2018-07-04 (Wed)

嫌われ恐怖症
『自分に自信が無い』
『周りからどう見られているのかが気になる』
『常に周りに気を遣っている』
『比較的よく「いい人だ」と言われる』
『人に嫌われるのがたまらなく怖い』
そんなあなたは間違い無く嫌われ恐怖症の罹患者だろう。
これは主に、そこそこの交友関係を持ち、逆に自分への信頼、すなわち自信が全く無い人間に潜伏、または発症する、地獄の悪疫であり、 極端に重篤化すれば、冗談でも誇張でも無く一直線で死に至る危険な病である。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「買って損した」と文句をいわれないように最初に断っておくと、【本書は朝日新聞を批判したり擁護したりするものではない】。

私の関心は、インターネットを中心に急速に広がる【“朝日ぎらい”という現象】を原理的に分析してみることにある。

☆【朝日新聞】「規範」守らぬ西野監督 世界のサッカーを敵に回した (忠鉢信一) ~ネットの反応「朝日がそう言うなら西野は正しかったな。俺たちの西野バンザーイ!!」「朝日新聞主催の甲子園で敬遠がある度に同じ事を言えよ」
「原理的」という意味は、「右」と「左」の善悪二元論の不毛な対立(罵詈雑言の醜い争い)から距離を置くということでもある。
もちろん【“朝日ぎらい”】には、【過去(ないし現在)の朝日新聞の報道・論説に由来する】ものもあるにちがいない。…


☆多くの人に知って欲しい…中西哲生「W杯日本、フェアプレーポイントで決ナメ進出は、日本代表が長く取り組んできた事の積み重ね」
【本書のテーマ】は【「リベラル化」】と【「アイデンティティ化」】だ。

☆【W杯】『どっちが叩かれると思う? 明白やん。プロは結果が全て』
「【リベラルが退潮】して日本は右傾化した」と当たり前のようにいわれるが、私はこれには懐疑的だ。

☆【twitterで話題】『テレビでなんか眼鏡のおっさんが 「最近の若者のリュックには必ずとは言わないが、よくナイフが入ってる」と。どこ調べだ?』
これから述べるように、世界でも日本でもひとびとの価値観は確実にリベラルになっている。【リベラルが退潮している】ように見えるのは、【朝日新聞に代表される日本の「リベラリズム(戦後民主主義)」】が、【グローバルスタンダードのリベラルから脱落】しつつあるからだ。…

☆【米国:恐怖と嫌がらせ】トランプは、トランプ政権関係者対への左翼の暴動がエスカレートしているので個々で武装するよう忠告

☆【米国:衝撃】アンティファ:Linkedinで移民税関捜査局(ICE)職員の個人情報をツイッターで晒す
興味深いのは、「朝日ぎらい」が日本だけの現象ではないということだ。アイデンティティをめぐる衝突は欧米を中心に世界じゅうで起きており、その最大の戦場はトランプ大統領を生み出したアメリカと、移民問題で「極右」の台頭に揺れるヨーロッパで、いずれも「リベラルぎらい」な嵐が吹き荒れている。…

☆【世論調査】研究報告:ジャーナリストは、左翼、フェミニスト、リベラルの比率が高い
民進党の分裂・消滅によって、日本では「リベラル」と「保守」の定義をめぐる喧喧囂囂(けんけんごうごう)の論争が起きている。

☆枝野氏「自民は『革命政党』、正統保守は我々」:朝日新聞デジタル
本書で(おそらく)もっとも議論を呼ぶのは、「リベラル」と「保守」には遺伝的な基礎があるとの主張だろう。

進化論的にいうならば、ひとはリベラル的ないしは保守的な生得的傾向をもって生まれてくる。そして知識社会化した現代では、リベラルに生まれたほうが社会的・経済的により成功しやすい。--にわかには信じがたいだろうが、私の他の著作と同じく、こうした主張には科学的な証拠(エビデンス)があることを示すつもりだ。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、これまでにも何冊か、当ブログで取り上げさせて頂いたことがある、いわゆる「左派」である著者の書物になりますが、非常に独特な切り口で、著者自身のお考えを、論理的に展開なさっている書物になります。但し、当ブログの考え方とは異なっています。私たち、一人ひとりの考え方は皆それぞれ、で色々と異なっていて当然というのが、当ブログのスタンスとなりますので、たとえ考え方が異なっていたとしましても、参考にすべき部分があり、論理展開もキチンとなされている書物であれば、ご紹介させていただくつもりですので、そういったスタンスの下で、今回は本書を取り上げさせて頂きます。

