2019-01-04 (Fri)

『最後の審判』 シュテファン・ロッホナー
本日のキーワード : 土葬、火葬
土葬(どそう)は、遺体をそのまま埋葬することである。
火葬(かそう)とは、葬送の一手段として遺体を焼却することである。

『最後の審判』 ハンス・メムリンク
本日の書物 : 『並べて学べば面白すぎる 世界史と日本史』 倉山満 KADOKAWA
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【ヨーロッパ】において、【ルネサンス】と【宗教改革】と【大航海時代】は、【同時進行の出来事】です。

【ルネサンス】とは、キリスト教以前の、人間が自由だった【ギリシャ・ローマ時代の文化を再生】しようという文化事業の総称です。【キリスト教からの自由】を、【「ヒューマニズム」】といいます。

【宗教改革】とは、【カトリックの腐敗を糾弾】する社会運動です。カトリック教会の総本山である【バチカンに抵抗】したので、【プロテスタント(抵抗する者)】と名乗りました。当時のバチカンは、【贖宥状(しょくゆうじょう)】といって、この【お札を買えば天国に行けるなどという商売】をしていました。

プロテスタントが怒ったのは、たんにバチカンが金儲けに走ったからではありません。【聖書に基づかない勝手な教え】を普及して、やりたい放題やったからです。では、【聖書の教えとは何か】。天地開闢(てんちかいびゃく)のとき、つまり【神様がこの世をお創りになったとき、天国に行く人間と地獄に行く人間はあらかじめ定められているはずだ】、とする【予定説】です。これを突き詰めれば、【人間に自由意思などないはず】だ、バチカンが勝手に贖宥状など発行できないはずだとなります。【宗教原理主義】です。

1517年に【マルチン・ルター】が宗教改革を始めてから、ヨーロッパ全土で【宗教戦争】の嵐が吹き荒れます。
マルチン・ルター、さらに過激な【ジャン・カルバン】の猛攻に対し、バチカンも【対抗宗教改革】を起こします。【イグナチウス・ロヨラ】を首領とする7人の大幹部が【イエズス会】を結成し、世界中に布教することを決意しました。その大幹部の一人が、【フランシスコ・ザビエル】です。

イグナチオ・デ・ロヨラ
なんだか、特撮番組に登場する世界征服を企む秘密結社が、大首領の命令で幹部を日本侵略に送り込むような話です。当時は大航海時代ですから、スペインやポルトガルの【カトリック国】は、【宣教師を送り込んで住民を洗脳】してから、【最後に軍事侵略して植民地に】していきます。こうした流れに【日本も巻き込まれそうになりましたが、排除しました】。【それだけの実力があったのです】。』

「宗教改革」、「ルネサンス」、「大航海時代」を知るために必要なのが「キリスト教」の理解
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在の私たちの日本の学校教育で、何故か無関係であるかのように教えられている、いわゆる「日本史」と「世界史」を、同年代に何が起こっていて、何が異なっていたのか、に焦点を当てて、それらを比較検討し、いかに日本人が「ノンキ」であったのかを浮き彫りにしている良書となります。そして、本書を読み進めて頂くことで、私たちの日本において「左右」両方を含め圧倒的多数の方々に言えることですが、いま世界で起ころうとしていることに対して、やはり「ノンキ」なままである、ということが理解できるようになる基礎が築けるのではないかと思います。つまり、今から世界で何が起ころうとしているのかという点に、気付いている方は気付いている、知っている方は知っている、という現在の状況において、そのような方々が極少数である、ということを理解して頂く上でも必須の書物となります。

さて、本文の冒頭に「ヨーロッパにおいて、ルネサンスと宗教改革と大航海時代は、同時進行の出来事です。」と書かれていましたが、その時期は、今から400年ほど前の17世紀頃になります。
で、「宗教改革」のみならず、「ルネサンス」も「大航海時代」も、その本質を理解するためには「キリスト教」という宗教を学ばなければならないのですが、どういう訳か、学校の授業で「キリスト教」がどういったものであるのかは全く教えられることもなく、ただ単に「言葉の暗記」という愚かな教育(→これを教育と呼べるとはとても思えませんがw)をやり続けているのが三流官庁の文部科学省です。

「キリスト教」という宗教を理解するためには、その大本となっている「ユダヤ教」と、バラモン教や仏教やヒンドゥー教を生んだ「古代インドの思想・哲学」を対比させると分かりやすくなります。

「古代インドの思想・哲学」では、人間が死んだらどうなるのか、ということについて考えています。簡潔に言うと、「生まれ変わる」ことになります。「肉体」と「魂」という捉え方があり、未来永劫、「生まれ変わる」ことを続けなければならない、つまり「輪廻(りんね)」こそ「苦」である、といった考え方になります。ですから、「永遠の死」こそが理想であり究極の目的なわけです。

