2018-07-19 (Thu)

『名所雪月花・井の頭の池 弁財天の社雪の景』 歌川広重
井の頭恩賜公園(いのかしらおんしこうえん、Inokashira Park)は、東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる都立公園である。
井の頭公園はその中心に井の頭池(約43,000m2)を擁している。井の頭池は北西-南東方向に延びる細長い形の池であり、北西端は二つに分かれ、南東端からは井の頭池を源とする神田川が流出している。神田川の流れの一部も井の頭公園に含まれている。

井の頭弁財天
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【日本】は、これだけ【長く歴史が続いてきた国】である。連綿と続いてきた歴史のなかで、【経験が蓄積】され、物語や言い伝えとなり、習慣となり、それは【思考構造にも反映】されている。あれも経験した、これも経験した。それで結局、こういう結論に落ち着いた。そんな【経験の多様性、重層性】がある。

だから、【大概のものが揃っている】し、【日本人は経験済み】だ。江戸時代の和算や商業のあり方を見るまでもなく、【論理的なこと、数値的なこと、計量的なこと】も【高度な伝統を積み重ね】てきている。一方で、人間社会には【論理では片付かない隠された智恵や価値がある】ことも【知っている】。それが【「暗黙智」】である。

たとえば日本は、ほとんど同じ場所、同じメンバーで長い歴史が続いてきた。戦国時代は命がけの騙しあいの連続だったし、戦争も散々やった。その結果、皆、【ほどほど】にしてやめたほうが【お互いのため】ということに気づいて、日本国内で【「まあまあ」「ほどほど」】が根づいた。だから【わかりも早い】し、【大人の判断もできる】。

このようなことは、論理的に説明することではなく、経験を蓄積し、消化し、混淆(こんこう)し、発酵させることで体得してきた智恵、まさに【「暗黙智」】であった。

【他の国がまだ経験していないようなこと】を、【日本はとうの昔に経験している】。そんな例は数限りなくあり、「他国の事例に学ばなくてはわからない」などといったことも少ない。自分の【「情」と「意」と「知」で考え】れば答えを導き出すヒントは、【日本のなかにたくさんある】。本当に恵まれた国だとしかいいようがない。

川を流れている表面の水は【表流水】というが、実はどの川でも、【伏流水】が【地下を流れている】。

たとえば、古い利根川は、川の下にも水が通っている。その水は隅田川の下を流れて、東京湾の真ん中あたりに吹き出している。そういう地下水脈を伏流水という。

利根川東遷(左:中世の利根川、右:現在の利根川)
☆利根川東遷の詳細
富士山麓に降った雨は、地下を流れて駿河湾のなかに吹き出している。東京では、青梅の山に雨が降ると、多摩川や荒川に流れていく水と、地下に潜る水がある。地下を流れて高井戸、荻窪あたりで吹き出す。標高50メートルくらいのところに池がつながっていて、一番大きいのが井の頭池である。近辺で井戸を掘って水をくみ上げると、井の頭池が枯れてしまう。
そんな【伏流水にあたるもの】が【日本人の心のなかにもたくさん流れている】。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現代を生きる私たち日本人が、ついつい忘れてしまいがちな、私たち日本人が持って生まれた特性や、世界最古の文明である、私たち日本人が、その悠久の歴史の中で、様々に試行錯誤した結果として育んできた「日本社会の素晴らしさ」について、優しい語りかけで再認識させて下さる良書となります。本書をご覧頂くことで、お子様を愛情一杯に育てることの大切さ、そして私たち日本人の最も尊い「情」の存在が何であるのか、といったことをご確認なされて頂けることを願って止みません。

さて、本文中に「表流水」と「伏流水」について書かれていましたが、先日の西日本における豪雨災害で、あまりにも多くの方々が犠牲になってしまいましたこともあり、本日は、その辺りのことについて書かせて頂きたいと思います。
まず、日本最大級の河川であり、世界最大のメガ・リージョンである「首都圏」を支える、別名「坂東太郎」と呼ばれる日本三大暴れ川の一つ、「利根川」の東遷のお話がありましたが、これは江戸時代における「インフラ整備事業」で、このことによって江戸時代に人口は約2倍、耕地面積は約1・8倍に増加するといった急激な成長を可能にしました。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆坂東太郎(ばんどうたろう)って何? ~ 日本に「家」ができた江戸時代

で、その「利根川」は、もともとは蛇行をしながらも東京湾へと注ぐ河川でした。現在でも、埼玉県を流れる大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)がありますが、この河川が江戸時代以前の利根川本流になります。

大落古利根川
で、理解しておかなければならないのは、現在、私たちが見ている「利根川」は、「表流水」であって、「伏流水」は依然として地下を流れ、東京湾へと向かっているままだ、ということです。

水準測量に用いる際に標高の基準となる点を「水準点」、英語で「ベンチマーク(benchmark)」と呼びますが、

一等水準点
東京都建設局のホームページ(⇒☆東京都建設局HP 水準基標測量成果)から、誰でも確認することができますので、少し見てみますと、
青梅市の場合、東京湾の平均海面に対して、100メートルを軽く上回る標高であることが分かります。

そこから東に移動した立川市の場合は、100メートルを上回る標高の地域もありますが、明らかに低下していることが分かります。

さらに東へと移動した武蔵野市や三鷹市の場合、さらに一層低下していることも分かります。

本文中に書かれていた「井の頭池」の標高は45メートル程度とされていますが、

井の頭池(弁天堂近辺)
西側の関東山地から武蔵野台地へと、地下水が「伏流水」として流れ、途中で噴き出した「湧き水」によって形成される池です。

「お茶の水」と呼ばれる湧水口
武蔵野台地を、さらに東へと移動した新宿区の場合、こんな感じになり、

千代田区の場合には、こんな感じになります。

「山手線」で知られる「山の手」とは、低地にある下町に対して、高台にある地域を指す言葉になります。
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以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 東京においては歴史的に、江戸時代前期の御府内(江戸の市域 = 朱引、もしくは大江戸)において、江戸城の近辺とその西側の高台の山の手台地を幕臣などの居住地帯として開発した。
江戸時代中期以降は、江戸の人口増加によって土地が不足し、下町の本所などにも武家屋敷が造成されるようになり、町人との住み分けは曖昧になっていった。
その一方で、山の手と呼ばれる赤坂や麹町や麻布にも町人町が広がっており、一口に江戸市街、特に山の手といっても、複雑な形相を示していることが特徴である。
山の手の代表的な地域は、麹町・芝・麻布・赤坂・四谷・牛込・小石川・本郷であり、地理的には武蔵野台地の東端にあたる。」

☆【公式】デュフレ下落合
で、低地の地域に含まれる場合、ここでは敢えて載せませんが、「伏流水」の流れを考えれば、住むのに適していない場所となるのですが、それでも、「覚悟の上」でお住まいになられている方々が数多くいらっしゃいます。

問題は、そのことを、ご自身でお調べになられた上で、「本当に理解して住んでいる」のか、それとも「調べもせずに住んでいる」のか、というところにあります。
「正しい歴史」を学ぶ必要性が、「ある」のか「ない」のか、それこそ私たち日本人は経験済み、だと思うのですが。。。
続きは次回に♥
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