2017-09-16 (Sat)

ドーハの超高層ビル群
カタール国(カタールこく、アラビア語: دولة قطر)、通称カタールは、中東・西アジアの国家。首都はドーハ。アラビア半島東部のカタール半島のほぼ全域を領土とする半島の国。ペルシア湾(アラビア湾)に面する。南はサウジアラビアと国境を接し、ペルシャ湾を挟んで北西はバーレーンに、北はイランに、東はアラブ首長国連邦(UAE)に向かい合う。


カタール内のドーハの位置
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【パラダイムシフト】という大変化の荒波が極東の安全保障の地図を塗り替えているのだが、まずは【中東で過渡的なパワーシフト】が現実に起きている。…

2017年(平成29)年6月5日、突然、【サウジアラビアが中心】となってUAE(アラブ首長国連邦)、エジプト、バーレーン、イエーメンが加わり、【カタールとの外交断絶】に踏み切った。

☆中東主要国が「テロ支援」でカタールと断交、イラン反発
モルジブ、モーリタニアなどが遅れてカタールとの断交の列に加わり、外交官48時間以内の立ち退き、交通遮断、商業取引停止ということは単に断交であるばかりか、【「兵糧攻め」】であり、【最終的な手段の行使を意味】する。…

カタールは日頃から【サウジ主導のアラブ諸国の方針に反旗】を翻してきた。…

仲介にあたったのは【トルコとクウェート】である。クウェート首長はただちにサウジアラビアに飛んで、国王と会見した。トルコのエルドアン大統領はプーチン大統領と電話会談を行い、政治的影響力を行使しようとした。

7月6日、サウジアラビア西部ジッダでクウェートのサバハ首長(左)と手をつなぐサウジのサルマン国王=サウジ王室提供(AFP=時事)
☆サウジ国王と会談=カタール断交で仲介-クウェート
アラブの【スンニ派諸国】が一斉に、【カタールを敵視する行動】をとった理由は【過激派ハマスや、エジプトの過激派「イスラム同胞団」をカタールが支援】していることにある。そのうえ【アルジャジーラ】の放送内容が、アラブの立場を離れているからである。
【究極的にはイラン包囲網の形成】である。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、そのタイトルからのイメージとは違って、幅広く話題が提供されている書物になります。
特に、今回の本文にあるような中東のニュースについて、日本のメディアは正しく伝えることがありません(中東のニュースだけではないですが・・・)。
ですので、不足している情報を、この書物のように比較的タイムリーな話題について解説されているものを読み込むことで、日本のメディアが報道していない重要な事実を知ることができ、自然と今後の流れを推測できるようになります。

例えば、当ブログで5月21日に投稿させて頂いている、
こちら(↓)の記事。
☆一般の米国人が、ほとんど知らないこと

この5月20日に、イラン大統領選挙が行われていたわけなんですが、その頃のニュースをいくつかご紹介させて頂いたところで、『「イラン」へとターゲットが絞り込まれています』と書かせて頂きましたとおり、本文中で著者が指摘されている「究極的にはイラン包囲網の形成」に向けた動きが既にあったということが容易に理解できると思います。

つまり、周到に準備された上で、「カタールとの断交」が行われたわけです。
そして、イランは「北朝鮮」とも「シリア」とも繋がりがあり、「北朝鮮のその後」、「シリアのその後」に向けて、世の中は動いているんです。その主導権を巡って。
で、カタールが何を要求されているのかと言いますと、公表されてはいませんが、トルコ軍基地の閉鎖、イランとの関係抑制、カタールの衛星ニュース局アルジャジーラの閉鎖、一部のアラブ諸国が活動を禁止するムスリム同胞団と完全に関係を断つ、サウジなど4カ国の出身者に対するカタール国籍付与の停止や、現在カタール国内にいる人々の国外退去、4カ国がテロ容疑で指名手配する全員の引き渡し、米国がテロ集団と認定した過激派組織への資金援助停止、サウジアラビア国内などでカタールが資金援助したとされる反体制派人物に関する詳しい情報の提供、などのようです。

☆サウジなど4カ国、カタールへの要求受け入れに2日の猶予
で、月初の状況が、こんな感じ(↓)です。

☆3カ月、続く中東の分断 イラン、トルコはカタール支援

☆断交後初の首脳接触=サウジとカタール、電話会談

☆トランプ大統領 カタール・サウジの断交めぐり仲介に意欲
そんな中で、私たちの日本が何をしているのかと言いますと。。。


☆河野外務大臣のカタール国訪問(結果)
その一部を抜粋してみますと・・・
「 最近のカタールを巡る情勢に関し,カタール側から昨日(8日)のサウジ・カタール間の電話会談が解決に向けた一歩になることを期待し,本件が対話により早期に解決されることを望む旨説明があり,河野大臣からは,対話による早期解決が重要であり,日本としてできることがあれば支援する用意がある旨述べました。これに対し,カタール側から評価と感謝が表明されました。
さらに,河野大臣とアブドッラー首相及びムハンマド外務大臣は,北朝鮮を含む東アジア情勢について意見交換を行いました。北朝鮮情勢について,河野大臣より国際社会が一致して圧力をかける必要性を強調するとともに,北朝鮮労働者問題への協力を求めたのに対し,カタール側からは,関連する国連安保理決議を厳格かつ全面的に履行している旨説明があり,今後の新たな決議案や労働者の問題に対しても好意的な反応が示されました。」
これに関連するのが、こちら(↓)です。

☆サッカーW杯、カタールの施設建設に北朝鮮労働者 湾岸諸国に数千人規模
いかがでしょうか?
とてもタイミング良く活動していますね❤
それも当然で、すべて一連の流れの中の動きです。ある方向へと一直線に向かっています。

そして、現在のニュースを拾いますと・・・(これを書いているのが14日になります)

☆【速報】 カタール首長、明日(9月14日)トルコ訪問へ

☆「クルド人国家」支持=イスラエル首相

☆アラブ連盟もイラク・クルド地域政府の独立住民投票を否決
いかがでしょうか?
最後に御紹介させて頂きましたニュースの関連性に、お気付きになられましたでしょうか?

出てきたキーワードは、「トルコ」と「クルド」と「イスラエル」です。
もし、その関連が分からないというのであれば、「イスラム国(IS)」とのそれぞれの関わりを理解するための良書を御紹介させて頂きますので、ぜひ御一読ください。国連という組織が、あるいはオバマ政権が、一体何をやっていたのかも、スッキリと理解することができます。
こちらをご参照❤
↓
☆丸谷 元人 なぜ「イスラム国」は日本人を殺したのか

続きは次回に♥
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