さて、本文からもご理解いただけると思いますが、著者は、現在、私たちの日本でも、アメリカやヨーロッパに代表される世界中でも、「保守」または「極右」と、その対極である「リベラル」との間における「アイデンティティ」をめぐる対立が起きている、そして、その現象が「リベラルぎらい」であるとしているわけですが、日本における「朝日ぎらい」は、世界においての「リベラルぎらい」とは本質を異にしていて、それは朝日新聞に代表される日本の「リベラリズム(戦後民主主義)」が、グローバルスタンダードのリベラルとは異なってきているからである、と結論付けをされています。

これを図示してみますと、次のようになります。

で、著者が本書で定義している「リベラル」というものは何かと言いますと、以下の3条件を満たしている思想・主義になります。
① 道徳の黄金律(己の欲せざるところ、他に施すことなかれ)
② 普遍性(ダブルスタンダードの禁止)
③ 進歩主義(理想社会を目指す運動)
そして、この3条件を日本の「リベラリズム(戦後民主主義)」が満たさなくなってきていることで、「朝日ぎらい」という現象が顕著になっているのだ、という論理展開をされています。

また、「リベラル」に対する「保守」の定義については、先ほどの3条件に対して「受け入れつつも一定の留保をつける」という態度(①については受け入れつつも、②や③については一定の留保)の思想・主義、また「極右」に至っては、頑なに拒む、という態度をとるといった感じになります。

それでは、その著者が定義するところの「リベラル」の3条件について、少し考えてみましょう。

まずは、「黄金律」。
① 道徳の黄金律(己の欲せざるところ、他に施すことなかれ)

この「黄金律」につきましては、先日のところで、タマタマ書かせて頂いているのですが、多くの「宗教」において共通している教えになります。
つまり、
( 他人から自分にしてもらいたいと思う行為 ) は ( 人に対してするべき行為 ) である
( 自分がされて嫌なこと ) は ( 人にもするな ) である
といった内容の教えのことを「黄金律」と呼びます。
この「黄金律」に対して、否定的な考えを持つ人は、少ないのではないか、と思いますが、中には否定的な方がいらっしゃらないとは言えません。
で、その「黄金律」を勘違いして、「論理的に間違った解釈」をする例として、
「ならば、自分がされて嫌でなければ、人にしても良いってことになるな」
というのを解説させて頂きました。
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆黄金律を勘違いしてしまうのが「文系アタマ」のパヨクです

ここで注意しておかなければならないことが、( 他人から自分にしてもらいたいと思う行為 )とか( 自分がされて嫌なこと )という部分には、「自分」、つまり「主観」が入り込んでいるということです。
「主観」が入り込んでいるので、そもそも、これは「人それぞれ」ということになります。ですから、当然、「バラバラ」なもの、であるはずです。

そのような「バラバラ」でまとまりもないものを、言葉の定義として使用することは、論理的に間違っています。何故ならば、特定できない、「あやふやなもの」でしかないからです。

続いて、「普遍性」。
② 普遍性(ダブルスタンダードの禁止)
この「普遍性」という言葉は、「数学」の用語になりますが、これも勘違いなされている方々が非常に多いのではないかと思われます。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 数学の様々な分野において、ある特定の状況下にて一意に射を定めるような抽象的性質が、特定の構成を定義、あるいは特徴づけたりする事がしばしばある。このような性質を普遍性(英: universal property)と呼ぶ。普遍性は圏論を用いて抽象的に論考される。
結果として、我々は普遍性の一般的な扱い方を得ることになる。」

