2018-08-03 (Fri)

『源氏物語』(げんじものがたり)は、平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説。文献初出は1008年(寛弘五年)。作者の紫式部にとって生涯で唯一の物語作品である。主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会を描いた。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 流される人は古くからの【貴人や政治犯】が占めていた。『日本書紀』に続く国史【『続日本紀(しょくにほんぎ)』】(巻一)は、呪術で世を惑わした罪で【役小角(えんのおづぬ)】を文武三年(699)五月に【伊豆大島】に流したことを記す。【修験道(しゅげんどう)の祖とされる役小角】は【温泉発見伝説にも登場】する。

葛飾北斎『北斎漫画』より、前鬼・後鬼を従えた役小角
律令制の刑罰体系では、【流刑】は五刑のうち【死刑に次ぐ重刑】とされた。

神亀(じんき)元年(724)三月に【配流先の遠近】を公に定め、【伊豆、安房(あわ、千葉県)、常陸(ひたち、茨城県)、佐渡、隠岐、土佐】の6カ国を【遠流(おんる)の地】、【伊予、諏訪(すわ、長野県)】の2カ国を【中流(ちゅうる)の地】、【越前(福井県)、安芸(あき、広島県)】の2カ国を【近流(こんる)の地】とした。

都・畿内からの距離が遠近の差となり、伊豆諸島を抱える伊豆、佐渡、隠岐など島国は遠流先となった。中流地の伊予国は九州や大陸との重要な航路の瀬戸内海に臨む。目配りの必要な皇族を配流するには適切な地域に思える。そして【皇族を配流したもう一つの要因】は、【温泉とかかわりがある】のではないか。

後に大宝(たいほう)元年(701)の【大宝律令】で国郡里制(こくぐんりせい)、後の国郡郷制(こくぐんごうせい)が確立したときも【温泉名が付く郡】として【全国唯一】の【温泉郡(ゆのこおり)】となったのが【伊余湯(いよのゆ)地域】である。

それだけ注目された温泉地域で、古代の人が【火山と温泉の関係】を認識していたかどうかわからないが、【火山も温泉もほかに見当たらない四国】に【どうしてここだけ高温泉が湧いているのか不思議】だったはず。

それが、後に『伊予国風土記』逸文とされる「湯郡(ゆのこおり)」の一文に見る、伊予の湯は大分・速見(はやみ)の湯(別府温泉)から豊予(ほうよ)海峡を潜る下樋(したび、暗渠(あんきょ))を通して持ってきた、という理解を生んだようだ。
そこに【飛鳥時代】すでに【「伊予温泉宮(いよのゆのみや)」】が築かれていたことは、『日本書紀』の舒明(じょめい)天皇十一年(639)十二月十四日に「伊予温泉宮に行幸された」という記述が示す。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、私たち日本人が大好きな「温泉」について、『古事記』や『日本書紀』に記されている三古湯はもちろん、現代にも数多く残る名湯について、国史とともに学ぶことができる良書となります。

さて、今から1000年ほど前、私たちの日本で、とある祝宴の場で、
《 この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば 》
と詠んだと伝わるのが「藤原道長(ふじわら の みちなが)」ですが、

藤原道長(菊池容斎『前賢故実』より)
良く知られているように、「女性のみが皇族になれる特権」を保持する中で、それとは逆に、「皇族」には決してなることができない「皇族ではない男性」が、自分の娘を「天皇」の「妻」とすることによって、その間に生まれてくるであろう、「次期天皇」の可能性がある「男子の孫」に対する影響力を保持することで、「権威」と「権力」を握る、というのが「摂関政治」で、その「代表格」が「藤原氏」になります。

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆東西南北の「東」を「あずま」と呼ぶ理由

その藤原道長の娘の一人が、第66代一条天皇の2番目の皇后で、

一条天皇像(真正極楽寺蔵)
藤原彰子(ふじわら の しょうし)ですが、のちの後一条天皇、後朱雀天皇となる御子を産んでいます。その藤原彰子に仕えていたのが「紫式部」になります。

紫式部日記絵巻断簡(東京国立博物館蔵)
紫式部といえば、世界最初の本格的な長編小説として名高い、あの『源氏物語』が思い起こされますが、その第三帖(じょう)空蝉(うつせみ)では、主人公である光源氏(このとき17歳です)が人妻である空蝉(うつせみ)と関係を持ったあと、彼女の弟を通じ、その後も度々、逢瀬を求めるものの、空蝉(うつせみ)がこれを頑なに拒み続けるという前置きがあってのお話になるのですが、

継娘と碁を打ち合う空蝉を垣間見る光源氏
『源氏物語』の登場人物の伊予介という伊予国の国守の次官を務める男の元に後妻として嫁いでいたのが空蝉(うつせみ)で、その伊予介の前妻の娘である軒端荻(のきばのおぎ)が囲碁をしている様子を光源氏が覗き見て、空蝉(うつせみ)に対する昂(たかぶ)りを抑えられず、夜這いを決行する光源氏だったのですが、それを察していた空蝉(うつせみ)は、すでに薄衣一枚を脱ぎ捨てて逃げ去っていました。そこで光源氏は、残っていた軒端荻(のきばのおぎ)と、なんと「ヤッテ」しまいます!

