2017-10-20 (Fri)

武器を手に取って立ち上がった女たち
乙女戦争(おとめせんそう、チェコ語: Dívčí válka)は、チェコの伝説。「娘たちの戦い」など、さまざまに日本語訳される。
偉大な予言者であったリブシェ亡き後、男たちは女を再び見下すようになった。女たちは憤慨し、権力と復讐のために武器を手に取った。指揮を執ったのは、かつてリブシェの侍女頭だったヴラスタであった。女たちは結束し、「ヂェヴィーン」という新城に集結し、男たちはそこから少し離れたヴィシェフラットに籠った。
リブシェに先立たれたその夫プシェミスル公は、武装した一人の女がいくつもの男の死体を踏みつけ、盃に男の血を集めて貪り飲むという光景を夢で見た。それゆえ、女たちとの戦いを狩りのようなものだと侮る男たちにプシェミスル公は警告したが、彼らはその警告を気にも留めなかった。
女たちは基本的に戦いを優位に進めた。しかし、ツチラトという勇敢な男に、多くの女が殺されていた。そこで女たちは一計を案じた。
ツチラトとその従者たちはプラハ城に向かう途中、シャールカという女がカシの大木の幹に縛り付けられているのを見つけた。彼女は言った。ヂェヴィーン城の女たちに林の中で襲われ、城に連れていかれて彼女たちの悪事に加担させられるところだった。しかし馬の足音が聞こえてきたため、女たちは自分を手放して逃げていったのだと・・・

ツチラトを騙し討ちにするシャールカ
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【アメリカにおける「ユダヤの分裂」】--。それは、【「イスラエル・ユダヤ」と「グローバリゼーション・ユダヤ」との分裂】です。

島国のほぼ単一民族である日本人にはなかなか理解しにくいことですが、【世界情勢や思想状況を考えるうえ】で、【ユダヤ人独特の、強い「孤立意識」「被害者意識」はもっと重要視されるべき】だと私は思います。

【ユダヤ人は少数派】であり、『旧約聖書』に記述されている迫害から始まる、西欧民族に長く圧迫された歴史を持っています。

ジェームズ・ティソ 『バビロン捕囚』
【リベラルの思想】は一見、国家や権力に媚びない自由を主旨とする、世界に共通する普遍的な思想のように見えます。が、実は媚びないということではなく、それとは逆に、【国家や権力を持てないことからくる「ユダヤ人の自己防衛のための思想」に他ならない】、という側面を持っています。

アメリカのユダヤ勢力の大多数を占める【いわゆる左派ユダヤ】は、【アメリカ民主党政権や国連に入り込み】ました。

アメリカの【言論界、経済界のリベラル化】につとめ、【メディアを握り、反権威主義を煽って】、【多文化主義からグローバリズムまで提唱】しました。経済に関しては、【自由主義を主張するネオコン】(新保守主義)、つまり【共和党内部にも入り込み】ました。

【少数派が多数派の顔をする】ことができれば、アメリカは民主主義国家ですから、選挙に勝てるだけの世論を形成できます。【左派ユダヤ】は、【初の黒人系大統領バラク・オバマを誕生させました】が、【問題はイスラエル】でした。

巨額の資金を必要とするイスラエルに資金を調達するためには、【米政権が「親イスラエル」である必要】があります。オバマの対立候補、共和党のミット・ロムニーがその役割を負うはずでしたが、【左派ユダヤの多数派】はロムニーを冷ややかに見て、結局、【オバマ政権が誕生】します。ここで、アメリカの中の、【イスラエル・ユダヤとグローバリゼーション・ユダヤとの分裂】は決定的になりました。

第二次世界大戦後の【イスラエルの運営資金】は、【ユダヤ勢力がウォール街を握ることによって維持】されてきたと言ってよいでしょう。しかし、ユダヤ勢力によってつくられた国際金融の変動が、2008年のリーマン・ショック以降はさすがにひどすぎると、伝統的なアメリカ人に思われ始めたのです。【アメリカの「脱イスラエル路線」はオバマ政権期から始まり】、そのままオバマの任期終了を迎えました。
【グローバリゼーション・ユダヤは、ウォール街と癒着しているヒラリー・クリントンを支持】しました。しかし【トランプは、キッシンジャーが言ったように、特定の団体に何のしがらみもない】候補です。

