2019-01-14 (Mon)

『日本の女 こたつ』 志村立美
☆山田書店 online store HP
本日のキーワード : 条件
条件 : ある物事が成り立つ、または起こるもととなる事柄のうち、その直接の原因ではないが、しかしそれを制約するもの。
本日の書物 : 『女子の武士道』 石川真理子 致知出版社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【「おなごは大地のようなもの」】
物心つくかつかないかのうちから、【祖母】は幾度となく【父親からこの言葉を聞かされました】。
「父上は少年時代に【御一新を経験】しましたからの。あの【動乱】の際にあって、父の母上であり私にとってのばばさまが、どれほどしゃんとして覚悟の程も立派であったか、よほど心に残ったとみえて語りぐさだったのですよ。ばばさまが【揺るぎない大地】のようであったと」
北上する【新政府軍を迎え撃つ】ために、あたかも戦国の世が戻ってきたかのような【戦支度(いくさじたく)で出かけていく男たち】。幼少だった曾祖父は母親と共に【父と兄を見送った】のです。
その時の状況を語る曾祖父の様子を、祖母は声真似を交えて再現してみせるのでした。
「その際の、母じゃの見事なことよ。どっしりと構えて笑顔さえ浮かべておった。そんなことがあってから、わしは【おなごというのは大地のようなもの】だと思うようになった。【大黒柱】というが、しっかりとした【良い大地】であらねば立っていられるわけがあるまい。【一家の大黒柱を受け止めて、その大黒柱を堂々たらしめんのは、おなごにかかっておる】。それをよう憶えておくのであるぞ。大地とならんために学び、おのれを鍛練するのだ」
このようなことを娘時代に聞かされたりすれば、重圧に負けてしまいそうになるのではないかと思ってしまいます。
しかし娘時代の祖母は、重責よりもむしろ喜びを抱いたのでした。
「そんな立派なばばさまを私はお手本にせねばならぬのかと、恐ろしいような気持ちもありましたよ。けれど一方で、おなごはか弱きものとされているのに実はそうではなかったのだと、楽しいような気がしたものです。なんだか手を打って喜びたいような気分でしたねぇ。父を手伝って【畑仕事】もしましたから、【いかに大地の質が大切か】というのは、そんなこともわかりましたし、父もことあるこど、【上等な作物を作るためにはなんといっても土だ】と言っておりましたからの」
封建時代の日本は男尊女卑とされていましたが、必ずしもそうとはいえなかったようです。

【男性が表】、つまり外での仕事に携わる一方、【女性は奥】、つまり家を取りまとめて運営することを任されていました。【どちらが欠けても、家の運営はスムーズにいきません】。そうした意味では、むしろ【男尊女尊】であり、【日本は昔から男女共同参画だった】のです。ついでながら【「奥方」や「奥様」という言葉】は、【こうした武家のしきたりがもとになって生まれたもの】といわれています。

このように【女性が重要な役割を担っている】わけですから、建前はともかく、心の中で【男性が敬意を払うのも当然であった】ことでしょう。
それは曾祖父の言葉にも表れています。
「【大地】が【でたらめ】だと【農作物はけっして育たん】。育ったとしても、なよなよしたでたらめなものができるぞえ。それと同じで、【おなご】が【でたらめ】になると、きっと【世の中がでたらめになる】だろうよ。新政府の新しき【日本国】が【でたらめにならぬため】には、【おなご】が【おなごとしての義を守らねば、どうにもなるまい】よ」 』

女性こそが、「男性」や「世の中」や「日本国」を良くするための「必要条件」なんです!!
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、武家の娘として育てられ、明治・大正・昭和の激動の時代を生きた著者の祖母の波乱万丈の物語を通じて、現代を生きる私たち日本人が、真剣に学ばなければならない「本当に大切なもの」を知るため数々のエッセンスが書かれた良書となります。ぜひ、お子さまと御一緒に読まれることをお勧めさせて頂きます。

さて、高校生が「数学」の授業で教えられているものに「必要条件・十分条件・必要十分条件」があります。
これは、論理学の基本にもなりますが、とても簡単で、次の関係をご理解頂ければ問題ありません。

