2019-01-06 (Sun)

長崎の出島
本日のキーワード : 鎖国
鎖国(さこく)とは、江戸幕府が、キリスト教国(スペインとポルトガル)の人の来航、及び日本人の東南アジア方面への出入国を禁止し、貿易を管理・統制・制限した対外政策を指す。


本日の書物 : 『並べて学べば面白すぎる 世界史と日本史』 倉山満 KADOKAWA
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑により、戦国時代は収拾しました。
1600年、関ヶ原の戦いで天下の大勢は徳川家に傾き、1603年、家康は江戸幕府を開きます。
1600年は、シェークスピアが『ヴェニスの商人』『真夏の夜の夢』など名作中の名作を出版した年です。イングランドが、【東インド会社】を創立した年でもあります。


1603年は、【エリザベス女王が死去】した年です。ここから【イングランドが地獄の内乱に突入】するのは、すでに記しました。【三十年戦争】にかかわれないほど、【革命】で国が割れてしまいます。
それと比べれば【日本は平和】なものですが、それは【自分で勝ち取った平和】です。とくに、【大坂の陣】と【島原の乱】の処理を誤れば、日本はどうなったかわかりません。…

三代将軍家光は、三十年戦争と同時代の将軍です。

徳川家光
1623年、アンボイナ事件で【オランダと抗争して敗れたイングランド】は、すごすごと【日本から引き揚げ】ていきました。小国の悲しい運命です。イングランドが日本に来なくなったのは勝手ですが、【幕府はオランダに傾斜】していきます。
なぜならば、【ポルトガルやスペインの布教は迷惑極まりなかったから】です。

そもそも、【カトリックは排他的】で、仏教や神道など【他の宗教との軋轢(あつれき)が絶えません】。大名たちのなかには土地を寄進する者まで現れます。また、【日本人を奴隷として売り飛ばす】者まで出ました。

1624年、【幕府はスペインの来航を禁止】しています。
1637年の【島原の乱】で、【幕府の怒り】が【決定的】となりました。当初はたんなる農民反乱だったのですが、いつの間にか【カトリック浪人】が大量に城に立て籠り、激しく抵抗しています。…
乱の終結後、1638年には【ポルトガル船の来航を禁止】しました。…さらに1673年、イングランドも来航して通商再開を願いますが、【拒否】します。【王妃がポルトガル人でカトリックだから】、というのが理由です。
【日本のカトリック排除は徹底】していました。

ところで、【なぜプロテスタントのオランダは許したのか】。

【プロテスタント】、しかも【カルバン派の教義】では、【天国に行く者と地獄に行く者】は、天地開闢(てんちかいびゃく)のとき以来、【神様が決めています】。人間が【布教したところで変わらない】し、【有色人種の日本人が天国に行くように神様が創るはずがないと見なしていた】からです。』

徳川幕府が、カトリック諸国の来航を禁止したのに、プロテスタントのオランダは許したのは何故?
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在の私たちの日本の学校教育で、何故か無関係であるかのように教えられている、いわゆる「日本史」と「世界史」を、同年代に何が起こっていて、何が異なっていたのか、に焦点を当てて、それらを比較検討し、いかに日本人が「ノンキ」であったのかを浮き彫りにしている良書となります。そして、本書を読み進めて頂くことで、私たちの日本において「左右」両方を含め圧倒的多数の方々に言えることですが、いま世界で起ころうとしていることに対して、やはり「ノンキ」なままである、ということが理解できるようになる基礎が築けるのではないかと思います。つまり、今から世界で何が起ころうとしているのかという点に、気付いている方は気付いている、知っている方は知っている、という現在の状況において、そのような方々が極少数である、ということを理解して頂く上でも必須の書物となります。

さて、当ブログでは、繰り返し書かせて頂いておりますが、私たちの日本の歴史教育において、「キリスト教」などの「宗教」について、キチンと教えることがないため、学校で子どもたちは、訳も分からず、ただただ「言葉の暗記」を強要されています。
これは、教える側の能力が低いことを意味しています。

