2018-10-20 (Sat)

未知 : まだ知らないこと。また、まだ知られていないこと。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『渡邉 : 2019年を読み解く上で【一番重要】なのは【「今」を正確に把握すること】でしょう。

「今」と「歴史」でしか「未来」を予測するツールはないのです。そして「今」世界全体は大きく動き始めています。

しばらく世界を支配した【グローバリズムが崩壊】し、【「国家」という単位が見直されようとしている】のです。

猫組長 : 【グローバリズム】自体は【人類の歴史】で19世紀以降に【何度か起こっています】。
歴史的に考えると、【グローバリズム】はなぜか【格差を拡大させます】。人類にとって初めての大規模戦争である第一次世界大戦も、グローバリズムと格差拡大への苦しみが生んだとする見解は間違っていないでしょう。
そして、19世紀以降の世界では、【グローバリズムの勃興】と【格差の拡大】を【戦争や紛争がリセットする】ということが繰り返されてきました。

【大規模戦争】は格差のリセットだけではなく、【常にエネルギー革命をもたらしました】。

第一次世界大戦の時には、後に首相となるウィンストン・チャーチルが、イギリス海軍の使用燃料を【石炭から石油に変え】て大勝利。今日まで続く【石油の時代】を迎えたわけです。
第二次世界大戦においては大戦末期に【「核」】が開発され、戦後、【発電エネルギーの柱】となりました。
今回のグローバリズムでも格差が生まれましたが、【今のところ大規模戦争もエネルギー革命も起きていません】。

渡邉 : 最も新しいグローバリズムは、1989年12月にマルタ島で行われた、ソ連書記長、ミハイル・ゴルバチョフ氏とアメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュ氏の会談における、【冷戦終結の宣言】で始まりました。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆ユダヤ人 VS ロシア人

冷戦構造では、人類を何度も滅亡させてなお余る量の核兵器を保有した米ソ二極の対立が緊張を生みました。そして良くも悪くも【その緊張が世界の政治力、経済力をけん引する原動力】となっていました。
猫組長 : ボタン一つで人類が滅亡するのですから、東西両陣営の交渉は、「人類全体の命がけ」です。また東西陣営はお互いに経済力で勝利して相手して吸収しようとしました。結果、日本だけではなく、西側陣営全体は高度経済成長を遂げ、ソ連を崩壊させたのです。

渡邉 : 【今回のグローバリズム崩壊】においては【アメリカ・ロシアに加えて中国が大きなプレイヤーとして参入しているのが特徴】です。そしてこの【中国が弱体化したロシアを食おうとして】いて、【ロシアはアメリカと手を組むかのような動き】も見られます。

2018年7月に行われたアメリカ大統領、トランプ氏とロシア大統領、プーチン氏の会談でもトランプ氏は、「ロシアゲート疑惑」を追及せず、ロシア批判を封印。疑惑を全面否定するプーチン氏の肩を持った形にしました。
【敵対しながら協力する】----【これこそ現在の米ロの関係の表れ】と言えるでしょう。

地理的に考えても【日本は米・ロ・中の3か国に挟まれている地域】に位置します。国と国の関係が改めて再構築されようとしているということで、【防衛や経済などを含めて、従来の安全保障の枠組みを見直す時期に来ている】ということは間違いありません。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、非常に目まぐるしく動く現在の国際情勢を理解する上で、実際に何が起こっているのか、また、これから何が起ころうとしているのか、を推測するために有益な情報が対談形式の会話の中で交わされている良書となります。

さて、本文の中で、「今」と「歴史」でしか「未来」を予測するツールはない、という一文が書かれていました。
つまり、これまでの「歴史」から何か得られる知見があって、それを「今」の世の中に見られる様々な事象に適用することで、実際にどうなるのかは誰も知らない「未来」を予測する、ということになります。

