2018-08-29 (Wed)

獅子に牽かれたキュベレー、奉納された生贄、太陽神を描いたプレート(紀元前2世紀)
アイ・ハヌム(Ai-Khanoum, Ay Khanum)は、アフガニスタン北部のタハール州にあったギリシャ人による古代都市で、アレクサンドロス3世による征服後の紀元前4世紀に作られたグレコ・バクトリア王国の主要都市。アレクサンドリア・オクシアナ (Alexandria on the Oxus) に比定され、後のエウクラティディア (Eucratidia) の可能性もある。"Ai-Khanoum" という名称はウズベク語で「月の婦人」の意。オクサス(Oxus、現在のアムダリヤ川)とコクチャ川が合流する地点にあり、インド亜大陸への玄関口だった。アイ・ハヌムは約2世紀に渡り東洋におけるヘレニズム文化の中心地だったが、エウクラティデス1世の死後間もない紀元前145年ごろ遊牧民“月氏”の侵入によって壊滅した。

アイ・ハヌム遺跡(アフガニスタン)
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【人の情緒】は【固有のメロディー】で、その中の流れと彩(いろど)りと輝きがある。そのメロディーがいきいきしていると、【生命】の緑の芽も青々としている。そんな人には、何を見ても深い彩りや輝きの中に見えるだろう。

ところが、この芽が色あせてきたり、枯れてしまったりしている人がある。そんな人には何を見ても枯野のようにしか見えないだろう。これが【物質主義者】とよばれる人たちである。

生命の緑の芽の青々とした人なら、冬枯れの野に大根畑を見れば、あそこに【生命がある】とすぐわかる。【生命が生命を認識する】のである。こうした人にはまた、【真善美】の実在することもわかる。しかし、【物質主義者には決してわからない】。…

そこで、どうすればこの【生命の緑の芽をいきいきと保てるか】であるが、一つは塵(ちり)にまみれたり虫に食われたりしないよう、よく【保護すること】、もう一つは【絶えずきれいな水を注いでやること】であろう。

【心の芽】は【外からの塵】にもまみれるが、それだけなく、【自分の中から悪いもの】がでてきて、そのために悪くなる。これが虫にたとえられる。【この両者から芽を守るのが道義】なのである。

【道義の根本】は、ややもすれば【自分を先】にし他人(ひと)を後にしようとする【本能】を【おさえ】て、【他人を先】に、【自分を後にすることにある】といってよい。

【子供】についていえば、数え年【五つぐらい】になれば【他人の喜びはわかる】から、このころから、【他人を喜ばせるようにしつければよい】と思う。こうして育った子は、外からはいる悪いものにも、内から出る悪いものにもおかされないと思う。

【きれいな水】というのは、たとえば【先人たちの残してくれた文化の水】である。

これも子供を対象にしていうなら、【先人の残した学問、芸術、身を以(もっ)て行った善行、人の世の美しい物語、こうしたいろいろの良いものを知らせるのが大切】であろう。もののよさがわかるということは明治以来だんだんむずかしくなってきている。【現代は他人の短所はわかっても長所はなかなかわからない】。そんな風潮が支配している時代なのだから、学問の良さ、芸術の良さもなかなかわからない。しかし、【そこを骨を折ってやってもらわねば、心の芽のいきいきとした子は決して育たない】。【教育】というのは、【ものの良さが本当にわかるようにするのが第一義】ではなかろうか。

幼児の生い立ちを見ると、【情緒のメロディー】は【一人一人みな異なった彩り】を持っている。幼児はそのメロディーを作るのに実に骨を折っている。…数え年の【一歳】は全くそれにかかりきって、【最も基礎的なものを用意】している。【二歳、三歳】ではいろいろなしぐさや言葉を繰り返すことによって、【メロディーをはっきりした形に残そうとしている】。【このメロディー】が【一人一人みな異なっている】。…

