2018-10-02 (Tue)

黄金の門。古代キエフへの入り口。
黄金の門(ウクライナ語: Золоті ворота;ゾロチー・ヴォロータ)は、ウクライナの首都キエフの歴史的地区にある史跡、キエフ大公国時代のキエフの中央門である。
『原初年代記』によれば、1037年にヤロスラウ賢公がキエフを開発し、町の境界線に土塁を盛り、その上に城壁を作らせ、西へ向かう入り口に大門を構築した。この門の名称は、当時の欧州にとって文化の源であったビザンツ帝国の首都コンスタンティノポリスの門にちなんで、「黄金の門」と呼ばれた。
キエフの黄金の門は土塁の間に大きな赤色の煉瓦と石で造られ、塔のように聳え立った。門の入り口の広さは約7.5mで、壁の高さは9.5m以上であった。キエフはキリスト教の町であることを見せるために、門上に受胎告知教会が造られた。門内はモザイクと壁画によって装飾された。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「今さら何を……【親子関係】が重要なのは当たり前じゃないか」
と思われる方もいるかもしれません。しかし、【子どもと親の関係】に焦点を当てることは今なお重要なことです。
実は近年、【「社会情動的スキル」】、あるいは【「非認知的能力」】と呼ばれるものへの注目が高まっています。

「社会情動的スキル」「非認知的能力」と聞いただけでは何のことか分かりにくいですが、いわゆる【学力や知能指数(IQ)のような、相対的に認知的な能力(認知的スキル)でないもの】、とするとイメージしやすいのではないでしょうか。

経済協力開発機構(OECD)によると、【社会情動的スキル】とは、【大きく3種類のスキル群から構成】されると想定されています。

☆家庭、学校、地域社会における社会的情動スキルの育成
すなわち、【忍耐力や自己抑制といった目標を達成することに関するスキル】や、【社交性や思いやりのような他者との共働に関するスキル】、【自尊心や楽観性といった感情のコントロールに関するスキル】といったものです。
そして重要なのは、【これらの社会情動的スキルが認知的スキルの獲得を支え、それが新たな社会情動的スキルの獲得を支え、また新たな認知的スキルが獲得され……というように社会情動的スキルと認知的スキルが支え合って、子どもの発達相応のスキル獲得を支えていくと考えられるようになってきた】ことです。これが【「スキルがスキルを生む」】という状態です。逆に言えば、【認知的スキルだけ】、あるいは【社会情動的スキルだけ】、というアプローチでは【偏りが生じてしまう】ということです。

この「スキルがスキルを生む」という考え方に基づいて、世界各地で【子どもへの早期介入プログラム】の開発が進んでいます。これは言い換えると、発達早期の段階で子どもが年齢相応の【社会情動的スキルを獲得できるように援助】することで、【その後、子どもが様々なスキルを獲得していくことが助けられる】ということでしょう。…

では、【この「社会情動的スキル」「非認知能力」を伸ばす】ために、幼児期の子どもに対して、【家庭ではどんなことができるでしょうか】。

様々なことが示唆されていますが、大きくまとめてしまうと、【親子の温かなコミュニケーション】がある、と言えます。
最近、よく言われるように、【親子の情緒的絆(愛着)は、幼少期の対人関係発達の基盤になります】。その基盤は、保育者のように親ではない大人と安定した関係を築くことにつながります。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、科学的な見地から、「読書」と「試験の成績」との関係を、統計的に分かりやすくまとめた良書になります。グラフが多用されていて、文章自体も難解ではございませんので、誰にでも気軽に読める書物だと思います。但し、当ブログにおいて本書から読み取って頂きたい大切なことは、「試験の成績」ではなく、「読み聞かせ」が、子どもたちの感情や情動の脳の働きを促し、また、大人も子どもたちも、お互いにコミュニケーションに良好な影響を与えるということにあります。

