2018-09-06 (Thu)

『サバトへの出発』 アルベール・ジョゼフ・ペノ
サバト (Sabbath、Sabbat) とはヨーロッパで信じられていた魔女あるいは悪魔崇拝の集会。魔宴、魔女の夜宴・夜会ともいう。ヨーロッパでは土曜の夜に魔女が集会を行うと信じられ、中世から17世紀ごろまでサバトに参加した罪を告発されて裁判にかけられた無数の人々の記録が残っている。しかしそのような集会が本当に行われたという信頼に足る記録はなく、サバトについて書き記されたことの多くは故意に作り上げられた虚報か、人々の想像の産物とも考えられている。
サバトという言葉自体は後に普及した古フランス語の呼称であり、当初はシナゴーグ(ユダヤ教の会堂のこと)という呼称が一般的であった。

『サバトに赴く魔女たち』 ルイス・リカルド・ファレーロ
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 『生物から見た世界』の終盤に【「魔術的環世界」】と題された章がある。その冒頭に、ある少女の話が登場する。


その少女はマッチ箱とマッチで、お菓子の家やヘンゼルとグレーテルと魔女の話をしながら一人で静かに遊んでいる。すると突然、「魔女なんかどこかへ連れていっちゃって! こんなこわい顔もう見ていられない」と叫び出す。この話を紹介しながらユクスキュルは、「少なくとも【この少女の環世界】には悪い魔女がありありと現れているのだ」とコメントしている。

ヤーコプ・フォン・ユクスキュル
【この少女の環世界】には明らかに、【彼女の想像力が介入】している。ダニの比較的単純な環世界とは違い、【彼女の環世界は外的刺激に帰結できない要素を持っている】。それをユクスキュルは【「魔術的(magische)環世界」】と呼んだ。

この【「魔術的環世界」こそ、人が経験する「風景」である】。

人はみな、「風景」の中を生きている。それは、【客観的な環世界についての正確な視覚像ではなく】、進化を通して【獲得された知覚と行為の連関をベース】に、知識や想像力といった【「主体にしかアクセスできない」要素】が【混入】しながら立ち上がる実感である。何を知っているか、どのように世界を理解しているか、あるいは何を想像しているかが、風景の現れ方を左右する。

【「風景」】は【どこかから与えられるものではなく】て、【絶えずその時、その場に生成するもの】なのだ。環世界が長い進化の来歴の中に成り立つものであるのと同様に、【風景】もまた、その人の背負う生物としての来歴と、その人生の時間の蓄積の中で、【環世界と協調しながら生み出されていくもの】である。

そうして私たちは、いつでも【魔術化された世界の中を生きている】。いや、【絶えず世界を魔術化しながら生きている】、と言った方が正確だろうか。

数学もまた、数学に固有の風景を編む。歴史的に構築された数学的思考を取り巻く環境世界の中を、数学者は様々な道具を駆使しながら行為(=思考)する。その行為が、新たな「数学的風景」を生み出していく。
デカルトが見た幾何学の風景、カントールやデデキントが見た連続体の風景、岡潔が見た多変数解析関数論の風景。数学者の前には、常に風景が広がっているのであって、彼らはそれに目を凝らし、それより精緻なものにせんと、まるで風景に誘われるようにして、数学をするのだ。
数学者とは、この風景の虜(とりこ)になってしまった人のことをいう。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、一見すると無関係のように思ってしまいがちな、「数学」と「身体」について、古代から現代に至るまでの、両者の関わり方やその関係性の変化について、数学の発展の歴史を解説するとともに、著者ご自身が偉大な数学者である岡潔とアラン・チューリングの影響を受け、数学への道を歩み始めることになった心情を綴った書物になります。

さて、ユクスキュルが提示した「魔術的(magische)環世界」について、ひとり遊びをする少女の例え話が出てきましたが、その真意をご理解頂けましたでしょうか?

