2018-10-30 (Tue)

多数決(たすうけつ)(英majority decision)とは、ある集団において意思決定を図る際に、多数派の意見を採用する方法のこと。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「米国のドナルド・トランプ大統領は【予測不能】である。」
筆者がたびたび耳にする【トランプ政権評】で、読者諸氏もそのように感じている方が多いのではないだろうか。これは全くの"ウソ"とまでは言わないが、米国政治、とくに現代の共和党を取りまく情勢への【“無知”から来る評価だと言わざるをえない】。


☆朝日新聞DIGITAL 世界が描いたトランプ大統領
【米国のリベラルなメディア】は、【トランプの言動】に対して、大統領に当選する以前から【「理解不能で危険」と酷評】を繰り返してきた。【わが国のメディア】や【多くのコメンテーターら】も【その受け売り】でトランプ大統領・共和党に対する【無知をさらけ出してきた】のである。…

2017年1月にトランプが大統領に当選して以来、【筆者の活動にヘッジファンドをはじめとした金融機関の方々への情報提供が加わった】。共和党を取りまく政治思想、政治権力構造、さまざまな指標の観点から解析した筆者の手法を評価いただき、仔細は割愛するが、【現在では世界的なヘッジファンドや日本を代表する金融機関など約20社からのご依頼】で講演やスモールミーティングをサービスとして提供させていただいている。
当初は、私のような政治の畑の人間に依頼があることを不思議に感じたが、それらの活動をはじめてみると、【その背景】が理解できた。【「共和党保守派」に関する知識、とくにその政治思想に関する分析】が【学術的】にも【実践的】にも【整備されておらず】、多くの方々がトランプ・共和党保守派の政治行動に当惑していたのだ。従来までの【日本におけるトランプ分析・共和党分析の解像度が極めて低い】ことによる弊害は明白だった。

2018年7月頭にトランプが中国との貿易戦争を本格化させたことを受けて、あるテレビ番組に呼ばれて他の出演者の方々と意見交換をした際に、【筆者】の【「共和党支持者は自由貿易を支持している」】という発言に対し、【他の出演者の方】から「数年前から【共和党支持者は保護主義的】になっている。渡瀬さんの意見は間違っている」と指摘される一幕があった。正直に申し上げるならば【心外】だったのだが、【同時に極めて論外】であるとも思った。

本文中でも【日本人の典型的なトランプ・共和党への誤解】を【解説】していくが、【この手のリベラルな米国メディア・大学・研究機関による「共和党保守派への中途半端な理解の受け売り」】がトランプや共和党保守派の政治行動を【正しく分析することへの妨げとなっている】からだ。

【普通の日本人の感覚】では
「共和党支持者は【『自由貿易“協定”』】を【問題がある】としてとらえていても、【『自由貿易“自体”』】については【別の認識を持っている】」
ということが【わからない】。…その場ではあえて反論はしなかったが、【「共和党支持者が保護主義的になった」という米研究機関の世論調査の解説など】は今後の貿易戦争の顛末に対して【世論をミスリード】していく【典型的な言説】になるだろう。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「リベラルなアメリカのメディア」が垂れ流す「フェイク・ニュース」を、ただ単に「受け売り」で拡散しているだけの、何ら付加価値を生み出さない、つまり「生産性が無い」、日本のメディアに頼ることなく、現在のアメリカで起こっていることを、正しく、自分自身のアタマで理解し、そして今後どのように展開していくのかを予測していく上で、必読の良書となります。

さて、今回のアメリカの中間選挙は、何かと非常に関心を集めると思いますが、自分自身のアタマで考えることができるように、本書を御覧頂くことはもちろん、下記のサイトでも著者が記事を書かれておりますので、ぜひご参照してみてください。非常に有益な情報が得られるはずですので。

☆<アメリカ中間選挙レポート> - 幻冬舎plus
本文中に、「共和党支持者は『自由貿易“協定”』を問題があるとしてとらえていても、『自由貿易“自体”』については別の認識を持っている」と書かれていましたが、日本のメディアで、この点をキチンと指摘したものは、恐らく皆無なのではないでしょうか💛