では、「ユダヤ教」はどうかと言いますと、「ユダヤ教」においては、人間が死んだらどうなるのか、サッパリ分からないことになっています。つまり、「死後の世界」みたいなものは存在しない(→そもそも考えてもいない)ことになっていますので、いわゆる「天国」や「地獄」なんて考え方は皆無になります。そこにある考え方は、ただただ「現世」のみで、「生きること」「生存すること」に執着します。唯一絶対の神との約束、つまり、神が一方的に下す命令を、奴隷の如く墨守していれば、神が下す審判の日に、この世に理想的な世界が訪れるわけですが、その世界で「生きること」ができる、既に亡くなっていても元の姿で復活し「生存すること」ができる、しかし、神の命令を守らなかった連中は、「根絶やし」にされる、という考え方になっています。

「古代インドの思想・哲学」には、「肉体」と「魂」という捉え方があり、他方、「ユダヤ教」では「肉体」しかありません。復活するとすれば、生前の「肉体」そのものです。
この2つの大きな違いが、遺体の埋葬方法に表れています。「古代インドの思想・哲学」に由来する「仏教」や「ヒンドゥー教」などでは、一部の例外が存在しますが、基本的に「火葬」して「肉体」を消滅させます。でも、「魂」が存在しているため問題はないわけです。「生まれ変わる」ことになりますし。
でも、「ユダヤ教」では遺体を燃やしてしまうと、復活することさえできなくなるため、そのまま布に包(くる)んで「土葬」します。
だから、「ユダヤ教」に由来する「キリスト教」においても、遺体は基本的に「土葬」であり、「天国」とか「地獄」といった「死後の世界」などは存在も、想定もしていないんです💛

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆パラオのアンガウル ~ 日本語が憲法によって公用語と定められている唯一の外国

ちなみに、「天国」や「地獄」という考え方が、明確に示されている宗教こそが、「イスラム教」になります。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「イスラム教」に「キリスト教」が、勝つことができない決定的な理由

本日の課題 : (問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?
さて、ここからは、大晦日の続きで、次の問題を考えるお話になります。
(問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?

平方数の例

三角数の例

一見すると、簡単そうですが、実はそうでもないんです💛

で、前回までのところで、問題から考えなければならないのが、三角数であり、かつ平方数である、「平方三角数(square triangular number)」は、三角数の式の解と平方数の式の解が等しくなるものとなりますので、平方数の式を「n」で表し、三角数の式を「m」で表し、それらが要求されている関係を示しますと、次のようになるはずだ、と考えました。

左辺が平方数の式で、右辺が三角数の式になります。
で、ここから先を、どう考えてみれば良いのでしょうか?

取り敢えず、良く分からないままですが、分数が面倒なので、両辺に「2」を掛けてみますと、
2n2 = m(m + 1)
2n2 = m2 + m
となります。まだまだ解けそうにありませんね(笑)
さらに両辺に「2」を掛けてみます。
2×2n2 = 2m2 + 2m
調子に乗って、さらに両辺に「2」を掛けてみますと。。。
2×2×2n2 = 4m2 + 4m
おや?

両辺のすべての項が「平方」になっているかも!?
2×22n2 = 22m2 + 22m
・・・行き詰ってしまいました。。。

なぜ、解けないのでしょうか?

(問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?
という問題から考えなければならないのが、「平方三角数(square triangular number)」は、三角数の式の解と平方数の式の解が等しくなるもので、それらを関係式で示しますと、次のようになるはずだ、と考えました。

で、良く分からないままに、分数が面倒なので、両辺に「2」を掛けてみました。
2n2 = m(m + 1)
ここで示されている「n」と「m」が特殊な組み合わせの場合に、「平方三角数」となるはずですが、両辺とも、このままでは「n」と「m」という何だか良く分からないモノが各項に残ったままになっていますので、先には進めないようです。
では、どのようにすれば良いのでしょうか?

どうやら、「n」と「m」という何だか良く分からないモノとは別の「何か」が必要なようです。
つまり、「n」や「m」とは無関係な「定数」の部分(定数項)を創り出す必要があるということになります。

では、どのように考えれば良いのか、をご理解頂くために、次の式について考えてみましょう。
x2 - 4x + 3
この式で、「x2」というのは、縦の長さも横の長さも「x」である四角形(つまり正方形)の面積を表しています(他の表現方法もございます)。

そして、「3」は「定数」で「x」とは無関係になっています。
では、「-4x」、「3」というのは、何を表しているのでしょうか?

続きは次回に♥
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