2018-11-12 (Mon)

計算機(けいさんき)は、計算を機械的に、さらには自動的に行う装置である。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【AI(人工知能)】議論が喧(かまびす)しい。その一冊を世に送り出そうとしている私が言うのは少し変ですけれど、巷間にはAI本が溢れています。
曰く、「AIが神になる」、「AIが人類を滅ぼす」、「シンギュラリティが到来する」---。


そんな扇情的なタイトルを目にするたびに、私は【突っ込み】を入れています。

「AIが神になる?」--【なりません】。「AIが人類を滅ぼす?」--【滅ぼしません】。「シンギュラリティが到来する?」--【到来しません】。

「東ロボくん」と名付けた人工知能を我が子のように育て、東大合格を目指すチャレンジを試みてきた【数学者】として、多くの人が人工知能に興味を持つことはとても嬉しいことです。その一方で、【たくさんのAI関連書籍】が出版され、【その多くは短絡的であったり扇動的であったり】していて、【その一部が喧伝され】ることで形作られていく【AIのイメージや未来予想図】が、その【実態とかけ離れている】ことを、私は【憂慮】しています。

☆2019年3月期 第2四半期 決算説明会
【AIは神に代わって人類にユートピアをもたらすことはない】し、【その能力が人智を超えて人類を滅ぼすこともありません】、当面は。… 【AIやAIを搭載したロボットが人間の仕事をすべて肩代わりするという未来はやって来ません】。それは【数学者なら誰にでもわかるはずのこと】です。

【AIはコンピューター】であり、【コンピューターは計算機】であり、【計算機は計算しかできない】。

それを知っていれば、ロボットが人間の仕事をすべて引き受けてくれたり、人工知能が意思を持ち、自己生存のために人類を攻撃したりするといった考えが、【妄想に過ぎない】ことは明らかです。…


なんだ、じゃ、【AIに仕事を取られて失業する】っていうのは嘘か。安心した---。もしかして、そう思われましたか。残念なことに、私の未来予想図はそうではありません。シンギュラリティは来ないし、AIが人間の仕事をすべて奪ってしまうような未来は来ませんが、【人間の仕事の多くがAIに代替される社会はすぐそこ】に迫っています。つまり、【AI】は神や征服者にはならないけれど、【人間の強力なライバルになる】実力は、十分に培ってきているのです。「東ロボくん」は、東大には合格できませんが、【MARCHレベルの有名私大には合格できる偏差値に達しています】。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、劣化した日本のメディアが訳も分からずに垂れ流す、「AI」だとか「人工知能」だとか「シンギュラリティ」などといった言葉の意味や、その可能性について、客観的に正しい情報を提供してくださっている書物であり、また、真に問題となる可能性がある、日本の近未来の予想図を著者独特の観点から提示なされている良書となります。

さて、本日も「左翼リベラル」御用達の安物情報誌である「朝日新聞」を例に、実際に日本のメディアが「AI」というものについて、どのように、また、どの程度理解しているのか、ということを確認してみたいと思います。
それでは、これ(↓)をご覧ください。


☆人工知能(AI)に関するトピックス:朝日新聞デジタル
「厳密な定義はないが、記憶や学習といった人間の知的な活動をコンピューターに肩代わりさせることを目的とした研究や技術のこと。AIは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略。」

さすが、「朝日新聞」の読者向けに書かれているだけあって、非常に不正確で誤解を与えかねない文章になっています。

まず、後者の「AIはArtificial Intelligence(人工知能)の略」という部分は、何ら問題がありません。ひとつ補足をしておきますと、「artificial」というのは、ヒトの手が加えられていない、ありのままの状態である「自然(nature)」に、ヒトの手が加わったもの、つまり「人工の」という意味になりますので、「artificial leg」だと「義足」という意味になります。「義足」は「義足」であって、「自然」にあった「足」ではない、というニュアンスを念頭に置いておいてください。

そして、冒頭に「厳密な定義はない」と書かれていますが、定義が不確定なまま、「記憶や学習といった人間の知的な活動をコンピューターに肩代わりさせることを目的とした研究や技術のこと」と断定しています。

どうして、このような「稚拙な文章」が書けるのでしょうか?

