2018-11-05 (Mon)

『ヨセフの息子たちを祝福するヤコブ』 レンブラント・ファン・レイン
ヤコブ(ヘブライ語: יעקבヤアコーブ、アラビア語: يعقوب}ヤアコーブ、羅: Jacob)は、旧約聖書の創世記に登場するヘブライ人の族長。別名をイスラエルといい、イスラエルの民すなわちユダヤ人はみなヤコブの子孫を称する。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ここで整理しておかなければならない。【ユダヤ人】とは【民族を指していない】ことは明らかである。なぜなら、【血縁的にまったく関係のない2つの民族】が【ともにユダヤ人と称しているから】である。

【ではユダヤ人とは何か】。

それは【宗教集団】、ないしは【宗教グループ】と考えれば妥当であろう。

日本では一般に、【ユダヤ教】は【旧約聖書】から来ていると考えられている。そして多くの人々は、【キリスト教】とは旧約聖書だけでなく【新約聖書】も神の言葉とし、【イエス】を旧約聖書に書かれている通りの【救世主】すなわち【メシア】とするもの、そしてユダヤ教はイエスはメシアではなく、まったく別のメシアがユダヤ人のためにやって来ると信じているものと考えている。
しかし、【これはまったく異なる】。【ユダヤ教】は旧約聖書を母体としているのではなく、【「タムルード」が源泉】なのである。

するとある人々は言うだろう。ユダヤ人たちも旧約聖書、中でも【モーセ五書】と言われる【トーラー】を読んでいるではないかと。トーラーとは旧約聖書の初めにある5つの書のことである。
確かに【ユダヤ人たち】はこれを読んでいる。しかし彼らは【色眼鏡をかけて読んでおり】、【旧約聖書そのものを読んでいるわけではない】。ではどのような【色眼鏡】なのか。それは【「タムルード」】である。

【「タムルード」】が書物の形をとったのは紀元後であるが、【タムルード的影響】はすでに【イエスのいた時代に存在】していた。【タムルード的影響の出発点】はどこか。それは【バビロン宗教】にさかのぼらなければならない。

『バビロン捕囚』ジェームズ・ティソ
紀元前586年、【バビロン】によって【ユダヤ王国は崩壊】し、彼らはバビロンに連れていかれ、長きにわたって【捕囚】の身に置かれた。後に解放されてイスラエルに帰ってくるが、彼らはただ帰ってきたのではない。【かつては旧約聖書のみを信奉していた彼ら】が、【バビロンの宗教の影響】を【もろに受けていた】のである。それがやがて【「タムルード」という形】をとっていく。

【「タムルード」】は【ユダヤ人】は【特別な選民であると強調】する。

そして【自分達だけが人間】で、【他の民族ははるかに下等な者】であると繰り返し述べている。「タムルード」は他の民族すなわち【異邦人を「ゴイム」】と言っているが、それは単なる動物という意味ではなく、【彼らの軽蔑する「豚」という響き】を持っているのである。

【イエス】はこの【バビロン宗教の影響を受けたユダヤ人達】、中でも【その指導者達】を【徹底的に糾弾】した。【新約聖書にその様子が記録】されている。【パリサイ人、律法学者】とはその【当時のユダヤ人の指導者を指した言葉】であった。

『イエスの神殿への奉献』 ジェームズ・ティソ
糾弾されたパリサイ人や律法学者達は、イエスを憎みかつ妬み、やがて十字架刑に追いやったのである。【新約聖書】とは【旧約聖書そのものの立場にたつイエス】と、【タムルード的発想になってしまったユダヤの指導者達】との【対決の記録】とも言えるだろうか。

『十字架上から見たキリストの磔刑』 ジェームズ・ティソ
それから約40年後の紀元70年、【ローマ帝国】によって【ユダヤの国は完全に崩壊】した。
先ほども述べたようにユダヤ人達は全世界に散らされたが、【パリサイ人や律法学者】と言われるユダヤの指導者達は【再びバビロンの地へ】と帰っていった。そして500年の歳月が流れて、【そのバビロンで「タムルード」は書物の形をとる】ようになった。