先日も、この「協定(Agreement)」という言葉の「定義」を知らず、まことしやかに「デマ」を流していた日本共産党について書かせて頂きましたが、

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆SNSのデマには、ご注意ください! ~ 公式 『 しんぶん赤旗 = SNS 』

最近はとにかく、当ブログで定義している「文系アタマ」の珍妙で非論理的な言説が日本のメディアによって垂れ流されていますので、それに対する徹底的な「論破」が私たち日本人には求められています。といっても、非常に低いレベルを要求されるだけですので、ご安心ください(笑)

昨日のところでも書かせて頂きましたが、私たちの日本に極一部ですが現在見られる、特殊な生物である「左翼リベラル」は、普通一般の私たち日本人の「常識」とは異なった妄想をその原動力として活動しているように、その観察結果から断定できるのではないかと思いますが、


金城龍太郎
☆石垣島の自衛隊配備反対派 住民投票を求める会の金城龍太郎代表(28)「選挙では民意を測れない。大切な民意を置き去りにするな」~ネット「都合の悪い時は民意じゃない!都合のいい時だけ民意だ!って言ってるってことですね」「民意って、意味がコロコロ変わるものなの?」
そもそも、その手の輩は、「民意」という言葉を乱用してしまうのですが、その言葉の意味を理解していないため、その「民意」を量る手段としての、「選挙」とか「住民投票」と呼ばれる「制度」についての理解も不十分になってしまいます。
つまり、「多数決」というものを知らないわけです💛

実は、「金城龍太郎」などの「左翼リベラル」らが知らない「多数決」というものを、「アリさん」や「ハチさん」が知っている、と考えられているのが、最先端の「進化生物学」の研究からも明らかなんです💛

つまり、「アリさん」も「ハチさん」も、新しい「巣」を様々な候補地の中から「選択」し、それを「決定」する際に、ちゃんと、「アリさん」の総意として、「ハチさん」の総意として、「多数決」によって最終的な「決断」を行っていて、その「決断」に「みんな従う」ということがなされているようなのですが、「金城龍太郎」などの「左翼リベラル」らは「多数決」というものを知らないため、まるで「駄々っ子」のように、「思ってるのと違うから反対」って騒いでいるわけです。
さて、「左翼リベラル」と「アリさん・ハチさん」と、どちらが、より高等な生物と言えるでしょうか💛

ちなみに、新しい「巣」を色々な候補地から「選択」する際に、こっちが良いよ、あっちが良いよ、と発見者であるハチは、周囲の仲間のハチに対して猛アピールするわけですが、そのときの方法が「8の字ダンス」で、

ミツバチのダンス - 太陽に対する角度が方向を示し、尻を揺する時間が距離を示す
その方角・距離を仲間に伝える方法は、非常に高度なものです。

そんな「アリさん」や「ハチさん」が「多数決」を知っているという点につきましては、別の機会に書かせて頂きますが、ここで非常に重要なので、もう一度お尋ねさせて頂きます。