【性格を作る】のは環境だとか、遺伝だとかいうけれども、そんな、【いまそこにあるもので説明できるものではない】。

幼な児がそのメロディーの彩りをとってくるのは、【そんな三次元的な世界からではない】。

「過去心不可得(ふかとく)、現在心不可得、未来心不可得」の世界、【無差別智(むさべつち)】の大海の中からとってくるのだ。幼な児にそんなことはできないと思うのは何も知らないからだといってよい。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、今から50年ほど前の昭和45年(1970)に初版が出されたもので、世界にその名を馳せた、天才日本人数学者によるエッセイで、現在の私たちが読んでも、まったく色褪(あ)せない、非常に内容の濃い作品となっています。とくに、当ブログで定義させて頂いている「文系アタマ」の方々には、自分自身のアタマで物事が考えられるようになるための必須の書物ともいえる良書ですので、どうぞ御覧下さいませ。

さて、本日は、まずこの記事(↓)を少しご紹介させて頂きたいと思います。


☆Dr. Paul McHugh: Transgender Surgery Isn't the Solution
全文は、ぜひ、上記リンク先からご確認を頂きたいのですが、ここでは少し抜粋し引用させて頂きます。
まずは、タイトルから。
Transgender Surgery Isn't the Solution
(トランスジェンダー手術は解決策ではない)
A drastic physical change doesn't address underlying psycho-social troubles.
(劇的な肉体的変化は、根底にある心理社会的諸問題に対処していない。)
こう始まる、この記事は、要約致しますと、次のような展開となっています。
Yet policy makers and the media are doing no favors either to the public or the transgendered by treating their confusions as a right in need of defending rather than as a mental disorder that deserves understanding, treatment and prevention.
(しかし、政策立案者やメディアは、理解や治療、予防に値する精神障害ではなく、擁護を必要とする権利としてその混乱を扱うことで、一般市民あるいはトランスジェンダーに害を及ぼしている。)
When children who reported transgender feelings were tracked without medical or surgical treatment at both Vanderbilt University and London's Portman Clinic, 70%-80% of them spontaneously lost those feelings.
(ヴァンダービルト大学とロンドンのポートマンクリニックの両方で、自分がトランスジェンダーであると感じる子どもを、医学的または外科的治療を受けることない状態(※自然な状態)で追跡調査したが、彼らの70~80%が自発的にそれらの感情(※自分がトランスジェンダーであるという錯覚)を失った(※自然に)。)
A 2011 study at the Karolinska Institute in Sweden produced the most illuminating results yet regarding the transgendered, evidence that should give advocates pause.
(スウェーデンのカロリンスカ研究所で2011年に行われた調査では、(トランスジェンダー主義)賛成派に中断を余儀なくさせることが明らかになった。)
The long-term study—up to 30 years—followed 324 people who had sex-reassignment surgery. The study revealed that beginning about 10 years after having the surgery, the transgendered began to experience increasing mental difficulties. Most shockingly, their suicide mortality rose almost 20-fold above the comparable nontransgender population.
(最長30年にわたる追跡調査で、性転換手術を受けた患者324人を調べた結果、手術後約10年後、トランスジェンダーは精神的困難を経験するようになりました。最も驚くべきことに、彼らの自殺率は、非トランスジェンダー集団(※一般市民)の約20倍に匹敵しました。)

このように性転換手術を行ったトランスジェンダーのその後の苦悩について分析がなされているのですが、昨日のところでもご紹介させて頂きました書物(↓)においても、また同様の問題が浮き彫りになっています。


