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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  科学・数学 >  とってもとっても悩ましい「秘書問題」

    とってもとっても悩ましい「秘書問題」

    秘書5

    秘書問題(英: secretary problem)は、最適停止問題の一種で、応用確率論統計学決定理論の分野で特に研究されている

    秘書4









    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 『ムシはなぜ多数決をするのか?』

    女性 悩む 02

     もうひとつの面白い点として、【「なぜ多数決を用いるのか」】ということがあります。これには【2つの理由】が考えられます。

    女性 ポイント ひとつ

     それは、【決定が間違っている確率を下げること】と、【決定が正しい確率を上げること】です。

    ポイント 32

    まず、【ごく少数の個体の判断に基づいて集団の意思を決定する】と、その個体たまたま間違った判断をすることにより【全体が間違えてしまうリスクが大きくなってしまいます】

     個体【ある確率で間違えます】から、たとえば【一匹の決定で全体の意思を決める】とすれば、たまたま【その個体が間違えたときに取り返しがつきません】。しかし、【たくさんの個体の合意により全体の意思を決める】なら、全員が間違えていることはほとんどありませんから、このような【リスクは小さくなります】

     特に昆虫のように、個体の能力が高くない動物では、【多数決を使う】ことは【決定が間違っている確率を下げる効果が大きい】と思われます。

    ポイント 女性 重要 5

     次に、【正しい決定をする確率を上げる】方ですが、これも【ある条件が満たされていれば、多数決は有効】です。その条件とは、【個体が正解を選ぶ確率が偶然よりも高いということ】です。

    ポイント 女性

     たとえば、【2つの選択肢】【でたらめに選ぶ】と、それが【正解である確率は0・5】です。ここで、【個体が正解を選ぶ確率が0・7】だとする(偶然より高い)と、【一匹で全体の意思を決めるならば、正解率は0・7】です。

     しかし、【「三匹のうち二匹が正解を選んだときに全体の意思決定になる」という多数決を導入】してみます。三匹それぞれ意思決定をするときに、選択どのように行われるか

    女性 悩む 103

     二匹以上が賛成した答え全体の答えとすると、それが正解である確率0・343+0・147+0・147+0・147=0・748になることがわかります。これは、一匹で意思決定する場合の正解率0・7より高いですね。まさに、三人よれば文殊の知恵です。

    悩む女の子2

     【多数決に必要な個体の数】【増やしていく】と、【正解率はどんどん上昇します】。つまり、一個体が正解する確率が偶然選ぶより高いときには、多数決により正解が得られる確率は一個体で意思決定するよりも高くなるのです。』

    日の丸

    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、著者も書かれているように、実感として、なかなか好きな教科だって思う方が少ないのではないか、と感じられる「生物学」に関する書物になりますが、世の中何かと声高に喧伝される「多様性」だとか、「ダイバーシティ」だとか、とくに「左翼リベラル」正しく理解しないまま用いている「言葉」について、キチンと理解していく上でも、この「生物学」、とくに「進化生物学」については必須となると思われるのですが、その取っ掛かりとして、本書最適な良書の一つになります。

    読書 5-10

    さて、ムシが多数決をする理由として、次の2つが書かれていましたが、

    〇 決定が間違っている確率を下げること

    〇 決定が正しい確率を上げること


    これについて本書では表が書かれて解説されているのですが、ここで実際に考えて確認してみましょう。

    まず、前提条件として、

    〇 2つの選択肢をランダムに選ぶ場合、正解である確率は0.5(50%)である(不正解である確率も50%)。

    〇 個体が正解を選ぶ確率は0.7(70%)である(不正解を選ぶ確率は30%)。

    〇 3匹のうち2匹が正解を選んだときに全体の意思決定になる(多数決を導入)。


    多数決 1

    正解の選択した場合「〇」不正解を選択した場合「×」として、場合分けを考えてみますと、

    多数決 2

    と、このようになりますので、それぞれの起こる確率を計算してみますと、

    多数決 3

    となりますので、著者が書かれていたように、2匹以上が賛成した答えを全体の答えとすると(→表で全体が「〇」の場合のこと)、それが正解である確率0.748(74.8%)に上昇することが見てとれます。

    つまり、ランダムで選ぶよりも、また、たった一匹が選ぶよりも多数決で選んだ方がより正解を選ぶ確率が高くなる、ということになりますので、サイコロを振って選ぶよりも一党独裁の共産主義で選ぶよりも民主主義の多数決で選ぶ方がより良いと言えるわけです。そして、民主主義においては、ミツバチやアリがそうであるように多数決によって全体の選択を決定したのであれば「全員がそれに従う」のが当たり前なのですが、どうも「左翼リベラル」はそこのところを理解できないんです(笑)

    詳しくはこちらをご参照💛

    アリさんもハチさんも知っているのが『多数決』 ~ それを知らない「左翼リベラル」

    日本人の知らないトランプ再選のシナリオ―奇妙な権力基盤を読み解く 

    ところで、「秘書問題」ってご存知でございますでしょうか?

    秘書2 (2)

    女性 悩む 103

    「秘書問題」というのは、どこぞの社長が秘書にセクハラをした問題とか、政治家に多く見られる「秘書が勝手にやった」というような問題の類ではございません

    女性 ポイント これ

    「最適停止問題(Optimal stopping)」と呼ばれる「数学」の問題があるのですが、「秘書問題」というのが、その一例になります。

    期待される報酬を最大化したり、あるいは期待されるコストを最小化するために、ある特定の行動をとる最適なタイミングを選択決定する数学の問題「最適停止問題(Optimal stopping)」になります。

    女性 困る 悩む 1

    具体的には、次のような問題になります。

    ① 秘書1人雇いたいとする。

    ② n人が応募してきている。 nという人数は既知である。

    ③ 応募者には順位が付けられ、複数の応募者が同じ順位になることはない(1位からn位まで重複無く順位付けできる)。

    ④ 無作為な順序で1人ずつ面接を行う。次に誰を面接するかは常に同じ確率である。

    ⑤ 毎回の面接後、その応募者を採用するか否か即座に決定する。

    ⑥ その応募者を採用するか否かは、それまで面接した応募者の相対的順位にのみ基づいて決定する。

    ⑦ 不採用にした応募者を後から採用することはできない

    ⑧ このような状況で、最良の応募者を選択することが問題の目的である。


    秘書3

    実は、この「秘書問題」より良い方向に確率を上げるだけの問題になるので、さきほどのミツバチやアリの「多数決」の問題と同じなのですが、Wikipediaの例で申し上げますと、その解説部分では、次のように書かれていますので、

    これ 女性

    秘書問題 1

    悩む 女性

    正直なところ、読む気も失せるという方が多いのではないでしょうか?

    ポイント 31

    この「秘書問題」に関しましては、次回以降に書かせて頂きますが、これまでもたびたび書かせて頂いているのですが、「数学」というものは、その気になれば誰にでもできる「学問」です。

    詳しくはこちらをご参照💛

    実は「アカの他人」でしかない「ユダヤ第十三支族」 ~ 「יהוה‎(ヤハウェ)」とは無関係な人々

    ユダヤ人とは誰か―第十三支族・カザール王国の謎 

    ですので、ほんの少しでも結構ですので、その未知なる「数学」の世界を、御一緒に覗いて見られませんか

    秘書2 (1)


    続きは次回に♥




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    2018-11-11 * 猫柳 [ 編集 ]