で、これは、非常に「数学」的な思考であって、昨日のところで少し書かせて頂きました「数学」では、「関数(函数)」と呼ばれているものと同じになります。

ここで、本文中に書かれていたポイントとなる言葉について考えるてみる前に、その言葉の意味を理解しておきましょう。以下は、Wikipediaからの抜粋になります。
グローバリズム : グローバリズム(英: globalism)とは、地球を一つの共同体と見なして、世界の一体化(グローバリゼーション)を進める思想である。
格差社会 : 格差社会(かくさしゃかい)とは、収入や財産によって人間社会の構成員に階層化が生じ、階層間の遷移が困難である状態になっている社会のことである。このことは社会的地位の変化が困難、社会移動が少なく閉鎖性が強いことを意味している。
戦争 : 戦争(せんそう)とは、複数の集団の間での物理的暴力の行使を伴う紛争である。
紛争 : 紛争(ふんそう、英語: conflict, dispute)とは、もめ事や争いごとを指す言葉。
エネルギー革命 : エネルギー革命(エネルギーかくめい)とは、主要に使用されているエネルギー資源が他の資源へと急激に移行することを指す。

なんだかゴチャゴチャしていて、分かりづらいですね💛

ですので、もう少し簡潔な表現に改めて、
(G) グローバリズム : 世界の一体化が進む
(P) 格差社会(Social polarization) : 格差が広がる
(W) 戦争・紛争 : 戦争・紛争が起こる
(E) エネルギー革命 : エネルギー革命が起こる
として、それぞれを記号「G」「P」「W」「E」で表すことにします。
ちなみに、「polarization」は「両極化」の意味で、「pole」は、棒や柱、あるいは極を意味していて、地球(globe)の北極点(the North Pole)と南極点(the South Pole)を突き抜ける棒が刺さっているイメージをして頂ければ良いかと思います。

で、本文の意味するところは、「G」が与えられると、「P」と「W」と「E」が出てくる、ということです。

箱の中身がどうなっているのかは、分かりませんが、「G」を投入すると、「P」と「W」と「E」が出てくる、

つまり、「数学」の「関数(函数)」と同じです。

現在、私たち日本人が学校で教えられている「関数」は、戦後になって(1950年以降)から、「関」という漢字が用いられるようになってしまいましたが、もともとは、英語の「function」のことを支那においては「函数 (hánshù)」と漢字を当てていたのですが、日本でもそのまま使用していて、「函数」と表記していました。「函館」の「函」と同じですが、その意味は「箱」で、余談になりますが、「函館」も以前は「箱館」と表記していました(☆函館ドリーム 「函館の歴史」)。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆『ONE PIECE』のウソップを、中国語で何と呼ぶでしょう?
☆中国の「オネエ言葉」って何???

ですので、「関数」と書かれていますとイメージしにくいのですが、「ハコ」に「何か」を入れると「何か」が出てくるという装置なんだ、と考えれば、もう少しイメージしやすいのではないでしょうか?

「数学」の授業では、この「箱」に相当するモノが、あらかじめ「唯一絶対の答え」が出てくるように設定されていて、そこに「何か」を投入すれば、自ずと答えが得られるようになっています。しかも、誰でも可能です。でも、実際の「数学」の世界は、そんなに簡単ではないにもかかわらず。。。
同じように、著者がご指摘されている「今と歴史でしか未来を予測するツールはない」という一文にある「今」、つまり「関数(函数)」に該当する部分ですが、実際には、「数学」の授業で最初から与えられているような単純なモノではなく、固定されたものではなく、絶えず変化しているようなモノであって、だからこそ、「歴史」から過去の事例を学び、求めようとしている「答え」の「近似値」を得ようとする行為、これが「予測」とか「予想」と呼ばれるモノですが、その精度を高め続けていく努力が必要なのではないか、と考えています。

その為にも、どうしても、「数学」的な思考の訓練が、非常に重要となってくると当ブログでは考えているわけですが、そこで、昨日も書かせて頂きましたように、この際、「数学」が何かということを知らない、という前提で、これから御一緒に考えていきませんか?という御提案に繋がっていくわけです。

ということで、昨日の最後のところで書かせて頂きました、
「関数(函数)」って、何でしょうか?
「関」と「函」って、何が違うのでしょうか?
という「疑問」について片付いたところで、次回以降に次の事柄について考えてみたいと思います。
「長方形」の「面積」って、何でしょうか?

続きは次回に♥
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