結局、このような「人災」とも言える被害を増やしているのが「左翼リベラル」の連中で、「LGB」と「T」をごちゃ混ぜにして、そのアタマの悪さを露呈させています。







☆【杉田水脈 新潮45騒動】ゲイ「杉田寄稿全文読んだけど別にいいのでは?」リベラル「湧いて出たなホモウヨ!」「韓国行ってハッテンしているホモウヨはバルサン焚いて駆除したらいい」 - Birth of Blues
☆【杉田水脈 LGBT騒動】反しばき隊「レインボーフラッグ上下逆!」リベラル「黙れ!知ったかネトウヨ」「お前を添削してやる!」 - Birth of Blues
☆【フェイクニュース】朝日新聞化する産経に稲田朋美議員激怒「産経iRONNAに寄稿したら本文で一切ふれていないことをタイトルにされた。私は杉田水脈批判するために書いたのではない」 - Birth of Blues
で、トランスジェンダー主義者らの主張する「妄想」、
「自分は男である」と認識する「女」は、「男」である。
「自分は女である」と認識する「男」は、「女」である。
この主張に含まれる「自分」という言葉の意味を考えてみますと、「自分」というものを3つに分けて観察した場合、「① 主宰者」としての「自分」でも「② 不変のもの」としての「自分」でもなく、「③ 自己本位のセンス」の「自分」であり、これこそが、すべての混乱の根本原因になっている、ということを、これまで書かせて頂きました。
① 主宰者 ⇒ 最初から、在る。
② 不変のもの ⇒ 初期に形成され、その後不変。
③ 自己本位のセンス ⇒ 「本能」から絶えず生じる。

そのような「ある種の精神障害」であるトランスジェンダー主義者らの混乱に対して、毅然とした答えを出すことができるのが、私たち日本人で、少なくとも「聖徳太子」の時代に、すでに解決してしまっていることなのですが、それを未だに解決できないでいるから、その様な状況に陥っているわけです。

聖徳太子
そして、それを理解するためには、聖徳太子が受け入れた「仏教」を知る必要があり、聖徳太子が受け入れた「仏教」を知るには、本来の仏教が唱える「空(くう)」という論理を知る必要があります。

アレクサンドロス大王(アレクサンダー大王)は、マケドニア人の学者であるアリストテレス(紀元前384~322年)が家庭教師でしたが、古代ギリシャにおいて、アリストテレスが成立させた「形式論理学」は、その後、約2000年間に及び、絶対的な完全論理として、特に西洋世界において君臨することになります。

アリストテレスの講義を受けるアレクサンドロス
ちなみに、その「形式論理学」を克服したのが、「現代数学の父」と呼ばれるドイツの数学者、ダフィット・ヒルベルト(1862年~1943年)による「記号論理学」によってでした。

ダフィット・ヒルベルト
ところが、この2000年もの間、完成された論理学として君臨していたアリストテレスの「形式論理学」を、なんと真っ向から否定した理論家が、古代インドに居たんです。

現在のイランの北東の一部、アフガニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、および、トルクメニスタンの一部にあたる地域に、かつて「バクトリア」と呼ばれる領域がありましたが、

バクトリアの位置(紀元前320年)
そこはゾロアスター教の聖地とも言える領域でしたが、紀元前518年ごろ、アケメネス朝ペルシアのキュロス2世(現代のイラン人から「イラン建国者」として讃えられている人物です)が征服し、その後、紀元前328年にマケドニア王国のアレクサンドロス大王が征服した領域でもあります。

「アレクサンドロス帝国」の最大領域
この世界を二つの勢力の争い、「善と悪」「天使と悪魔」の対立構造として見るというゾロアスター教の考え方、いわゆる「善悪二元論」的な考え方が、この頃から西方に影響を与え、やがて「ユダヤ教」、「キリスト教」、「イスラム教」という宗教として発展していくわけですが、アレクサンドロス大王の死後に、その支配地域が分離独立していくようになります。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆本当に強かったのは遊牧民族です ~ ローマ帝国でさえ苦しめられた「パルティア」

紀元前255年、グレコ・バクトリア王国が独立し、やがてインドへ侵略を始めます。

紀元前180年頃のグレコ・バクトリア王国領域
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆イエス・キリストはキリスト教の創始者ではありません

紀元前2世紀から1世紀ごろまでインドの北西部に存在していたギリシャ人の諸王朝を「インド・グリーク朝」と呼んでいますが、

インド・グリーク朝の領域。
その頃、アリストテレスの「ギリシャ論理学」と「インド論理学」が激突することになります。その「インド論理学」の根幹にあるのが、聖徳太子が受け入れた仏教本来の教えである『「空(くう)」という論理』です。

本日は長くなりましたので、ここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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