2018-11-14 (Wed)

詐欺(さぎ)とは、他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること。

戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【AI】についてのお話を始める前に、【AIやシンギュラリティ】に関連する【議論の行き違いを防ぐ】ために確認しておきたいことがあります。

一つは、実は【「AIはまだどこにも存在していない」】ということです。

AIはartificial intelligenceの略です。一般的な和訳は人工知能で、知能を持ったコンピューターという意味で使われています。
人工知能と言うからには、人間の一般的な知能とまったく同じとまでは言わなくても、それと同等レベルの能力のある知能でなければなりません。基本的に【コンピューターがしているのは計算】です。もっと正直に言えば【四則演算】です。

言い換えると、【人工知能の目標】とは、【人間の知的活動を四則演算で表現】するか、【表現できていると私たち人間が感じる程度に近づける】ことなのです。

【人工知能の実現】には【2つの方法論】があります。逆に言うと【2つしか方法論はありません】。一つは、まず【人間の知能の原理を数学的に解明して、それを工学的に再現するという方法】でしょう。もう一つは、人間の知能の原理はわからないけれど、あれこれ工学的に試したら、ある日、【「おやっ! いつの間にか人工知能ができちゃった」という方法】です。

【前者は原理的に無理】だと、【多くの研究者が内心思っています】。なぜか。【人間の知能を科学的に観測する方法がそもそもないから】です。自分の脳がどう動いているのか、何を感じていて、何を考えているかは、自分自身もモニターできません。文を読んで意味がわかるということがどういう活動なのかさえ、まったく【解明できていない】のです。…【人間の知能活動をリアルに測定する方法がない】のですから、【人間の知能の科学的解明というスタートラインにすら立てていない】のです。

後者はどうでしょうか。後者の方法で人工知能が実現できるという立場の人は、【飛行機の例】をよく持ち出します。【飛行機が飛ぶ原理】は【数学的に完全に解明されているわけではない】。けれども実際には飛行機は飛んでいる。だから---【この「だから」は非論理的】ですが---、人工知能もそうやって工学優位で実現されるに違いない。…その可能性を全否定はしません。ただし、銀河系のどこかに地球のような星があって、私たちよりも知的に発達した生物がいるかもしれない、ということを否定できないのとあまり変わりはありません。

ただし、【断言できること】もあります。今盛んに研究されている【「ディープラーニング」】などの【統計的手法の延長】では【人工知能は実現できません】。後に詳しく説明しますが、【それは「統計」という数学の方法論そのものに、ある限界があるため】です。

そのようなわけで、今後も、遠い未来はともかく、近未来に【人工知能が誕生することはありません】。にもかかわらず、巷間(こうかん)には【AIという言葉が氾濫】しています。…
【なぜ、そのようなことになってしまったか】。その理由は、【「AI」という言葉】と【「AI」技術】が【混同して使われているから】です。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、劣化した日本のメディアが訳も分からずに垂れ流す、「AI」だとか「人工知能」だとか「シンギュラリティ」などといった言葉の意味や、その可能性について、客観的に正しい情報を提供してくださっている書物であり、また、真に問題となる可能性がある、日本の近未来の予想図を著者独特の観点から提示なされている良書となります。

さて、著者が解説されている重要な部分が書かれていましたが、その一つが「AIはまだどこにも存在していない」という点です。ここで著者が語っている「AI」というのは、本当の意味での人工知能(=人間の一般的な知能とまったく同じとまでは言わなくても、それと同等レベルの能力のある知能)のことで、それは現時点で存在しないし、ましてや将来的にも、少なくとも近未来にも存在しないだろう、と主張されています。

そして、そもそも「コンピューターがしているのは計算」でしかないという前提の下で、「なぜならば」として、「統計的手法の延長では人工知能は実現できません」とし、さらに「なぜならば」として、「統計という数学の方法論そのものに、ある限界がある」からと、昨日のところで触れた「クリティカル・シンキング」で論理的に判断されています。
で、もう一つ。実際に存在もしていない、少なくとも近未来においても存在しない、そんな「AI」ですが、何故か世の中に氾濫していると著者は指摘されていて、その理由についても、「なぜならば」として、本当の意味での人工知能(=人間の一般的な知能とまったく同じとまでは言わなくても、それと同等レベルの能力のある知能)である「AI」という言葉と、「AI」技術が混同して使われているから、とここでも論理的に判断されています。

その著者が主張されることの典型例が、まさに、これ(↓)になります(笑)




☆日本製ロボット 販売員としては役立たずでクビに:

☆さらばペッパー、契約更改を見送った企業の本音

さて、ここからは一昨日の続きになりますが、いま、「傾き」というものを考えているところで、その「傾き」というものは「水平方向の位置の変化」と「垂直方向の位置の変化」によって決まるもの、と考えることとした上で、

その「傾き」を険しさ(Steepness)を表す「S」とし、「水平(horizontal)方向」の位置の差を「h」、「垂直(vertical)方向」の位置の差を「v」とし、
S(h,v)
と表現することにしました、また、「傾き」のある直線は、その直線上のどこにいたとしても「一定」であることとして、「水平(horizontal)方向」に2倍移動(2h)すれば、「垂直(vertical)方向」も2倍移動(2v)する、

つまり、2倍移動しても「傾き」は変わらない、ということにしました。それを表現致しますと、
S(h,v) = S(2h,2v)
となります。ここで、何がしたいのかと言いますと、「水平(horizontal)方向」の位置の差である「h」と、「垂直(vertical)方向」の位置の差である「v」を用いて、「傾き(S)」が何であるのかを「定義」したいのですが、一昨日のところで、どうやら「定義」に使えそうなものが見つかりました(※実際、いくらでも見つかるのですが、ここでは次の2つだけでお話を進めさせて頂きます)。


と、ここまでが前回までのお話でしたが、本日はもう少しお話を進めていきたいと思います。
さて、次のものが、何を意味しているのか、ここで考えてみたいと思います。

これ(↑)が意味するところは、「傾き(S)」とは、「垂直(vertical)方向の位置の差(v)」に対する「水平(horizontal)方向の位置の差(h)」の割合である、ということです。
仮に、「v=0」である場合、つまり、完璧に垂直な崖があったとして、

その垂直方向に移動しない(→「v=0」である場合)まま、水平方向に移動する(→「h」)と、つまり、これは「真っ平ら」なところを移動するときの「傾き(S)」を表していることになるのですが、そう致しますと、

というものが意味するのが、「真っ平ら」なところを移動するときの「傾き(S)」が「無限」だということになります(※0のままではイメージし難い場合、0の代わりに限りなく0に近い無限に小さい数を想像してみてください)。

今度は、「h=0」である場合を考えますと、完璧に垂直な崖があったとして、

水平方向に移動しない(→「h=0」である場合)まま、垂直方向に移動する(→「v」)と、つまり、これは「垂直の崖」をよじ登って移動するときの「傾き(S)」を表していることになるのですが、そう致しますと、

というものが意味するのが、「垂直の壁」をよじ登って移動するときの「傾き(S)」が「0」だということになります。

ここで、普通に私たちがイメージするところとは、大きな相違が生じてしまっていることが分かります。
ですので、再び、次のように決めることと致します。
水平な線の「傾き(S)」はゼロである。

このように決めてしまうことで、水平である場合(「v=0」である場合)に、「傾き(S)」がゼロとならないものは認めない、すなわち、除外してしまうことができますので、さきほどの

という「定義」に使えそうなものは、もう考えなくても良いことになります。
で、残った「定義」に使えそうなものが、

ということになります。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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