2018-11-07 (Wed)

進化論(しんかろん、英: theory of evolution)とは、生物が進化したものだとする提唱、あるいは進化に関する様々な研究や議論のことである。
生物は不変のものではなく長期間かけて次第に変化してきた、という仮説(学説)に基づいて、現在見られる様々な生物は全てその過程のなかで生まれてきたとする説明や理論群である。進化が起こっているということを認める判断と、進化のメカニズムを説明する理論という2つの意味がある。なお、生物学における「進化」は純粋に「変化」を意味するものであって「進歩」を意味せず、価値判断について中立的である。
進化は実証の難しい現象であるが(現代では)生物学のあらゆる分野から進化を裏付ける証拠が提出されている。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 様々な【生物現象】について、それをどのように理解することができるのか、という観点から見てきました。【生命が示す現象】は【とても多様】です。しかし、最初の生命が現れた時から、それは自立した機能的単位として、【進化の原理】に従って【変化し続けてきた】のです。

しかし、どうしてこんなに多様なのか? なぜそうなるのかについても【理由はある】と考えられます。【生命】は、【生存が有利になる適応的変化】が起こったときに、やがて【全部がそのような個体に置き換わっていく】という【「ひとつの原則」】に貫かれています。

また、同時に、そのためにはそのとき【使える手持ちの材料は何でも取り入れる】ということもやってきたのです。そのときの手持ちの中からどんどんと使えるものを取り入れていく。この【「もうひとつの原則」】が互いに何ら関係がないように見える【生物の様々な現象を作り出しています】。

したがって、【生物】は【最適なものへの進化】という【大きな原則】に貫かれながら、同時に【非常に多様である】という特徴を持っています。これが【生物学】をわかりにくいものにする理由です。

【高校の生物教科書】を見ればわかりますが、様々な現象が互いに【脈絡なく提示】されていて、【覚えなければならない】ことが山ほどあるように見えます。私自身、過去に生物学を教えられていたときに感じていた不満は大きなものでした。
何でこんなに覚えなければならないのか? しかし、【進化現象】を専門とするようになって、【生命を貫く原理を理解】してみると、ひとつひとつの項目も、【もっと理解しやすい形で考えることができる】のだとわかりました。
この本では、その【多様な現象を貫く考え方】を提示し、できるだけ【一貫した理解が可能になる】ように工夫してきたつもりです。

【学問の本質】は、様々な現象がどうなっているかを羅列し記述していくことではなく、【それらの相互関係や帰結を一貫した論理で語り、体系化して理解していくこと】です。そういう意味で、【高校の生物の教科書は「生物学」の教科書になっていません】。

そういう私にとって、【進化】という極めて理屈っぽい学問は向いていたのでしょう。【進化というものを基軸に生物を考えてみる】と、あれほどわかりにくかった情報の羅列も、もっと覚えやすい形で整理していけるのです。もっとも、実際に【生物学を教えている側がなかなかそうできない】のも無理からぬことです。
なぜなら、【高校でも大学でも、進化の原理やその学問についてほとんど教えられることはない】。したがって、教師になる側も、教科書を書く人のほとんども、生物の驚くべき多様性をひとつの基軸に基づいて【理解したことがない】のですから。【これ自体が驚くべきこと】ですが、【それが日本の悲しい現実】です。

【何事にも理由がある】。そして【世界の理由を明らかにする(説明する)こと】こそ、【学問が目指す目標】です。わけがわからないものを理解することは不可能だし、そうなれば頭から覚えることしかできません。そうして生物嫌いの人間を再生産している現状は大きな問題です。・・・
生物は決して難しいものではありません。その驚くべき多様性は凄まじいものですが、ごく単純な原理や基本的な物理的、科学的制約の下で進化を続けてきたものです。そういうことをひとつずつ押さえていけば、生命の謎は自ずと姿を現すでしょう。
【生物学は「学」なのです】から。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、著者も書かれているように、実感として、なかなか好きな教科だって思う方が少ないのではないか、と感じられる「生物学」に関する書物になりますが、世の中で何かと声高に喧伝される「多様性」だとか、「ダイバーシティ」だとか、とくに「左翼リベラル」が正しく理解しないまま用いている「言葉」について、キチンと理解していく上でも、この「生物学」、とくに「進化生物学」については必須となると思われるのですが、その取っ掛かりとして、本書は最適な良書の一つになります。

