2018-12-17 (Mon)

古宮址
高千穂河原(たかちほがわら)は、鹿児島県霧島市に所在する霧島山の中岳と御鉢との谷間にある地名である。古くは瀬多尾越と呼ばれており、中世にはこの場所に霧島神宮があったが、御鉢の噴火による焼失後の現在は古宮址が残されている。

戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【「天孫降臨」】という言葉は、実は【古事記にも日本書紀にも登場しません】。

「天孫」や「皇孫」は頻出しますが、【「降臨」とはセットになりません】。

「天孫降臨」という言葉が頻繁に使われ始めるのは【明治以降】で、前述した【津田左右吉】は論文中に【用語として使い】、民俗学者の折口信夫もたびたび使います。…

津田 左右吉
【日本書紀】に【「降臨」という言葉】は、神代巻から離れた巻第十四、雄略天皇の九年に「垂降臨(いでまさへ)」、【「おいでください」という意味で初めて登場します】。さらにいうと【降臨】には、「神仏が天から地上に天降る」以外に、【単に「他人が来訪することを敬(うやま)っていう語」という意味】があります。ここにも【ちょっとした示唆があります】。

それでは、記紀およびその他の史料に、【天孫降臨の「天降る」場面はどう記されているでしょうか】。

先に申し上げておきますと、【ポイントは、「天」という文字の意味、「降る」という言い方、あたかも空から地上に垂直に移動した、という文章から感じる印象にあります】。…
(略)
追って触れていく部分が多々ありますが、ここで問題としたいのは、【「天」の字の読み方】です。


【記紀の時代】、【「天」はそのほとんどすべてを「あま」、あるいは「あめ」「あも」など、その変化形で読みました】。

この時代の公文書はすべて漢文で書かれました。【口承で伝えられてきた言葉を漢字に置き換えていった】、つまり、【訓読みを漢文にしたのものが古事記や日本書紀】です。

【古事記の冒頭】に【「高天原」】が出てきますが、編纂した太安万侶(おおのやすまろ)は、その後すかさず、【「訓高下天云阿麻下效此」という注釈】をつけています。「高の下の【天】は【“あま”】と読みなさい。以下、これに準じなさい」という意味です。

そして、当時、【「天」という字】は決して【「空」の意味だけを持つものではありません】でした。…

つまり、【「天」を「あま」またはその変化で読んだとき】には、【「天」は「空」の意味に限らない】、むしろ【「空」の意味ではない場合がほとんどである】と言うことができるのです。したがって、【天孫降臨】を、【空から神が降りて来た、とイメージ通りに解釈してしまうのはあまりにも早計だ】、ということになります。

空から神が降りてくるイメージは、西洋文化、つまり【キリスト教の文化からくるもの】です。…

「天国が雲の上のはるかかなたの天空にある」という観念を持つキリスト教を根底とした西洋文化の流入は、【その思想こそが高級なものだと日本人を勘違いさせました】。【「天」の字】は、おそらく【明治以降、空間的に、空あるいは天空以外の意味を失った】のです。

また、【「天」という漢字】は、【中国語】においては、【場所を指す場合においては「空」「天空」以外の意味を持ちません】。これらのことから【明治以降、特に戦後】、比較神話学などと名づけられた学問ジャンルにおいて、「天孫降臨」神話は大陸に由来するものであり、日本は中国あるいは朝鮮の神話を継承したに過ぎないなどといった【自虐史観】を応援してしまうことになります。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、一般的に「神話」と考えられている『古事記』や『日本書紀』に記されている物語が、実は、真実を書き記し、それを後世の私たち日本人に遺しているものである可能性が高まってきているという事実について、左翼イデオロギーに囚われる歴史学者とは違い、非常に実証的で客観的な分析をもとに解説がなされている良書となります。

さて、本文中に書かれていたことを少し整理させて頂きますと、まず、支那で使用されていた単なる記号に過ぎない漢字の「天」があったとします。
当時の私たち日本人の祖先は、日本語で伝え遺すべきことを、その単なる記号に過ぎない漢字に「翻訳」して文字記録として後世に遺しました。
で、勘違いされている方が多いのではないかと思いますが、「漢字」は単なる記号でしかなく、数学で言えば、「+」「-」「×」「÷」「=」と同じでモノですし、日常生活で目にする「¥」とか「$」あるいは「♨」「🚻」などと同じモノになります。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆中国人を「支那人」と言ってしまうと困ってしまうこと

で、私たち日本人の祖先は、その記号でしかない漢字に、日本語の音をあてて利用しました。それが、本文中にも書かれていたように、「高天原」について「高の下の天は“あま”と読みなさい。以下、これに準じなさい」という部分からもご理解頂けると思います。
「数学」の記号も、この漢字と同じで、みんな便利が良いので利用しているだけで、私たち日本人であれば、「+」を「たす」、「-」を「ひく」、「×」を「かける」、「÷」を「わる」、「=」を「は」と日本語で発音しますが、英語圏の方々は英語で発音します。

で、「天」という記号を「あま」と読むべしと『古事記』に書かれているのですが、それでは、この「天」と対をなしている記号は何でしょうか?

答えは、「国」です。「くに」と読みます。

この2つの記号を並べると「天国」となって、現在の私たち日本人は、別の意味を思い浮かべるのですが、そもそも「くに」という日本語は、「くにが」や「くぬが」という日本語と同じで、陸地を意味していました。

つまり、「天」と対をなしている記号が「国」で、その「国」という記号は「陸」と同じ意味を持っています。
「天」 と 「国」
「天」 と 「陸」
は同じことを表していて、そこに日本語の音を当てはめると、
「あま(天)」 と 「くに(国)」
「あま(天)」 と 「くにが・くぬが(陸)」
となります。それでは、この陸地と対を為している「あま(天)」って、何を意味しているのでしょうか?

【ヒント】 下図をよくご覧くださいませ。

ということで、これは宿題とさせて頂きますが、本日の最後に、もう一つ。

方位を表すのに、英語では「N」「E」「W」「S」という文字を利用しているものをよく見かけますが、「北」を中心に(「北」を基準に)捉えているものが多いですね💛

一方、私たち日本人は、「東」「西」「南」「北」という記号を用いて、方位を表しているのですが、そこに日本語の音を当てはめますと、
「東」 ⇒ 「ひがし」「あづま・あずま」
「西」 ⇒ 「にし」
「南」 ⇒ 「みなみ」
「北」 ⇒ 「きた」
となりますが、「東」を「あづま・あずま」と読む理由は以前にも書かせて頂いておりますので、そちらをご参照くださいませ。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆東西南北の「東」を「あずま」と呼ぶ理由

さて、ここで考えてみたいのですが、私たち日本人は、「東」「西」「南」「北」の中のどれに重心(どこに基準)を置いているのでしょうか?
「東」 ⇒ 「ひがし」「あづま・あずま」
「西」 ⇒ 「にし」
「南」 ⇒ 「みなみ」
「北」 ⇒ 「きた」


これも次回以降に書かせて頂きたいと思いますので、皆さんも、ぜひ、考えてみてください💛

続きは次回に♥
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