【イスラエルのネタニヤフ首相との会談】で、【トランプは「イスラエル・ユダヤの側に立つ」ことを宣言】したと言っていいでしょう。

ヘンリー・キッシンジャー
これは、【キッシンジャーの世界秩序分析を参考にしたもの】だと私は思います。つまり、【「グローバリゼーション・ユダヤがやってきたことは失敗だった--」という分析です】。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、戦後の私たち日本社会の足を引っ張ってきた、「リベラル」「リベラリズム」の正体を、思想、哲学、宗教、歴史、芸術など多岐にわたる視点から丁寧に解説され、日本人の中の保守あるいは中道の方々の多くが「考え方の違い」といった程度に誤解されている、「リベラル」「リベラリズム」の危険性について、非常に分かりやすく、かつ論理的にまとめられている良書です。
御一読なされることで、「リベラル」「リベラリズム」は一刻も早く根絶やしにされるべきだという著者のお考えが御理解いただけると思います。

さて、昨日のところでは、「リベラル」や「リベラリズム」とか、「共産主義」や「マルクス主義」が、同じ範疇に入り、歴史的に一連の流れで生じてきたものだ、ということを書かせて頂きました。
そして、かつては「左翼リベラル」であったものが、ソ連崩壊と共に、「左翼」、つまり「共産主義」や「マルクス主義」といった要素が根っこにあるにも関わらず、現在の自称「リベラル」は、それを隠そうとして偽装しているということも、馬脚を現した「小林よしのり」を例に書かせて頂きました。

そんな隠れマルクス主義者である「リベラル」は、著者が書かれていました通り、「フェミニズム」、「ジェンダー・フリー」、「カルチュラル・スタディーズ」や「多文化主義」などと、プロレタリアート革命に代替し得る手段を模索するようになり、それが今日にまで至っています。
その国の伝統ある文化を破壊し、革命をもたらし、国家そのものを転覆しようとしている、それが隠れマルクス主義者である「リベラル」が考えていること、彼らの思想そのもの、もっと正確に申し上げますと、彼らの「信仰」「宗教」なのです❤

そして、その大本となっているのが「ユダヤ教」なんです。

キリスト教徒によって迫害されていたユダヤ人は、11世紀の終わり頃には、すでに「高利貸し」の代名詞となっていました。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆ユダヤ教の「金貸し」とキリスト教の「金貸し」と『阿呆船』

その頃、ポーランド王国という、神聖ローマ帝国の東隣の国があったのですが、私たちの日本で言えば「鎌倉時代」、ヨーロッパの国々が震え上がった出来事があります。

ポーランド王国(1190年)
当時世界最強と言われた、あのモンゴル帝国による侵略です。もちろん、そのモンゴルをやっつけた(元寇:1274年、1281年)私たち日本が最強であることは否定できない事実ですがw

詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆北にやられっ放しの支那の歴史 ~ 高校生が習う「世界史」はニセモノなんです

3次に渡り侵略(1240年~1241年)を受けたポーランド王国は荒廃します。
実は、このポーランドこそが、中世から第二次世界大戦の時代まで、ヨーロッパで最大のユダヤ人人口を抱える国(地域)でした。

こちらもご参照❤
↓
☆コウノトリの国 ~ 世界一の親日国

もともと、ポーランドは宗教に寛容でしたので、各地で追放されたユダヤ人を暖かく迎え入れていました。

亡命ユダヤ人たちを暖かく迎え入れるポーランドの君主ヴワディスワフ1世公と息子ボレスワフ そして、これを喜び公と神に感謝するユダヤ人たち(1096年)
モンゴルの侵略を受け荒廃したポーランドでは、人口が激減しました。そのため、ユダヤ人の受け入れを積極的に行い、復興していくようになります。1264年にポーランド最古の都市カリシュ市で「カリシュの法令」と呼ばれる法律を発布、ユダヤ人の権利と安全を制度的に保障をしているのも、その為です。

