2018-06-12 (Tue)

確率論(かくりつろん、英: probability theory, 仏: théorie des probabilités, 独: Wahrscheinlichkeitstheorie)とは、偶然現象に対して数学的な模型(モデル)を与え、解析する数学の一分野である。
もともとサイコロ賭博といった賭博の研究として始まった。現在でも保険や投資などの分野で基礎論として使われる。
確率論は16世紀から17世紀にかけてカルダーノ、パスカル、フェルマー、ホイヘンス等によって数学の一分野としての端緒が開かれた。イタリアのカルダーノは賭博師でもあり、1560年代に『さいころあそびについて』(羅: Liber de ludo aleae)を執筆して初めて系統的に確率論を論じた。その書は彼の死後の1663年に出版された。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 飲みの席で、お酒好きのズボラな友人に、
「 枝豆の殻を、殻入れではなく、枝豆と同じ皿に捨てていった場合、枝豆の殻を一度も引かず、30房の枝豆を食べきれる確率ってどれくらいなんだろ?」
と聞かれた。

聞かれた質問には答える主義でやってMATH!
解答解説は以下の通り。
殻でない枝豆を引くことを当たりとすると、
1房目が当たりの確率は30/30
2房目が当たりの確率は29/30(殻がひとつ混じっているから)
3房目が当たりの確率は28/30(殻がふたつ混じっているから)
これが続いて、30房目が当たりの確率は1/30(殻が29混じっているから)。
これらの確率の積が求めたい答えなので、
30/30×29/30×28/30×27/30×…×1/30
=30!/3030
≒1/1兆
なんと低い確率なのでしょう!

コインで表が出る確率は1/2
ガリガリ君で当たりが出る確率は1/50
地球に落ちた隕石が自分に当たる確率は1/100億
これらが続けざまに起こる確率です!

毎日晩酌で枝豆30房食べたとして、殻を一度も引かず食べきれるのは、約30億年に1回の計算です!

この衝撃の答えを伝えようと彼を見たら、更なる衝撃!
寝てる~!

彼がこの質問に興味を失っている確率100%!』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「数学」にまつわる「面白ネタ」がたっぷりと詰まった、「数学」をもっと馴染みやすいものとして捉えて頂ける良書となります。

さて、「蛇と梯子(へびとはしご)」と呼ばれる欧米で古くから親しまれている子供向けのボードゲームがあります。


詳細につきましては、遊び方など解説が為されているブログ(⇒☆親子でボードゲーム 「蛇と梯子 Snakes and Ladders」)でご確認を頂きますとして、私たちの日本で言えば、「絵双六(えすごろく)」になります。

日本地図を盤面にした絵すごろく(大阪毎日新聞付録、大正14年)
この日本人に馴染みのある「絵双六」の元は、遅くとも室町時代後期(15世紀後半)、つまり、今から500年以上前に遊ばれていた「浄土双六」にまでさかのぼることができます。

「浄土」という言葉からも想像できるように、もともと「仏教」の用語や教訓が書かれている双六でした。

☆仏教の世界観を遊べる・学べる「浄土双六ペーパークラフト」を作りたい!
「双六に仏教なんて!」って、驚かれるかもしれませんが、さきほどの「蛇と梯子」は、そもそもインド発祥で、「宗教」と深く関係があります。

「蛇と梯子」(19世紀、インド)
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 蛇と梯子はインド発祥のゲームで、Vaikuntapaali または Paramapada Sopanam(救済への梯子)という道徳に基づくゲームが元になっている。それがイングランドに伝わって「蛇と梯子」になり、1943年に Milton Bradley がアメリカ合衆国に紹介することになった。
このゲームは古代インドでは Moksha Patamu という名で広く親しまれていた。そのジャイナ教版である Gyanbazi は16世紀に遡る。また、ヒンドゥー教の日常生活での教えを反映した Leela と呼ばれるゲームも同じである。
Moksha Patamu はヒンドゥー教の教えを子供たちに教えるために考案されたと見られている。その教えとは「因果応報」である。


