2017-10-06 (Fri)

東京女子高等師範学校運動会写真
☆お茶の水女子大学デジタルアーカイブズより
徒競走(ときょうそう)とは、一定距離を走る速さを競う競技。かけくらべ、かけっこともいう。
近年、運動会で運動能力を差別しないためにあえて徒競走の着順はつけず、走っている園児・児童が全員で手をつないで一斉にゴールするようにしている小学校や幼稚園、保育園も存在し、このことが無意味な平等主義として批判される場合がある。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 あるところに【「かけっこ王国」】と呼ばれる小さな国があります。

ちょっと変な名前ですが、それはこの国が【「かけっこ」によって成り立っている】から。
むかしむかし、大きな戦に巻き込まれたこの国は、【足の速い1人の勇者】によって救われました。細かい事情は不明ですが、この勇者が伝令となり部隊の間を走り回って命令を伝えたことによって、この国の軍隊は敵の侵略を防ぐことができたのだそうです。…
そういうわけで、この国では【短距離走に強い人がりっぱな人、優秀な人】と考えられるようになりました。

年に1回、18歳になった国中の男、女は競技場に集まり、【「かけっこ」で勝負】します。
ルールは極めてシンプルです。「よーい、どん」でスタートして100メートル走り、そのタイムによって順位が決まります。
【かけっこが速い人ほど、その後の進路を自由に選ぶ】ことができます。…

でも、【かけっこで上位10%に入る優秀な成績を収めた人の多く】は、スポーツの道には進みません。この人たちは【官僚や研究者、経営者を養成するための特別な学校に進む】ことを許されます。その学校でもさらにかけっこで優秀な成績を挙げた人は、官僚となって国を支えたり、科学者となって未知の現象を研究したり、大きな会社に入ってビジネスパーソンとして働いたりします。【かけっこの速い人は、とても選択肢が多い】んですね。

それにしても【なぜかけっこの能力だけで、そんなにいろいろな仕事の能力をみきわめられると思われているのでしょう?】

それは【かけっこの能力が、それ以外のいろんな能力の目印になると考えられているから】です。かけっこ王国で高い社会的地位に就いている人は、「かけっこが速い人は、辛いトレーニングにも耐える精神力がある」とか「よーいどんの合図にすばやく反応できる人は、どんな仕事を任せても安心できる」などと、【かけっこを判定基準にする】ことの意義を強調します。なるほど、そういわれればそんな気がしてきますね。…

家柄やコネとは関係なく、【かけっこですべてが決まる仕組み】はとても明快です。…いまや誰でも【かけっこの能力さえ優れていることを示すことができれば、好きな仕事を選ぶことができ、豊かになることができる】のです。誰もが世の中を正しいと思うようになりました。
では、【18歳のときにかけっこで遅かった人はどうでしょう】か。…

大変なのは研究者などになりたいと思っていた人たち。運動が苦手でも、研究者養成学校に進むためにかけっこの猛特訓をして少しでもよい成績を挙げようとします。それでみごと夢をかなえられる人もいますが、たいがいの人は【かけっこがダメなんだから自分には研究者の素質はないんだ、どうせなにをやってもダメな人間なんだと思い込む】ようになり、【自分からあきらめ】て、18歳のときに【かけっこが速かった人たちに対して、一生のあいだ劣等感を抱きつづけながら人生を歩む】ことになります。

はたして、【かけっこ王国の未来はどうなっていくの】でしょうか--。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、ベストセラーになった、こちら(↓)の書物のなかで、取り上げられている書物の著者が書かれたもので、最新科学研究から導き出される「事実」について知ることができる良書です。

こちらもご参照❤
↓
☆橘 玲 言ってはいけない 残酷すぎる真実
両方とも併せてご覧頂くと、遺伝についての正確な知識も理解できるようになりますし、何よりも、巷で言われているような色々な俗説に、かなり誤解があるということも分かってくるようになります。また、大切なお子さまの教育についても、とても考えさせられることになる、そう思います。
ぜひ、御一読してみてください。

さて、知能や学力、あるいは運動能力といったものには、遺伝の影響が大きい、ということが既に科学的に明らかになっています。
説明するまでもないかとは思いますが、本文中に書かれている「かけっこ王国」は、有名大学への進学を目指し、「お受験勉強」に忙しい方々を揶揄しているものですが、その一方で、「落ちこぼれ」についても厳しい指摘をしています。
学力というか、「テストで良い点数を採る能力」の順番に、進学先を選び、就職先を選び、それで満足のいく人生をその後送れているのかどうか、当ブログと致しましては、甚だ疑問に思えますが、世の中の多くの方々が誤解されたままのように感じます。
「 明治時代にどうなったかというと、初等教育は寺子屋を小中学校にしたのでうまく行っています。いまでは信じられませんが、当時の文部省は超一流官庁です。特に、初等教育を担当する初等局長がそうです。