なぜ、徳川幕府は、カトリック諸国の来航を禁止(→これが鎖国政策です)しているのに、プロテスタントのオランダは許したのか。その答えは、本文中にも書かれていましたが、このことを理解するためには、「キリスト教」全般について、深く知っておく必要があるんです。
それを知らないままの方々が多数存在しいてて、本来、見えるはず、理解できるはず、である非常に簡単なことに気付くことができません。
例えば、現代アメリカ社会のタブーの一つに、キリスト教の社会階層化があります。

本文中に、エリザベス女王が死去し、そのあと、イングランドが地獄の内乱に突入する件について触れられていましたが、世界史において、真っ先に自らの「国王」を処刑するという暴挙を行ったのが、そのイングランドで、1649年のことになります。そして、この革命のことを「清教徒革命(ピューリタン革命)」(1641年~1649年)と呼びますが、この名前は、多くの方も記憶されていると思います。

チャールズ1世の処刑
本文中に、プロテスタント(つまり反カトリック側)の一派である「カルヴァン派」が登場していましたが、

ジャン・カルヴァン
ジャン・カルヴァンの教えを信奉する「カルヴァン派」は、スイスのジュネーブで生まれ、各地に広がっていきます。オランダのカルヴァン主義者は「フーゼン(ドイツ語でゴイセン、ゴイゼン)」と呼ばれ、フランスでは「ユグノー」と呼ばれ、スコットランドではプレスビテリアン(長老派)、そして、イングランドの「ピューリタン(清教徒)」といった風に。
ですので、「清教徒革命(ピューリタン革命)」は、その名が示す通り、カルヴァン主義者が中心となっていることが理解できると思います。
で、イギリスの上流階級は、イギリス国王を頂点とするプロテスタント(反カトリック側)である「イギリス国教会」(英国国教会」「イングランド国教会」「英国聖公会」とも呼ばれる)に属する人間で、アメリカの上流階級も同じです。
イングランドの「ピューリタン(清教徒)」らは、革命のあとの「王政復古」によって、「イギリス国教会」に属する上流階級が支配するイングランドから追い出されるのですが、どこに向かったのかと言うと、アメリカ大陸へと渡ったわけです。メイフラワー号に乗って。

メイフラワー号
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆【問題】 次の中で、「天才」は誰? ①織田信長 ②豊臣秀吉 ③徳川家康
☆カルヴァン主義と、オランダの「乞食」


清教徒上陸記念像(プリマス ,マサチューセッツ州)
ちなみに、「ピューリタン(清教徒)」らが上陸したのはマサチューセッツ州で、マサチューセッツ州を含めたアメリカ北東部の6州を「ニューイングランド」と呼びます。

さて、それでは、何を思って、その「ピューリタン(清教徒)」らは、アメリカ大陸へと渡っていったのでしょうか?

もちろん、食い詰め者だったからという理由もあるのですが、「宗教」を中心として考えた場合、革命が起こった動因の一つである「千年王国論」を無視するわけにはいかないんです。これは、以前にも書かせて頂きましたので、そちらをご参照頂きたいのですが、アメリカにおいて、「イギリス国教会」に属する上流階級に次ぐ上流階級がプレスビテリアン(長老派)で、スコットランドの「ピューリタン(清教徒)」であり、トランプ大統領もそこに属しています。「宗教」を理解しておくと、このように次から次へと、色々な物事や出来事が繋がってくるようになります。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「メディア」とは「メディウム」の複数形で、その本来の意味は・・・

また、私たちの日本にも、「イギリス国教会」に連なる得体の知れない輩がいるのですが、沖縄県のパヨク反基地活動家らに資金提供していたクリスチャンどもですので、お忘れなく(笑)

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆日本聖公会って何?

本日の課題 : (問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?
さて、ここからは昨日の続きになります。
昨年の暮れから、次の問題について考えているところになります。
(問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?

