2018-12-31 (Mon)

カール・フリードリヒ・ガウス
ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウス(ドイツ語: Johann Carl Friedrich Gauß, ラテン語: Carolus Fridericus Gauss, 1777年4月30日 - 1855年2月23日)は、ドイツの数学者、天文学者、物理学者である。彼の研究は広範囲に及んでおり、特に近代数学のほとんどの分野に影響を与えたと考えられている。数学の各分野、さらには電磁気など物理学にも、彼の名が付いた法則、手法等が数多く存在する。19世紀最大の数学者の一人であり、18世紀のレオンハルト・オイラーと並んで数学界の二大巨人の一人と呼ばれることもある。
ガウスはドイツのブラウンシュヴァイクで、煉瓦職人の親方であった父親と、慎ましい母親の下に生まれた。子供の頃から彼は神童ぶりを発揮し、逸話として、小学校での話が残っている。
ある時、1 から 100 までの数字すべてを足すように課題を出された(※1+2+3+・・・+99+100。これは三角数になる。)。それを彼は、1 + 100 = 101, 2 + 99 = 101, …, 50 + 51 = 101 となるので答えは 101 × 50 = 5050 だ、と即座に解答して教師を驚かせた。
実際、算術の教師は彼の才能を見るにつけ、このような天才に自分が教えられることは何もないと言ったそうである。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【織田信長】が登場するころの日本は、【室町幕府】が1493年の明応の政変以後に【当事者能力をなくし】、将軍家は割れ、細川管領家も割れ、そこに大内家が乱入してさらに割れ、細川にとって代わったはずの三好家も割れ、【まとめる人が誰もいない】、という状態です。

織田信長
あげくの果てに1565年、さらに三好の家来の松永一族が加わり、三好・松永という、将軍から見ても陪臣、つまり家来の家来のそのまた家来の連中に【十三代将軍足利義輝が殺される】という大事件が起きました。【永禄(えいろく)の変】と呼ばれます。ちなみに有名な松永久秀は、その場にはおらず、黒幕呼ばわりされているだけです。

足利義輝肖像(土佐光吉筆、光源院蔵)
義輝は義教(よしのり)の再来をやろうとしたら、あっという間につぶされました。義輝は久しぶりに強くて立派な将軍で、全国の大名の戦を調停しようとしました。

足利義教
【信長】は、足利義輝の要請に応じて1559年、【謁見(えっけん)して忠誠を誓っています】。

信長は、義輝から見れば【「家来の家来の家来」】です。義輝の家来が斯波(しば)氏で、斯波氏の家老が織田氏で、信長はそのまた家来の家系です。

熱田神宮(あつたじんぐう)
ただ、【熱田神宮の利権】を握っており、【尾張国一の商業地の津島商人とも誼(よしみ)】があり、【熱田神宮と津島商人の利益代表としての実力】がありました。他の一族がつぶれていくなか、自分以外の織田氏と斯波氏を追い出して尾張を統一し、【義輝に支配の正当性を認めてもらう】べく上京したのが、1559年の謁見です。

最近の研究では、【織田信長は旧体制の破壊者でも何でもない】という論が【主流】になっています。それどころか父親の信秀の代から、【朝廷に対してとてつもない額の政治献金】を行っています。

これは【まったく当たり前の話】で、【信長の生命線】は【伊勢湾の交易利権】です。そこに隣国の今川氏が食指を伸ばしています。使えるものは何でも使うから、【権威が必要】なのです。【朝廷を見方につけて権威を与えてもらい、三河守(みかわのかみ)といった任を授かる必要】がどうしてもあったのです。

【かなり誤解が多い】のですが、【戦国時代】は【実力社会ではなく、権威主義社会です】。

よく【「下克上(げこくじょう)」】といわれます。実力がある家臣が主君を倒してとって代わり、他の者を支配することです。
【どうやって?】

主君を倒せるというのはたしかに実力があるからできるのですが、【では「他の者」をどうやって支配するの】でしょうか。

「他の者」とは昨日までの同輩や上役なのです。

そこで、【上の者を倒した者は、より上の権威を必要とした】のです。

【信長】は【権威主義者の典型】で、同輩や上役を倒すのに斯波氏の権威を使いました。その斯波氏を追放した際には、足利将軍家の権威を使う、というように。
【こういう権威主義社会は、日本特有の体質です】。

同時代の【ローマ教皇】や【神聖ローマ皇帝】は【自身が大貴族】で、日本でいえば【大大名のようなもの】です。同じく大大名にあたる国王たちと抗争しているのです。同じ動乱でも、【日本の戦国時代】は【最後に将軍なり天皇が出てきて丸く収める】ので、じつはずいぶんと【牧歌的】です。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現在の私たちの日本の学校教育で、何故か無関係であるかのように教えられている、いわゆる「日本史」と「世界史」を、同年代に何が起こっていて、何が異なっていたのか、に焦点を当てて、それらを比較検討し、いかに日本人が「ノンキ」であったのかを浮き彫りにしている良書となります。そして、本書を読み進めて頂くことで、私たちの日本において「左右」両方を含め圧倒的多数の方々に言えることですが、いま世界で起ころうとしていることに対して、やはり「ノンキ」なままである、ということが理解できるようになる基礎が築けるのではないかと思います。つまり、今から世界で何が起ころうとしているのかという点に、気付いている方は気付いている、知っている方は知っている、という現在の状況において、そのような方々が極少数である、ということを理解して頂く上でも必須の書物となります。