さて、「生物学」というものが、人類社会で勃興するのは、私たちの日本が江戸時代の頃で、「数学」の4000年の歴史と比べると比較的新しい「学問」になります。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「生物学」の勃興、それは江戸時代のお話です

その「生物学」の中でも、とくに「進化生物学(evolutionary biology)」における知見は、現代の人間社会において、様々な分野で考え方の枠組みや概念的な道具として活用されており、その範囲はコンピュータによるデータ処理やナノテクノロジーなどにも及びます。要するに、それほど利用価値があり、有効性も認識されている、重要な「学問」である、ということになります。
ですが、そのような恩恵があるにもかかわらず、そういったイメージを持たれる方々が非常に少ないのは、やはり学校の授業が根本原因なのかもしれませんね。
また、学校の授業以外にも、悪影響を与えていると考えられるのが「左翼リベラル」の連中で、その「左翼リベラル」御用達の安物情報紙が「朝日新聞」になるのですが、例えば、「進化論」で検索してみますと、次のように解説されています。


☆進化論に関するトピックス:朝日新聞デジタル
「生物のそれぞれの種は、原始生物から環境に適応しながら自然淘汰(とうた)を経て進化してきたとする学説。」
この一文を御覧頂くと良く分かるのですが、その表現に厳密さが欠けていて、誤解を招く可能性が高い文章になっています。

この文章ですと、
「生物」
が
「環境に適応」
し
「自然淘汰」
され
「進化」
した
と読むことが可能となっています。というか、素直に読めば、その様な解釈になってしまいます。
こんなことだから、「進化」という言葉を、まるでポケモンのキャラクターが成長とともに変わっていくのと同じだと、勘違いする「左翼リベラル」の連中が多くなるわけですが、

☆ポケモンGO公式HP
ポケモンのキャラクターのような形態変化のことは、「変態(metamorphosis)」と言い、「進化(evolution)」とはまったく別のものになります。
で、朝日新聞の書く文章を正しく訂正いたしますと、
『 「生物」の個体のうちに「変異」が生じ、それらは「遺伝」するが、その「変異」が「生存」と「繁殖」にとって、その「環境」において、より優位に働く場合、「自然選択(natural selection)」によって、その「変異」の「遺伝」を受け継ぐ個体群が、やがて全体に置き換わるようになるが、そのような世代を経た「変化」の過程そのものを「進化」と呼ぶ。』
といった感じになります。全然意味合いが変わってくるということがご理解頂けますでしょうか?

また、以前にも書かせて頂いておりますが、「進化」と「進歩」をごちゃ混ぜにしてしまうのも「左翼リベラル」の連中が得意とするところです(笑)
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「パヨク」の子は「パヨク」
☆「人間はチンパンジーから進化した」は、間違いです ~ 「進化」と「進歩」の違い

で、「左翼リベラル」の連中が、何故そうなるのか、という問いに対する最大の理由が、当ブログで定義する「文系アタマ」であるために、「数学」が理解できないから、ということになります。

さて、ここからは昨日の続きになりますが、民族的な「ユダヤ人」の祖、すなわちヤコブとその12人の子供たちのお話を『旧約聖書』に書かれているものを元に書かせて頂いております。
ヤコブの息子たちは、簡単にまとめますと次のようになります。
(ヤコブとレアの子)
〇長男のルベン(ルベン族)
〇次男のシメオン(シメオン族)
〇三男のレビ(レビ族)
〇四男のユダ(ユダ族)
〇五男のイサカル(イサカル族)
〇末弟のゼブルン(ゼブルン族)
(ヤコブとジルパの子)
〇長男のガド(ガド族)
〇次男のアセル(アセル族)
(ヤコブとビルハの子)
〇長男のダン(ダン族)
〇次男のナフタリ(ナフタリ族)
(ヤコブとラケルの子)
〇長男のヨセフ(ヨセフ族)
〇次男のベニヤミン(ベニヤミン族)
昨日のところでは、10人の異母兄らに憎まれ、隊商に売り飛ばされた「ヨセフ」がエジプトへと渡ることになり、あることで「濡れ衣」を着せられて、監獄に送られ、投獄生活を始めるというところまでのお話でした。
この後のお話は、物語としては非常に面白いのですが、ここでは省略させて頂きまして、その後「ヨセフ」は、あることが切っ掛けとなって、エジプトの王であるファラオに認められ、エジプトの宰相となるほどに大出世します。
そして、自分を貶めた10人の兄たちと再会し、やがて父ヤコブと弟ベニヤミンとも再会を果たし、ヨセフは父と兄弟たちをエジプトのゴシェンの地に移住させます。

