2017-12-13 (Wed)

切腹用に用意された短刀
切腹(せっぷく)は、自分の腹部を短刀で切り裂いて死ぬ自殺の一方法。腹切り(はらきり)・割腹(かっぷく)・屠腹(とふく)ともいう。主に武士などが行った日本独特の習俗。
外国でも日本の風習としてよく知られ、hara-kiriやseppukuとして辞書に載っている。

江戸時代末期の切腹の様子。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 日本人が歴史上の人物で好きな英雄といえば、【西郷隆盛】はまず三傑に入る。…
西郷には【権力に執着する考えが稀薄】だった。おおよそ打算とはほど遠い位置にいた。素朴にして純粋な人生を求めると同様に、【道徳的に豊かな国民国家を理想とした】のだ。

軍服姿の西郷隆盛 床次正精作
かつて【三島由紀夫】は、上野公園の入り口に聳(そび)える西郷隆盛の高い銅像を見上げて嘆(たん)じた。粗末な着物に愛犬を連れ、下駄を履いている。…
三島が【自決直前まで準備】した【『蘭陵王(らんりょうおう)』という作品】のなかに、【簡潔な西郷論】がある。

三島は最近まで西郷の反理性的なものに反発を感じていたと実直に告白しつつ、しかし、
「あなたの心の美しさが、夜明けの光のように、私の中ではっきりしてくる時が来ました」
とし、次の言葉を続けた。
「時代というよりも、年齢のせいかもしれません。とはいえそれは、【日本人の中にひそむもっとも危険な要素と結びついた美しさ】です。この美しさをみとめるとき、われわれは否応なしに、【ヨーロッパ的知性を否定せざるをえない】でしょう」
危険な要素と結びついた美しさとは何のことだろうか。

「あなたは涙を知っており、力を知っており、力の空しさを知っており、理想の脆(もろ)さを知っていました。それから、【責任とは何か、人の信にこたえるとは何か、ということを知っていました】。【知っていて、行いました】」 (三島前掲書)
三島の文書にある「力を知っており」とは、新政府の最高権力者となった西郷の実力を指す。だが権力に恬淡(てんたん)として執着せず、いわゆる【征韓論】政局に敗れるや、さっと鹿児島へ帰ったのは「力のむなしさ」も同時に知っていたからだとするのである。…

【『高貴なる敗北』という日本人の美意識】を昭和の文豪は衝いた。三島は『蘭陵王』のほかに、『革命の哲学としての陽明学』のなかでも西郷を熱烈に論じている。

西郷らが強靭な原動力となって実現した、あの【「明治維新」とはいったい何であったのか】。

【左翼史家ら】は、【しきりに「革命」と言いつのり、「維新」という語彙を意図的に避ける】。

しかし【「革命」とは国体の転覆】であり【政体の変革は、「改新」「革新」「変革」あるいは「維新」】である。【英語で表現する明治維新は、レストレーション(restoration)だから「復古」の意味】である。

Photo Restoration
日本の近代化の礎になったことは確かだろうが、もしこれを文学的に比喩すれば【「維新とは高天原(たかまがはら)の地上への実現」】という解釈が成り立つ。…

天瓊を以て滄海を探るの図(小林永濯・画、明治時代) 伊耶那岐神(右)と伊耶那美神(左)
三島は【「などてすめろぎは人となりたまいし」】と【『英霊の聲』】で神の声を導き、【「われわれが守るのは日本だ。日本を真姿に戻すのだ」】と最後の檄(げき)に書き残し、日本中を震撼させて旅立った。

だとすれば、【西郷は何を求めて「西南戦争」に決起し、何を日本の未来に描きつつ冥界へ旅立ったのか?】』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、もちろん英雄・西郷隆盛について書かれた書物ですが、思想家・西郷隆盛、詩人・西郷隆盛といった、精神的な側面や内なる魅力を浮かび上がらせるべく、著者ご自身が西郷隆盛の足跡を辿り、ゆかりの場所を紹介しつつ、読者に対して、問いを投げかけている良書です。