例えば、本文中に畑仕事の件(くだり)がありましたが、農家の方々が作物を育てようとする場合、どういう風に作物が出来上がってくるのか、そこに至る過程全体を理解する必要がある、これが、「必要条件」です。
『私もかぼちゃをつくったが、つくってみて、かぼちゃという植物はこんな不思議な伸び方をするものかと驚いたものである。つくってみないで想像していたのとは、まるで違っているのだ。かぼちゃを専門につくる百姓というものはないだろうが、かぼちゃづくりの百姓があるとして、その百姓にとって一番大切なことは、かぼちゃがどのような伸び方をして結局実がなるか、その姿全体を頭に入れてしまうことだと思う。そうでないと、どんなに世話をしてみたところで、トンチンカンなことをやってしまうことになる。これと同じことは、教育に関してもいえると思うのである。』
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆前川喜平と「御器かぶり」

同様に、本文中に書かれていた「上等な作物を作るためにはなんといっても土だ」というところの「土(=良い土)」が「必要条件」となります。
既にご理解頂いている通り、「良いおなご(=女性)」は、「男性」や「世の中」や「日本国」を良くするための「必要条件」となっている分けです。

ここで、「そんなはずは無い!」などと思われる方のために、ひとつのヒントを書かせて頂きますと、私たちヒトが含まれる哺乳類のほとんどは、「生殖を終えるのとほぼ同じ時期に死ぬ」んです。でも、私たちヒトである「女性」は、生殖が終わる、つまり閉経を迎えても、そのあと、かなりの長期間生き続けるのですが、それは何故なのでしょうか?

このお話は、以前、ご紹介させて頂いた書物でも確認ができますので、ぜひ、ご参照くださいませ。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆ヒトの寿命は、「進化の法則」から、大きくはみ出しています

で、以上のことを踏まえて頂いた上で、最近のこんな話題について考えてみたいと思います。


☆【話題】『みんな? 見たか? 本日の朝日新聞?…』
画像を拡大してみますと。。。

この朝日新聞に掲載された広告が主張したいことは、もちろん、一番大きな文字で書かれている、次の文章になります。
「嘘つきは、戦争の始まり。」
これを、さきほどの高校生が学校の「数学」の授業で教えられているレベルの一般常識で考えてみると、どうなるのでしょうか?

まず、この主張の大本となっていると考えられる、「嘘つきは泥棒の始まり」という「ことわざ」の本義は、社会人であれば誰もが理解されているはずと思われるのですが、敢えて書かせて頂きますと、
① 「嘘」をつくこと自体は、悪いことだけれども、「殺人」などよりも、まだマシ。
② でも、「嘘」をつくことが「当たり前」になると、「悪事を働いている」という意識(=罪悪感)がだんだん薄れてゆく。
③ 「悪事を働いている」という意識(=罪悪感)が薄れてゆく結果、「泥棒」にもなる、「殺人者」にもなる可能性が高まる。
ということであって、③という最悪の結果を未然に防ぐために、「嘘」をつくことを否定し、戒(いましめ)めているわけです。

で、さきほどの朝日新聞に掲載された広告は、「嘘をつく」と「泥棒になる」という表現を、「嘘をつく」と「戦争になる」という別の表現で言い換えようとしているわけです。
これを「必要条件・十分条件・必要十分条件」の面から考えてみますと、もともとの「ことわざ」の方も、「嘘をつく」ということは「泥棒になる」ということとは直接的に関連しません(=必要でも十分でもない)が、「ことわざ」の本義に沿って解釈すると(=軽度な罪を重ね続け、それに慣れてしまうと、いずれ重度の犯罪を犯すようになる)、「嘘をつく」ということという比喩的表現が必要条件と言えなくもありません。かなり無理がある解釈だと思いますが、そもそも、「ことわざ」というものは、決して真理を示しているものではなく、単なる「たとえ話」に過ぎませんので、当然と言えます。

では、朝日新聞に掲載された広告の、「嘘をつく」と「戦争になる」は、どうでしょうか?

これは明らかに、「必要でも十分でもない」と言えますし、むしろ、「無関係である」とハッキリ言えます。
それを証明するのであれば、「ノルマンディ上陸作戦に貢献したBBC」のお話を挙げるだけで「反証」(ある仮説、命題、主張などが間違っていると証明すること)が示せます。

日本の大東亜戦争においては、朝日新聞が大本営の「嘘」を垂れ流していたわけですが、ヨーロッパで苦戦していたイギリスのBBC放送は、ほとんど真実を流し続けていました。そのため、正確な戦争のニュースを知るために、敵であるドイツ人も含めて、その放送を聞いていました。ところが、ここぞという時に、BBCは「嘘」の放送を流しました。それが、ノルマンディ上陸作戦に関する「フェイク・ニュース」です。
詳しくは、下記の書物にも書かれておりますので、ご参照頂きたいのですが、ノルマンディとは違う、全然別の遠く離れたところに上陸するとのフェイク・ニュースを、たった一度だけ流したんです。