ごく普通に考えれば、この少女が言っている、「魔女なんかどこかへ連れていっちゃって! こんなこわい顔もう見ていられない」というところの「魔女」なんか、どこをどう見渡しても存在していないのですが、これは、この「少女の主観」が介入した結果、あたかも、「魔女」が実在していると思い込んでしまっていることから生じているわけですが、同様に事例は、いくらでも目にすることができます。
例えば、坂上忍。


☆【生産性発言】坂上忍、杉田議員を猛批判「俺の理屈で言えば、議員の資質の欠片も無い“ヤツ”を税で養っている方がなんの生産性もない!」
一応、坂上忍も吉川美代子も、杉田水脈議員が非常に重要な問題提起をなされた寄稿を読んだと言っています。
坂上忍 「僕もあの寄稿ですか、読んだんですけど、吉川さん酷いですよね」
吉川美代子 「そうです。偏見に満ち溢れてる」

当ブログも、もちろん購入し拝見させて頂きましたが、何ら問題とされる部分はありませんし、ましてや偏見の欠片もないことは、ちゃんと読んでいれば自ずと理解できるハズのものです。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆当ブログが応援している、女性と母親の「声なき声」を代弁する杉田水脈さん、頑張って!

それでは、どうして、坂上忍や吉川美代子は、私たち日本人の一般庶民でさえ理解できる、その程度の文書で書かれた(つまり、非常にわかりやすく書かれた)寄稿を読んでも、同じようには理解できないのでしょうか?

答えは簡単です💛

昨日のところで書かせて頂きましたが、マダニにとって意味があるものと、人間にとって意味があるものと、犬にとって意味があるものと、ハエにとって意味があるものとでは、その範囲に違いがあって、これこそが、ユクスキュルが重要だと指摘した「環世界」になるのですが、坂上忍や吉川美代子の「環世界」と、私たち日本人の一般庶民の「環世界」とではその範囲に違いが生じてしまっているわけです💛

つまり、坂上忍や吉川美代子を「マダニ」とすると、彼らの「マダニの環世界」と、私たち日本人という「人間の環世界」とは、その意味するものが全く異なっているわけです。


同じように、「マダニ」である朝日新聞からすれば、彼ら「マダニの環世界」と、私たち日本人という「人間の環世界」とは、その意味するものが全く異なっているわけで、「マダニ」である朝日新聞が感知できる狭量な「環世界」だけでもって、主張めいたことを試みているからこそ、、私たち人間である日本人には、「何言っているの?」と一向に理解されないんです(笑)。

加計学園問題について話し合う取材班の社会部・水沢健一、特別報道部・岡崎明子、編集委員・氏岡真弓、特別報道部・星野典久(右から)の各記者
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆長谷川熙 偽りの報道 冤罪「モリ・カケ」事件と朝日新聞

それで困り果てた結果、私たち人間である日本人に理解してもらえないことを、「マダニ」として必死に訴えているのが、こちら(↓)の書物になるのですが、哀れでなりませんね💛

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆橘 玲 朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論

兎に角はまず、「マダニ」から「ハエ」とか「ハチ」のレベルに、そしてやがては人間のレベルに一歩でも近づけるように努力なされれば良いのにと、当ブログは願っているのですが、その気配さえ感じられないのは、どうしてなのでしょうか(笑)

まあ仕方がないので、ダニだから悪いわけではない、そんな希望の持てる動画を最後にご紹介させて頂きましょう💛
☆微生物の世界へようこそ ― 自宅にも、そしてあなたの顔にも (アン・マデン TED2017)
続きは次回に♥
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* by 4711
坂上忍は考えて発言しているのではなく、指示されたことをそのまま言っているだけだと思います。自分が言っていることも理解していないと思います。
Re: タイトルなし * by みっちゃん
4711さん、こんばんは!ご訪問&コメント有難うございます!!!!!!
「坂上忍は考えて発言しているのではなく、指示されたことをそのまま言っているだけだと思います。自分が言っていることも理解していないと思います。」⇒まさに、仰る通りですね💛 何しろ、彼の本職は「役者」ですから(笑)自分のアタマで考えることを要求されない職業です。
ということで、これからもよろしくお願いしま~す☆彡
「坂上忍は考えて発言しているのではなく、指示されたことをそのまま言っているだけだと思います。自分が言っていることも理解していないと思います。」⇒まさに、仰る通りですね💛 何しろ、彼の本職は「役者」ですから(笑)自分のアタマで考えることを要求されない職業です。
ということで、これからもよろしくお願いしま~す☆彡