さて、「左翼リベラル」と「アリさん・ハチさん」と、どちらが、より高等な生物と言えるでしょうか💛

続きは次回に♥
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* by -
第一希望の意思表示しかできない単記式多数決を用いた選挙では、
他の候補と比較してより多くの投票者から第一希望とされた候補が当選する。
各投票者にとっての支持順序どころか、不支持者数すら考慮しない。
そのため、当選者の得票数が全投票者数の半分に満たない場合、
当選者を「最も支持」した投票者よりも、
「最も不支持」とした投票者の方が多い
というケースが起こりうる。
過半数だったとしても、
その候補に投票しなかった投票者からは
おおむね不評な候補を当選させることもある。
逆に、第一希望が割れているものの、すべての投票者が
同じ候補を第二希望としている状況があった場合、
その候補を採用することですべての投票者を
それなりに満足させることができるが、
第一希望の候補にしか加点しない単記式多数決における
その候補の獲得点数は0点であり、
この候補が当選することはない。
これらの問題を回避するには、ボルダルールやシュルツ方式などの、
投票者の各候補に対する順位付けを集計する選好投票を用いること。
他の候補と比較してより多くの投票者から第一希望とされた候補が当選する。
各投票者にとっての支持順序どころか、不支持者数すら考慮しない。
そのため、当選者の得票数が全投票者数の半分に満たない場合、
当選者を「最も支持」した投票者よりも、
「最も不支持」とした投票者の方が多い
というケースが起こりうる。
過半数だったとしても、
その候補に投票しなかった投票者からは
おおむね不評な候補を当選させることもある。
逆に、第一希望が割れているものの、すべての投票者が
同じ候補を第二希望としている状況があった場合、
その候補を採用することですべての投票者を
それなりに満足させることができるが、
第一希望の候補にしか加点しない単記式多数決における
その候補の獲得点数は0点であり、
この候補が当選することはない。
これらの問題を回避するには、ボルダルールやシュルツ方式などの、
投票者の各候補に対する順位付けを集計する選好投票を用いること。
* by -
【候補A、B、C、Dに対する投票者9人による順位付けの例】
BよりもAをより支持することを A > B と書くことにする。
A > B > C > D
A > B > C > D
A > B > C > D
A > B > C > D
C > B > A > D
C > B > A > D
C > B > A > D
D > B > C > A
D > B > C > A
【単記式多数決の配点】
投票者が最も支持している候補に1点が与えられる。それ以外は0点。
【単記式多数決における各候補の得点と当選者】
A・・・4点(当選)
B・・・0点
C・・・3点
D・・・2点
【ボルダルールの配点】
投票者にとっての支持順序に対応したポイントが各候補に与えられる。
そのポイントは候補数をN、順位をRとするとN-R+1。
【ボルダルールにおける各候補の得点と当選者】
A・・・4×4 + 3×0 + 2×3 + 1×2 = 24点
B・・・4×0 + 3×9 + 2×0 + 1×0 = 27点(当選)
C・・・4×3 + 3×0 + 2×6 + 1×0 = 24点
D・・・4×2 + 3×0 + 2×0 + 1×7 = 15点
BよりもAをより支持することを A > B と書くことにする。
A > B > C > D
A > B > C > D
A > B > C > D
A > B > C > D
C > B > A > D
C > B > A > D
C > B > A > D
D > B > C > A
D > B > C > A
【単記式多数決の配点】
投票者が最も支持している候補に1点が与えられる。それ以外は0点。
【単記式多数決における各候補の得点と当選者】
A・・・4点(当選)
B・・・0点
C・・・3点
D・・・2点
【ボルダルールの配点】
投票者にとっての支持順序に対応したポイントが各候補に与えられる。
そのポイントは候補数をN、順位をRとするとN-R+1。
【ボルダルールにおける各候補の得点と当選者】
A・・・4×4 + 3×0 + 2×3 + 1×2 = 24点
