2018-04-24 (Tue)

グワダルの海岸の上空からの光景
グワーダル(英:Gwadar、گواد)は、パキスタン南西部バローチスターン州にある町。日本語メディアではグワダルと表記されることもある。名称は地元のバローチ語で「風の門」を意味する。アラビア海に面しており、中国・パキスタン経済回廊(CPEC)及びそれを含めた一帯一路構想の要衝として、中華人民共和国により港湾開発が進んでいる。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 多くの日本人は関知しておりませんが、【インドはCPEC(中国パキスタン経済回廊)に風穴を開けました】。これは【地政学上の大地殻変動と言っていい動き】です。

【パキスタンはアジア最大の親中国家】と見られてきました。なにしろ【中国とは半世紀を超える軍事同盟】であり、事実上の【「反インド同盟」】ですからね。

☆焦点:パキスタン海洋拠点に賭ける中国、巨額投資の落とし穴
パキスタンの最南西部の【グアダール港】から新疆ウイグル自治区の【カシュガル】までの「中国・パキスタン経済回廊」が鳴り物入りで建設されていますが、【インド】はこれを「パキスタンを植民地化しようとしている」と、【中国を激しく批判】してきました。

言うまでもなく、【インドへの軍事的脅威となるから】です。そのうえ【中国】は【CPEC拡大のためアフガニスタンを正式に加えました】。昨師走、王毅外相はパキスタンとアフガニスタンの外相を北京に呼びつけ、この話をまとめています。

しかし、インドは予想を超える迅速さで動き出しました。まさに「インド太平洋」と持ち上げられ、トランプ大統領がハノイでベトナム共産党幹部と面談した日に、インドは【グジャラート州の港】から、パキスタンのカラチ沖合を通過して、【イラン最東端やチャーバハール港】に小麦15,000トンを陸揚げし、

それを内陸国家アフガニスタンの【カブール】へ届けました。すなわち、【パキスタン経由を避けた】のです。

最初の貨物は11,000トンの小麦で、インドからアフガニスタンへの援助物資です。
地図を開いていただくと明瞭ですが、【インドの北西部はグジャラート州】。ここの州都は【アーメダバード】で【モディ首相の出身地】であり、【日本が大規模に肩入れしているインド新幹線のターミナル駅】です。安倍総理はインド訪問のさいに大歓迎を受けたのがここです。
グジャラート州の【カンドラ港】を出航し、インドの宿敵パキスタンのカラチ沖合をかすめて、イランの港への海洋ルートは、従来の貿易ルートでも細々としてしか物資の陸揚げ、出荷がありませんでした。この【チャーバハール港からイランを北上すれば、西側はアフガニスタン】です。
アフガニスタンへ向かう物資は、これまでほとんどがパキスタンのカラチへ陸揚げされ、中国が支援するCPECを通じてイスラマバードあたりで分岐し、アフガニスタンへも運ばれていた。
インドにとってパキスタンは宿敵、かつては東パキスタン(現在のバングラデシュ)をめぐって戦争を展開し、バングラデシュのパキスタンからの独立を支援した。
その後、パキスタンは米国が敵視するアフガニスタンのタリバンを密かに支援する一方で、米国の軍事支援と引き替えに、国内に米軍基地の使用を認めていた。

中国はアフガニスタンで銅鉱山を開発していますが、じつは【インドもアフガニスタンへ投資し、鉱山を2つ開発している】のです。その【インドにとって敵国の商業港カラチへの物資陸揚げは、利敵行為】ともなりかねず、かねてから【代替ルートを確立するためにイランと交渉】をかさねてきていました。

そして【イラン最東端にあるチャーバハール港の増強、開発プロジェクトに投資し、4つのバースを完成させた】。このチャーバハール港は440ヘクタール。これまでの年間取り扱い貨物は210万トン。インドが投じた開発投資は8,500万ドル。この【チャーバハール港からイランを北上し、アフガニスタンのザランジへ物資を運ぶルートが完成】した。これを【「インド-イラン-アフガニスタン回廊」】といいます。
ふつうに考えれば、【イランを制裁しているアメリカには歓迎できない】ことでしょう。