やっぱり、「朝日新聞」の読者向けに、わざと「稚拙」に書かれているのでしょうか(笑)

そこに書かれていることは、
「記憶」と「学習」 = 「人間の知的な活動」
であるというものなのですが、おや? 本当にそれだけでしょうか?
というか、最も重要なものを忘れていませんでしょうか?

デカルト曰く、「われ思う故にわれあり」。

ルネ・デカルト
パスカル曰く、「人間は考える葦(あし)である」。

ブレーズ・パスカル
デカルトもパスカルも、
「われ記憶する故にわれあり」
「われ学習する故にわれあり」
「人間は記憶する葦(あし)である」
「人間は学習する葦(あし)である」
と言っているのではなく、「思考」こそが重要であると言っているわけですが、安物情報誌に過ぎない「朝日新聞」は、その読者向けに「安っぽい」内容の記事を書かれているのだということが、非常に良く理解できます💛

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆パスカルとデカルトと「クオリア」

で、正しく表現し直しますと、
「記憶」と「学習」 = 「人間の知的活動の一部」
となり、それを
「コンピューターに肩代わりさせる」
つまり、単なる「計算機」に自動的にやらせる、ということを目的とした、
「研究」あるいは「技術」
のこと、「と認識・解釈されている」という風に本来であれば書かなければなりません。



☆朝日新聞「姉妹都市解消 原点に立ち返り再考を」→ 吉村市長「朝日新聞が原点に立ち返って再考して下さい」
さて、これまでに何回かに分けて、「数学」というものが何であるのかを、まったく知らないという前提の下、少しずつ「数学的な何か」を考えているのですが、先日のところで、「傾き」というものについて考え始めました。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆実は「アカの他人」でしかない「ユダヤ第十三支族」 ~ 「יהוה(ヤハウェ)」とは無関係な人々

前回は、「傾き」というものが、「水平方向の位置の変化」と「垂直方向の位置の変化」によって決まるもの、と考えることとした上で、

その「傾き」を険しさ(Steepness)を表す「S」とし、「水平(horizontal)方向」の位置の差を「h」、「垂直(vertical)方向」の位置の差を「v」とし、
S(h,v)
と表現することにしました、また、「傾き」のある直線は、その直線上のどこにいたとしても「一定」であることとして、「水平(horizontal)方向」に2倍移動(2h)すれば、「垂直(vertical)方向」も2倍移動(2v)する、

つまり、2倍移動しても「傾き」は変わらない、ということにしました。それを表現致しますと、
S(h,v) = S(2h,2v)
となります。
ここからも、ご理解頂けますように、同じ直線に関しては、「2」ではなく、「3」でも、「100」でも、同様に言えるわけですから、ここで「何か」というものを「#⃣」という単なる記号を用いて表しますと、
S(h,v) = S(#⃣h,#⃣v)
となります。
ここで、目的を見失ってしまわないように、念のために書かせて頂きますが、いま、私たちは、「傾き(S)」が何であるのか、ということを「定義」しようとしています。

「水平(horizontal)方向」の位置の差である「h」と、「垂直(vertical)方向」の位置の差である「v」を用いて、「傾き(S)」が何であるのかを「定義」したいということです。
いま、私たちの前で、その「傾き(S)」は、次のように表すことができるわけです。
S(h,v) = S(#⃣h,#⃣v)
例えば、試しに、次のように「定義」ができるか考えてみます。
S = h + v
すると、さきほどの
S(h,v) = S(#⃣h,#⃣v)
から、次のようにならなければなりません。
S = h + v = #⃣h + #⃣v
このままで分かり難ければ、具体的な数字を思い浮かべてみましょう。仮に、「h」が「1」で、「v」が「2」で、「#⃣」が「3」だとすると、
S = 1 + 2 = 3 × 1 + 3 × 2
となってしまいますので、
S = h + v
では「定義」できません。
同様に、
S = h × v
でも「定義」できません(同じようにやってみて頂くと簡単に理解できます)。
さて、それでは、どのように考えれば良いのでしょうか?

例えば、これ(↓)なんてどうでしょうか?

さきほどの、
S(h,v) = S(#⃣h,#⃣v)
から、

となりますので、これは「定義」に使えます。
他にもたくさん「定義」することは可能なのですが、出来るだけ簡単な方が良いと思いますし、そもそも面倒くさいので、こちら(↓)も同様に「定義」できる一例として挙げさせて頂くだけに止めます。

それでは、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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