「どういうこと???」って、お感じの方々も多いと思いますが、ここでは難しいことは放置して、「普遍性」というのは「ある特定の状況下」において、他のことにも「当てはまる」という、非常に抽象的な概念になります。
つまり、「ある特定の状況下」においては、こうなる、といった「あやふや」ではあるけれども、一定の「解」が得られる、という非常に限定的なものになります。
当然のことながら、「ある特定の状況下」において、こうなる、ということですので、ダブルスタンダードは許されないわけですが、そもそもの前提である「ある特定の状況下」ではない事象に関しましては、何ら説得力を持ち得ませんといった類のものに過ぎません。

ですので、「ある特定の状況下」でしか有用ではないものを、言葉の定義として使用することは、論理的に間違っています。何故ならば、特定できない、「あやふやなもの」でしかないからです。

続いて、「進歩主義」。
③ 進歩主義(理想社会を目指す運動)
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 進歩主義(しんぽしゅぎ、英: Progressivism)とは、世代を重ねるごとに国家及び社会全体が抱える矛盾を、高まる知識と道徳によって変革していくことにより、理想に近い体制へと前進しようとする思想である。」
この「進歩主義」という概念は理解しやすいと思いますし、日本人の多くの方々が賛同できるものではないかと思うのですが、どのように変革するのが良いのか、どのような状態を理想とするのか、といった具体的にモノゴトを推し進めていこうとする際、一人ひとりの考え方が違うため、唯一絶対の客観的に最良の手法や状態というものは、存在し得ません。つまり、これも「あやふやなもの」でしかないわけです。

実は、この言葉の使われ方は、もともと「リベラル」であった人々が、自分たちのことを「プログレッシブ(進歩的)」であると言い換えるようになっているんです。

『 たとえば保守派の論客といわれる櫻井よしこ氏は、
「 日本では『リベラル』という言葉はよい意味で使われているかもしれないけど、アメリカではまったく違うというのだ。『リベラルという表現は、むしろ、愚かな人という意味合いさえ含み始めた。だから皆、いま、自分はリベラルだと言うより、プログレッシブ(進歩的)だと言っている』と友人は語る」 』
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆死に絶えるリベラル、退化するプログレッシブ

以上、著者が本書で定義している「リベラル」というものの3条件、
① 道徳の黄金律(己の欲せざるところ、他に施すことなかれ)
② 普遍性(ダブルスタンダードの禁止)
③ 進歩主義(理想社会を目指す運動)
について確認してみましたが、御覧のように、いずれも「あやふやなもの」でしかなく、これでは「リベラル」の定義そのものが確定しません。

ということは、自ずと、論理展開に矛盾を生じさせることになってしまいます。

で、そういった矛盾を指摘することができれば、それはすなわち論破できるものということになります。そういった訓練をするためにも、ぜひ、本書をご覧いただきたいと思います。

さて、本日の最後になりますが、昨日の「アキレスと亀」の問題について、再び確認しておきましょう。

【アキレスと亀】
あるところにアキレスと亀がいて、2人は徒競走をすることとなった。しかしアキレスの方が足が速いのは明らかなので亀がハンディキャップをもらって、いくらか進んだ地点(地点Aとする)からスタートすることとなった。
スタート後、アキレスが地点Aに達した時には、亀はアキレスがそこに達するまでの時間分だけ先に進んでいる(地点B)。アキレスが今度は地点Bに達したときには、亀はまたその時間分だけ先へ進む(地点C)。同様にアキレスが地点Cの時には、亀はさらにその先にいることになる。この考えはいくらでも続けることができ、結果、いつまでたってもアキレスは亀に追いつけないことになるが。。。
以上は、「走ることの最も遅いものですら最も速いものによって決して追い着かれないであろう。なぜなら、追うものは、追い着く以前に、逃げるものが走りはじめた点に着かなければならず、したがって、より遅いものは常にいくらかずつ先んじていなければならないからである」、という有名な「アキレスと亀」と呼ばれる議論であるが、その答えを述べよ。
こちらもご参照💛
↓
☆教条主義という危険-アキレスと亀の話を論破できますか?
実は、この問題は、アキレスが亀に追いつかない場合もあり得ますし、アキレスが亀に追いつく場合もあり得ます。つまり、問題そのものが「あやふやなもの」であり、その結果、解答がそもそも定まらないという典型的な事例になります。

詳しくは、次回以降に書かせていただきたいと思いますので、皆さんも、ぜひ、頭の体操をしてみてください。
続きは次回に♥
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