【ところがアメリカは、アフガニスタン支援のためであり、同時に将来の軍事的脅威である中国とパキスタンの死活的なルートの代替となると歓迎しています】。もう一つ、【このルートは米軍の対アフガン兵站(へいたん)に使えます】。…

ちなみにチャーバハール港に隣接する工業団地にインドは20億ドルを投資して鉄鋼プラント等を立ち上げ、同港からイランを北上し、アフガニスタンまでの800キロの鉄道建設も担っています。この結果、【チャーバハール港の陸揚げ能力は210万トンから年間850万トンに劇的な向上をみせています】。…
今後インドの役割はますます高まるでしょう。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、人気チャイナ・ウォッチャーによる対談本で、日本のメディアでは報道されない貴重な話題が盛りだくさんな内容となっていて、非常にお勧めの良書となります。

さて、本文中にも書かれておりましたが、「イランを制裁しているアメリカには歓迎できない」はずの「インド-イラン-アフガニスタン回廊」なのですが、アメリカはそれを容認しています。
何故なのでしょうか?

昨日の最後のところで、ニューヨーク・マフィアへの麻薬の供給源になっている国、「アフガニスタン」について触れておりますが、それは以下の書物にもハッキリと書かれています。
『 2015年にロシアが「アフガニスタンのアヘンの生産量は、01年からの米国の『不朽の自由作戦』が行われた13年間で40倍に成長した」ことを指摘しました。実は、この件で国連薬物犯罪事務所が「World Drug Report 2004」で面白いデータを発表しています。00年のアフガニスタンのアヘン生産量は世界全体の約69%。空爆から約2ヶ月でタリバン政権は消滅するのですが01年には約11%にまで落ち込みます。しかしアメリカ軍が駐留を開始し、02年、03年と約75%となり、アヘン大国として復活しているのです。』

この辺りのお話は、以前にも書かせて頂いておりますので、そちらをご参照頂きたいのですが、世界の政治のプレイヤーである各国の思惑を、まるでその国が一枚岩であるかのように統一した一つだけの方針の下に行動していると思い込んでしまうことや、あるいは、表面的な経済だけを見て、裏の経済を理解せずに各国の行動を推測したりする愚、はたまた「パヨク」に見られる「陰謀論」で誇大妄想してしまう愚かなことにならないように、なるべく多くの良書を読んで、その知識を吸収していくことが非常に大事だと思います。
裏の経済を考える際には、「原油」、「麻薬」、「武器」という3つのキーワードを念頭に置いて考えて頂くと、より理解が深まるかと思います。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆アヘンの世界最大の産地ってどこ?
☆「原油」、「麻薬」、「武器」という3つのキーワード
☆中東でオバマがやろうとしてたこと、これからトランプがやろうとしてること

さて、支那のお話を、本来はするべきでしたので、ここで切り替えさせて頂きます。
さきほど書かせて頂きましたように、中華人民共和国を世界の政治のプレイヤーの1つとして考える際にも、
①中華人民共和国は、習近平の下に一枚岩であるわけではない
②中華人民共和国は、表面的な経済と、そして裏の経済で成り立っている
③中華人民共和国は、アメリカ、あるいは日本を超越する国になることはできない
というポイントを踏まえた上で、思考を巡らせて頂ければ、ある程度の予測が可能となります。

ですから、手っ取り早く要領を得たいと思われるのであれば、上記の①~③に反する内容のものは、すべて「デタラメ」であって、無視して頂くと、非常に早い段階で、支那の方向性が御自身なりに推測できるようになるかと思います。
例えば、こんな(↓)記事は、タイトルを見ただけで、読む価値が無いと即座に判断ができます❤