さて、本文中に「日本の戦国時代は最後に将軍なり天皇が出てきて丸く収める」と書かれていましたが、当時のヨーロッパとの違いを示しますと、こんな感じになります。

で、ここで理解しておきたいのが、「農奴制」と「フューダリズム(Feudalism)」という2つの特徴を持つ西欧独特の封建社会です。これは、私たちの日本の社会制度と決定的に異なります。

まず、「農奴制」ですが、これは西欧独特の制度で、私たちの日本には存在していなかったものです。

中世ヨーロッパの農奴の服装
この「農奴制」における農奴は、牛や馬といった家畜と同等の支配階層による「所有物」、単なる「モノ」でしかありませんでした。非常に大切な点ですので繰り返しますが、日本には存在していなかったものになります。

そして、もう一方の「フューダリズム(Feudalism)」ですが、「軍事的な奉仕」と「土地の保護」を主従関係において双務的な契約として結ばれた制度で、「臣下の臣下は臣下でない」と言い表されるように、直接的な契約を結んでいなければ「臣下の臣下」は「主君の主君」に対して主従関係にはならないという西欧独特の制度になります。これも、私たちの日本では考えられない制度で、日本においては「家来の家来は家来」となります。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆戦う人、祈る人、働く奴隷 ~ ヨーロッパ独自の身分制度「フューダリズム」


織田信長が頼った「足利将軍家の権威」というのは、有事における武家の最高職である「征夷大将軍」の権威のことになりますが、これは「天皇」の宣下(せんげ)によって与えられるものですので、「天皇の権威」がその裏付けになっています。ですから、天皇を頂点として、「家来の家来は家来」という構造となっていることになりますので、西欧独特の「フューダリズム(Feudalism)」とは決定的に異なってるということがご理解頂けると思います。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆左翼リベラルが決して理解ができない「アローの不可能性定理」

ちなみに、足利家というのも、男系男子の系譜を遡(さかのぼ)れば、天皇に繋がっています。
で、以上の西欧独特の社会制度を把握していると、「フランス革命」が何であったのかを理解することができます。

1789年10月5日ヴェルサイユ宮殿の女性の行進のイラスト
『 日本は、フランス本国に次いで、世界で2番目にフランス革命の研究が進んでいる国だそうです。日本人のフランス革命好きは異常です。池田理代子先生の少女マンガ『ベルサイユのばら』の影響が大きいのでしょうか。「革命」と聞いただけで、血沸き、肉踊らせる日本人が多いのには困ったものです。
フランス人からしたら、日本人に心の底から言いたいでしょう。
「頼むから忘れさせてくれ!」
それでは恒例の通説にいきましょう。日本のフランス史はだいたいこんな感じです。
《通説》 アメリカ独立戦争に勝利したものの、フランスの財政は疲弊していた。国王ルイ16世は三部会を召集し、事態を収拾しようとする。しかし、人気の高いネッケル財務長官の罷免をきっかけに民衆の怒りは爆発し、バスチーユ監獄襲撃事件をきっかけに事態は革命に至る。外国の介入、国王一家の逃亡事件、そして処刑を通じて、革命は激化していく。
こんな通説を信じているから、日本人はフランス革命のことがわからなくなるのです。フランス革命はよく言われるような「国王&貴族VS.民衆」の戦いではありません。この通説に嘘はないのですが、しかしもっと大事な本当のことを隠しています。だから日本人は騙されてしまうのです。人を騙すのに嘘をつく必要はありません。より重要な本当のことを黙っていればいいのです。
1つずつ、検証していきましょう。
まず、アメリカ独立戦争でフランスの財政は疲弊していた。これは事実です。しかし、その評価に関しての疑義は前節で述べました。
次に、三部会です。3つの身分から成る議会のことです。1789年1月に開会が請願され、5月に召集されました。アベ・シェイエスという政治家が『第三身分とは何か』という本を書いて、フランス革命の理論的支柱になりました。第三身分である民衆が貴族に対して革命を起こした、というストーリーで語られるのがフランス史の常です。
ほ~ら、もう騙されています。
では、貴族はどの身分でしょう?第二身分です。では、第一身分とは?法服貴族、カトリックの僧侶です。こんなこと高校教科書にも書いてあることなのに、「国王&貴族VS.民衆」の戦いととらえること自体が、誤りなのです。三部会は、「第一身分&第二身分VS.第三身分」の対立で始まりましたから、「僧侶&貴族VS.民衆」という構図で捉えなければ、わけがわかりません。

