2018-11-13 (Tue)

クリティカル・シンキング(英: critical thinking)とは、あらゆる物事の問題を特定して、適切に分析することによって最適解に辿り着くための思考方法である。
1930年代のアメリカの教育学において主張されはじめ、1960年代の教育の現代化にともない注目された。1970年代の基礎学力重視理論に一時忘れられるが、1980年代にまた再注目されたもので、アメリカの教育学、心理学などの分野で非形式論理学(形式論理学とは異なる一般の議論などにおける論理に関する学問)とも関連して形成された。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「東ロボくん」のチャレンジと並行して、私は【日本人の読解力】について大がかりな【調査と分析】を実施しました。そこでわかったのは【驚愕すべき実態】です。

【日本の中高校生の多く】は、【詰め込み教育の成果】で英語の単語や世界史の年表、数学の計算などの【表層的な知識は豊富】かもしれませんが、【中学校の歴史や理科の教科書程度の文章】を【正確に理解できない】ということがわかったのです。これは、【とてもとても深刻な事態】です。

英語の単語や世界史の年表を憶えたり正確に計算したりすることは、【AIにとって赤子の手をひねるようなこと】です。一方、【教科書に書いてあることの意味を理解するのは苦手】です。その理由は本編で詳しく説明します。
あれ、【日本の中高校生と同じ】なのでは?---そう思われましたか。そうなのです。現代日本の労働力の質は、実力をつけてきたAIの労働力の質にとても似ています。それは【何を意味するの】でしょうか。

AI楽観論者が言うように、多くの仕事がAIに代替されても、AIが代替できない新たな仕事が生まれる可能性はあります。しかし、たとえ新たな仕事が生まれたとしても、その仕事がAIで仕事を失った勤労者の新たな仕事になるとは限りません。現代の【労働力の質がAIのそれと似ている】ということは、【AIでは対処できない新しい仕事】は、【多くの人間にとっても苦手な仕事である可能性が非常に高い】ということを意味するからです。

では、【AIに多くの仕事が代替された社会】ではどんなことが起こるでしょうか。労働市場は深刻な人手不足に陥っているのに、巷間には【失業者や最低賃金の仕事を掛け持ちする人々が溢れている】。結果、経済は【AI恐慌】の嵐に晒される---。残念なことに、それが私の思い描く未来予想図です。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、劣化した日本のメディアが訳も分からずに垂れ流す、「AI」だとか「人工知能」だとか「シンギュラリティ」などといった言葉の意味や、その可能性について、客観的に正しい情報を提供してくださっている書物であり、また、真に問題となる可能性がある、日本の近未来の予想図を著者独特の観点から提示なされている良書となります。

さて、本書中盤に、「大学生数学基本調査」という著者が率いられたプロジェクトのお話が出てきます。国公立私立を問わず、6000名(48大学、90クラス)の大学生が対象で、そのほとんどが入試を終えたばかりの1年生だったそうです。
そして、その調査で出題された問題の一つが、次の問題になりますが、みなさんは間違えることなく解けますでしょうか?

(問題) 偶数と奇数を足すと、答えはどうなるでしょうか。次の選択肢のうち正しいものに〇を記入し、そうなる理由を説明してください。
(a) いつも必ず偶数になる。
(b) いつも必ず奇数になる。
(c) 奇数になることも偶数になることもある。

一目でわかると思いますが、これは決して難しい問題ではありません。

恐らく、ほとんどの方が、間違いなく(b)を選択されるだろうと思います(そうでなければ論外ですねw)が、実際に、この調査における正答率は、全体で34%、また理系のみでも46.4%、だったそうです。

この調査では、(b)を選択したことは「採点」されず、「そうなる理由を説明」する部分が「採点」されていたそうです。
ということは、この「数学の問題」が試している「能力」は、一体なんでしょうか?

簡単ですね!
「Why ~ ?」 「Because ~.」
「なぜならば(because)」と、論理的に正しく説明できる「能力」が試されているだけです。そして、この調査では、理系の方でも半分以上が不正解、文系も合わせた全体で3分の2が不正解だったということになります。
で、もう一段踏み込んで書かせて頂きますと、「そんな程度の能力でも、大学入試に合格できている」というトンデモナイ状況にあるのが、現在の東京大学以下すべての大学の実態だということです。

「クリティカル・シンキング(critical thinking)」という思考方法がありますが、何故か日本語で「批判的思考」などと訳されていますが、それは「critical」に「批評・批判」の意味合いがあることからくるものだと思われるのですが、そもそも「crit-」や「cris-」などの原義は、「決定を下す」です。「善悪の決定を下す」だから「批評する、批判する」、「生死の決定を下す」だから「決定的な、危機」という風に派生語ができています。
ですので、日本語で表現するのであれば、「クリティカル・シンキング(critical thinking)」とは「“判断”思考」と理解した方が良いと思います。

で、その「クリティカル・シンキング(critical thinking)」というものが、具体的にどのようなことかと申し上げますと、まず次の文章をご覧ください。

『 今年の夏は、猛暑日が続き、アイスクリームがとても売れた。調査によって、アイスクリームの販売数量が大幅に伸びるときは、熱中症で病院に運ばれる方が増加するというデータが得られる。ということは、アイスクリームを食べれば食べるほど、熱中症になってしまうということだ。』

恐らく、普通一般の健全な常識を持たれる方々であれば、この文章がデタラメであると一瞬で判断されると思います。
なぜならば、まったく「因果関係」がないものを結び付けて推論し、その結論を導き出しているからです。

これって、ほとんどの方がご理解されていることだと思いますが、そうではない方々も実在しているんです。

例えば、これ(↓)。



そうです。「クリティカル・シンキング(critical thinking)」の「能力」が見事に欠落している、それが「左翼リベラル」の連中です(笑)

それでは、そんな「左翼リベラル」の連中の奇妙な行動の「根っこ」に、何があるのかをご存じでございますでしょうか?

それが「クリティカル・セオリー」、すなわち「批判理論(独:Kritische Theorie、英:critical theory)」です。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「お前の母ちゃん、でべそ」と「悪口」を言って、お金儲けをしている連中

「クリティカル・シンキング」と「クリティカル・セオリー」。似たような言葉ですが、その両者の違いは「雲泥の差」であることが、御理解頂けましたでしょうか?

ですから、私たち日本人は、「クリティカル・シンキング」の「能力」を、もっともっと高めていく必要があるわけです。
そして、そのためにも、「数学」というものを見直さなければならない、と当ブログでは考えています。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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