貿易決済で使用されたのは、大航海時代という植民地争奪戦の時代に、西回りで新大陸の大半を手中に収めたスペインが、ラテンアメリカから大量の銀を持ち去ったことに始まります。

ラテンアメリカ
1519年から1821年までの約300年間、「ヌエバ・エスパーニャ副王領」(ヌエバ・エスパーニャはスペイン語で「新スペイン」という意味)という広大なスペイン植民地が存在していましたが、

ヌエバ・エスパーニャ副王領
アメリカ大陸の西海岸にも、1700年代後半には、全世界を巡る、イギリス(大英帝国)とロシア(ロシア帝国)の覇権争いが及ぶようになります。
1810年、メキシコ独立戦争(~1821年)が勃発し、第一次メキシコ帝国が建国されますが、その後も混乱は続き崩壊、連邦共和制である「メキシコ合衆国」が誕生(1824年)します。

1824年頃のメキシコ合衆国の範囲
ところが、1835年、1824年に制定された連邦共和制の憲法が廃止され、中央集権の「メキシコ共和国」が誕生します。
と、ここで一区切りと致しまして、続きは明日以降に書かせて頂きますが、それでは、この頃のアメリカの「おカネ」は何だったのでしょうか?

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
- 世界に災いをもたらすのは。。。 (2019/01/25)
- アメリカの内戦「南北戦争」と、イギリスとロシア (2019/01/24)
- アメリカで奴隷解放を含む「人種差別撤廃に熱心だった」のが「共和党」です!! アメリカ民主党の「ナチス・アメリカ」と「ナチス・ドイツ」との共通点 (2019/01/23)
- 歴史を修正しても困らない人、歴史を修正されると困ってしまう人 (2019/01/22)
- フリアン・カストロと「チカーノ(Chicano)」と共産主義 ~ 2020年米大統領選挙の予備知識 (2019/01/21)
- 「ゴミはゴミ箱へ」 ~ 社会主義もゴミ箱へ捨てましょう (2018/11/01)
- スティーブン・バノンの失脚、その背後で蠢く「ユダヤ人」 (2018/10/31)
- アリさんもハチさんも知っているのが『多数決』 ~ それを知らない「左翼リベラル」 (2018/10/30)
- アメリカの「本物のリベラル」と「偽物のリベラル」の違い (2018/07/28)
- 三島由紀夫の『豊饒の海』を敬虔なキリスト教徒が読むと。。。 (2018/07/27)
- リベラルって何? どういう意味? ~ 日本における「リベラル」という言葉の定義 (2018/07/26)
- 左翼リベラルの連中が、積極的に実践している「多形倒錯(“polymorphous perverse”)」って何? (2018/03/21)
- なぜか似ている。。。香山リカとBAMNのイヴェット・フェラルカ (2018/03/20)
- ダイバーシティ(Diversity)の意味を、勘違いしてしまう日本人 (2018/03/19)
- 日本のサイレント・マジョリティ 『安倍ちゃん、頑張れ! 朝日は嫌い! 関西生コン・連帯ユニオン、怖い、怖い(笑)』 (2018/03/18)