空蝉(うつせみ)と軒端荻(のきばのおぎ)はほぼ同年輩であったとはいえ、光源氏、恐るべし、といったところですが、ことを終えた光源氏は、空蝉(うつせみ)が残していった薄衣を持ち帰ります、という感じのあらすじになるのですが、空蝉(うつせみ)と軒端荻(のきばのおぎ)の囲碁の最中に、碁石を数える際、数の多い例えとして伊予の湯桁(ゆげた)を使っています。

☆足湯「伊予の湯桁」 四国松山・道後温泉 大和屋本店
ちなみに、第66代一条天皇の最初の皇后である藤原道隆の娘である藤原定子(ふじわら の ていし)に仕えていたのが『枕草子』で有名な「清少納言」になります。

『 『古事記』や『万葉集』には漢字の音や訓を日本語の音節に当てはめて日本語に書き表す、いわゆる万葉仮名が用いられていました。その万葉仮名がしだいに簡略化され、片仮名、平仮名になっていきました。仮名文字がつくられたことは、日本の文化に大きな影響をもたらしました。国風文化が一層洗練されたものになっていくのです。
日本の文学はさらに独自性を発揮していきます。それが9世紀後半からの和歌と物語文学です。
特に平仮名は貴族の女性の間に広がりました。清少納言は、鋭い観察眼で宮廷生活をつづった『枕草子』を著しました。
清少納言は才気煥発(かんぱつ)な女性です。
「春は曙。やうやうしろくなり行くやまぎは、すこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる」
このように『枕草子』の冒頭では四季それぞれの興趣を取り上げ、春は曙(明け方)、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて(早朝)と畳みかけていきます。このテンポのよさ、男性と対等な立場で書かれた人々の生活ぶりへの機知とユーモアが『枕草子』を傑作にしています。
同じく宮仕えの女性であった紫式部は『源氏物語』を書きました。桐壷の帝の皇子である光源氏と、彼を取り巻く女性たちとの交わりを描いた物語です。これは世界最初の本格的な長編小説です。こまやかな文章による個性の書き分けにすぐれ、近代を含め日本最高の文学作品といってよいものです。
紫式部が生きたのは藤原氏の全盛時代です。藤原為時の娘で、幼いころに母を亡くしました。父親に育てられ、子供のときに漢詩などを学び、十分な教養を積みました。夫の藤原宣孝と死別してから、一条天皇の中宮、上東門院(じょうとうもんいん)に仕えました。この人はあの権勢を誇った藤原道長の娘の彰子(しょうし)です。紫式部は宮仕えに出るのと前後して『源氏物語』を著しました。…この時代に平仮名によって書かれた文学の担い手の多くが、宮廷の女性たちであったことは特筆すべきことです。女性は自由だったのです。その代表的な例として、小野小町の歌を一首紹介しておきます。
「花の色は うつりにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに」
恋に明け暮れている間に我が身は衰えてしまったという嘆きの歌ですが、絶世の美人といわれた女性の正直な感慨がうたわれています。』
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆昔から女性が大活躍する日本 ~ 清少納言、紫式部、小野小町

以上、今から1000年ほど前の私たち日本のお話でしたが、その時代すでに、女性が生き生きと活躍し、温泉も有名であったことなど、ご理解いただけたのではないでしょうか?

ご参考までに申し上げますと、その当時、現在のイギリスに繋がる国は存在してもいませんでした。
私たち日本人が、世界に冠たる「最古の文明」であることを、今一度、認識しなおす意味があるとは思いませんでしょうか?

詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆イギリスの「大蔵省」と「財務省」

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Re: タイトルなし * by みっちゃん
4711さん、こんばんは!コメント&ご訪問有難うございます!!!!!!
「呪術で世を惑わせた」というようなことは、現代社会では不可能に近いのではないかと思いますが、それでも単純な詐欺被害に見舞われる方々が後を絶ちませんので、そういった素地が私たち日本人にはあるのかもしれません。
「創価、統一、幸福の科学」⇒ これらは「宗教」と呼ぶに値しないのは「論理的」にも明白なのですが、コロッと騙されてしまう方々が多いのも事実ですね。
そもそもユダヤ教に由来する宗教は、すべて「論理的な誤り」が認められます。その証拠が私たち日本人になるのですが(笑)
科学気にも証明されている事実を、理解できない方々に教えて差し上げるという行動が、私たち日本人には必要なのではないかと考えています。
ということで、これからもよろしくお願いしま~す☆彡
「呪術で世を惑わせた」というようなことは、現代社会では不可能に近いのではないかと思いますが、それでも単純な詐欺被害に見舞われる方々が後を絶ちませんので、そういった素地が私たち日本人にはあるのかもしれません。
「創価、統一、幸福の科学」⇒ これらは「宗教」と呼ぶに値しないのは「論理的」にも明白なのですが、コロッと騙されてしまう方々が多いのも事実ですね。
そもそもユダヤ教に由来する宗教は、すべて「論理的な誤り」が認められます。その証拠が私たち日本人になるのですが(笑)
科学気にも証明されている事実を、理解できない方々に教えて差し上げるという行動が、私たち日本人には必要なのではないかと考えています。
ということで、これからもよろしくお願いしま~す☆彡
今、世にはびこっている胡散臭い新興宗教にも同じことをしてほしいですね。
創価、統一、幸福の科学…、北朝鮮人の教祖が多いようですよ。