連合軍の揚陸風景(1944年)
詳しくはこちらをご参照💛
↓

ここから、ドイツの負けが確定的になり、遂に「戦争が終わった」わけです。
つまり、BBCが「嘘をつく」ことで、「戦争が終わった」わけです。
ですから、朝日新聞に掲載された広告の、「嘘をつく」と「戦争になる」という命題は真ではないということ、になります💗

で、朝日新聞に掲載された広告を見て思うのですが、このような「非論理的フレーズ」を生み出せるという「特殊な能力」をお持ちな方々は、不良品を世に出しても平気なのであろうと考えてしまうのですが、その根本原因は、やっぱり「デキが悪い」というところにあるのではないかと、当ブログでは想像しております。

私たち誰でもすべて、日常生活において、「選択」を求められる様々な状況(例:今日の晩御飯は何にしようかしら?)に直面しています。
そのような中で、できるだけ選択肢を絞り込み、例えば、3択の状況であれば、「AよりもBのほうが良い」、「BよりもCのほうが良い」、となった場合、必ず、「AよりもCのほうが良い」と、確信を持って意思決定しているはずです(サイコロやコインで決める場合もあるかもしれませんがw)。
これを、「推移律」と呼ぶのですが、このような考え方はどのような場合にでも当てはまるものではなく、個人がそれぞれ「推移律を満たす」ような「合理的な選択」をしていたとしても、それが集団となった場合には、「不合理な選択」をする場合が十分考えられる、つまり、「個人が合理的な選択をしたとしても、必ずしも社会全体が合理的な選択をするとは言えない」ということが証明されているんです。

それが、「アローの不可能性定理(Arrow's impossibility theorem)」で、そのことを、一つも理解できないのが「左翼リベラル」という「救いようのないバカ」な連中です。

ですから、
「一人ひとりの個人がよい人になれば、社会もよい社会になる」
と妄想を抱いてみたり、
「国民一人ひとりが平和を願えば、国家も平和を願うことになり、国際社会も平和を願うことになる」
といった、いわゆる、願うことはかなえられる式の念力主義を、妄信することができる連中だと言っても良いわけです。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆実は誰でも当たり前のようにやっている「数学的思考」
☆「左翼リベラル」が理解できない推移律と循環律の違い

本日の課題 : (問) すべての人々にとって、「時間」は「同一(等しい)」と言うことができるか答えよ。
さて、昨日までのところで、私たちの一般的な理解では考えられない現象が、「光」については観察することができる、ということについて書かせて頂きました。
例えば、2人が並んで歩いているとして、その歩く「速さ」が同じであれば、一定の「時間」で歩く「距離」は「等しい」はずなのは、次の式からも明らかです。
距離(distance) = 速さ(speed) × 時間(time)

ところが、「光」の場合には、それとは異なった現象が観察されます。
まず、2枚の上下の鏡に挟まれた空間を、「光」が反射を繰り返しながら上下に行ったり来たりしている装置があります。

鏡と鏡の距離(高さ:height)を「h」、「光」の速さ(迅速性:celeritas)を「c」として、次の式に表すことができます。


この装置を積んだロケットが、速さ「s」で、地上の観察者の横を水平に通り過ぎるときの、地上の観察者から見たロケットに積まれた装置の「光」の動きが、次のようになります。

この図を、三角形で表すと次のような形になります。

距離(distance) = 速さ(speed) × 時間(time)
という式を思い浮かべながら考えてみますと、「光」が進んだ距離は、ロケットの中の人物には「h」で、地上の観察者にとっては「ct」で、上の2つの図表からも、

であることは明白です。ですが、そもそも、「h」は次の関係で表せました。

ということは、

と言っていることになります。
おや?

で、「光」が特異なのは、あくまでも「速さ」、つまり「c」が一定である、ということになります。
ですから、「t」、つまり「時間」が「異なる」ために、

となっているわけです。
でも、実際に観察している時間は、「等しい」のですが。。。

そこで、この謎を解き明かすために、

という、ピタゴラスの定理(三平方の定理)を使って、次回以降に考えてみたいと思います。
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆迷惑でしかない「朝鮮半島(コリア)問題」、とても有益な「数学の問題」

続きは次回に♥
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