☆トランプが直視できない「最先端産業で中国に負ける日」
金融業界では、ある意味で非常に有名な「The 野口悠紀雄」ですが、当ブログでも一切ご紹介する気が無い(=その価値が無い)、空想作家の部類に入る御仁の記事になります。

詳しくは、リンク先の記事をご確認いただきたいのですが、「The 野口悠紀雄」が「アメリカがやがて最先端産業で中国に負ける」として注目しているのが、第一に「AI」であり、第二に「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」、ということのようなんですが、根本的なところで「物事を理解できない」という無能さを、すでに露呈しています。

念のために書かせて頂きますが、「The 野口悠紀雄」は東京大学工学部卒で、「数学的な思考」が出来るはずの理系出身者なのですが、卒業後に東京大学大学院工学系研究科修士課程へと進んだものの、なんと大学院を「中退」、大蔵省へと入省しちゃっています❤
つまりは、普通の4年制大学卒業という平凡で無意味な資格しか保持していない一般人ということです。
にもかかわらず、1996年には「東京大学先端科学技術研究センター教授」に、1999年には「東京大学先端経済工学研究センター長」にと、何かと「肩書だけ」は凄いと錯覚させるような“御褒美”を与えられ続けてきた著名人でもあります(笑)

「The 野口悠紀雄」
では、一体、世界人類にとって有益で役に立つ、「どれほどの功績(=つまり“実績”)」を挙げられた、というのでしょうか(笑)

実は、何もないんです❤

それらしいものは、サッパリなんです(笑)

要するに、どこの誰かは分かりませんが、平凡な一般人に、大蔵省へと入省させ、さも「実績があるかのよう」に、利用されてきた(=本人も了承していたはず)、その「成れの果て」(=落ちぶれはてた姿)が、現在の「The 野口悠紀雄」ということになります。

もし、「The 野口悠紀雄」が、理系出身者であれば理解できる“はず”の「数学的な思考」をすることができる「人間」なのであれば、「自分が言っていることが根本的に間違っている」ってなるはず、なのですが、ひょっとして「文系脳」の持ち主(?)でしかなかったのでしょうか(笑)

Clarivate Analytics社が行った世界のイノベーション有力企業トップ100の調査結果がある(⇒☆global innovators report 2017)のですが、2016年のトップ100社を国別でみたとき、1位がアメリカの39社で、2位が日本の34社、3位がフランスの10社・・・という感じで、中華人民共和国はたったの1社でした。
そして最新の2017年では、1位が日本の39社で、2位がアメリカの36社、3位がフランスの7社・・・という感じで、またしても中華人民共和国はたったの1社でした。ちなみに、台湾は2社あります(笑)


そもそも「AI」というものが、願ったことが何でもできるかのような、まるで「魔術」か何かと勘違いした内容の記事も多いのですが、量子力学の勘違いと同様に、単なる妄想に過ぎません。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆量子論と、キルケーと、日本国憲法第9条 ~ 魔術は実在するのでしょうか?
☆量子力学で「誤解」されていること

また、「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」という目標を掲げたところで、それで一体何がどうなるという訳でもありません(笑)
最先端技術というものは、一足飛びに習得することはできないんです。
例えば、中華人民共和国では、アメリカとの貿易問題でも出てきていましたが、「鉄鋼」をたくさん作ることができます。では、その「鉄鋼」の品質はどうなのでしょうか? いまだに「ハイテン(高張力鋼板)」は作ることができませんね(笑)

詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆トランプの鉄鋼関税で、困ってしまう国々は?

余談になりますが、「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」の関連で書かせて頂きますと、現在でも、中華人民共和国は世界最大の原油の輸入国で、毎年毎年、大量の原油を他国から購入しなければなりませんが、その原油よりも多額の資金で購入し輸入しているものがありますが、それが何か御存知でしょうか?

