2018-09-24 (Mon)

ヤポネシア(Japonesia)とは作家の島尾敏雄が考案した造語である。日本を指すラテン語「Japonia」に群島を指すラテン語の語尾「nesia」を追加してカタカナ化したもので、日本国ではなく日本列島を意味する。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【理想】とか、その内容である【真善美】は、私には【理性の世界のものではなく】、ただ【実在感】として【この世界と交渉を持つもの】のように思われる。芥川龍之介はそれを「悠久なものの影」ということばでいいあらわしている。

芥川 龍之介
理想の姿を描写したことばを紹介できないかと思って随分探したけれども、一つも見当たらなかった。しかも理想の姿がとらえたくて生涯追求してやまなかった人たちは古来数多くあげられる。この事実こそ【理想の本体】、したがって【真善美の本体】が【強い実在感】であることを物語るものではあるまいか。私にはそう思われる。

【理想】はおそろしくひきつける力を持っており、【見たことがないのに知っている】ような気持ちになる。

それは、見たことのない母を探し求めている子が、他の人を見てもこれは違うとすぐ気がつくのに似ている。だから基調になっているのは【「なつかしい」という情操】だといえよう。これは違うとすぐ気がつくのは理想の目によって見るからよく見えるのである。そして【理想の高さ】が【気品の高さ】になるのである。

【真善美】のうち最もわかりやすいのは美だが、たしかに美は実在する。私はこの実感を確かめるのがうれしくて、よく絵の展覧会を見に行く。…見に行くと時々美の実在を感じさせてくれる絵にぶつかることがある。美はいま眼前にある。しかしどんなものかはいえない。【「ことばではいえないが知っている」ともいえない】。【真善美】は、【求めれば求めるほどわからなくなる】ものだと思う。【わからないものだ】ということを一般の人たちがわかってくれれば、それだけでも【文化の水準】はかなり上るに違いない。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、今から半世紀以上前に、私たち日本の偉大な数学者によって書かれたエッセイになりますが、その頃からすでに、「左翼教育の危険性」に警鐘を鳴らし、「ホンモノ」の教育というのが何であるか、を現代を生きる私たち日本人に分かりやすく諭して下さる良書になります。

さて、最近のニュースで、当ブログも期待をしているものとして、こういうの(↓)が流れていました。

☆日本人のルーツ、ゲノムで探る 遺伝研が新プロジェクト:朝日新聞デジタル
この新プロジェクトの発表を行った国立遺伝学研究所のFacebookによれば、
「ヤポネシア人(日本列島人)の起源に関する新規研究プロジェクトを開始!
情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所,人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館及び国立国語研究所,国立科学博物館,国立大学法人 北海道大学,青山学院大学の研究者から成る研究グループは,ヤポネシア人(日本列島人)の起源と成立・発展過程を,ゲノム研究,考古学研究,言語学研究など,多角的な側面から解明しようとする新たなプロジェクトを開始することとなりました。
国立遺伝学研究所では、集団遺伝研究部門 教授 斎藤成也がプロジェクトの統括と(研究計画A01)「現代人ゲノム配列解析にもとづくヤポネシア人進化の解明」を実施します。」
とあり、これが「文系」と「理系」の両学問系統の融合プロジェクトとなっていることが分かります。非常に素晴らしいことだと思います。

どのように素晴らしいのかと申しますと、例えば、言語とゲノムの両面から複合的な研究が進められていくことになる、ということが挙げられます。

☆記者会見発表スライドファイル(2018年9月10日実施)
上図は、それを具体的に示したスライドになりますが、左右にある言語系とゲノム系に分かれたツリーは、それぞれ、下方が古い時代で、上方が新しい時代として表されています。
以前は、縄文人の起源は、「北方東アジア(北東アジア人)」あるいは「南方東アジア(東南アジア人)」のいずれかだと考えられていました。
しかし、現在では、縄文人は、これまで考えられていたより古い時代に、他の東アジア人集団(「北方東アジア(北東アジア人)」・「南方東アジア(東南アジア人)」)から孤立し、独自の進化をとげた集団である可能性があると考えられています(上図の①の部分)。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆皇居があったことを端的にしめす地名 ~ 「宮崎」

ですから、私たち日本人が現在居住している、この「日本列島」に、最初に定住したのが他の東アジア人集団(「北方東アジア(北東アジア人)」・「南方東アジア(東南アジア人)」)から孤立し、独自の進化をとげた集団である可能性がある「縄文人」になります。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆すでに2万年前に、津軽海峡を行き来していた日本人

☆(問題) 世界で最初に焼き肉を食べていたのは、どの民族でしょう?

