2018-11-17 (Sat)

別天津神(ことあまつかみ)は、『古事記』において、天地開闢の時にあらわれた五柱の神々を云う。
『古事記』上巻の冒頭では、天地開闢の際、高天原に以下の三柱の神(造化の三神という)が、いずれも「独神(ひとりがみ)」(男女の性別が無い神)として成って、そのまま身を隠したという。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) - 至高の神
高御産巣日神(たかみむすひのかみ) - 生産・生成の「創造」の神。神産巣日神と対になって男女の「むすび」を象徴する神
神産巣日神(かみむすひのかみ) - 生産・生成の「創造」の神。高御産巣日神と対になって男女の「むすび」を象徴する神
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 若い頃は駅の階段をスタスタ上がり、重い荷物も平気で持てていたのに、いつの間にやらエスカレーターを利用し、

「よいしょっ!」と気合いを入れて荷物を持ち上げている自分がいる。そしてお気に入りだったジーンズのウエストが、もう合わなくなっている…
【筋肉から脂肪へ】---

こうして、【男たち】は我が身にも【老化】の波が押し寄せて来ていることを実感するだろう。筋肉が落ち、胴回りが増す傾向は、【病気ではない】。過度な肥満は別として、【男の老化】として、【ごく自然な成り行き】である。本書はこうした変化を、【男が年を取ることによる適応戦略】として捉える。そこには【驚くべき進化上のメリットが隠されている】というのだ。

【男】は女に比べて、【基礎代謝が高く】、【エネルギーを多く消費】する。それは男のほうが身体で消費カロリーの高い【筋肉量(特に骨格筋)が多いため】である。

骨格筋は、エネルギー投資の面では、不経済で高くつく。にもかかわらず、【男の筋肉が発達】したのは、【進化上の利点があったから】だ。狩猟、戦闘、そして何よりも女をめぐる競争---魅力的なの男はひ弱ではなく、逞しい。

こうした筋肉の成長や維持に関わっているのが、【「テストステロン(男性ホルモンのひとつ)」】だ。

年を取ると【テストステロン濃度が下がり】、そのため【筋肉量も減っていく】。すると【基礎代謝やエネルギー消費量も下がる】。…興味深いことに、【若いうちに父親になった者も、テストステロンのレベルが下がる傾向】がある。

同時に、かつての【筋肉の一部】が、【脂肪へと変わっていく】。

注目すべきは、【脂肪】には【テストステロンを「エストラジオール」という女性ホルモンに変換する酵素がある】ことだ。

この【「アロマターゼ(芳香化酵素)」】という芳(かぐわ)しい名の酵素によって、【男っぽさを促すテストステロンが女性ホルモンへと変わっていく】!

【エストラジオール】は【免疫機能を高める】ことがわかっている。

一方、【テストステロン濃度の特に高い集団】では、【前立腺がんのリスク】や【死亡率】が【高い傾向】がある。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、進化生物学・人類学の専門家である著者が、世の男性の皆様の多くが、その年齢とともに、どうして「ぽっちゃり」してくるのか? という比較的一般に観察できる現象についての疑問を、その専門的知識を背景にして、ある「仮説」を提唱なされている書物で、私たち日本人が学校教育でキチンと教えられることがない「進化論」について、理解を促してくれる良書になります。

さて、先日も進化生物学の専門家による、こちら(↓)の書物をご紹介させて頂きましたが、その時にも書かせて頂いているのですが、私たち日本人は学校教育において、「進化論」をキチンと教えられてはおらず、また「理科」や「生物」の授業ではなく、どういうわけか「社会」・「世界史」がそれに少し触れているという、いい加減な有様になっています。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆長谷川 英祐 面白くて眠れなくなる生物学
☆高校でも大学でも、進化の原理についてほとんど教えられることはない、という現実

そのために、いわゆる「左翼リベラル」の連中は、「進化」という言葉を、「進歩」とか「変態」という言葉の意味と明らかに混同して使用しています。「左翼リベラル」のような連中は、そもそも人間としての一般的な理解力が欠落しているのですから、致し方ないのですが、健全な一般的な日本人の方々は、キチンと「進化論」について理解を深めるべきではないかと、当ブログでは思っています。

「進化論」の基本的な考え方は、こうです。
この地球上には、数々の「生物」が現在存在していますが、もともとは今から約38億年前に、たった1度、この地球上に生まれ、そこから長い歳月を経て、現在のように多種多彩な存在に至っていると考える論理です。
そして、それがなぜなのかという理由が、「生物」の個体のうちに「変異」が生じ、それらは「遺伝」するが、その「変異」が「生存」と「繁殖」にとって、その「環境」において、より優位に働く場合、「自然選択(natural selection)」によって、その「変異」の「遺伝」を受け継ぐ個体群が、やがて全体に置き換わるようになったというもので、そのような世代を経た「変化」の過程そのものを「進化」と呼びます。

で、もう一度繰り返しますが、「今から約38億年前に、たった1度、この地球上に生まれ」たわけですが、さて、その時点で、「オス」とか「メス」は存在していたのでしょうか?