B・・・4×0 + 3×9 + 2×0 + 1×0 = 27点(当選)
C・・・4×3 + 3×0 + 2×6 + 1×0 = 24点
D・・・4×2 + 3×0 + 2×0 + 1×7 = 15点
* by -
交渉とは、利害関係が生じている中で、合意点を得るために行われる対話、議論、取引である。
その目標は双方が受け入れることができる諸条件を導き出し、それに合意することである。
したがって基本的に交渉はお互いに利得が得られるウィン・ウィン(win-win)の関係となるはずであり、
利害が不一致となればその交渉は失敗となる。
【交渉の技術が無い場合の状況】
(1)多くの人は、交渉は利益の奪い合いであると考える。
金額の交渉であるような場合にも、単純な奪い合いではなく、安定した関係の維持や、信頼の確立など、別の価値が関与している場合がある。
(多くの人は、非ゼロ和交渉の場合も、ゼロ和交渉だと考える)。
(2)人間には、いったん攻撃されると、仕返しをする習性がある。
ゲームの理論において、最も優れた戦略は、しっぺ返し戦略(tit for tat)である。このことは、人間行動に影響を及ぼし、人間の習性になっている。
この戦略の欠点は、相互にこの戦略を採用する場合に、偶然に攻撃が起きると、仕返しが永久に繰り返される点である。
(3)人間には、いったん戦いになると、全力で勝とうとする習性がある。
歴史を通じて、勝った方が、全ての利益を獲得するシステムであった。しかし、交渉が戦いになれば、良好な関係が失われ、
平和的な共存共栄は不可能になり、戦いの荒廃がもたらされる。絶対君主は効率の悪さから滅亡し、民主主義国家に置き換わる。
(4)人間には、相手の意図を正しく把握する能力が無い。
社会心理学の帰属理論が明らかにしたことは、人間は相手の行動の意図を正しく把握できないことである。
自分自身については、その止むを得ない事情を知っており、痛みを感じ、自分の苦労を共感的に理解しているが、相手に対してはそうではない。
根拠も無いのに、相手が最低最悪の意図を持っていると即断してしまうのである。長い自然状態の下では、当然の推定であった。
【交渉の技術】
(1)まず、相互に本心を正確に主張しあうこと (アサーティブネス)
自分の主張を相手に正しく伝えることが交渉の出発点である。自分にとっては自明の内容でも、言葉にして相手に伝えなければ、相手には分からない。
ただし、最低売却価格など、通常は相手に言わない事もある。
(2)次に、相手の意図を正確に把握すること
次に、相手の主張を正しく理解して把握することが必要である。有名なオレンジの例では、一つのオレンジを姉妹二人で奪い合うが、
姉は実はオレンジの皮だけ欲しかったことが判明して、問題が解決した。
(3)戦うのではなく、共同で問題解決を目指すこと
相互に相手の主張や意図を把握した後に、共同で問題解決を目指す。双方が心から満足できる解決策を模索する。
(4)妥結のためのアイデアを可能な限り多く出すこと
妥協案をなるべく多く考案する。「○○を譲ってくれれば、△△は譲る」のような案も多く出す。
この過程で、相手の主張をより正確に把握することが可能になる。
(5)主張内容の差を考えること
野球選手の年俸交渉がまとまらない場合に、来期の出来高払い制を取り入れると妥結することがある。
来期の活躍の見通しに差がある場合には、それを反映させた案であれば、妥結が可能になりやすい。
(6)安易に譲歩しないこと
安易に譲歩すれば、交渉は容易に妥結するが、自分の不満が蓄積する。
(7)原則や客観的な基準に従って、公平に判断すること
その問題について、既に多くの研究が行われていて、国際機関や内外の政府機関が採用する原則や基準が作成されている場合がある。
そのような原則や基準を守る。交渉において正義は力である。
(8)調停人を利用する場合がある
交渉が行き詰まった場合に、原則や客観的な基準を持ち込む目的で、調停人(交渉人、ネゴシエーター)を利用する場合がある。
ただし、調停人にも利害があり、かえって敵対がもたらされ、交渉が長引き、紛争が繰り返されることがある。
(9)交渉に関与する人数を減らす
権限を持つ代表2名の間の交渉にする。交渉に関与する人間が増えると、利害の調整は非常に困難になる。
(10)合意内容を明確にする
合意内容を文章化しておく。合意内容がうまく機能するかどうか確認して修正する。
その目標は双方が受け入れることができる諸条件を導き出し、それに合意することである。
