2017-09-14 (Thu)

プロライフ(英: pro-life)は、生命を尊重する立場のことをいい、狭義では人工妊娠中絶の是非をめぐる議論における中絶反対派のことを示す。具体的には「胎児の生命」と「女性の選択権」を比較した場合、人工妊娠中絶を受ける事によって胎児は殺害され死亡してしまう重大な犠牲を伴うため「胎児の生命」を優先する立場のこと。対語はプロチョイス(チョイス=選択)あるいはプロライト(ライト=権利)である。
プロライフの立場では、女性が選択する権利は、性行為をしたときにすでに行使されたのであり、いのちは無条件で尊く、赤ちゃんを殺す権利はないと主張される。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 すでに明らかなとおり、【アメリカで最も有力な宗教はキリスト教】である。

ジェームズ・ティソ『十字架上から見たキリストの磔刑』 1890年頃
【プロテスタントが多数派】で、2014年のピュー・リサーチ・センターの調査によれば、【アメリカ人の70・6%】がキリスト教で、内訳としては【40・5%がプロテスタント】、【20・8%がカトリック】だそうだ。

こちらもご参照❤
↓
☆世界ですすむ「脱キリスト教」 ~ 日本人にはフィクションにしか見えない「キリスト教」

そう考えると、アメリカにおける信仰の最大勢力と言えばキリスト教、それもプロテスタントを指すことになる。そして、宗教に熱心なのは【建国以来のプロテスタントの伝統を重んじるコンサバ共和党】で、逆に【宗教から自由なのはリベラル民主党】、というのが【一般的な理解】だ。

実際、コンサバ共和党の重要な支持基盤のひとつは、キリスト教徒である。【「クリスチャン・ライト」】という言葉に表されるように、【熱心なキリスト教徒ほど右翼、すなわち超コンサバ寄りになる傾向】がある。

たとえば、アメリカの副大統領となった【マイク・ペンス】は、【共和党の中でも特に熱心なキリスト教徒】として知られる。あまり宗教になじみがない日本人からすると、「熱心」の域を超えて「狂信的」にすら見えるかもしれない。

人間はアダムとイブの子孫とするキリスト教の教えは、【「多産」を肯定】する。多く産むことはいいことだという発想だ。したがって、【中絶はその教えに背く殺人】になる。子どもを産むことに結びつかない【同性愛も、聖書の教えに反する異常性愛】と断じる。

政治家としての【ペンス】は、この【キリスト教の教えに忠実】に従った。手はじめに、2002年のスピーチの中で、【ダーウィンの進化論を信じない】と明言した。人間の誕生の起源をアダムとイブに置くキリスト教徒からすると、サルから進化したと唱えるダーウィンは異端だろう。13年にインディアナ州知事になったペンスは、【中絶しようとする女性に、アメリカの中でも最も厳しい法律を州内で施行】している。そして、【同性愛は「病気」】だとして、同性愛を「治す」ためのセラピーを支持していたといわれる。

こちらもご参照❤
↓
☆「人間はチンパンジーから進化した」は、間違いです ~ 「進化」と「進歩」の違い

そんなペンスを、【リベラルは毛嫌いする】。そこに【信心深いコンサバと宗教にこだわらないリベラルの対立という構図】が浮かび上がる。やはり【リベラルには信仰などない】、むしろ【宗教から自由なことがリベラルの特質】だという結論に傾きたくなる。

だが、【それは早計】かもしれない。

【リベラルにはリベラルなりの信仰があり】、しかも、【彼らはとても熱心】なのだ。

【狂信的クリスチャン・ライトと同じくらい、信仰深いのではないかという議論も最近行われる】ようになった。

では、【リベラルの信仰とはなにか】。

それは【「人種間の平等」】である。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、以前にもご紹介させて頂いた書物の中で、あのハーバード大学で、どんなことが授業として行われているのか、そんな貴重な留学体験を元に、私たちに現代アメリカ社会を蝕んでいる病巣を明らかにしていた著者が書かれた良書になります。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆山口 真由 ハーバードで喝采された日本の「強み」

その病巣こそが、「リベラル」なんですが、それを著者は「宗教」として的確に捉えられています。また、アメリカでの「リベラル」と、私たち日本での「リベラル」とは、まったく別物だということも、この書物をご覧いただくと明らかになります。

アメリカのリベラルはとても信仰深く、「人種間の平等」を熱心に信仰している、と本文中に著者が書かれていますように、アメリカのリベラルは、「宗教」として捉えるべきものとして考えられ始めています。

ただし、著者がご指摘されている「人種間の平等」を信仰しているというのは、一つの側面でしかありません。それは、表面上に顕在化している、一部分になります。
さきほど、プロライフ(pro-life)と書かれたボードを手にしている女性の写真を掲載させて頂いておりますが、このプロライフ(pro-life)を訴える人々というのは、生命を尊重する立場を表明している人々で、狭義には、人工妊娠中絶の是非をめぐる議論における中絶反対派の主張をしているということになります。

余談になりますが、著者が書かれた『ハーバードで喝采された日本の「強み」』の中で、まさにハーバードの学生を感動させた、とある日本の「強み」と関係しているお話が、この人工妊娠中絶の是非をめぐる議論にあったわけですが、ハーバードでは、この問題に対して「賛成」か「反対」かの二者択一で授業が進められており、

そんな中、著者が、日本人として、日本人的な主張を、「お地蔵さん」のお話を例に進めていきます。そして、そのあとに、拍手喝采に包まれるのですが、それは、ここでは伏せさせて頂きたいと思います。

で、お話を戻しまして、アメリカのリベラルは、「宗教」として捉えるべきものなんですが、それでは、アメリカのリベラルって、何なのでしょう?

先週もそうですが、これまでに度々、20世紀のある時点から始まった、とある「プロパガンダ」が、未だに現代にまで影響を与えている、というお話について書かせて頂いております。
その「プロパガンダ」とは、一体何なのか、ということを理解するためには、どうしても歴史を振り返ってみる必要があります。
しかし、私たち戦後の日本人は、学校教育で「歴史」をキチンと教わっていないために、その「プロパガンダ」について、普通に気付くことができません。
そして、そのことに気が付かないために、アメリカのリベラルが、「宗教」として捉えるべきものであるという、実は非常に分かりやすい事実に目が向かないんです。

それでは、次回以降に、この辺りの関係をみていきたいと思います。
続きは次回に♥
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