中央アジアにいた【カザール人達】が【ユダヤ教に接触】したのは【それ以後のこと】である。したがって【彼らは旧約聖書を知ったのではなく、タムルードに接した】。【「タムルード」という色眼鏡】をかけて後、旧約聖書を読むようになったのである。【アシュケナージ・ユダヤ人】は、自分達にとって【何よりも大切な経典は「タムルード」】だと言ってはばかることはない。

自分達だけが人間であり他の民族は動物であるとする彼らを、後に【マルチン・ルター】は批判して次のように言っている。
「 彼らの【『タムルード』】は、【ユダヤ人が異邦人を殺しても殺人罪にはならない】が、ユダヤの同胞を殺すなら罪になると書いてある。【彼らが異邦人との誓いを守らなくても罪にはならない】。それゆえに彼らが高利貸しをしてうまくやっているように、【異邦人から盗んだり奪ったりすることは神への奉仕】であると考えている。ということは、彼らは【高貴な血の割礼を受けた特別な民族でいると思い込んでいる】のだ」

マルティン・ルター
なぜ【ユダヤ人達】は【ヨーロッパで迫害】を受け、【ユダヤ問題】は【タブー】となったのか。このマルチン・ルターの言葉によって【明白】ではないか。

【宗教集団】が【自らが絶対】であり、【他の民族が劣等】であると考え出したなら、【当然摩擦が起こる】だろう。しかし【その摩擦】は【現在】においても、【ヨーロッパさらにはアメリカにおいて厳然と存在する】。

特に第二次世界大戦中、【アシュケナージ・ユダヤ人達】はドイツから激しい迫害を受け、虐殺もされた。それゆえ【戦後】、【彼ら】は【自分達は哀れな民族】であり、【迫害され続けた民族】だということを【キャッチフレーズにする】ようになった。

【なぜ迫害されるようになったのか】を【彼らは隠した】。しかし、【欧米人達】は【その理由を知っている】。知っていても、【それに触れるなら反ユダヤとしてマスコミで非難され叩かれる】ために、彼らは【口に出さない】。それゆえ、【ユダヤ問題】は【タブー】なのである。

宗教集団がその信条を世界の片隅で守っているなら何の問題もない。しかし【ユダヤ人】の場合は、【マスコミ】は言うに及ばず、【金融】、【政治経済】に至るまで【甚大な力を世界的な規模で持つ】ようになったのである。そしてその波はすでに日本にまで及んでいる。
それゆえ【日本人】が【国際人となるため】には、【このユダヤ問題というタブーを欧米人達が理解しているように理解しておかなければならない時期が来ている】のである。

欧米人達が宗教的衝突の中で血を流したことは残念である。日本人がそれを真似る必要はどこにもないが、【真実を知っておくこと】は【今の日本および日本人にとって最も大切なこと】ではないか。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、1990年(平成2年)に発行されたもので、約30年ほど前の書物になりますが、その原書が出版されたのは1977年(昭和52年)で約40年ほど前になります。そして本書は、ユダヤ人によって書かれたユダヤ人に関する書物であり、その歴史的背景や、西洋近代以降、現在に至るまで数々の諸問題を生じさせてきた「元凶」である、問題となる「2つの異なるユダヤ人」についての解説がなされており、いわゆる「ユダヤ人」について体系的に学ぶことができる良書となります。

さて、ご紹介させていた部分に、「ユダヤ問題」の核心が書かれていましたが、日本の学校教育では、「国際化」とか「グローバル」と謳っている割には、この国際的に最も重要な「ユダヤ人問題」について教えることはありません。

順を追ってご説明いたしますと、『旧約聖書』は、ユダヤ教・キリスト教の正典であり、イスラム教もその一部を啓典としていますが、その冒頭「創世記」には、「神さまが世界を創った」と書かれていて、それを信じているようなのですが、私たち日本人からすると、「そんな馬鹿なことがあるか!」って思うところでも、それを「本当のことだ」と信じている、信じられるからこそ、ユダヤ教徒であり、キリスト教徒であり、イスラム教徒であるわけで、信じていないのであれば、むしろ信者ではありません。