本文中に、「『高貴なる敗北』という日本人の美意識」と書かれていましたが、その『高貴なる敗北』(原題 『The Nobility of Failure : Tragic Heroes in the History of Japan』)の著者がアイヴァン・モリス(Ivan Morris)で、ハーヴァード大学で日本語と日本文化を研究し、卒業後、ロンドン大学で『源氏物語』の文体を研究して博士号を獲得したイギリスの翻訳家、日本文学研究者です。

アイヴァン・モリス

で、この本に多大な影響を受けたのがアメリカの映画監督、製作者、脚本家であるエドワード・ズウィックで、その作品が『ラストサムライ』です。

エドワード・ズウィック
『 2003年11月に日米で同時公開された『ラストサムライ』という映画がある。トム・クルーズと渡辺謙、真田広之などの豪華メンバーが共演したことで話題となり、日本での観客動員数は1400万人を超え、アメリカでも興行成績1億ドルを突破した大ヒット映画だ。

これまで、残虐非道な捕虜収容所の看守か、人を暗殺する忍者、または頭をペコペコ下げてお辞儀ばかりする尊敬できないやつ、という描かれ方をすることの多かった日本人が、初めて鎧と槍、弓、刀で武装し、日本の伝統的武士道を引っさげて雄々しく戦う映画ということもあって、一部に「?」と思わせるシーンはあったものの、多くの日本人が、こそばゆい思いをしながらも血肉を踊らせて観たに違いない。

何故か勝者が敗者に土下座するという「あり得ない“迷シーン”」
この映画が公開される一年半ほど前、私は別の仕事の関係で偶然、元となった脚本の一部を読む機会を得たが、その時のショックはいまだに忘れられない。そこには、とある通行人が、道で武士にお辞儀しないだけで首を刎(は)ねられるシーンなど、とにかく驚くべき場面がいくつもあったのだ。その時は、アメリカ人の日本人観というのは、刀を抜いて人を斬りまくるとかいう程度でしかなかいのだな、と呆れたものだった。しかし後に、日本の有名な歴史作家が脚本のおかしな部分を徹底的に修正され、監督もそれらの多くを採用したため、この映画はかろうじて耐える仕上がりになった。
この映画の中に、女優の小雪さんが演じるタカという女性が出てくる。映画の最初の方の戦いで、トム・クルーズ扮するアメリカ人大尉に亭主を殺された妻という設定であるが、ひょんなことで同じ屋根の下に住むことになった「仇(かたき)」のクルーズを毛嫌いし、目を合わせようともしない。
そんなタカが、ある日、家事の最中に何か重いものを運ぼうとした時、偶然通りがかったクルーズがそれを手伝おうとするのだが、それに対してタカは、
「【日本の男】はそんなことはしません」
と言うのだ。それに対してクルーズは、
「私は【日本の男】じゃない」
と返して、タカの代わりに重いものを運んでやる。欧米的ジェントルマンシップの発露だ。

しかし明治維新直後の、しかもあんな山奥に住む日本人女性には、日本人男性と外国人男性の考え方や文化風習の違いなるものを、相対的に比較するという発想すらなかったはずだ。だからタカは、本当ならここで、
「【男】はそういうことをいたしません」
とでも言うべきであったのだ。しかしそう言ってしまえば、クルーズは、
「私は【男】ではありません」
とでも言うしかなくなって、話がややこしいことになるから、ここでもどうしても「日本の」という、極めて現代的かつ国際感覚にあふれた台詞が登場したのだろうと思う(とはいえ、昔の日本の男だって、女を助けるために重いものくらい運んだに決まっているのだが)。…
ではなぜ、2003年というタイミングで『ラストサムライ』という映画が世に出され、…武士道が出てきたのだろうか。…「政治的目論見」があったのではないか…
この映画が公開される9ヶ月前の2003年3月、アメリカはその後8年以上にも及んだイラク戦争を開始、日本をはじめとする各国に、軍の派遣などによる協力を求めた。…
映画には絶大な効力がある。時には日本人を猿かサディスト的殺人鬼のごとく描いて貶め、逆に日本の力が必要になった場合には、こちらをおだてて自分たちの狙う利益の確保に加担させようとする。その役割を演じるのはいつも「映画」であり、それを観て踊らされ、金を払って相手を儲けさせたあげく、気がつけば誰かの手先になっているのは、常に私たち一般国民であるということを忘れるべきではないだろう。』
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆絶大な効力がある「映画」