それでは、ここで『古事記』の冒頭に書かれていることを確認してみましょう。

『 天地(あめつち)が初めて発(あらわ)れた時、高天原(たかまのはら)に成ったのは天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)でした。
間もなく高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、続けて神産巣日神(かみむすひのかみ)が成りました。この三柱(みはしら)の神は、いずれも独神(ひとりがみ)で、・・・男女の区別がない神で、男神(おがみ)と女神(めがみ)の両方の性質をお備えになった神なのです。
この時、大地はまだ若く、水に浮く脂のようで、海月(くらげ)のように漂っていて、しっかりと固まっていませんでした。ところが、葦の芽のように伸びてきたものから、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)が成り、続けて天之常立神(あめのとこたちのかみ)が成りました。この二柱の神も独神で、・・・これまでに成った五柱の神は、天地が発れて早い時期に成った特別の神なので、別天神(ことあまつかみ)と申し上げます。』
詳しくはこちらをご参照💛
↓

おや? と、お気づきになられましたでしょうか?

「男女の区別がない」と、ハッキリと書かれていますね💛

これって、とても凄くないでしょうか?

『古事記』の物語は、何もないところ、つまり、一般的なイメージの「無」から始まるのですが、それを「0(ゼロ)」として、一番最初に登場される神さま、つまり「1」が「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」という神さま(※私たち日本の最初の神さまです)で、その名前の文字数が「素数」になっています。
そして、あとに続く神さまが、名前の文字数が「奇数」である「男女の区別がない」、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)と、そこから、たった一文字欠けただけの、名前の文字数が「奇数」ではない、「男女の区別がない」、神産巣日神(かみむすひのかみ)となっています。
ちなみに、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)と神産巣日神(かみむすひのかみ)は、『対になって男女の「むすび」を象徴する神』でもあります💛

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「数学」と「俳句」 ~ 日本人にとっての素数

さらに、申し上げますと、私たちの日本の『神道』において、「むすひ」という言葉は、「天地・万物を生成・発展・完成させる霊的な働きのこと」を意味しています。
ところで、普段の会話の中で、この「むす(生す)」という言葉を耳にされることは、めったにないと思われるのですが、私たち日本人であれば誰もが知っている「歌」に登場しているのですが、ご存知でしょうか?

それは、もちろん「君が代」です。
他にも、名曲「海行かば」にも登場します。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆『海行かば』 ~ 「万葉集」と大伴家持とウナギ

この「むす(生す)」という言葉の意味は、苔(こけ)や草が一面を覆うように隙間なく生える、密生する、繁殖する、という意味で、転じて、その場所に苔や草が密生するほどの長い時間が経過することを暗示してもいます。

なお、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)は、後の神話の中で、主に「統治」に関する働きを、神産巣日神(かみむすひのかみ)は「生産や医療」に関する働きをすることから、両者はそれぞれ「男性的」な生成能力、「女性的」な生成能力を表していると考えられていて、数代のちに、やがて「男神(おがみ)」と「女神(めがみ)」の対として神々が登場することとなり、よく知られている伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の二柱の神々が、私たちの日本を生み出すことになります。

と、ここまでご覧いただきますと、すでに『古事記』の神話の冒頭には、現代の「進化生物学」で基本として考えられている進化の流れの考え方が、見事に描かれている、ということがご理解頂けるのではないでしょうか?

さて、本日はここまでとさせて頂きますが、本文中に登場していた「テストステロン」というホルモンは、「自分が男性なのか女性なのかが分からなくなる病気」の患者さんに、「病気の治療」としてでは無く、「病気の促進」のために利用されていて、性転換手術をした後に、それを後悔して自殺する犠牲者が後を絶たないのですが、そんな現状を放置し、率先して推奨しているのが「左翼リベラル」になります。そして、その問題に対して、まともに、まじめに切り込んでいたのが杉田水脈議員であり、当ブログが応援している立派な女性です。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆左翼リベラルの「全体主義(ファシズム)」と、それに利用される道具に過ぎない「LGBT」 ~ 杉田水脈さん、頑張って💛

続きは次回に♥
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