で、それがいつ頃なのかと申しますと、西暦2018年の今は、ユダヤ歴で言うところの「5779年」ですので、今から約5800年ほど前のことだとされています。
つまり、ここまでを「命題」として書かせて頂きますと、次のようになります。
[命題] 今から5800年ほど前に、神さまが世界を創った。

数学的思考方法(つまり論理的思考方法)に、「背理法(はいりほう)」というものがありますが、ある仮定を元に導かれる結論、つまり「命題」が正しいかどうかを判別する方法の一つになりますが、本当なのかどうかを確かめたい場合に、まずは一旦、それが正しいものであると前提として受け入れて、それとは「矛盾」する例(→これを「反例」と言います)を、一つでも挙げることが出来れば、そもそもの前提が「偽」であるとすることができる、というものなのですが、なんと、私たち日本人は、さきほどの「命題」を「偽」であると瞬殺(=即答)できる事例を山ほど保持しています(しかも、「物証」付きでw)。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「唯物論的歴史観」という西欧独特の誤った歴史観

ですので、大変申し訳ないのですが、さきほどの「命題」は、「真っ赤な嘘」となります。

ちなみに、そんな「嘘」が書かれた『旧約聖書』が成立するのが紀元前7世紀になります。
で、その『旧約聖書』には、民族的な「ユダヤ人」の祖先とされる「アブラハム・イサク・ヤコブの3代の族長の物語」が出てくるのですが、アブラハムはバビロニアから出発して、カナン(現在のイスラエル/パレスチナ)にやってきた遊牧民の族長であり、神さまから祝福を受け諸民族の父になるという約束を与えられた、とされています。そして、アブラハムの血を引くイサク(息子)やヤコブ(孫)にも神さまは約束をした、とされています。
で、ヤコブがイスラエルの12士族の祖、つまり民族的な「ユダヤ人」の祖となります。
イスラエルの12士族というのは、要するにヤコブの息子たちを族長とするもので、簡単にまとめますと次のようになります。
(ヤコブとレアの子)
〇長男のルベン(ルベン族)
〇次男のシメオン(シメオン族)
〇三男のレビ(レビ族)
〇四男のユダ(ユダ族)
〇五男のイサカル(イサカル族)
〇末弟のゼブルン(ゼブルン族)
(ヤコブとジルパの子)
〇長男のガド(ガド族)
〇次男のアセル(アセル族)
(ヤコブとビルハの子)
〇長男のダン(ダン族)
〇次男のナフタリ(ナフタリ族)
(ヤコブとラケルの子)
〇長男のヨセフ(ヨセフ族)
〇次男のベニヤミン(ベニヤミン族)
ヤコブの妻の中で、レアとラケルは姉妹になりますが、その父はヤコブの母親リベカの兄ラバンでヤコブの伯父になります。
そのヤコブには双子の兄であるエサウがいたのですが、兄を出し抜いたために恨みを買い、ヤコブは逃亡することになりますが、その途中で夢を見て、自分の子孫が偉大な民族になる、と神さまから約束されます。そして、逃亡した先が、伯父ラバンのところでした。そこで財産を築き、やがて独立をするわけですが、ヤコブが最初に見初めたのは妹のラケルの方で、ラバンから「七年働いたら結婚を許す」と言われ、それを信じて頑張って働きます。ところが、ようやく認められて結婚式を終えてみると、なんと、その花嫁は姉のレアだったため、ヤコブは激怒します。そこで再びラバンから、「もう七年働いたら結婚を許す」と言われ、さらに頑張って働き、最後には結ばれるというお話になっています。

ラケル
レアとの間に6人の息子、レアの女奴隷であるジルパとの間には2人の息子が生まれましたが、一方のラケルには、なかなか子供が出来なかったため、ラケルの女奴隷であるビルハにヤコブの子どもを産ませて、その2人の子供を自分の子供とします。ここまでで10人の息子がいることになるのですが、ついに11番目の息子として、ラケルとヤコブの間に「ヨセフ」が誕生します。
このあと、お話は、双子の兄であるエサウとの和解へと続くわけですが、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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