答えは、「半導体」です。

いずれ世界需要の4割程度を中華人民共和国が占めると言われていますが、現在、半導体の国産比率は10%程度でしかありません。つまり、他国から売って頂く必要があるという状況にあります。

ですので、2025年までには、100%とは言わないが、何とか70%程度くらいまで国産化していきたい、という願望を目標にしている訳ですが、たとえ最先端の半導体製造装置を輸入して、それを使って製造を試みたところで、上手くいくはずがないんです❤

プロ・ゴルファーが使用している道具を一式揃えてみたところで、同じようにプレーできますでしょうか?
それと同じことで、こんなことは実業の世界を御存知であれば、誰でも理解できることです。
つまり、「ノウハウ」が必要になるということです。それも、最先端産業になれば、尚更必要となってくるんです。最先端産業というのは、まさに「ノウハウの塊」なんですから(笑)

それでは、本日の最後に、非常に興味深い記事(↓)をご紹介させて頂きます。


☆【英国王立協会:調査結果】共産主義が国家をより貧しく、より不健康にすることを科学が証明
続きは次回に♥
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Re: タイトルなし * by みっちゃん
4711さん、こんにちは^^
いつも、コメントありがとうございます。
御心配なさらなくても大丈夫ですよ。なかなかイメージし難いかもしれませんが、現在の世界で起きている覇権争いの「標的」は、中華人民共和国とイランです。
間違って頂きたくないのは、この2つの国を巡って、一方が保護、一方が破壊、という対立軸なのではなくって、ある陣営(これをA)と別の陣営(これがB)とがあって、そのAもBも、両国を叩き潰すことを目的としています。
で、その上で、AもBも、叩き潰した後の「取り分」を巡って、言い換えますと、自分たちの「縄張り」として、どれだけ多くの利権を確保できるか、というところで裏交渉しているわけです。
表面的に流されているニュースは、その宣伝合戦に過ぎません。
当ブログが想定している(希望も含めて、ですが)のは、第二の「満州国」の建国です。
以上の想定は、まだ書かせて頂いたことがありませんが、今後、少しずつ書かせて頂きたいと思っています。
私たち日本国民の安全保障を考えたとき、日本列島の至近の大陸側に、私たち日本人の傀儡国家を建国することが、最重要課題となります。
それでは、これからも、宜しくお願い致しま~す☆彡
いつも、コメントありがとうございます。
御心配なさらなくても大丈夫ですよ。なかなかイメージし難いかもしれませんが、現在の世界で起きている覇権争いの「標的」は、中華人民共和国とイランです。
間違って頂きたくないのは、この2つの国を巡って、一方が保護、一方が破壊、という対立軸なのではなくって、ある陣営(これをA)と別の陣営(これがB)とがあって、そのAもBも、両国を叩き潰すことを目的としています。
で、その上で、AもBも、叩き潰した後の「取り分」を巡って、言い換えますと、自分たちの「縄張り」として、どれだけ多くの利権を確保できるか、というところで裏交渉しているわけです。
表面的に流されているニュースは、その宣伝合戦に過ぎません。
当ブログが想定している(希望も含めて、ですが)のは、第二の「満州国」の建国です。
以上の想定は、まだ書かせて頂いたことがありませんが、今後、少しずつ書かせて頂きたいと思っています。
私たち日本国民の安全保障を考えたとき、日本列島の至近の大陸側に、私たち日本人の傀儡国家を建国することが、最重要課題となります。
それでは、これからも、宜しくお願い致しま~す☆彡
日本人の一年の出生数より中韓人の一年の帰化数のほうが多いそうです。
今、早急にしなくてはいけないのは、
・帰化の厳格化
・帰化後に国益に反する言動のあった者とその五親等以内の物の帰化の取り消しと国外退去
・帰化人・混血は五世まで参政権なし
・帰化人・混血は七世まで被参政権なし
・帰化人・混血は五世まで福祉の恩恵なし
・帰化人・混血の職業の制限(公務員、司法、教育、テレビラジオ新聞、法曹、議員)
・外国人は不動産を取得できない
・外国人は一つの処に一定数以上住めない
など、法律化して、厳格に(抜け道なく)執行することです。
通報制度も取り入れるべきだと思います。