平方数の例

三角数の例

この問題を解くために、平方数の式を「n」で表し、三角数の式を「m」で表し、それらが要求されている関係を示しますと、次のようになるはずだ、と考え、

試行錯誤の末、上の式を次のように変形させることができました。
2×(2n)2 = (2m + 1)2 -1
さて、知りたいことは、「n」と「m」が特殊な組み合わせの場合に、「平方三角数」となるはず、つまり、上の式の両辺が等しくなる特殊な組み合わせの「n」と「m」です。
そこで、
2×(2n)2 = (2m + 1)2 -1
式の中の「2n」と「2m + 1」を別の文字に置き換えます。
y = 2n
x = 2m + 1
とし、それらを代入致しますと、
2y2 = x2 -1
x2 - 2y2 = 1
となります。さらに、変形して、
x2 - (y・√2)2 = 1
となりました。この式が表していることを図示してみますと、

となり、縦・横が「x」の正方形から、縦・横が「y・√2」である正方形の面積を引くと、赤く塗りつぶした残った部分が「1」になりますよ、ということになります。
で、この図を少し変形させてみますと。。。

赤く塗りつぶした部分の面積は、次の式で表すことができるのが理解できます。
(x + y√2)(x - y√2) = 1
さて、ここからどのように考えれば良いのでしょうか?

ここで、これまでのことを一旦整理いたしますと、いま、次の問題について考えているところになります。
(問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?

平方数の例

三角数の例
つまり、「平方三角数」が無限に存在するのかどうか、ということを考えているところです。
そして、平方数の式を「n」を使って、三角数の式を「m」を使って、次の式を得ました。
① 2×(2n)2 = (2m + 1)2 -1
ここで、「平方三角数」となる数を求めるために、
② y = 2n、x = 2m + 1
と置き換えました。
①に②を代入して得られた式が、次のものになります。
③ x2 - 2y2 = 1
さらに、そこから得られた式が、次のものになります。
④ (x + y√2)(x - y√2) = 1
さて、どうすれば良いのでしょうか?

ということで、長くなりましたので本日はここまでとさせて頂きます。

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
- 偉大な日本国に「帰化」させてもらった漢の皇帝の末裔たち ~ 正方形に内接する円の面積 (2019/04/03)
- 日本人にとって身近な存在の「神武天皇」 (2019/04/02)
- 仏教伝来 ~ 物部氏と蘇我氏 (2019/03/28)
- 「讖緯(しんい)の学」と皇紀 ~ 推古天皇の諡(おくりな)は、なぜ、「推古」なのでしょうか? (2019/03/27)
- 聖徳太子の「イノベーション」 (2019/03/26)
- ≪予告≫『日本国紀』VS東京書籍の「歴史教科書」ならば、どちらが勝つでしょうか? ~ 今ある「歴史教科書」って、どんな人間がつくっているの? (2019/01/29)
- ≪予告≫『日本国紀』VS東京書籍の「歴史教科書」ならば、どちらが勝つでしょうか? ~ 「歴史教育」と「歴史研究」の本質的な違い (2019/01/28)
- ちょっと何言ってっかわかんない ~ 「鎖国」を孤立政策と勘違いするWikipedia ~ おや?世界が一つだったとでも言うのかしら(笑) (2019/01/06)
- インターネットフリー百科事典に書き込まれていれば、それは本当のことと言えるのでしょうか? (2019/01/05)
- 土葬にするのと火葬にするのって、何が違うの? (2019/01/04)
- 日本の権威主義的封建社会とは全然違う、西欧独特の「農奴制」と「フューダリズム(Feudalism)」 (2018/12/31)
- 「なぜ隣国なのに仲良くできないのか?」という愚かな問い (2018/12/30)
- 左翼リベラルが決して理解ができない「アローの不可能性定理」 (2018/12/08)
- 「お西」と「お東」 (2018/12/07)
- 女性でも散策してみたい「江戸」のまち (2018/08/24)