それでは、「独自の進化をとげた集団」となった理由は何なのでしょうか? どうして、それが可能となったのでしょうか?

答えは、今のところ判明してはいませんが、当ブログでは、「世界一グルメな日本人」と「食材の宝庫である日本列島」に、その答えの糸口があるのではないかと“妄想”しているのですが、「お料理」と「脳」は、非常に密接な関係であることが最近分かってきていますので、強(あなが)ち・・・
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆「脳」のはたらきと「因果応報」 ~ 朝日新聞の例


☆記者会見発表スライドファイル(2018年9月10日実施)
で、お話を元に戻しますと、そんな「独自の進化をとげた集団」となった「縄文人」が、すでにたくさん住んでいた日本列島に、時代を経て、あとから、やって来た・連れて来られた人たちがいたわけで、それは、すでに居住している「縄文人」と比較して、遥かにに少数でしかないであろうと考えられるわけですが、その結果、どのように「縄文人」が変化をしていったのかということを調査・研究するというのが、今回のプロジェクトになっています。
恐らく、このプロジェクトによって、すでに常識となっているアイヌ、琉球、本土日本人のすべてが縄文人の子孫であることが、さらに証明されることになると思います(笑)

「アイヌ」や「琉球」を、さも別人種であるかのような“妄想”を抱かれている方々が、ほんの少しいらっしゃるようですが、それを正当化するということは、「関西人による関西民族」だとか、「江戸っ子の子孫である江戸民族」だと主張していることと何ら変わりがなく、「いますぐ、病院へ!」というレベルのお話になります。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆脱法ハーフと縄文人

昨日のところでも書かせて頂きました通り、現代の「フランス人」が認識している、「フランス人」の歴史の始まりは、私たちの日本で言えば「平安時代」を迎えた頃に過ぎず、しかも、その「フランス人」って「蛮族・ゲルマン人」の一派でしかありません。

つまり、「私はアイヌだ!」とか「俺は琉球だ!」とほざいている(関西弁「ほざく」=言う)、その行為は、現代の「フランス人」が、「私はフランス人で、ゲルマン人の子孫ではありません」、「俺は生粋のフランス人で、ゲルマン人などの子孫ではない」ってほざいていることと同じになります。

こういう単純明快なことが、どうしても理解できないのが「文系アタマ」のどうしようもないところだと思います(笑)

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
- 【連想ゲーム】 ユニコーンとユニオンと関西生コンと西早稲田 (2018/10/18)
- 前川喜平と「御器かぶり」 (2018/10/08)
- キリスト教に改宗した「ルーシ・カガン」 VS ユダヤ教に改宗した「ハザール・カガン」 (2018/10/02)
- テレビを見ると「脳」が破壊されてしまう理由 (2018/10/01)
- 池上彰等の本を読むというのは「読書」ではなく「毒書」です(笑) (2018/09/30)
- 【問題 】 世界初の地下鉄の開通はイギリスのロンドンですが、それでは、2番目と3番目は、一体どこの国の何という都市でしょうか? (2018/09/26)
- 「シルクロード」を支配した国の初代王者「ソンツェン・ガンポ」 (2018/09/25)
- ヤポネシアと琉球とアイヌ (2018/09/24)
- フランス人の歴史の始まり (2018/09/23)
- 「脳」のはたらきと「因果応報」 ~ 朝日新聞の例 (2018/09/07)
- 坂上忍と「マダニ」の共通点 (2018/09/06)
- ユクスキュルの「マダニの環世界」は、聖徳太子の「仏教」を理解する第一歩です (2018/09/05)
- 日本人は「数」をどのように表現していたのでしょうか? (2018/09/04)
- 「小我観」に満ち溢れている「某machiko」 ~ お子様が哀れでなりません(笑) (2018/08/31)
- 「小我」に囚われているのが左翼リベラルです (2018/08/30)