14世紀には、ヨーロッパでペストが大流行しますが、ユダヤ人はその原因だとされ、さらに迫害されます。
「 中世ヨーロッパではユダヤ教徒がクリスチャンの子供の血を「過ぎ越しの祭り(出エジプトを記念するユダヤ人の祝祭)」の宗教的儀礼のために用いている根というも葉もない噂が流れた。この否定的イメージは、ナチス・ドイツの反ユダヤ・キャンペーンの際にも再び現れた。
1215年にユダヤ人は教皇イノセント三世の命令によって、目印として黄色いサークル(文字通り黄色い輪)を付けることが義務づけられた。さらに1240年にルイ九世は、ユダヤ教の聖典であるタルムードを焼却することを命じたが、これによって焼却されたタルムードは数千冊に上ったと見られている。ローマ時代からイギリスに居住していたユダヤ人がいたが、1290年にエドワード一世は4000人から16000人のユダヤ人を追放した。
また1306年、フランスのフィリップ四世はすべてのユダヤ人を彼の王国から追放した。さらな1349年から1360人年にかけて、ハンガリーからポーランドに強制移住させられたユダヤ人もいる。1349年の黒死病(ペスト)流行の時、ハンガリー在住のユダヤ人はハンガリーから追放された。直ちに帰国が認められたものの、ルイ・アンジョウ大王在位時、1360年にユダヤ人はカトリックへの改宗を拒んで再び追放された。」
詳しくはこちらをご参照❤
↓


中世ヨーロッパにおけるペストの伝播 生活習慣や都市構造に関する嗜好が独特なポーランドはペスト禍を免れ、国全体がまるでオアシスのようになっている
ちなみに、そのペスト菌を発見したのは、私たち日本人です。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆欧米医学界が何世紀も追ってきた「黒死病の正体」を、日本人はたったの2日で発見したんです

キリスト教徒(カトリック)が、そのキリスト教の教義に縛られる形で、蓄財も金貸しもダメでしたので、その隙間を埋める形でユダヤ人は幅広く商取引を行い、富を蓄積していく者が出てきます。こうして16世紀半ばまでに、世界のユダヤ人人口の80%がポーランドに住むようになりました。
以前、「宗教改革」の先駆者の一人として、ヤン・フスに触れていますが、

ヤン・フス
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆モボ・モガは、アメリカの単なる模倣です

ヤン・フスの処刑後、現在のチェコのボヘミアで、キリスト教改革派のフス派(→これが、プロテスタントの先駆)が暴動を起こし、ポーランドのフス派と共に、ボヘミア征服を試みるキリスト教カトリック・神聖ローマ帝国らによる十字軍と戦うことになります。それが、1410年の「フス戦争」です。

『グルンヴァルトの戦い』 ヤン・マテイコ画

このフス戦争は、ヨーロッパ史最初の火器を使った戦いと言われ、マスケット銃や装甲馬車(Tabor)を活用する戦術によって、当時の騎士による突撃戦術を完膚なきまでに打ち破ったとされています。

フス派の戦車、当時の再現
チェコの英雄で、隻眼のジシュカと呼ばれるヤン・ジシュカが活躍した事でも有名ですね❤

ヤン・ジシュカ
ちなみに、このフス戦争当時を題材にして描かれている漫画が「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」です。

それでは、本日の最後になりますが、中世のヨーロッパで、最大のユダヤ人の人口を誇っていたのがポーランドだということは理解できたと思います。
そして、そのポーランドは、ユダヤ人の財力もあって、このあとヨーロッパ有数の大国へと発展していくのですが、「宗教改革」を経て、キリスト教が分裂することになる、まさに、その先駆けの動きが、このユダヤ人を大量に抱えるポーランド周辺で起きたことは、決して無視することができない事実です。
ポーランドの位置は、地政学的にも重要ですので、普段とは違った向きで地図を確認して頂けると、良く理解できると思います。



続きは次回に♥
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