では、高等科はどうか。先に一般論を言っておきましょう。戦後、皆さんが一高・東大という旧制高校や帝国大学を褒めちぎりますが、「今よりマシ」というだけであって、実は大失敗でした。
江戸時代はインフォメーションが少ないから、当時の人々は徹底的にインテリジェンスを鍛えていた。ところが明治になって留学できるようになると、「外国ではこんなことを言っています」と、横のものを縦にしただけで、それが一次資料になる。自分の頭で考えたことより、「外国でこんなことを言っている」というほうが勝つようになります。外国帰りが帝大教授になるとか、あるいは、なったあとのご褒美でまた3年間留学できることが特権になってしまいます。そして「あちらの国では」という「ではのかみ(出羽守にかけている)」にみがきがかかるという寸法です。
そもそも明治4年の岩倉使節団からして、早い人はわずか1年半で帰ってきて、何の役にも立っていません。その人たちが自分たちを正当化するためにつくったのが東京帝国大学法学部です。…東大法学部って、最初からおかしいわけです…無試験でキャリア官僚になれますし…その後、明治18年に官僚採用試験を導入し、明治27年に他の大学にも解放するのですが、当時の帝大教授の戸水寛人(とみずひろんど)は
「どうせ東大の授業通りの問題が出るのに、なんでそんな面倒さいことくをやらなければいけないんだ。二度手間じゃないか」
と文句を言っています。
江戸時代の私塾は学問をしたい人が集まっていて、適塾(てきじゅく)も松下村塾(しょうかそんじゅく)も、別に立身出世が目的ではなかった。明治時代の大学は、東大法学部を頂点に、あっという間に特権の巣になっています。大学の暗黒の歴史は明治時代から始まっています。」
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆実は大失敗だった「一高・東大」 ~ 大学の暗黒の歴史の始まり

こちらもご参照❤
↓
☆「文系」と「理系」 財務省って、どっちが良いの?

さて、ここからは昨日の続きになります。
私たちの日本でいうところの「江戸時代」。

それは、西洋社会が、「中世」という時代から、「近代」(あるいは「近世そして近代」)へと移りゆく時代になります。
その頃の大きな特徴は、キリスト教という信仰のうえで、人間に対する「絶対的な神の存在」が揺らぐ、つまり、何でもかんでも「神さまの言うとおり」(=教会の言うとおり)ではなく、「自分たちで考えたって良いんじゃないの?」みたいな、「人間を主体」として考える流れが生じていくことです。
すなわち、「科学革命」、「近代哲学」、「啓蒙主義」、これらが勃興していく時代へと突入していくんです。
それでは、その頃の私たちの日本と、西洋世界を、比較してみましょう。何が違うのでしょうか?

三十年戦争時の虐殺を描いたジャック・カロによる版画『戦争の惨禍』
「 当時のヨーロッパ…だいたい1500年あたりから1800年ぐらいまでのヨーロッパですが、これは宗教内乱の時代、そしてそれを克服せんと奮闘した時代でありました。現在のドイツに相当する地域では、その人口が三分の一に減ってしまったといわれる「三十年戦争」が、1618年から48年まで続きました。
西欧の宗教戦争というべきものは二つありました。
一つは、イスラム教徒に対する防衛戦争。これは十字軍の時代以来ずっと続きました。
もう一つは、いま申し上げた「三十年戦争」もそうですが、カトリックとプロテスタントの争い。これまた、至るところで戦争を繰り返しています。このすさまじい宗教戦争は16世紀、17世紀、18世紀と、息つく暇もないほどでした。まさに、内乱に次ぐ内乱の時代です。そのため、「軍事革命の三百年」ともいわれています。
ところが、その三百年間、わが日本は武器を放棄しています。武装解除の平和な時代でした。それもまた一方の事実であります。江戸時代を通じてそうだったことは周知のとおりです。

当時のヨーロッパはやがて啓蒙主義が出てきて、少しずつ政治と宗教を分けるようになりますが、1600年代には、まずイギリスで「ピューリタン革命」が起こります。クロムウェルという人物が出てきて、流血革命の中でチャールズ1世を処刑するというドラマが起こります。世界史においては、イギリスが真っ先に王様の首を切ったんですね。