イラク戦争の実態については、先日も書かせて頂いた通りですので、そちらをご参照ください。
こちらをご参照❤
↓
☆「原油」、「麻薬」、「武器」という3つのキーワード

さて、ここでお話を元に戻しまして、本文中に「責任とは何か、人の信にこたえるとは何か」、ということが書かれていましたが、これが私たち日本人に連綿と受け継がれているものです。そして、それは、西洋人(一部を除く)や支那人(全部)、朝鮮人(全部)には、無いものです。

『 いざという時に一番大事なのはこの西郷的なもの、要するに死というものを引き受けることだ。ここから逃げたら人間として終わりだという感じははっきり持っている…
この感じは、今の日本人の中にもはっきり残っている。それこそ最近福島原発事故に関して問題になった吉田調書の吉田昌郎(まさお)所長以下、全員持っていたはずだし、こういう形で日本民族がいざという時に、死に己を明け渡してしまうという…
二つばかり逸話を披露すると、西郷さんが全国の武士から急に信用されるようになったのは、月照との飛び込み入水です。「ああ、この人は命を賭けているんだ」と誰もが知った。吉田松陰もそうです。先に死んでみせるというところで『留魂録』が一気に広まる。それまでは吉田松陰といってもまったくの無名です。その死を伴う行動に日本人はものすごく感動する。

そこへいくと、フランスの騎士にせよ、ヨーロッパの騎士道にせよ、あまり感動しません…中国に至っては、たまに出るのがたとえば屈原(くつげん)。…それから李卓吾。…こういう人物は中国ではたまにしか出ません。古代ローマには、辱められれば切腹するという騎士道がありましたが。…
ですから、イタリアは三島由紀夫に対する理解が深い。…武士道に関心を持つ。…ヨーロッパでイタリアと、それからロシアぐらいです。…
そこへいくと、フランス騎士道とかいうのは、武士道から見ると、胡散臭いところがある。…
死なないんです。そう、死なない。
これはゲルマンもそうで…アーサー王でも、ロビン・フッドでも、あるいはワーグナーが盛んに使った北欧神話でも、基本は死なない…

『孫子』は死ねということを一言も書いていない。
『孫子』は、死んだら『孫子』にはならない。(笑)

だから特攻はないのです。もちろん殉死もない。考えてみたら日本には玉砕戦はたくさんありますが、世界史を見渡すと、玉砕というのはアケメネス朝ペルシアの侵攻に散ったスパルタ、ユダヤ人がローマ帝国に抵抗して立て籠もったマサダと、1836年のアメリカのアラモ、この三つぐらいしかありません。ヨーロッパでは傭兵が多いから、敗色濃厚となればすぐに白旗を揚げて降参します。
大東亜戦争だって、インドネシアであれどこであれ、日本兵が入ってきたら向こうはすぐ降参するんだから。…
死を懸けた行動に対して日本人は非常に感動する。それが西郷さんや吉田松陰がこれほど尊敬され、のちの歴史からも評価された理由で、ここには欧米流のコンサーバティブと日本の保守との原理的な違いがあるのではないか。
さらに言うと、その死という問題と、皇室伝統がおそらく非常に深く絡んでいるのではないか。われわれ日本人がいざという時の死を賭す対象は、やはり天皇になります。これこそ日本の一番深い政治思想なのではないでしょうか。』
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆ヨーロッパ騎士道の胡散臭いところ

で、「責任とは何か、人の信にこたえるとは何か」、ということが、全く理解できない非日本人、そのほんの一例がこちら(↓)です(笑)


☆<#テレビが絶対に報道しないニュース>立憲民主党の「まっとうな政治」とは何だったのか… 議場をウロウロ、居眠り 党首の会見なし~ネットの反応「税金泥棒←これが仕事だからな」「小池に排除され発狂して立ち上げただけの党になに期待してんの?」


☆共産党・志位委員長「衆院選で負けたのは“党の力不足”」 → ネットの反応「責任転嫁乙」「だからトップのお前の責任だろ」

☆被害者は100人にも…共産議員が役所内で赤旗押し売りしていた事が発覚

☆共産・赤嶺政賢衆院議員を公選法違反罪で告発へ…「これを野放しにすることは沖縄の恥だ」(※動画)

続きは次回に♥
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