さて、本文中に「社会情動的スキル」と「認知的スキル」のお話が出てきましたが、詳しく知りたいという方は、さきほどのリンク先からレポートを御覧頂ければと思います。
例えば、そのレポートの中では、「テレビの視聴」として、次のような文章が記載されています。
『 いくつかの国際的エビデンスは、幼児の長時間のテレビ視聴が、彼らの社会情動的発達と否定的な関係を持つことを示している。英国のMillennium Cohort Study (MCS)は、10,000名以上が参加する全国的出生コホート研究であるが、その分析によると、5歳の時点での1日3時間以上のテレビ視聴が、7歳時点における問題行動のわずかな増加と関わっていることが認められている (Parkes et al., 2013)。米国の1979 National Longitudinal Study of Youth(NLSY79)から派生したコホート研究であり、1,300人の子どもたちを追跡しているChildren of the National Longitudinal Study of Youth (CNLSY) に基づく 研究は、1歳及び3歳の時点でのテレビの視聴時間が、7歳の時点における注意力の問題と関連していることを見出している(Christakis et al., 2004)。 日本におけるエビデンスもまた、幼児期の過度のテレビ視聴が社会情動的発達に与える否定的な効果を 示唆している。菅原(2005)は、テレビやビデオに長時間接触している1歳児は、コミュニケーション発達テストにおける点数が低い傾向があったことを報告している。ただし、テストの点数が高かった子どもと低かった子どもとでは、外遊びの時間、親による本の読み聞かせの頻度、母親の養育態度、母親の子どもに対する信頼感、両親の評定する家庭の凝集性といった、他の要因についても差があった。Cheng et al. (2010)は、すくすくコホート(ANNEX 2参照)の縦断データを基に、幼児のテレビ視聴と問題行動の間 に正の関係があることを報告している。彼らは、18ヶ月時の毎日のテレビ視聴が、30ヶ月時の問題行動、特に注意欠陥多動性障害や向社会的行動の低さを予測することを見出している。同様に、加納ほか(2007)は、一日4時間以上テレビを見ている36ヶ月の子どもは、テレビの視聴時間が短い子どもに比べ、社会性の発達(例:お菓子やおもちゃを友達や兄弟と分けることができる、年下の子どもの面倒を見たがる、順番を待つことができる)が遅れていることを見出している。 』

ところで、さきほどの2つのスキルをまとめた表を、もう一度確認してみましょう。

☆家庭、学校、地域社会における社会的情動スキルの育成
この左側にある「認知的スキル」というものは、「自分」に関係すること、「自分」の内側に関すること、となっているのがご理解頂けるのではないでしょうか?
一方で、右側にある「社会情動的スキル」というものは、自分とは違う他人を認識、つまり「自他の別」を認識した上での、「自分と他者」に関係すること、「自分」の内外双方に関すること、となっているのもご理解いただけるのではないでしょうか?

これを少し別の角度から表現してみますと、左側にある「認知的スキル」というものは、「理性」で、右側にある「社会情動的スキル」というものは「情緒」です。

その「理性」を中心にして発展してきたのが、アリストテレスの「ギリシャ論理学」由来である西洋科学です。現代医学のベースでもあります。
で、本文中に「近年・・・注目が高まっています」として、もう一方の側に関心が向かっているわけですが、それを古くから、すでに悟っていたのが、私たち日本人でした。

そんなはずはない、と疑ってかかられる方がいらっしゃるのであれば、ぜひ、偉大な日本人数学者の岡潔さんの書物をご覧くださいませ💛
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆西洋の「ギリシャ論理学」 VS 東洋の「インド論理学」

さて、ここからは昨日の続きになりますが、「ヴァリャーグ(ヴァイキング)」の一派である「ルーシ(ルス)人」たちの最初の首長で、862年に、「ノヴゴルド」を建設したとされている「リューリク」(在位864年~879年)の後継者が、リューリクの息子・イーゴリーを伴って、882年に「キエフ」に都を移した「オレグ」です。

『ノヴゴロド公オレーグ』(ヴァスネツォフ画)

上図をご覧頂くと御理解頂けると思いますが、862年のノヴゴルド建設から、882年のキエフ遷都まで、たったの20年で黒海周辺にまで支配領域を拡げているのが「ヴァリャーグ(ヴァイキング)」の「ルーシ(ルス)人」たち、この時に、一方で弱体の一途を辿っていたのが「ハザール・カガン国」になります。なぜならば、その支配領域を、次々と奪われていったからです。

8~9世紀の東スラヴ人
キエフに遷都した「オレグ」、リューリクの子「イーゴリ1世」、その嫁である「オリガ」の時代に、周辺のスラブ諸民族を次々に支配下に納めていき、キエフを拠点として、「東ローマ帝国」を何度も繰り返し襲撃します。
ところが、その接触を通じて、「東ローマ帝国」の文化が蛮族に過ぎない、「ヴァリャーグ(ヴァイキング)」の「ルーシ(ルス)人」たちのもとに流れ込んでゆきます。
もちろん、「キリスト教(ギリシャ正教)」も。

「イーゴリ1世」の嫁である「オリガ」は、夫が亡くなると、なんと、「キリスト教へ改宗」します。

『聖オリガ』(ミハイル・ネステロフ)1892年
さて、ここで問題になりますが、このとき「東ローマ帝国」にとって、次の2つのどちらが重要でしょうか?
① 長く「東ローマ帝国」の防壁として活躍した「ユダヤ教」の「ハザール・カガン国」
② 破竹の勢いで台頭する「キリスト教」の「ヴァリャーグ(ヴァイキング)」の「ルーシ(ルス)人」の「キエフ大公国」
答えは、説明するまでもないと思います(笑)

続きは次回に♥
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