チャールズ1世の処刑
この革命が起こった動因の一つが「千年王国論」でした。
「千年王国論」というのは、神が約束してくれた王国、至福と恍惚の王国――その王国が千年続いて、その後、神が再臨する。これはユダヤ教の考え方が非常に強いわけでありますが、そうして降臨した神が真の意味での至福を与えてくれる、という考え方です。
「千年王国」の思想は新約聖書の「ヨハネの黙示録」、あるいは旧約聖書の「ダニエル書」に記されています。終末は迫っている。神とサタンの最終戦争である「ハルマゲドン」が起こり、地上が破壊される。だが、その極限状態のところで神が再臨して、われわれは至福の天国に救われる…。
それに対してカトリックはどういう考え方をしていたかというと、神は再臨しない。この地上に神は訪れない。いまあるこの教会こそが「神の国」なのであると、非常に政治的で保守的です。したがって、「千年王国論」のごときは異端であるといって、カトリックとプロテスタントは激しくぶつかり合うわけです。
しかし、みなさん、この「ピューリタン革命」こそ、アメリカを生んだニューイングランドの思想そのものなのです。ニューイングランドというのは、イギリスから新大陸に渡って行った清教徒(せいきょうと、ピューリタン)たちがつくった国家でありますが、彼らはその地に「千年王国」をつくるといって出て行ったのです。
その後、ヨーロッパでは啓蒙思想が出てきたり、成熟したカトリックも消えたりしませんでしたから、保守的で穏健な思想も育っていきます。
ところが、アメリカは必ずしもそうじゃないんですね。アメリカは建国の基本において「千年王国」のような過激な思想でつくられた国家だったからです。ただ、アメリカは物質文明に恵まれていましたし、産業も発展した。経済も豊かになった。それで、だんだん革命的な気分は消えていきます。
これを見てもわかるように、歴史を動かしたのは宗教なのです。先ほど申し上げたピューリタン革命も、アメリカの独立戦争も南北戦争も、みんな宗教が動因になっています。もちろん、フランス革命もそうです。…
昭和の作家横光利一『旅愁』がテーマにしたキリスト教と「和魂」との対決が示したように、昭和の戦争の背景に宗教があることは気づく人は気づいていました。…」
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆平和な江戸の200年 VS キリスト教内乱の300年

昨日のところでも書かせて頂きましたが、この時代に、「奴隷貿易」で大量の黒人の方々が、非人間的な扱いを受けていたことは、あまりにも有名なお話ですが、しかし、その「奴隷貿易」というビジネスの担い手こそが、ユダヤ人だったんです。

で、さきほどのイギリスで王さまが処刑された件にも、実はユダヤ人が関係しています。
「 言ってみれば、結局、世界史はなにかというとユダヤ史なんです。
1991~93年まで欧州復興開発銀行初代総裁を務めたジャック・アタリは経済学者と言われていますが、金融ユダヤ勢力の世界計画を代弁しているだけなのです。逆に言えば、彼の著述や発言を読めば、彼らがどう考えているかというヒントになる。彼は本の中で「国家の歴史は債務の歴史だ。国家は債務、つまり借金によって栄え、借金によってつぶれる。その繰り返しだ」と言っています。

ジャック・アタリ
事実そうなのですが、それはひっくり返してみれば、国家の歴史は、国家に金を貸す者の歴史ということになる。では、誰が金を貸しているのかというと、ほとんどはユダヤ金融勢力です。
ユダヤ金融勢力は国を持っていないから、国家に金を貸して、その国家を牛耳る。その走りは「イングランド銀行」(イギリスの中央銀行 1694年に設立)です。
今は別にユダヤ資本の専売特許ではないですが、彼らの金の貸し方は、敵味方の両方に金を貸すということです。
イギリスで言えば、ピューリタン革命があって、チャールズ1世が斬首され、息子(のちのチャールズ2世)はフランスに亡命した。
クロムウェルらを扇動して、チャールズ1世を処刑させたのは、オランダなどにいたユダヤ系の金貸し業者です。ところがそういう勢力がフランスに亡命したチャールズ2世に金を出してやり、のちにイギリスの国王に戻している。彼らは、そういうことを平気でやっている。
我々はクロムウェルのピューリタン革命は、「イギリスの民主主義の実現だ」などと教えられていますが、あれはユダヤ人がイギリスに合法的に戻ってきた革命だったということです。ヒレア・ベロックなど、イギリスでユダヤの歴史などを勉強している人がそう言っています。

こちらもご参照❤
↓
☆ヒレア・ベロック ユダヤ人 なぜ、摩擦が生まれるのか

イングランド銀行憲章の調印(1694年)
日本人は、歴史教科書でイギリス史の重要なポイントとして習うのはピューリタン革命と名誉革命(1688~1689年)ですが、そんなことよりも重要なことは、1694年にイングランド銀行ができたことです。
これはユダヤ人の金融業者が当時のウィリアム3世に、フランスとの戦費を賄(まかな)うために、120ポンドの金を貸して、その代わりに120ポンドの通貨を発行する権限を得たのです。
王様はなにもわからないから、「どうぞ」と。これが世界の悲劇のはじまりです。以後、金貸し連中が民間人支配の中央銀行をつくるというのが、世界の歴史になっていった。」
詳しくはこちらをご参照習❤
↓
☆悲劇の始まり ~ イングランド銀行の設立

御覧の通り、昨日も書かせて頂きましたが、近代以降、つまり16世紀以降の世界の歴史を見ようとしたとき、学校の授業で教えられるような、「国」ごと、あるいは「国」同士の関わり合いだけではなく、「宗教」的な部分に、キチンと焦点を当てていかなければ、その本質を理解することはできないということが御理解いただけましたでしょうか?

そして、その「宗教」的な部分を追っていくと、現代にまで繋がっている、非常に重要な部分が明らかになってきます。
それでは、本日の最後になりますが、「遺伝」について考える際に、その基本的なところを理解しておく必要がありますので、参考となる動画をご紹介させて頂きますのでご覧くださいませ。
続きは次回に♥
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