梯子は寛容さや信頼や謙虚さといったことから発する善行を表し、蛇は欲望や怒りや殺人や窃盗といった悪行を表している。このゲームは、人が善行を実行することで救済(Moksha=解脱)を得るのに対して、悪行を実行するとより惨めな生命形態に輪廻転生(=Patamu)するということを表している。梯子(善行)は蛇(悪行)よりも数が少なく、善行を積むことが悪の道へ落ちていくより難しいことを表している。100番のマスに到達すると解脱が達成される。蛇と梯子はアーンドラ・プラデーシュ州では Vaikuntapali と呼ばれている。
もともとのゲームで美徳が描かれたマスとしては、信義(12)、信頼(51)、寛大さ(57)、知識(76)、禁欲(78) があり、悪徳が描かれたマスとしては、反抗(41)、虚栄(44)、俗悪(49)、窃盗(52)、嘘(58)、酩酊(62)、借金(69)、激怒(84)、貪欲(92)、思い上がり(95)、殺人(73)、情欲(99) がある。」

「蛇と梯子」 ジャイナ教版
紀元前1000年から紀元前500年頃にかけて、古代インドにおいて編纂された一連の宗教文書を「ヴェーダ」(「知識」の意)と呼びますが、その「ヴェーダ」に説かれている祭祀を行った人々の宗教が「バラモン教」になります。
そのバラモン教では、司祭階級であるバラモン(brāhmaṇa)を特殊階級として、神に等しい存在として敬い、生けにえなどの儀式を行うことができるのはバラモンだけとされます。いわゆる、「カースト」の頂点に位置するのが、このバラモンの人々になります。

バラモン階級の人々(インド・カルナータカ州)
そこに紀元前5世紀頃、バラモン教の供犠や祭祀を批判し、あわせてヴェーダの権威を否定する「ジャイナ教」が登場します。ジャイナ教では、「真理は多様に言い表せる」と説かれるように、一方的判断を避けて「相対的に考察」するという、「相対論」的な考え方を教えとします。始祖はマハーヴィーラです。

マハーヴィーラ像
また、同様に、バラモン教の基本のひとつであるカースト制度や司祭階級バラモンの優越性を否定した「仏教」も登場します。始祖は、ガウタマ・シッダールタです。

ガウタマ・シッダールタ
この仏教の登場によって、バラモン教は衰退するのですが、

ヒンドゥー教の卍
その後、4世紀頃に、バラモン教を中心として、インドの各民族宗教が再構成され、やがて「ヒンドゥー教」へと発展していく、というのが大まかなインドの宗教の流れになります。

ちなみに、洋の東西を問わず、幸運のシンボルとして用いられていたのが、非常に長い歴史を持つ図柄である「卐」・「卍」(まんじ)につきましては、以前にも書かせて頂いておりますので、そちらをご参照くださいませ。

インダス文明の印章
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆『マニフェスト・デスティニー』と、『ドナルド・トランプ』と、『「卍」・「卐」(まんじ)』

ところで、何故、このようなインドの宗教のお話を書かせて頂いているのかと申し上げますと、「仏教」も「ヒンドゥー教」も、非常に「数学的=論理的」であるからです。

さきほど「因果応報」という言葉が出てきましたが、「原因」があって「結果」がある、という考え方が貫かれているんです。
「仏教」における「因果」は、「善因善果」(ぜんいんぜんか)、つまり、善が善をうむ、「悪因悪果」(あくいんあっか)、つまり、悪が悪をうむ、「善因楽果」(ぜんいんらっか)、つまり、善が楽をうむ、「悪因苦果」(あくいんくか)、つまり、悪が苦をうむ、という風に説かれています。

別に「仏(ほとけ)」が判断しているわけでもなく、また「偶然」、「たまたま」といったことが入り込む隙がありません。その点、キリスト教やユダヤ教やイスラム教とは、根本的に違っています。

もちろん、キリスト教もユダヤ教もイスラム教も、「数学的=論理的」ではありますが、仏(ほとけ)の意思決定がない「仏教」に対して、唯一の神さまが意思決定する、人間にはそれを知ることはできない、といった、ある種の「確率論」的な部分が存在している点が大きく異なっています。
本文中に書かれていた「枝豆」の問題に対する解答は、「確立」を求めることで得られますが、その考え方がヨーロッパにおいて生まれてきたのが17世紀で、パスカルとフェルマーが始まりとなります。

ブレーズ・パスカル

ピエール・ド・フェルマー
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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