したがって基本的に交渉はお互いに利得が得られるウィン・ウィン(win-win)の関係となるはずであり、
利害が不一致となればその交渉は失敗となる。
【交渉の技術が無い場合の状況】
(1)多くの人は、交渉は利益の奪い合いであると考える。
金額の交渉であるような場合にも、単純な奪い合いではなく、安定した関係の維持や、信頼の確立など、別の価値が関与している場合がある。
(多くの人は、非ゼロ和交渉の場合も、ゼロ和交渉だと考える)。
(2)人間には、いったん攻撃されると、仕返しをする習性がある。
ゲームの理論において、最も優れた戦略は、しっぺ返し戦略(tit for tat)である。このことは、人間行動に影響を及ぼし、人間の習性になっている。
この戦略の欠点は、相互にこの戦略を採用する場合に、偶然に攻撃が起きると、仕返しが永久に繰り返される点である。
(3)人間には、いったん戦いになると、全力で勝とうとする習性がある。
歴史を通じて、勝った方が、全ての利益を獲得するシステムであった。しかし、交渉が戦いになれば、良好な関係が失われ、
平和的な共存共栄は不可能になり、戦いの荒廃がもたらされる。絶対君主は効率の悪さから滅亡し、民主主義国家に置き換わる。
(4)人間には、相手の意図を正しく把握する能力が無い。
社会心理学の帰属理論が明らかにしたことは、人間は相手の行動の意図を正しく把握できないことである。
自分自身については、その止むを得ない事情を知っており、痛みを感じ、自分の苦労を共感的に理解しているが、相手に対してはそうではない。
根拠も無いのに、相手が最低最悪の意図を持っていると即断してしまうのである。長い自然状態の下では、当然の推定であった。
【交渉の技術】
(1)まず、相互に本心を正確に主張しあうこと (アサーティブネス)
自分の主張を相手に正しく伝えることが交渉の出発点である。自分にとっては自明の内容でも、言葉にして相手に伝えなければ、相手には分からない。
ただし、最低売却価格など、通常は相手に言わない事もある。
(2)次に、相手の意図を正確に把握すること
次に、相手の主張を正しく理解して把握することが必要である。有名なオレンジの例では、一つのオレンジを姉妹二人で奪い合うが、
姉は実はオレンジの皮だけ欲しかったことが判明して、問題が解決した。
(3)戦うのではなく、共同で問題解決を目指すこと
相互に相手の主張や意図を把握した後に、共同で問題解決を目指す。双方が心から満足できる解決策を模索する。
(4)妥結のためのアイデアを可能な限り多く出すこと
妥協案をなるべく多く考案する。「○○を譲ってくれれば、△△は譲る」のような案も多く出す。
この過程で、相手の主張をより正確に把握することが可能になる。
(5)主張内容の差を考えること
野球選手の年俸交渉がまとまらない場合に、来期の出来高払い制を取り入れると妥結することがある。
来期の活躍の見通しに差がある場合には、それを反映させた案であれば、妥結が可能になりやすい。
(6)安易に譲歩しないこと
安易に譲歩すれば、交渉は容易に妥結するが、自分の不満が蓄積する。
(7)原則や客観的な基準に従って、公平に判断すること
その問題について、既に多くの研究が行われていて、国際機関や内外の政府機関が採用する原則や基準が作成されている場合がある。
そのような原則や基準を守る。交渉において正義は力である。
(8)調停人を利用する場合がある
交渉が行き詰まった場合に、原則や客観的な基準を持ち込む目的で、調停人(交渉人、ネゴシエーター)を利用する場合がある。
ただし、調停人にも利害があり、かえって敵対がもたらされ、交渉が長引き、紛争が繰り返されることがある。
(9)交渉に関与する人数を減らす
権限を持つ代表2名の間の交渉にする。交渉に関与する人間が増えると、利害の調整は非常に困難になる。
(10)合意内容を明確にする
合意内容を文章化しておく。合意内容がうまく機能するかどうか確認して修正する。
ボルダ式得点法では、各々の候補に、有権者が付けたランキングの順位に対応した特定の点数を与えることによって選挙の勝者が決定される。
いったんすべての票が集計され、もっとも得点の高い候補が勝者となる。
ときに、多数派に好まれる候補よりむしろ、幅広い人が受け入れ可能な候補を選ぶことがあるので、
ボルダ式は、多数決主義の選挙制度ではなく、世論の一致を重視した選挙制度だとしばしば言われる。