第一身分と第二身分を背中に背負う第三身分の風刺画

これに、重要な補足を2つ付け加えます。1つは、「民衆」とは「金持ち」のことであること。ブルジョワジー(ブルジョア)という言い方をします。本物の貧乏人は、選挙に出たりなんかできません。金持ちとか教師のような知識人層でないと無理です。もう1つは、第三身分の圧倒的多数は「国王陛下万歳」でした。前節で見たように、ルイ16世は開明的な君主でしたから、最初は庶民の希望の星だったのです。これまでのフランス史で、国王、カトリック僧侶、貴族の三つ巴のくっついたり離れたりの抗争を見てきましたが、第三身分は僧侶と貴族を敵にするにあたり、国王とネッケル財務長官のような一部の政治家に期待をかけていたのです。』
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆フランス革命 ~ 忘れてしまいたいフランス人、正しく知らない日本人

同じ様な現象は、最近のフランスにおいて観ることができましたが、さきほどの「農奴制」の「農奴」が、のちに「プロレタリアート(Proletariat)」と呼ばれる、暴力的な共産主義革命の主体となるのですが、現代の日本共産党の主張を確認すれば分かるように、共産主義や社会主義を妄信する「救いようのないバカ」らは、何百年経っても進歩しない連中ということになります。



☆日本共産党公式Twitter 「万国の労働者よ、再び団結せよ」とツイート~ネット「こえええええええ( ゚д゚) しかも固定ツイートにしはったやでぇええええええええ」「遂に『暴力革命』の呼び掛けか?」

さて、本日の最後になりますが、昨日の次の問題を考えてみたいと思います。
(問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?

平方数の例

三角数の例

まず、三角数の形を次のように変えて並べてみます。

で、少し眺めて考えてみますと。。。



つまり、三角数である、1、3(1+2)、6(1+2+3)、10(1+2+3+4)、・・・といった数字に、一つ前の小さい三角数を加えると、それは1(12=1)、4(22 = 4)、9(32 = 9)、16(42 = 16)、・・・といった平方数になっていることが理解できます。
ここから、さらに考えてみますと、平方数は、2つの同じ三角数と、その間に挟まれた部分に分けて考えることができるということに気付かれると思います。

で、今度は、対角線と平行に串刺しにしてみます。

それでは、ここで何かお気付きではありませんでしょうか?

串刺しになっている点の数を書き込んでみますと次のようになります。

この図全体は、縦が8、横が8の、64(82 = 64)という平方数になっています。・・・①
そして、図からも明らかなように、別の表現を致しますと、28(1+2+3+4+5+6+7)という2つの三角数に、対角線の8を加えたものになります。・・・②
ここで、整理いたしますと、
① 82 = 64
② ( 1+2+3+4+5+6+7 ) + 8 + ( 1+2+3+4+5+6+7 ) = 64
となります。で、問題が
(問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?
でしたので、三角数であり、かつ平方数であるものが無数のあるのかどうかを問われているわけですから、さきほどの①と②の式で導かれる答えが同一になるもの(つまり、①=②となるもの)が無数に存在するかどうかを考えれば良いわけです。

① 82 = 64
② ( 1+2+3+4+5+6+7 ) + 8 + ( 1+2+3+4+5+6+7 ) = 64


無数に存在するかどうか分からないわけですから、さきほどの平方数の縦(=横)の数(かず)を(#⃣+1)(⇒#⃣は“何か”を意味する単なる記号)に置き換えてみますと、
①´ (#⃣ + 1)2 = ?
②´ ( 1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ )+ (#⃣ + 1) +( 1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ ) = ?
ここで、②´を整理しますと、
①´ (#⃣ + 1)2 = ?
②´ 2( 1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ ) + (#⃣ + 1) = ?
で、①´の式と、②´の式の答えが同じになる場合を考えれば良いのですから、
2( 1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ ) + (#⃣ + 1) = (#⃣ + 1)2
となり、
2( 1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ ) = (#⃣ + 1)2 - (#⃣ + 1)
2( 1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ ) = (#⃣ + 1)(#⃣ + 1 - 1)
2( 1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ ) = #⃣(#⃣ + 1)
1+2+3+…(#⃣ - 1)+#⃣ = #⃣(#⃣ + 1) ÷ 2
で、こうなります。

左辺は、そもそも三角数の式ですので、それを別の式、つまり右辺の式で表現できるということが分かります。
ですから、三角数の式として整理致しますと、“何か”を意味する単なる記号の#⃣を「m」に置き換えて、

となります。
(問) 三角数の中に平方数になるものは無数に存在するか?
で考えなければならない、三角数であり、かつ平方数であるもの、つまり「平方三角数(square triangular number)」は、三角数の式の解と平方数の式の解が等しくなるものとなりますので、平方数の式を「n」で表し、さきほどの三角数の式との関係を示しますと、

となります。そして、これをもう少し考えていくと、答えが出てくるのですが、本日は長くなりましたので、ここまでとさせていただきます。
それでは、みなさまも、良いお年をお迎えくださいませ💛

続きは次回に♥
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