やがて、父ヤコブも亡くなり、

『ヨセフの息子たちを祝福するヤコブ』 レンブラント・ファン・レイン
そして、ヨセフもその兄弟たちも亡くなります。しかし、その子孫らは存在していました。
『創世記』に続く『出エジプト記』の冒頭、第一章には、次のように書かれています。

『1. さて、ヤコブと共に、おのおのその家族を伴って、エジプトへ行ったイスラエルの子らの名は次のとおりである。
2. すなわちルベン、シメオン、レビ、ユダ、
3. イッサカル、ゼブルン、ベニヤミン、
4. ダン、ナフタリ、ガド、アセルであった。
5. ヤコブの腰から出たものは、合わせて七十人。ヨセフはすでにエジプトにいた。
6. そして、ヨセフは死に、兄弟たちも、その時代の人々もみな死んだ。
7. けれどもイスラエルの子孫は多くの子を生み、ますますふえ、はなはだ強くなって、国に満ちるようになった。
8. ここに、ヨセフのことを知らない新しい王が、エジプトに起った。
9. 彼はその民に言った、「見よ、イスラエルびとなるこの民は、われわれにとって、あまりにも多く、また強すぎる。
10. さあ、われわれは、抜かりなく彼らを取り扱おう。彼らが多くなり、戦いの起るとき、敵に味方して、われわれと戦い、ついにこの国から逃げ去ることのないようにしよう」。
11. そこでエジプトびとは彼らの上に監督をおき、重い労役をもって彼らを苦しめた。彼らはパロのために倉庫の町ピトムとラメセスを建てた。
12. しかしイスラエルの人々が苦しめられるにしたがって、いよいよふえひろがるので、彼らはイスラエルの人々のゆえに恐れをなした。
13. エジプトびとはイスラエルの人々をきびしく使い、
14. つらい務をもってその生活を苦しめた。すなわち、しっくいこね、れんが作り、および田畑のあらゆる務に当らせたが、そのすべての労役はきびしかった。
15. またエジプトの王は、ヘブルの女のために取上げをする助産婦でひとりは名をシフラといい、他のひとりは名をプアという者にさとして、
16. 言った、「ヘブルの女のために助産をするとき、産み台の上を見て、もし男の子ならばそれを殺し、女の子ならば生かしておきなさい」。
17. しかし助産婦たちは神をおそれ、エジプトの王が彼らに命じたようにはせず、男の子を生かしておいた。
18. エジプトの王は助産婦たちを召して言った、「あなたがたはなぜこのようなことをして、男の子を生かしておいたのか」。
19. 助産婦たちはパロに言った、「ヘブルの女はエジプトの女とは違い、彼女たちは健やかで助産婦が行く前に産んでしまいます」。
20. それで神は助産婦たちに恵みをほどこされた。そして民はふえ、非常に強くなった。
21. 助産婦たちは神をおそれたので、神は彼女たちの家を栄えさせられた。
22. そこでパロはそのすべての民に命じて言った、「ヘブルびとに男の子が生れたならば、みなナイル川に投げこめ。しかし女の子はみな生かしておけ」。』
「パロ」とは「ファラオ」のことで、「ヘブル」は「ヘブライ」、つまり古代イスラエルの別名になります。
そして、この後のお話が、ヤコブ(=イスラエル)の子孫たちがエジプトを出て行くお話になるのですが、ここまでのお話は、もちろん民族的な「ユダヤ人」であるスファラディ(セファルディム)・ユダヤ人の祖先の物語で、遥かのちに、異民族であるハザール人(カザール人)がユダヤ教に改宗して名乗ったアシュケナージ(アシュケナジム)・ユダヤ人とは無関係の物語になります。ちなみに、アシュケナージとは、ヘブライ語で「ドイツ」という意味になります。
続きは次回に♥
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